動物武術の虎鷹拳院日誌

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太極拳VS総合格闘技

*中国で太極拳の達人が総合格闘技の選手と試合して、ボロ負けしたそうです。その映像は見ていませんが、それはやるべき試合ではありませんでした。

*やる前から勝敗が決まっていたのです。太極拳は"絶対に"総合格闘技に勝てません。

*それはどうしてか?

*それは構造的問題があるのです。

*太極拳は、相手を向かい撃つ武術です。その昔、陳家村で野盗などからの村の防衛のために作られた武術です。

*太極拳の代表的な技=ランザーイーを見てみると解ります。ランザーイーは、中国の裾の長い服で闘うのは不便なため、その裾を絡げて腰帯にねじ込んで、相手に向かいます。その動作を現しています。陳式太極拳を参照してください。

*武禹襄先生は儒学者だったため、その動作は下品だと嫌い、ただ相手の前に手を出して打撃技としました。

*もちろん、その一撃では相手を倒せません。だから、第二撃が隠されています。喬先生はそれを教えてくれなかったけれど、心意六合拳の経験で解りました。つまり、最初の一撃はディフェンスとなります。

*さて、その構造だけでは単調になります。太極拳は相手の攻撃を待ちます。これには、相手の進攻に慣れなければなりません。そのような訓練が必要です。

*例の太極拳の達人先生は、そのような対進攻の訓練をしていなかったと考えられます。

*しかも、対進攻の訓練だけでは圧倒的に足りません。

*自分から進攻する技術が必要です。しかし、太極拳には自分から進攻する技術が欠落しているのです。それは村の専守防衛の武術だったからです。

*だから、フットワークがありません。これは武式太極拳も例外ではありません。

*太極拳だけでは試合は無理です。第一に進攻する技術が必要となります。進攻といえば、心意六合拳です。心意六合拳にはカウンターの思想がありません。進攻さらに進攻です。

*心意六合拳の師匠には、相手が倒れるまで休むことなく連打連撃せよ、と教わりました。

*そして、フットワークが必要となります。フットワークとは心意六合拳の鶏行歩です。

*さらに、対戦相手の研究が必要となります。対戦相手の技術を知ることです。

*そして、足の強化と体幹の強化が必要です。足は、心意六合拳の鶏歩と弓歩、宋氏形意拳の六合歩で強化します。それを心意六合拳の鶏行歩で仕上げます。

*体幹は、鉄牛耕地で強化します。さらに、排打功で身体をぶつけます。そして、ぶつかり稽古が必要です。

*それでも総合格闘技と試合することはたいへんなことです。相手のほうが強いのですから。太極拳の達人先生は、相手を軽視していたのです。

*弟子と練習していても、弟子は遠慮しています。もっと強い相手との練習が必要です。

*とまあ考えてみれば、最初から負けが決まっていた試合でした。愚かなことをしたものです。

*WWEのプロレスを見ていると、押されている選手に対して解説者が、ノーアイディアと言うのが聞こえます。英語が全く解らないアホのフジマツですが、ノーアイディアは聞こえてきます。

*技がことごとく返されて、もうやることがありません。何をやっても駄目です。負けが決まっています。すると、ノーアイディアです。最後はグッナイ(おやすみなさい) と言われてしまいます。

*太極拳の達人先生は、最初からノーアイディアだったのです。

*まるで旧日本軍の特攻のようです。敗色濃い戦争で、ノーアイディアだった日本軍は特攻という愚かなことをしました。特攻は効果なく、敵に当たることはほとんどなく撃墜されたそうです。日本の若者は日本軍に殺されたのです。その発案者は孫に囲まれて豊かな老後を送ったそうです。

*ではどうして武式太極拳を練習するのか?

*武式太極拳には蹠行性から指行性への変態過程があります。これは指行性の姿勢勁力を学ぶ上で価値があります。心意六合拳は最初から指行性なので、初心者には難しいものがあります。

*武式太極拳だけで全てを解決するのは難しいけれど、対進攻の技術を磨けば、相手を向かい撃つことはできるでしょう。本当は進攻の技術とフットワークが欲しいところですけど。

*心意六合拳の鶏行歩はフットワークだけでなく、その足に指行性の姿勢勁力が備わっています。随分、贅沢な歩法です。
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by tiger-hawk | 2017-05-13 16:14

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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