動物武術の虎鷹拳院日誌

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鷹爪は動物の発想

*格闘技には、勁力なんか要りません。反射神経と筋力があればそれでいい。筋力は後からある程度補えるけれども、反射神経の優劣は生まれ持ったものです。鍛えたところで、効果はあまりありません。そこが才能の有無と直結します。

*もしも、武術=格闘技と考えると、武術に勁力なんか要りません。そして、武術は武器から出発したもので、武器技術の一貫として捉えると、欠落するものが出て来ます。それが勁力です。

*心意六合拳には刀剣の技術がありません。回族は刀剣の所持を禁止されたからです。そこで、二節棍(大) や手梢子などが発達しました。

*二節棍などを考えてみると、明らかに心意六合拳の技術が元となっています。鶏歩と鶏行歩の基礎の上に、二節棍などがあります。

*つまり、少なくとも、心意六合拳は武器から出発して考案された武術ではありませんでした。それが、幸か不幸か私の知るところではありませんが、勁力の訓練に向かわせたと考えられます。

*私が出会った宋氏形意拳は、静かな勁力でした。沈墜勁も十字勁も纏絲勁も震脚もありませんでした。私はその事実を受け入れました。受け入れたところで、撃てるわけもありません。しかし、基本功がありました。龍形基本功と熊の1号・2号がありました。手がかりがありました。

*私が出会った心意六合拳には、沈墜勁も震脚もその他の発勁動作もありませんでした。あるのは、鶏歩と鶏行歩を基礎とする動物武術でした。それは、武器からではなく、動物の生態から考案されたものです。

*動物は武器を持ちません。己の身体そのものを武器とします。そこから、心意六合拳の渾身拳が生まれました。渾身拳とは、全身各部位が武器なのではありません。渾身拳とは、身体そのものを武器とするという意味です。それは、人間の発想ではありません。それは、動物の発想です。

*身体そのものを武器とするために、鶏歩と鶏行歩があります。そして、体幹も武器とするために、鷹爪と鉄牛耕地があります。

*鷹爪と鉄牛耕地は不可分の関係です。もしも、鉄牛耕地に鷹爪が無かったら、それは腕立て伏せになってしまいます。腕立て伏せは、肩で身体を支えます。前腕の筋肉を有効活用できません。

*鉄牛耕地は鷹爪の掌で実行します。鷹爪は指の第二関節と前腕の筋肉を直結させます。そのために、鷹爪は指と掌でアーチを造ります。

*このアーチで鉄牛耕地します。すると、指の第一関節が地面と触れます。しかし、指の第二関節と第三関節は地面と触れません。掌心も地面と触れません。触れるのは、指の第一関節と掌根だけとなります。(これが心意六合拳の虎撲と単把となります。)

*掌根を使うので、指立てではありませんが、それに近くなります。

*すると、前腕の筋肉が有効活用されます。鷹爪で鉄牛耕地すると、鷹爪がさらに強化されます。そして、肩で身体を支えることが避けられます。(鷹爪が無いと腕立て伏せになってしまいます。腕立て伏せは肩で支えられます。) 

*すると、前腕と腹(腹横筋) で身体を支える結果となります。さらに、前鋸筋と小胸筋が支える結果となります。これが動物武術の体幹となります。

*そして、体幹は絞られます。
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by tiger-hawk | 2016-04-27 07:59 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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