*勁力を直訳すると、強い力、です。それは心理学によって効果が増幅するかもしれないけど、心理学そのものではありません。気は気持ちのことですから、心理学そのものです。合気道は心理学ですので、勁力はありません。推手も心理学ですので、勁力はありません。
*勁力の素は自分の体重です。しかし、体重をそのまま使うわけではありません。体重をそのまま使うと、体当たりになってしまいます。体重を乗せたパンチも体当たりの一種です。だから前のめりになります。身体は浮きます。
*ヒトの直立姿勢は踵で地面を蹴っています。蹠行性です。だから、直立二足歩行は地面を蹴って進みます。すると、身体は浮きます。ウォーキングもランニングも身体が浮きます。
*一般的な勁力は動作勁力です。それらは、沈墜勁とか震脚とか十字勁とか開合とか、動作によって成立します。
*姿勢勁力は姿勢によって成立します。それは、心意六合拳・宋氏形意拳・武式太極拳などの一部に見られます。
*姿勢によって成立するので、勢いは使えません。勢いは姿勢を崩してしまいます。したがって、勢いは殺さなければなりません。もちろん、身体は浮いてはいけません。沈んでもいけません。その中間状態で歩くのが、心意六合拳の鶏行歩です。(沈んで歩く鶏行歩もありますが、その場合、姿勢勁力は死んでいます。)
*姿勢勁力の姿勢は、虎など指行性四足歩行動物に学びました。歩く時は、同じ二足歩行のニワトリの指行性一本足に学びました。
*だから姿勢勁力は、動物武術となります。動作勁力は人間武術です。
*姿勢勁力の姿勢の要素は、龍身、龍腰、鶏歩(六合歩) 、指行性、などです。
*龍は古代ワニの化石から想像されました。だから、龍は爬虫類です。爬虫類は脇腹から前肢=腕を生やします。
*そこで、姿勢勁力の腕は肩から生やしません。腕は脇腹の前鋸筋から生やします。これが心意六合拳と形意拳の称するところの「龍身」です。
*その脇腹の前鋸筋から鼠蹊部へ向かって絞り込みます。その運動線は、鼠蹊部でクロスして内転筋へ達します。これが心意六合拳と形意拳の称するところの「龍腰」です。
*直立したヒトは鼠蹊部を伸ばしてしまいました。その鼠蹊部は四足歩行動物に学んで、折り曲げられます。そして、尻を収めます。これがいわゆる「提肛」です。提肛は鼠蹊部の折り曲げが肝心要です。
*心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩は、足首の折り曲げが肝心要です。足首が折り曲げられることによって、足指が出現します。すると、指行性になります。
*そのままでは姿勢を維持できないので、下腿三頭筋が覚醒します。結果的に、体重は下腿三頭筋に降りてきます。
*この姿勢を維持して撃ちます。すなわち、後ろ足の下腿三頭筋にある体重はそのままです。体重移動はしません。前のめりはしてはいけません。すると、後ろ足の足指から勁力が出ます。この勁力は相手に繋がります。
*だから、相手の体重を後ろ足の足指で支えます。これだけで、勁力は出ています。だから、後は前腕の筋肉だけで撃ちます。それが心意六合拳の「鷹爪」です。
*普通は、相手の体重を肩で支えてしまいます。だから、肩に力を入れてしまいます。すると、腕力しか使えません。姿勢勁力は死んでしまいます。
*また、肩に力が入っていると、肩で立っている状態になります。肩で身体を支えています。すると、下腿三頭筋まで体重が降りてきません。もちろん、姿勢勁力は死んでいます。
*肩の力は姿勢勁力を殺します。だから、腕は脇腹の前鋸筋から生やします。肩は無視してスルーします。
@ 中山うり十周年祭、へ娘と行きました。ところが、前半で右足の内転筋がツリました。くっ苦しい。休憩時間に立っていたら治りました。後半の終わり近くなると、両足の内転筋がツリました。ウゥ・・・アンコールの二曲はひたすら耐えました。ナンテコッタ 次は二十周年祭に娘と行く約束をしました。というわけで、あと十年は生きています。死ななければですけど・・・低い椅子はヤバいですう。足は短いのですが・・・涙・・・