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動物武術の虎鷹拳院日誌

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後ろ足指は相手の体重を感じ取る

(昨日の体育館から)

*あれ? 南洋から居竜庵がやってきた。お土産はジャコウネコのお尻から出たコーヒーだ。ありがとうね。

*何やりたい? と聴いたら「鎖骨が出ない」をやりたいとのこと。そこで、宋氏形意拳の熊1号や龍形基本功でやってみました。

*なんとなく、心意六合拳の鶏歩が左側だけ歪んでいたので、みんなでワイワイ修正してみました。左側のお尻に力を込めてしまうみたい。

*私は、最初に「ダラリ鶏歩」をしなさいと教えました。これ、正面を向いてダラリと力を抜きます。すると、足首が深く折れ曲がります。以前はドスコイ鶏歩と称していましたが、力を込める人がいたので、ダラリ鶏歩としました。どんどん力を抜きます。そうです。だらりの帯からの発想です。アハハ

*ダラリ鶏歩をやってから、熊の1号をかけます。すると、半身の鶏歩になります。

*居さんの拳、伸びてしまいます。最長最適の長さを体得していませんでした。拳が伸びると、肩と上腕三頭筋を使ってしまいます。上腕三頭筋を使わないで、前腕の筋肉だけ使う拳を習得します。

*すると、前腕だけでは誤解されますよ、とシロクマさんから。そこで、手首のところを握ってもらいます。そこの前腕です。つまり、前腕の前半の部分を使います。

*前腕だけ使う手ほどきもやってみました。合気上げにならないように注意します。

*シロクマさんに、センセー田植発勁を、と促されたので、居さんの鶏歩の下腿勁力トライアングルを修正してみました。みごとに勁力が出てました。

*これを一人でできるようにしてください。私の手が要らなくなるように。(田植発勁のこと、完全に忘れていました。アルツハイマーです。というか、昔から忘れ物が多いです。昔から痴呆症か? 都合の悪いことは一番に忘れますけど? )

*そのために、力を抜きます。相手の体重を全身で受け止めてはいけません。

*相手の体重を後ろ足の足指だけで感じ取ります。すると、相手を楽々と押せます。60kg の人でも100kg の人を楽々と押せます。

*もしも秘伝があるのなら、「相手の体重を後ろ足の足指で感じ取る」というのが秘伝です。そのための指行性です。

*でもこれ、秘伝ではありません。先生から教わったことではありません。フジマツのオリジナルです。

*するとシロクマさん、センセーの前足指ストッパーも大事ですよ、とのこと。これは、宋氏形意拳の六合歩だと解りやすい。常に、前足指で地面を感じ取ります。(前足指が浮いてしまう人は、後ろ足踵で立っている場合があります。それは、足首が深く折れ曲がっていないからです。それだと蹠行性になっています。)

*前足指は地面を感じ取る。後ろ足指は相手の体重を感じ取る。・・・これが大切なコツです。そのために、全身の力を抜きます。

*なお、相手に押されないように踏ん張るのは危険です。打撃になると、相手からの衝撃を100% 受け取ってしまいます。(踏ん張ると、相手の体重を感じ取れません。すると反撃できません。) 

*推手で膝を壊した人の話しを聴きました。それは踏ん張るからです。推手なんか負けたっていいんです。推手の勝ち負けなんか、どうでもいいんです。と、しつこく書いてしまった。またシロクマさんに叱られる。逃げろ~~

*すべての拳は空間を造る。すべての動作は空間を造る。楕円形の空間を造ります。その楕円形の空間が打撃となります。

*それは、宋氏形意拳、心意六合拳、武式太極拳に共通しています。

*拳は空間を造るので、伸びきることがありません。だから、肩も上腕三頭筋も使いません。心意六合拳の虎撲も同様です。

*「センセーの崩拳、変わりましたね」と、シロクマさんに見破られてしまった。ヤバい

*これ、炮拳の影響です。とても微妙な変化なんですけど。

*では、居竜庵、お元気で。南洋の危ない夜の店には行かないようにね。嫁さんに叱られるよー

追伸

宋氏形意拳の六合歩について・・・前足の膝前面と踵後面が垂直線、と書きましたが、それは昔のこと。今はもっと後退しています。後退した方が、前足指のストッパーがはっきりしてきます。

大事な追伸

大事なことを書き忘れていました。後ろ足指からの運動は、「起点と終点が同じ」、ということです。つまり、姿勢が全く変化しません。だから姿勢勁力なのです。ここが普通の動作勁力と違うところです。普通の運動は起点と終点が違います。地面を蹴るので違ってきます。

by tiger-hawk | 2017-10-15 08:31 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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