動物武術の虎鷹拳院日誌

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根っこの解析

*先日の武式太極拳ワークショップ、なんとかみなさんの勁力を引き出そうとしたが、初めての人にとっては姿勢勁力そのものが信じられなかったようです。そこで、姿勢勁力の存在を示すのに時間を取られてしまいました。そこはあんまりやる気なかったのですが。まあ、仕方ありませんでした。

*私は心意六合拳の師匠に吹っ飛ばされたことがありませんでした。そんなことには全く興味がありませんでした。とにかく、技を勁力を盗んでやろう、としただけです。でもまあ、とても親切で、とても怖い先生でした。食費も授業料も宿泊費もなんにも、一円も払ったことはありませんけど。逃げろ~~

*腹横筋呼吸法を示したのですが、「それが丹田か」と質問されました。アホのフジマツ、丹田が何か、実は知りません。アハハ そこで、「丹田は知らないので、武道の本でも見てください」と答えておきました。しかし、臍下丹田とはどうも位置が違うようです。後は研究してみてください。フジマツは興味ありません。

*初対面のきれいなオネーサンが鉄牛耕地をやろうとしていたのですが、腹が完全に落ちていました。そこで、蹴りを腹に軽く入れました。すいません。逃げろ~~

*それで解ったのですが、腹が落ちるのは腹筋の問題もありますが、やはり前腕の問題が大きいということです。とにかく、前腕の筋肉で身体を支えます。前腕の意識が弱いと、肩甲骨が出て背中が凹み、腹も落ちます。結果、腕立て伏せに成ってしまいます。間違いの元は前腕です。心意六合拳の鷹爪です。つまり、鷹爪ができると肩の力も抜けます。

*前腕の筋肉でも、手首近くの筋肉が大切です。この筋肉で指を操作します。拳を掌を造ります。それは、下腿三頭筋(特にヒラメ筋) と対になっています。すると、指行性四足歩行動物=虎に変態します。前肢と後肢です。それが動物武術です。

*そこで、このアホblog では、姿勢勁力の根っこの解析をあらためてやってみます。これは世界で初めてアホのフジマツが解析に成功しました。もちろん、中国では成功していません。そもそも、中国語は分析に不向きなのです。だから、分析をやる気がありません。「中国語は分類語であって、分析語ではない」と中国学者の加持伸行先生が述べています。詳しくは加持先生の「儒教とは何か」を読んでみてください。

*姿勢勁力の根っこは、文字通り足下にあります。つまり、足指・趾球と足首です。しかし、足指・趾球と足首は筋肉ではありません。だから、下腿三頭筋(特にヒラメ筋) が支えます。それが、下腿三頭筋の伸張性収縮です。

*この構造は、姿勢勁力の根本です。ですから、宋氏形意拳に、武式太極拳に、心意六合拳に共通しています。しかし、その表現方法は少し違います。

*宋氏形意拳の場合・・・

*宋氏形意拳の歩型は六合歩(三体式) です。六合歩のままで、体重移動無しで撃ちます。歩型は全く変化しません。つまり、見た目は動いていません。もちろん、下腿三頭筋の伸張性収縮なんて見えません。これは困りました。解説もありません。

*だから、習っている人に勁力の無い場合があります。それでも先生は平然としています。泰然自若、堂々としています。アハハ それでイインカイ ! まあ、中国ではそんなものです。その辺りの事情は心意六合拳でも武式太極拳でも変わりありません。それが中国です。

*しかし、宋氏形意拳でも、虎形拳と馬形拳にヒントがあります。そこには、完全に一本足になる瞬間があります。そこを見逃さないことです。それも気付かないものですけど・・・シランガナ ! 

*武式太極拳(喬式太極拳) の場合・・・

*武式太極拳は虚歩から弓歩へ変化します。それは蹠行性(せきこうせい) から指行性への変化となります。虚歩は蹠行性です。弓歩は隠れ指行性となります。これは会員のwさんが看破していました。wさん、頭いいです、私より。え? 褒めたことに成らない? 本人が怒っている? ナンデヤネン ! 

*この蹠行性から指行性への変化が、下腿三頭筋の伸張性収縮と一致します。良かったですね。動作がありました。宋氏形意拳のように完全に隠れてはいません。少し見えてきました。ここを普通の人は大腿直筋でやってしまいます。すると、身体が浮きます。ランニングやウォーキングと同じになってしまいます。

*というわけで、武式太極拳は姿勢勁力を比較的簡単に感じられます。

(註) 宋氏形意拳には重要な基本功があります。龍形基本功、熊の基本功1号・2号です。それらは体幹の勁力にとって決定的役割となります。根っこの勁力ではありませんが、姿勢勁力にとってたいへん重要です。それらの解析は別にやっています。すなわち、形意拳と心意六合拳の龍身・龍腰のことです。これらもフジマツが世界で初めて解析しました。

*心意六合拳の場合・・・鶏歩と弓歩なんですが、これも見た目は動きません。だから、全く外から見えません。ただし、弓歩には動作があります。それは地面を蹴りません。そのまま前へ倒れ込むように移動します。それが指行性となります。指行性を成立させるのが、下腿三頭筋の伸張性収縮となります。

*問題は鶏歩です。全く動作がありません。さあ困りました。勁力が全く見えません。どうするのでしょうか。実は師匠の兄弟子に一度会ったことがあります。技を見せてくれたのですが、勁力を全く感じられませんでした。なんだあれ? と思いましたが、大先輩ですから、若輩者の私が言うべき言葉はありませんでした。それが中国です。

*その後帰国して、一年間練習しました。その頃は師匠の「伸びない後ろ足」に勁力の匂いを感じていました。あの辺りに勁力があるな、と氷解していました。

*決定的なのが、回族の陳先生でした。陳先生は後ろ足の踵を上げて降ろしました。そして、「この勁で撃つ」と言いました。その瞬間、勁力が見えました。普通の人は、この動作を大腿直筋でやってしまうのです。それを下腿三頭筋の伸張性収縮でやると勁力が生まれます。

*鶏歩では、それを内部でやってしまうので、動作がありません。陳先生はわざとアホのフジマツに見せてくれたのでしょう。フジマツにウソ単把を教えてくれた陳先生ですが、本当は親切だったのです。私と同じひねくれ者ですね。アハハ (陳先生とはその時一回会っただけです。おそらくもう亡くなっていると思います。ありがとうございました。)

*師匠の、伸びない後ろ足にも、下腿三頭筋の伸張性収縮が隠れています。これが鶏行歩の勁力ということです。鶏撲食の技などでは、鶏行歩の歩幅がもっと大きくなります。だから、鶏撲食や鷹抓把の練習が、勁力獲得に最適です。後ろ足一本足状態と前足一本足状態が明確に表現されます。

*なお、動的勁力の心意六合拳・形意拳・太極拳には、無関係な話しです。誤解のないようにお願いします。ここは静的勁力のblog です。動的勁力の典型が震脚です。動的勁力と静的勁力だと、勁力の伝わり方がまるで異なります。それは、武式太極拳ワークショップに参加した人たちだけが知っています。
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by tiger-hawk | 2017-02-22 07:48 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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