*直立二足歩行のままで、どうやったら指行性一本足になれるのか?
*直立二足歩行にも一本足時間はあります。誰にでも一本足時間はあります。ということは、蹠行性(せきこうせい) 時間を短くすればいいわけです。踵に体重を載せずに、すぐに足指で立つようにすればいいわけです。
*具体的にやってみましょう。
*前足は力を抜いて、フニャフニャのプラプラにします。大腿直筋の力を抜きます。
*しかし、踵を引きずってはいけません。踵を引きずる歩き方は、最低の歩き方です。
*そのために、前足は高く上げます。そして、足指を立てます。足指先を自分のほうに向ける気持ちです。これは、足指に体重を降ろす準備です。でも、大腿直筋が緊張してはいけません。実はこの作業、ヒラメ筋を使います。
*さて、移動距離は後ろ足の足指で稼ぎます。すると、前足の着地の際、墜落することがありません。
*着地は踵が軽く地面に触れます。しかし、すぐに足指で立ちます。足指の第一関節部分です。これは、前足の力を抜いているからこそできることです。
*足指に体重があることを確認します。ここがたいへん重要です。
*そして、次の前足を出します。力の抜けた前足です。
*いいかえると、体重は常に左右どちらかの足指にあります。それで一本足になります。
*結果的に下腿三頭筋と大腿二頭筋で立つことになります。足の裏側の筋肉です。バランスは内転筋で取ります。
*体重を足指に感じたら、次の前足を出します。それを繰り返します。
*ファシストの軍隊行進ではありません。あれは、両足の大腿直筋で歩きます。踵を地面に叩き付けます。軍靴の響きです。
*日本のガチガチおじさん歩きにとっては、沈墜勁や震脚は自然な歩き方です。沈墜勁や震脚は、ガチガチ歩きの発展系です。ですから、自然勁力となります。
*心意六合拳の鶏行歩は、ガチガチおじさんにとって不自然な歩き方です。でも、できないわけではありません。
*その第一歩は、前足の大腿直筋の力を抜くことです。