動物武術の虎鷹拳院日誌

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肩の呪縛からの解放

*宋氏形意拳の町は、山西省太谷県にあります。その旧市街は時が止まったようで、清朝あるいは中華民国時代のままでした。ですから、映画のロケに使われることもありました。(新市街はコンクリートの街でした。こちらにはほとんど行ったことがありません。)

*路地を入ると、高い塀に囲まれた家が並んでいます。低いところは3m位で高いところは5m位の塀でした。元は農家ですから、中庭があります。練習はその中庭です。

*ですから、とても静かなものです。もちろん、震脚はありません。そして、沈墜勁も十字勁も纏絲勁もありませんでした。ただ、静かなだけです。

*手がかりはありました。それが、龍形基本功と熊の1号・2号でした。そして、指行性の六合歩でした。

*「十二形拳は身法を学ぶ」と宋光華先生に言われました。そのたった一言で、龍形基本功と熊の1号・2号がカギをにぎっていると勝手に直感しました。

*崩拳(五行拳) のカギです。五行拳の根本は崩拳にある、とこれも勝手に直感しました。陰陽五行説は迷信、とはっきりしていたので、いわゆる相生相克の五行拳も迷信です。

*熊の1号は崩拳のことです。熊の2号は横拳のことです。後にこれは合体すると解りました。

*熊の1号は、心意六合拳の熊吊膀その他に相当します。熊の2号は、心意六合拳の龍形裹風その他に相当します。そして、熊吊膀の中にも熊の2号が隠れています。龍形裹風の中にも熊の1号が隠れています。

*熊の1号とは、体幹の縦の絞りです。熊の2号とは、体幹の横の絞りです。縦の絞りの中に横の絞りが含まれています。横の絞りの中に縦の絞りが含まれています。それを自覚するまでにかなりの年数がかかりました。ハイ、アホのフジマツです。

*宋氏形意拳は、その絞りの過程で撃ちます。心意六合拳はしっかりと絞った状態から撃ちます。

*宋氏形意拳には絞りの過程があるので、絞りの基本功が生まれました。それが、熊の1号・2号です。

*心意六合拳はいきなり絞りの完成を求められます。構造としては、心意六合拳のほうが単純です。単純なのですが、いきなりの完成形なので、理解が難しくなります。すると勢いに頼ることになり、全ては崩壊します。

*宋氏形意拳では、絞りの基本功がしっかりとしていないと、失敗します。先生はそんなことを解説してくれません。だから、失敗例が少なくありません。(他の形意拳については無知です。) 

*体幹の絞りが無いと、身体は開いてしまいます。すると、静かな姿勢の勁力は失敗します。

*いいかえると、体幹の絞りを理会していると、五行拳は成功します。心意六合拳も成功します。

*これに気付かせてくれたのは、宋氏形意拳と心意六合拳を学ぶという偶然です。あるいは武術の才能も素質も欠落したフジマツを、神様が哀れんでくれたのかもしれません。無宗教なんですが。プププ

*というわけで、熊の1号から教えるのですが、肩が勝手に動くという現象に悩まされました。肩・脇・尻が一体化する、ということの理会が難しいようでした。

*鉄牛耕地でも、肩が勝手に支える、という現象に悩まされました。

*拳・掌も、肩が勝手に撃つ、という現象に悩まされました。

*肩の呪縛を解くには、脇で撃つ、ということを理会しなければなりません。脇とは前鋸筋のことです。その脇の根底には腹横筋があります。つまり、呼吸法を体得する必要があります。

*そして、腹横筋と前鋸筋で重ね餅のような体幹を造ります。肩の呪縛から解放されます。
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by tiger-hawk | 2016-06-03 05:56 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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