動物武術の虎鷹拳院日誌

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マジックのネタバレ

*以前、武式太極拳の弓歩には、あまり興味がありませんでした。なにしろ、弓歩ならば心意六合拳の弓歩があります。もうこれで十分、と考えていました。

*ところが、いざ武式太極拳に取り組んでみると、その弓歩には独自の魅力がありました。

*それは、下腿三頭筋ばかりでなく、大腿二頭筋の訓練に優れていることです。

*心意六合拳の弓歩は、どちらかというと、内転筋の訓練に優れています。

*相撲の動画を見ていたら、いわゆる"腰割り"の姿勢は、心意六合拳の弓歩と同じく、内転筋の訓練に優れていました。相撲には学ぶべきところがたくさんあります。

*蹲踞の姿勢では、鼠蹊部の切り込みと提肛(尻を収める) を学ぶことができます。

*そして、武式太極拳の弓歩は大腿二頭筋の訓練に優れていました。しかも、小さい弓歩です。小さいということは、フットワークの悪さを補います。小さいので、すぐに造れます。すると、すぐに撃てます。

*武式太極拳といってもいろいろあるので、ここでは僑松茂先生の武式太極拳のことです。一般の太極拳では、弓歩は曖昧です。あんなにはっきりと弓歩を造るのは、武式太極拳だけです。

*武式太極拳から派生した孫式太極拳では、そもそも弓歩がはっきりしません。あるのか? 無いのか? 見ると無さそうです。

*僑松茂先生の話しでは、太極拳を伝授する際、弓歩を教えなかったそうです。つまり、イジワルをしたのです。ひどい話しですが、信憑性があります。イジワルやイジメは世の常です。しかも、武術の世界です。本当のことを教えれば、自分が不利になります。

*私は回族の心意六合拳の先生にイジワルをされたことがあります。四把捶の前に二把半という套路がある、と言われて架空の套路を教わりました。しかも、内容は査拳みたいでした。

*別の先生には、心意六合拳の単把の撃ち方を教えてやると言われて、ウソ単把を伝授されました。後になって、故M先生も騙されていたことが解り、笑ってしまいました。(どうもすいません。) 漫画「拳児」に出て来る心意六合拳の単把が、まさにそのウソ単把でした。

*でもその陳先生は、勁力の造り方を見せてくれました。それは、後ろ足の踵を上げて降ろすというものです。その内実は、足首を折り曲げて下腿三頭筋を伸ばす、というものです。もっとも解説は一切ありませんでした。

*だから、見た目には、大腿直筋を伸ばして踵を降ろす動作と同じです。(これは地面を蹴る動作です。) しかし、私は見破ってしまいました。そこは勁力変態の強みです。普通の人と、目の付けどころが違います。

*これを心意六合拳の師匠に話してみたところ、一笑に付されてしまいました。でも、私にはもう解ってしまっていました。筋肉は内部で同じことをしていると。

*姿勢の勁力には、外形的動作がありません。だから、静かな勁力となります。だから、外から見ても解りません。沈墜勁や震脚のような動作がありません。しかし、やはり筋肉は動いているのです。内部で動いています。

*外形的に動くにせよ、内部で動くにせよ、筋肉が動かなければ勁力運動は発生しません。ただ、それが見えるか見えないかの違いだけです。

*そもそも、立っているだけで筋肉は動いています。だから、立っているだけの勁力も、発勁も存在できるというわけです。

*自分の知らない世界があるからといって、その存在をいきなり否定してはいけません。それは、自分を不幸にします。少なくとも、世界を狭くします。まあ、そのほうが私に取っては有利なんですが。文字通り、手の内は知られませんから。マジックのネタはバレません。(このblog でネタバレしているんですけど。プププ)

*武式太極拳の弓歩では、足首を折り曲げる~下腿三頭筋を伸ばす~大腿二頭筋を伸ばす、という一連の動作を実行します。すると、足の裏側の筋肉が緊張します。

*これだけで、指行性勁力はできあがります。後は撃つだけです。(心意六合拳の鶏歩の構造、宋氏形意拳の六合歩の構造は、それぞれ違います。)
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by tiger-hawk | 2016-07-06 06:45 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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