動物武術の虎鷹拳院日誌

tigerhawk.exblog.jp ブログトップ

奇妙な弓歩の造り方

「指と前腕の筋肉」のつづきです。今日の第二弾です。

*「面白くて眠れなくなる解剖学」坂井建雄 著、の中に面白い記述を見つけました。これで、心意六合拳の弓歩と武式太極拳の弓歩を説明できるかもしれません。

 何といっても太ももの前面を覆って目立っているのが、「大腿四頭筋」です。目立つくらいに大きいとはいっても、一つの筋肉ではありません。文字通り筋肉が四つの頭に分かれており、大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋、で構成されています。これら四つの筋肉はすべて膝蓋骨に集まり、さらに脛骨の前面の脛骨粗面につながっています。脛骨の前面は大腿骨の後面と同様に、ザラザラとした粗線が入っており、ここに筋肉が付いています。

 大腿四頭筋は膝を伸ばす働きをしています。例えば、サッカーボールを蹴り飛ばすような強い働きです。

 太ももの前面が膝を伸ばす働きをしているのに対して、後面の筋肉は膝を曲げる働きをしています。一般にはハムストリングといわれる筋肉で、「ハム」は太もも、「ストリング」はヒモという意味です。これも一つの筋肉ではなく、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、の三つで構成されています。ただし、大腿二頭筋には長頭と短頭があるため、数え方によっては四つの筋肉ともいえます。

 これらの筋肉は、椅子に座ったときに座面に触れる坐骨結節という骨から起こり、膝の後ろ側で左右に分かれています。膝の後ろから外側の腓骨に向かうのが大腿二頭筋で、内側の腓骨に向かうのが半腱様筋と半膜様筋です。この中で、大腿二頭筋の短頭だけは大腿骨から起こります。
 ハムストリングは膝を曲げる強力な筋肉ですが、よく肉離れを起こすことでも知られています。(177、178ページ)

*長い引用ですいません。さて、大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉です。これによって、弓歩の膝は大腿四頭筋によって伸ばされるわけです。しかし、これは普通の弓歩の話しです。

*ところが、心意六合拳の弓歩と武式太極拳の弓歩は、大腿四頭筋だけでなく、裏側の大腿二頭筋と半腱半膜様筋がこれに加わり弓歩となります。むしろ意識的には、裏側筋肉を主体とします。

*そのために、膝を伸ばす運動は足指から始まります。足指ー趾球ーヒラメ筋ー下腿三頭筋とつながります。そして、半腱半膜様筋と大腿二頭筋へつながります。

*大腿直筋など大腿四頭筋ではなく、裏側筋肉から動くので、身体が浮き上がることはありません。とても奇妙な動きなんです。これは、なかなか見る機会がありません。虎鷹拳院に見学に来たら、見られます。

*膝を伸ばす筋肉は大腿四頭筋なので、この奇妙な動きで最後に動くのは大腿四頭筋です。それまでは、裏側筋肉が動きます。それは膝を伸ばす運動そのものではありません。

*となると、膝が伸びなくても問題ありません。それが、心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩、ということです。

*膝が伸びないので、その動きは外から見えません。これが見えない内部運動の中身です。

*え? なあんだ、そんなものか ! どうもすいません。そんなものです。

*でも、注意して見るととても奇妙な動きです。ヘンタイといわれても、否定できません。アハハ

[PR]
by tiger-hawk | 2017-08-05 08:44 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


by tiger-hawk
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31