動物武術の虎鷹拳院日誌

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さようならアシモ君

*心意六合拳の鶏行歩については、苦労した記憶がありません。たぶん、一年位で完成したと思います。だから、みんなもそんな感じでできるものだと楽観していました。

*ところが、なかなかできません。地面を蹴ってはいけない、と教えるのですが、一生懸命に地面を蹴る人もいます。なにをそんなにがんばるのか? とても不思議でした。がんばらなくていいのにね。

*あっできてる、と思っても、来週には元の木阿弥になっています。これもとても不思議でした。

*ある日、ホンダのアシモ君をテレビのニュースで見ました。(その頃はまだテレビがありました。今はありません。) 

*鶏行歩ができない人は、ホンダのアシモ君とそっくりでした。みんなアシモ君でした。

*ホンダの開発者の本を読むと、理由が解りました。開発者は日本人の歩き方を研究したそうです。

*結論として、日本人は足指を使わないで歩く、ということでした。そこで、アシモ君は足指を使って歩きません。彼の足を実際に見たことはありませんが、たぶん、足指も趾球も存在していない、と思われます。そして、土踏まずも存在していないのでは? と疑っています。

*カイロプラクターのちくわさんによれば、日本人の足指は既に退化しつつあるとのことです。しかし、江戸時代の人は、足指を使って歩いていたそうです。わらじ、草履、足袋、などを使用するからでしょうか? その辺のことは、私には解りませんが。

*アシモ君は、大腿直筋で歩きます。大腿直筋で足を持ち上げます。このタイプが多いのですが、外側広筋型も発見しました。外側広筋で歩きます。大腿直筋型アシモ君と外側広筋型アシモ君がいます。

*鶏行歩は、下腿三頭筋と大腿二頭筋で歩きます。そして、内転筋でバランスを取ります。どれもアシモ君は使わない筋肉です。

*武術の基礎といわれる馬歩は、外側広筋型です。そして、そのスタイルの弓歩も外側広筋型です。

*形意拳の三体式も外側広筋型、あるいは大腿直筋型が多いようです。宋氏形意拳では、まず内側広筋を開発します。私の場合、外側広筋よりも内側広筋が大きく成り、奇形的になっています。

*心意六合拳の弓歩は、下腿三頭筋と大腿二頭筋で造ります。そして、内転筋に体重が掛かります。そのために内転筋が覚醒します。

*アシモ君型鶏行歩の修正は困難です。はっきりいうと、無理です。そこで、鶏歩に戻ります。鶏歩から始めます。

*それでも困難な人がいます。その場合、日常歩行から変える必要があります。日常歩行が完全なアシモ君になっているからです。もちろん、本人は気付いていません。見た目もアシモ君とは違います。

*でも、本質的には同じなんです。その本質とは、足指を使わないで歩くという一点です。

*足指を使うためには、まず、足の筋肉を全部緩めます。大腿直筋型アシモ君は、大腿直筋が過緊張しています。外側広筋型アシモ君は、外側広筋が過緊張しています。いつも過緊張しています。

*大腿直筋型アシモ君は、大腿直筋でバランスを取ります。外側広筋型アシモ君は、外側広筋でバランスを取ります。

*日常歩行は、大きく歩くようにします。さらに、足首が折れ曲がるようにします。すると、足指に負荷が掛かるようになります。これも意図的にやってはいけません。足指に力を入れてはいけません。足首にも力を入れてはいけません。

*下腿三頭筋にも力を入れてはいけません。大腿二頭筋にも力を入れてはいけません。内転筋にも力を入れてはいけません。

*結局、使えるものは自分の体重だけなのです。体重にさらに力を入れて、瞬間的に体重を増やしてはいけません。沈墜勁や震脚は、瞬間的に体重を増やすらしいですが、姿勢勁力の場合、そんなことをやってはいけません。

*あくまで、自分の体重に従います。あくまで、自分の体重に任せてしまいます。体重に筋力をプラスしてはいけません。

*筋肉の名称を使うと、筋力をプラスするのか? と誤解する人がいます。筋力はプラスしてはいけません。あくまで自然に任せます。

*それで撃てるのか? と不安になる人がいますが、心配要りません。むしろ、筋力をプラスすると、姿勢勁力は崩壊します。それは、姿勢そのものが崩壊するからです。

*その結果、寄りかかり発勁となります。相手を押してみて、というと、鶏歩も鶏行歩も全て忘れて、寄りかかり発勁する人がいます。今までの練習を全て捨ててしまうのです。そんなに簡単に捨てられるものなのか? と不思議です。

*鶏歩の練習や技の練習を全て忘れてしまいます。その結果、後ろ足は空っぽで、相手に寄りかかるだけです。

*鶏行歩を骨の髄まで染み渡らせることです。そのために、足指を使って歩きましょう。アシモ君にはさよならしましょう。

*ところで、鶏行歩は内転筋でバランスを取ります。日常歩行も内転筋でバランスを取ります。この内転筋は、心意六合拳の弓歩で造ります。

*この内転筋バランスは、鼠蹊部の延長線上にあります。鼠蹊部は、脇の前鋸筋からクロスして切り込まれています。心意六合拳の熊吊膀と龍形挿把、あるいは宋氏形意拳の崩拳などに顕著です。

*外側から内側へ、という構造です。拳も掌も、外側から内側へ、という構造です。決して、正中線上にあるものではありません。
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by tiger-hawk | 2016-05-28 06:13 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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