動物武術の虎鷹拳院日誌

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大腿直筋時間と下腿三頭筋時間

*前回は、前腕と上腕の分離でした。それは、上腕主導から前腕主導への変換です。普通の人は鷹爪を知りませんから、どうしても上腕主導になってしまいます。主導権を前腕に明け渡します。全ては指先から始まります。そして・・・足指先から始まります。

筋力の分離その二、大腿直筋時間と下腿三頭筋時間・・・です。

*どうして心意六合拳の鶏行歩は大股で歩かなければならないのでしょうか?

*どうして心意六合拳の鶏行歩は低く歩かなければならないのでしょうか?

*それらはみんな、足首が折れ曲がるためです。

*どうして足首が折れ曲がらなければならないのでしょうか?

*それは、足首と足指に体重を降ろすためです。

*どうして足首と足指に体重を降ろさなければならないのでしょうか?

*それは、体重を勁力へ変換するためです。そこで初めて勁力が発生します。

*しかし、それらのことに無知な人は、膝を折り曲げてしまいます。すると膝に体重がかかります。結果的に膝を痛めます。

*膝を痛めなくても、体重は大腿直筋にあるままです。すると、身体は浮いたままです。もちろん、姿勢勁力は発生しません。

*静的勁力は発生しないので、動的勁力に頼らざるを得ません。それが、沈墜勁や震脚となります。

*しかし、ヒトは大腿直筋で直立二足歩行を確立しました。そしてアフリカを出て世界に広がりました。それはヒトの宿命です。

*したがって、心意六合拳・鶏行歩において、大腿直筋から下腿三頭筋への移行時間を設定してやればいいのです。

*鶏行歩に大腿直筋時間と下腿三頭筋時間を設定します。

*鶏行歩では、足を踏み出して前足一本足になります。すぐに足指と趾球で立ちます。隠れ指行性です。しかし、やや大腿直筋寄りで立っています。まだ下腿三頭筋に移行していません。

*この前足一本足時間を大腿直筋時間とします。

*ここから足首が折れ曲がり、やがて後ろ足が前へ出ます。踵は地面から離れます。後ろ足一本足時間となります。

*この後ろ足一本足時間を下腿三頭筋時間とします。

*鶏行歩には二つの時間がありました。大腿直筋時間と下腿三頭筋時間がありました。

*二つの時間を設定することによって、指行性を実現します。

*これが姿勢勁力の基礎勁力となります。宋氏形意拳・六合歩の場合は、あらかじめ下腿三頭筋時間を仕込んでおきます。

*武式太極拳では、虚歩=大腿直筋時間、弓歩=下腿三頭筋時間、となります。

*筋力の分離には、前腕と上腕の分離があります。その他に、大胸筋と前鋸筋・小胸筋の分離、外側広筋と内側広筋・内転筋の分離、大腿直筋と大腿二頭筋の分離、などがあります。

*全身の力を使ってはいけません。筋力は部分的に使います。それが「気配り」というものです。

@ 私には武術の素質も格闘技の才能も欠落していました。しかし、中国の伝統思想をゴミ箱へ捨てました。そこから道が開けてきました。武術の安易な格闘技化もしませんでした。それは勁力を失う道です。勁力は歩くことの中にある、と妄想していました。それは半分当たっていました。半分は間違っていました。

@ 浮くことを徹底的に嫌いました。浮いていなければ沈む必要もありません。すると、沈墜勁も震脚も十字勁も要らなく成ります。そして、心意六合拳の素朴な動物生態論がありました。そこで、動物の立ち方・歩き方を考えてみました。そこから姿勢勁力を解明しました。
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by tiger-hawk | 2017-01-26 07:16 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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