(昨日の体育館から)
*肩の力はかなり深刻な状況です。いわゆる中国拳法や太極拳の経験者でも、素人レベルです。ナンデダロ~~ 使えないなあー、中国拳法とか太極拳とか・・・
*とりあえず、肩の力を抜いてもらうために、腕を回してもらいました。ていねいに、伸び伸びと、ゆっくりと回してもらいました。
*これがかなり効果的でした。かなり肩がゆるくなりました。
*それでも、相手からの圧力を肩で受け止めてしまいます。
*相手の圧力は、後ろ足の足指で受け止めます。これは心意六合拳の鶏歩が一番わかりやすい。
*それでも足指に力を入れてはいけません。足指が地面をつかんではいけません。足指が踏ん張ってはいけません。
*足指で受け止めるといっても、その力は足指から来るものではありません。
*それは直接には、ヒラメ筋から来るものです。それが鶏歩の目的なのです。
*そのために、足首が折れ曲がります。
*勁力トライアングルを造ります。足指と趾球ー足首内側ーヒラメ筋、の関係です。それも「やわらかい弱い」勁力トライアングルです。
*やわらかくて弱くても、体重を用いるので強くなります。
*体重が足指と地面との接着剤となります。力で解決してはいけません。
*力ではなく気、というのは詐欺師です。力ではなく体重です。
*例えば、腕の重さは約4kgあるそうです。それを拳・掌に生かせたらたいへんな武器になります。
*ところが、肩を使ってしまうために、拳・掌は軽くなってしまいます。上腕を使ってしまうために、拳・掌はさらに軽くなってしまいます。
*肩を使わない訓練が必要です。上腕を使わない訓練が必要です。
*そして、前鋸筋で腕を支えます。それが宋氏形意拳の龍形基本功、熊の基本功1号の目的です。
*今まで、肩を使って生きて来たので、かなり難しくなります。数十年の悪習です。その悪習を断ち切って、前鋸筋で動きます。
*それが心意六合拳と形意拳のいうところの、龍身です。
*そのためにも、前腕を開発します。
*手の指はどうでしょうか?
*指先は張ります。しかし、指先を指先の力で張ってはいけません。
*私たちの指先は、特殊な訓練を受けていないので、(そんな流派もあるでしょうが) 、とても弱いものです。
*弱くていいんです。そのまままでいいんです。
*指先の張りは、前腕の筋肉で造ります。それが心意六合拳の鷹爪となります。だから、前腕の筋肉を鍛えればよろしい。
*前腕の筋肉を鍛えるのが、鉄牛耕地の目的です。
*腕立て伏せだと、肩を鍛えることになります。ますます、肩に力が入ります。だから、腕立て伏せは止めましょう。
*手の指は、前腕の筋肉で支えます。
*足の指は、ヒラメ筋が造る勁力トライアングルで支えます。
*腕は、前鋸筋で支えます。
*体幹は、前鋸筋から鼠蹊部への切り込みで支えます。それが、心意六合拳と形意拳の称する龍腰です。
*そのラインは鼠蹊部でクロスして、内転筋へ達します。
*内転筋において、体幹と足の勁力トライアングルが結合します。
*どれも、力で解決してはいけません。力では解決できません。
*身体を再構築します。建て直します。
追伸
いくら技や套路を覚えたところで、身体がそのままでは、全ては無駄ということです。套路コレクターは、悲惨な最後を遂げます。