動物武術の虎鷹拳院日誌

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キャタピラとロープ

*下腿三頭筋に体重を降ろすと、姿勢の勁力が発生します。これが、心意六合拳の鶏歩・弓歩と宋氏形意拳の六合歩の本質です。

*ところが、これには意識改革が必要となります。それは、太もも表=大腿直筋の問題です。なぜなら、ヒトは大腿直筋で直立二足歩行を確立したからです。

*類人猿は現在四種とされていますが、太古のアフリカには様々な類人猿がいました。その中から様々な初期人類=猿人が生まれました。

*初期人類と類人猿の区別は難しいのですが、常時の直立二足歩行がヒトとされています。ややこしいのですが、チンパンジーも時には直立二足歩行します。南米のオマキザルは数キロも直立二足歩行するそうです。

*化石人類学では、ヒトとサルの違いを足では大腿骨で区別するそうです。大腿骨が真っ直ぐならば、常時の直立二足歩行と見なされます。

*ヒトとなった類人猿は、大腿骨を真っ直ぐにして、大腿直筋を大きくして、常時の直立二足歩行を確立したそうです。

*そのために、大腿直筋が主、下腿三頭筋が副、という関係ができました。それでも、歩幅が大きいと下腿三頭筋も活躍できます。

*歩幅が大きいと、足首は折れ曲がり、足指が使えるようになります。しかし、現代日本人は歩幅が小さくなっています。そのために、足首は硬直し、足指は退化しつつあります。

*心意六合拳の鶏撲食などは極端に大きい歩幅で練習します。それは、足首が折れ曲がり、下腿三頭筋の負荷が増し、足指が使えるようにするという目的があります。

*しかし地面を蹴ってしまうと、その効果は無くなります。地面を蹴るというのは、ジャンプするということです。だから、ランニングは連続するジャンプでできています。

*太極拳や形意拳・心意六合拳などがフワフワと浮いてしまうのも、地面を蹴る=ジャンプするからという原因です。浮いてしまうので、沈むために、沈墜勁や十字勁や震脚を導入したわけです。

*しかし、根本的な解決法があります。それは、地面を蹴らなければいいわけです。それはベルコンベアーに乗って移動します。つまり、戦車のキャタピラを身体に造ります。そうなると、上下動が無くなります。それが、心意六合拳の鶏行歩です。

*足のキャタピラの上には荷物=コンテナが積載されます。荷物とは体幹のことです。しかし、体幹を遊ばすと荷崩れを起こします。そのために、体幹は絞られます。

*肩と胸は使わないので、前鋸筋から鼠蹊部へ向かって絞られます。トラックの荷物をロープで縛るようなものです。そのロープとは主に腹横筋と前鋸筋です。腹斜筋と腹直筋もロープとなります。

*足はキャタピラとなり、荷物の体幹はロープの腹横筋と前鋸筋で絞られます。

*体重は下腿三頭筋に積載されます。そのまま歩くために、下腿三頭筋が主となります。そのために、足首は折れ曲がります。

*足首が伸びてしまうと、下腿三頭筋は空っぽとなります。そんな心意六合拳の鶏歩もあります。そうなると、体重は大腿直筋に移動してしまいます。この体重移動は阻止します。

*足首は折れ曲がり、歩幅は大きくなります。そうなると、下腿三頭筋だけでは足りなくなります。そこで、太もも裏=大腿二頭筋も動員されます。足指と趾球ー足首ー下腿三頭筋ー大腿二頭筋というラインができます。これが、心意六合拳の弓歩の構造です。

*キャタピラなので、勁力が途切れることはありません。いいかえると、発勁動作がありません。必要が無くなります。

*足のキャタピラだけでなく、荷物=体幹を絞るロープを用意します。それが、腹横筋と前鋸筋です。
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by tiger-hawk | 2016-04-10 05:59 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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