動物武術の虎鷹拳院日誌

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勁力への旅・その四

*荒野の中に浮かぶ軍事基地のような上海第一人民警察学校を、心意六合拳・陶子鴻先生の高弟を探して訪ねました。

*中国の警察は、国家の治安維持のためにあります。それはどういうことかというと、警察は戦車を持たない軍隊なのです。もちろん、市民サービスなんてものはありません。いわば、国家権力としての剥き出しの警察の姿をしています。

*以前、上海外国語大学へ語学研修へ行った時、人民広場にいる警察官に道を尋ねたことがありました。その警察官には完全に無視されました。こいつはキチガイか? と思われたことでしょう。警察官に道を尋ねるなんて、非常識もいいところだったのです。(アホです、フジマツ)

*張克強先生とクルマで街を走っている時、「フジマツ、最近、この交差点の近くで暴力団と銃撃戦をやった」とこともなげに言ってました。中国では、暴力団も自動小銃で武装しています。警察も自動小銃で応戦します。ちょっと日本人には想像できない世界です。(もちろん、日本の警察には自動小銃なんてありません。)

*銀行強盗も、公開処刑される時、堂々と銃殺されます。覚悟が違います。最初から命捨ててます。

*張克強先生は、鬼教官といわれていたそうです。彼が朝礼台に立つと、空気が一変するそうです。

*中国の警察学校では、泥の中を匍匐前進させます。女学生などは泣いてしまうそうです。この話しを、虎鷹拳院の警察出身者に聞いたところ、びっくりしていました。日本の警察は軍隊ではありませんから、匍匐前進なんて訓練はありません。

*そんな警察学校へアホ面のフジマツはヘラヘラしながら侵入しました。さっそく、会議室のようなところへ通されました。事情聴取? です。もちろん、自分は心意六合拳を教えてくれ、と頼みました。

*でも市内から通うには遠過ぎると文句を言いました。(その時は、陳如慶先生の自宅に居候していました。) すると、張克強先生、「明日からオレの自宅に宿泊しろ」と来ました。自分としては、最初からそのつもりでしたので、上手くいったと内心喜びました。(中国では中国人に迷惑ばかりかけているフジマツです。)

*そこから、何故か警察学校の食堂の隅に屏風があるコーナーに案内されました。すると、ボクシング教官と散打教官も席に着きました。歓迎の宴会の始まりです。たぶん、張克強先生、一ヶ月分の給料を散財したことでしょう。(太っ腹です) まさか、リングに上がれと言われたのでは敵わないので、勧められるままにビールをガブガブ飲んで、顔を真っ赤にしていました。

*酔っぱらったまま、警察学校を後にしました。翌日、張克強先生の自宅を訪ねました。なお、張克強先生は、銃関係の教官でした。

*後年、聞いたところによると、張克強先生はフジマツのファイルを調べたそうです。中国で問題のある行動をしていないかどうか、ということです。そこは警察ですから、閲覧できるわけです。

*中国は警察国家ですから、国民一人一人にファイル(行動記録) があります。もちろん、一度でも中国へ入国したことがある外国人にもファイルがあります。このファイルは一生付きまといます。

*とまあ、ドタバタがありまして、私の心意六合拳修行が始まりました。

(註) 天安門事件の際、中国共産党は人民解放軍を動員しました。その時、何故、警察ではなく軍隊なのか? と各国に非難されました。それが中国共産党には理解できませんでした。そもそも、中国では軍隊と警察に明確な区別がありません。大規模な騒乱だから軍隊を動員した、というわけです。だから、警察は戦車を持たない軍隊なのです。「政権は銃口から生まれる」(毛沢東)
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by tiger-hawk | 2016-02-04 10:26 | 勁力への旅

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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