*ランニングなのか? 心意六合拳・鶏行歩なのか?
*どちらも指行性ですが、天と地の違いがあります。
*もちろん、ランニングは身体が浮き上がるので、天、です。鶏行歩は足首が折れ曲がるので、地、です。
*ランニングはジャンプ運動なので、筋肉としては大腿直筋に代表されます。ヒラメ筋も腓腹筋も、大腿直筋に従います。(ヒラメ筋と腓腹筋で下腿三頭筋となります。)
*鶏行歩は地に呪われているので、筋肉としてはヒラメ筋に代表されます。足首に最も近い筋肉がヒラメ筋です。大腿直筋はヒラメ筋に従います。(内家拳信者だとアキレス腱が源というところです。筋肉なんて使いません。お疲れさまです。)
*ランニングでは最初の筋肉が大腿直筋です。鶏行歩では、大腿直筋が最後の筋肉となります。最初はもちろん、ヒラメ筋です。そして腓腹筋、半腱半膜様筋、大腿二頭筋、内転筋、最後が大腿直筋です。裏側から行きます。
*しかし、その違いは外からは見えません。鶏行歩しているつもりでも、内実はランニングになってしまいます。
*あるいはウォーキングになってしまいます。ウォーキングも地面を蹴る大腿直筋の運動です。蹠行性になりますが。蹠行性のランニングがウォーキングとなります。たまあに、本当に蹠行性でランニングしているおじさんが公園にいますけど。お疲れさまです。
*ウォーキングは踵で着地します。ランニングは踵が地面に触れるか触れないかで、足指と趾球で着地します。アフリカのマラソンランナーだと完全指行性になるそうです。つまり、足指と趾球以外、地面に触れることはありません。日本人には難しそうです。
*地面を蹴ってしまうので、歩いていても、内実はランニングなのです。あるいはウォーキングです。
*ランニング的鶏行歩と鶏行歩の違いは、横から見ると1cm位の違いです。これではわかりません。上下動を消しても、同じことです。
*普通の人は超鈍いので、わかりません。特に中年のガチガチおじさんには無理です。
*私は誰にでもわかると、誤解していました。だから、できない人を見るとイライラしていました。
*今は自分がヘンタイなのだと理解しました。私が間違っていました。ごめんなさい。
*というわけで、田植発勁を教えています。
*実験者の後ろ足にひざまずくようにして、足首や膝の角度を調整します。
*なかなか屈辱的なポーズなのでやりたくなかったのですが、仕方ありません。こんなこと、中国の先生なら絶対にやりません。
*超鈍いガチガチおじさん・ガチガチお兄さんには、田植発勁しかありません。やっとわかりました。
*それでも肩に力を入れられると、お手上げです。
*肩の力を抜くことは、本人の努力に頼るしかありません。
*肩の力を抜くことは、心意六合拳の単把で練習できます。構えた時、肩の力を抜きます。手を高く上げても、肩に力を入れません。そのまま最後まで肩の力を使いません。肘も使いません。
*とりあえず、強く撃たないで、最後まで肩の力を使わないように練習します。
*途中まで良くても、最後に肩の力を使ってしまう人がほとんどです。本人は気付きません。え? これで肩の力を使っているの? と信じられない顔をします。
*強く撃とうと思うと、失敗します。
*これは中国の先生でも、できていない人がたくさんいます。できる人は少ないです。だから、安心して? 練習しましょう。
*虎鷹拳院に来たことは、運が良かったのです。
*心意六合拳の師匠からは、単把を毎日百回撃て、と言われました。ゆっくりていねいに百回やっても、そんなに時間はかかりません。ゆっくりていねいに毎日やりましょう。
*肩が出る運動は大間違いなのです。肩甲骨発勁は、肩の出る運動を拡大してバックスゥイングを加えたものです。愚の骨頂です。
*肩を出す拳も大間違いです。拳は体幹全部を使います。宋氏形意拳の崩拳も同様です。これも、実技指導受けないと理解できません。
*拳も掌も、撃つ瞬間は前腕しか使いません。これも理解が難しいところです。心意六合拳・鷹爪の本当の意味です。
追伸
カメジロー、見に行きます。ユーロスペースでやっているらしい。
追伸2
カリアゲ君ありがとう解散? のために、10月の予定がまた変更になるかもしれません。その時は、はじめましてのページ頭に書き込みます。