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動物武術の虎鷹拳院日誌

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力にも抜き方があります

*日本人は真面目でがんばり屋さんなので、どうしても、地面を蹴りたいし、勢いを付けたい傾向にあります。


*そこを立ち止まって冷静に力を抜いてほしいのが、姿勢勁力の立場です。心意六合拳の鶏歩です。宋氏形意拳の六合歩です。しかし、かなり微妙なバランス運動です。


*もしも、そんなことやってられるか ! というのであれば、沈墜勁や震脚の世界へ行くか、格闘技そのものをやればいいかと愚考いたします。


*但し、気の発勁や肩甲骨発勁は論外です。それは詐欺師そのものです。


*さて、力の抜き方ですが、闇雲に抜いてしまっては寝ることになります。ヨーガの死のポーズです。


*上半身で大切なのは、まず上腕の筋肉の扱いです。


*拳のスピードの遅い人がいます。これは、上腕三頭筋を使ってしまうからです。腕を伸ばす筋肉は上腕三頭筋なのですが、これを使いません。なんかめちゃくちゃな話しですが、大切なコツです。


*上腕三頭筋で腕を伸ばすから、肩に力が入ってしまいます。肩に力が入ると、姿勢勁力は途切れて破壊されてしまいます。


*上腕三頭筋を使わずに、前腕の筋肉で腕を伸ばします。ここが大切です。これが心意六合拳の鷹爪となります。


*鷹爪では、指先を前腕の筋肉で伸ばします。指先を伸ばすというと、指の第三関節(見た目の指の付け根) を使ってしまう人が大半です。これが大きな間違いとなります。


*あくまで指の第一関節から先を、前腕の筋肉で伸ばします。


*この時に使うのは、手首近くの筋肉です。肘まで使ってしまうと、上腕の筋肉、さらに肩まで緊張してしまいます。


*左(右) 手首を右(左) 手でつかんでください。そこの部分の筋肉です。腱なとどいう人がいますが、腱ではありません。腱では自然勁力になってしまいます。


*姿勢勁力は不自然勁力なのです。身体の使い方も不自然なのです。不自然でいいのです。


*ヒトは蹠行性なのに、ニワトリの指行性一本足を取り入れたのが姿勢勁力です。心意六合拳と形意拳です。出発点から不自然なのです。ヒトなのに指行性四足歩行動物の生態に学びます。ヒトなのに、鶏に、猿猴に、蛇に、燕に、龍(ワニ) に、虎に、鷹に、馬に、鷂に、熊に、学びます。もう不自然の極みです。


*武術や健康運動が好きな人は、自然派だと思います。自然食品も好きだと思います。化学薬品なんかとんでもない、という人も多いかと思います。でも、野菜は食べられますが自然の植物には毒があります。ジャングルで餓死するのは、食べられるものがなかなか無いからです。そこは緑の魔界です。


*私は腎不全と急性心不全で死にそうになった時、化学薬品で助かりました。化学薬品も必要です。だからというわけではありませんが、姿勢勁力はヒトにとっては不自然勁力なのです。


*不自然なのですが、それによって不健康にはなりません。むしろ勁力が身体内部に満ちてきます。それは動物の真似をして、動物の生命力を取り入れるからです。


*すると、動作勁力=外部勁力が不要となります。いわゆる、沈墜勁と震脚とか、十字勁とか纏絲勁とか、開合とか、みんな要らなくなります。


*姿勢が勁力なのだから、動作勁力は要りません。動物だから、人間勁力は要りません。


*しかし、そのために不自然な運動をします。上腕の筋肉と前腕の筋肉を連動させません。むしろ分断してしまいます。全ての筋肉を同時に使うわけではありません。上腕三頭筋と上腕二頭筋には、別の使い道があります。


*腕回し運動をさせてみたら、腕を上に挙げると肩まで挙がる人がいました。それは,上腕三頭筋を使ってしまうためです。試しに自分の上腕三頭筋を触ってみてください。緊張して力こぶができていることでしょう。


*力こぶは上腕二頭筋ばかりではありません。上腕三頭筋にも力こぶができます。それは腕を伸ばした時の力こぶです。でも普通の人の上腕三頭筋は貧弱なので、力こぶを意識することはありません。


*前腕の筋肉だけでは、身体が泳いでしまいます。そこで、体幹を用います。前鋸筋と前腕の筋肉を直結させます。それが、心意六合拳と形意拳の称するところの龍身です。


*前腕の筋肉と前鋸筋はそのままでは貧弱なので、鉄牛耕地で鍛えます。だから、鉄牛耕地では肩甲骨を使ってはいけません。腕立て伏せでは肩甲骨を使ってしまいます。だから腕立て伏せは禁止です。


*肩甲骨の代わりに僧帽筋を使います。これは意識する必要はありません。肩甲骨を使わないと、結果として僧帽筋を使います。


*肩で撃つ時も肩甲骨を使いません。拳・掌で撃つ時も肩甲骨を使いません。腕で撃つ時も肩甲骨を使いません。


*全て体幹で撃ちます。それが心意六合拳と形意拳の称するところの「龍腰」です。


*龍とは何か? 龍は古代ワニの化石から想像されました。ということは龍は爬虫類です。爬虫類は肩からではなく、脇腹から腕=前肢を生やします。


*龍身も龍腰も、誤解を招く表現です。使わないほうがいいのでは? という人もいます。でも、現在も使われている言葉なので、その意味を正確に知ればいいのです。これはフジマツが世界で初めて明らかにしました。


*中国の先生でも無知な人がいます。そのために、心意六合拳・熊吊膀が手と肩を振り回す結果となります。本当は、熊吊膀も腕と体幹が一体化します。そうしないと撃てません。


*撃てないとどうするのか? 勢いでごまかします。そのほうが迫力があるので、みんな騙されます。心意六合拳の勁力に迫力は必要ありません。迫力は相手を威嚇するために用います。


*しかし、本当に強い人には威嚇は通用しません。


*私が迫力を用いないのは、姿勢勁力を露骨に表現するためです。そのほうが疲れません。メンドー臭いことはやりません。勁力表現では正直にやります。その他のことではウソを付くかもしれませんけど。アハハ


*中国の先生は、なかなか本当のことを教えません。私が本当のことを教えてもらったのは、当時の先生が無名だったこと、そしてフジマツが初めての外国人だったこと、先生が親切だったこと、などによります。


*つまり、運が良かった。フジマツの運は中国で使い果たしたので、もういいことは無いそうです。シロクマさんによれば。


*日本では、とりあえず命を繋げたので、いいことにします。シロクマさんのお陰でエアコンも冷蔵庫も使えるようになったので、夏を乗り切れました。心臓は治ったので、私が死ぬ時は夏です。心臓が悪い人は冬に死にます。


*日本の太極拳はこれから衰退するでしょう。健康体操ならば、ヨーガでもいいし、散歩でもいいです。太極拳が健康体操だけならば魅力がありません。太極拳も勁力が欲しいところです。となれば、武式太極拳(喬式太極拳) の出番です。


*話しを元に戻して、下半身の力の抜き方です。これは体重を利用できます。腰に体重が掛かります。そこで、腰の力を抜いてしまいます。そのために、尻を収めて腰のくびれを消します。そのために、鼠蹊部を折り曲げます。


*腰の力を抜くと、足に体重が掛かります。そこで、足の力を抜いてしまいます。すると、体重は下へ降りてきます。最後は足首に降りてきます。


*足首は関節なので、このままではまずいことになります。体重に耐えられません。(普通はウォーキングのジャンプ運動にしますが。姿勢勁力は地に呪われているので、ジャンプ運動しません。)


*そこで、足首は折れ曲がります。すると、足指が出現します。指行性となります。


*同時にヒラメ筋が出現します。腓腹筋も出現します。すると、勁力トライアングルが形成されます。足指と趾球ー足首内側ーヒラメ筋の造る三角形です。


*これが姿勢勁力の根っことなります。足指から勁力が出るので、相手を根こそぎ倒すように撃てます。


*地面を蹴った場合、大腿直筋のジャンプ運動となります。ランニングです。普通の勁力はランニング勁力となります。当然、身体は浮いています。


*なお、足指で地面をつかむと、やはり身体は浮いてしまいます。そんな達人がいるそうですが、その場合は大腿四頭筋で地面を押さえていると思われます。そんな複雑な作業は姿勢勁力ではやりません。もっと単純です。


追伸


久しぶりにユーロスペースヘ行ったら、道を忘れてラブホテル街をウロウロしてた。でも、ユーロスペースもラブホテルの隣でした。休憩3500円とリーズナブルです。そこじゃないだろ ! あっ映画はカメジローでした。ネーネーズ(今の) とライブハウス島唄がちらっと出ていて、なんだかおかしかった。久しぶりです、渚さん。


by tiger-hawk | 2017-09-26 08:01 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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