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動物武術の虎鷹拳院日誌

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ニワトリ=指行性一本足

*「地面を蹴らないというけれど、推進力はどうするんですか? 」と質問されました。心意六合拳の鶏行歩についての質問です。

*確かに地面を蹴らないと推進力が生まれません。どうすればいいのでしょうか?

*実は、鶏行歩に推進力はありません。歩くのに推進力は必ずしも必要ありません。

*鶏行歩において、歩くとは左右の足が交替することなのです。それも、指行性一本足が左右交替するのです。結果的に前進します。

*利用するものは、自分の体重と重力と指行性一本足、の三点です。(重力の弱い世界では、当然できません。例えば、月の地面では無理でしょう。) 

*この指行性一本足がニワトリの歩き方=鶏行歩となります。特にニワトリがゆっくり歩く時に、観察してみてください。

*指行性一本足を実現するために、折れ曲がる足首が必要となります。ヒトは蹠行性なので、そのままでは指行性一本足には成れないのです。ニワトリとは骨格の構造が違います。

*ヒトは蹠行性(セキコウセイ) なのですが、日常生活で指行性に成る時があります。それが階段を降りる時です。でも、がに股の人は蹠行性に成ります。がに股では姿勢勁力はできません。必ず直してください。

*階段を登る時は蹠行性に成ります。試してみてください。私は以前、下り坂が鶏行歩に近いのではないか? と直感しましたが、間違ってはいなかったようです。(でも下り坂で練習しても効果ありません。)

*階段を登る時は、床面を蹴る必要があります。階段を下る時は、床面を蹴る必要はありません。体重と重力に任せればいいのです。もちろん、身体を支える筋力は必要です。

*指行性一本足は、最初は趾球と足指で立ちます。そこから、足指先だけで立つ結果となります。すると、耐えられなくなるので、前足に交替します。

*踵で着地すると、墜落する結果となります。(沈墜勁ならば問題ありません。) そこで、踵は地面に触れるか触れないか位で、即時、趾球と足指で立ちます。それもやがて、足指先で立つことになります。

*この足指先とは、足指の第一関節から先の部分です。決して、拇指球ではありません。特に大事なのが、足指の親指と人差し指と中指です。それらの第一関節から先の部分を使います。

*いきなり鶏行歩しても、足首は折れ曲がりません。地面に反発してしまいます。そのために、鶏歩から始めます。鶏歩の練習が、鶏行歩練習の前提条件となります。

*地面に反発する方法を助長すると、ジャンプになります。ウォーキングやランニングは、ジャンプ運動なのです。

*地面を蹴る筋肉は、太ももの大腿直筋です。この大腿直筋をジャンプするためではなく、姿勢を維持するために使います。役割が変ります。

*そして、姿勢を維持するために、下腿三頭筋が最も大切に成ります。その下腿三頭筋は、足首が折れ曲がることによって覚醒します。

*鶏行歩のケイはニワトリです。ニワトリの指行性一本足に学んだ結果、心意六合拳の鶏行歩が生まれました。

*そして、姿勢勁力の根本は指行性一本足から生まれます。

<動物武術の練習予定>・・・予約は要りません。遊びにおいでませ~
10月22日(土) 19時~開進第一中学校体育館
10月24日(月) 13時~光が丘公園芝生広場端北口方面、道のそばに石のテーブルがあります、
10月26日(水) 19時~開進第一中学校体育館
10月27日(木) 13時~平和台体育館
by tiger-hawk | 2016-10-21 06:14 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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