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動物武術の虎鷹拳院日誌

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見ている人にわからないように

(昨日の体育館から)

*ちくわさんが、半年間の出張へ行くというので、心意六合拳の虎抱頭を練習しました。

*幸い、シロクマさんは不在です。この技、102kg? のシロクマさんを確実に倒すのに絶対必要な技です。鬼のいぬ間に、虎抱頭をちくわさんに伝授します。(オレは103kgじゃないぞ、と先日抗議されました。申し訳ありません。) 

*もっとも、姿勢勁力の無い人には、フニャフニャ足首の無い人には無駄な動きとなります。見た目も武術に見えません。

*昔、安徽省武術チーム所属の元奥さんたちが、ある地方都市で武術表宴会を開催しました。すると、返礼に地元の回族のオジサンたちが心意六合拳を演じました。その中に虎抱頭がありました。当時、少年少女だった武術チームの子供達がキャハハと笑い転げたそうです。

*そんな武術に見えない虎抱頭ですが、恐ろしい破壊力を秘めています。でも大丈夫。足指と趾球ー足首ー下腿三頭筋の勁力トライアングルの無い人には、無意味な動きです。

*勁力トライアングルの要が、フニャフニャ足首です。このフニャフニャ足首ですが、足首の硬い人でも問題ありません。やわらかい足首は、必ずしも必要ありません。

*足首の力を抜きさえすれば問題ありません。

*足首の力は何処から来るのか? 直接には足指から来ます。足指で地面を蹴ると、足首が硬直します。筋肉としては大腿直筋から来ます。下腿三頭筋から、ヒラメ筋から来る人もいます。

*そこで、足指をゆるめます。大腿直筋をゆるめます。下腿三頭筋を、ヒラメ筋をゆるめます。

*ヒラメ筋の覚醒と言いながら、ゆるめるのか? ハイ、ゆるめないと使えません。

*直接には筋力ではなく、自分の体重を使います。筋肉は体重に従います。すると、50kgのHオジサンでも102kgのシロクマさんを撃てます。でもHオジサン、フニャフニャ足首ができていないので現状無理です。確実につぶされます。1秒でつぶされます。

*Hオジサン、目標のパンチング・ミットしか見ていません。自分の身体が見えません。効かそうと思うから駄目になります。自分の身体が使えるなら、技は自ずと効きます。

*虎抱頭の導入として虎擺尾をやりました。これもフニャフニャ足首が必要です。心意六合拳の全ての技、宋氏形意拳の全ての技、武式太極拳の全ての技にフニャフニャ足首が必要です。

*フニャフニャ足首が無いと、腕力に頼るしかありません。腕力勝負です。腕力勝負ならば、フジマツ確実に負ける自信があります。そんなこと威張るな、ボケー !

*でも前腕の筋肉は必要です。心意六合拳の鷹爪のことです。鷹爪で拳を造ります。もちろん、掌も鷹爪で造ります。

*前腕の筋肉と前鋸筋を直結させます。すると、肩を素通りできます。肩に仕事をさせません。細かい作業をする時は、指先に意識集中して肩をゆるめます。それとだいたい同じことです。

*それが宋氏形意拳の龍形基本功の意味です。熊の基本功1号の意味です。意味を理解できないと無駄になります。

*オマエはそれを誰に教わったのか? そんなことは自然とわかるものなのです。でも、わからない人もいますので、教えています。中国の先生は教えませんけど。だから無知な先生が増えるけど。知らんがな、そんなこと。

*心意六合拳に迫力は要りません。それは、こけおどし、です。むしろ、見ている人にわからないように練習します。それが、心意六合拳の勁力というものです。それが伝統となっています。キャハハと笑われたら、しめたものです。ウフフ 人に笑われるのは快感です。ナンデヤネン ! 

@ まだリンダも若かった頃です。



by tiger-hawk | 2017-08-24 08:35 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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