動物武術の虎鷹拳院日誌

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秘伝は魔法の言葉

*「秘伝なんか無いんじゃない? 」・・・ずっと昔、まだフジマツが若かった頃、故佐藤聖二さんが忠告してくれました。

*それが、姿勢勁力の成功の要因の一つです。だから彼に感謝しています。もちろん、それだけではありません。

*私は中国の伝統思想を捨てました。それは儒教のことです。道教については、そもそも原始宗教なので、特に思想はありません。問題になりません。仏教は中国社会において影響力がありません。儒教こそが中国社会を支配している宗教思想なのです。

*その儒教を捨てました。日本人は知らないけれど、中国武術も儒教に支配されています。太極拳も儒教思想です。これについて述べるとたいへん長くなるので、次の機会にします。(シロクマさんによれば、墨子の専守防衛思想は素晴らしい、とのことです。中国は今日、帝国主義なので墨子を研究する方向は無いでしょう。)

*今日でも、気のパワー、などとほざいている馬鹿な武術家がいますが、気についても考えました。気の語源は、占いのことです。古代の戦争において、雲の流れで吉凶を占いました。

*百歩譲って好意的に考えると、気とは気持ちのことです。現代中国語でもそのように使います。つまり、心理学です。ヒトは心理的要因によって内臓を壊す場合があります。もちろん、精神病にもなります。もしも気のパワーがあるとしたら、それは心理学です。あるいは脳科学です。

*つまり、気は勁力ではありません。勁力とは物理的世界に属します。だから、幽霊には勁力がありません。なぜなら、幽霊には体重がありませんから。勁力とは体重によって実現します。だから赤ちゃんには無理です。あまりにも体重が少な過ぎます。

*骨格も関係します。ヒトの関節ができあがるのは15歳半だそうです。だから、心意六合拳は15歳半から始めるのが望ましい。回族では子供の頃、弾腿や査拳を学ぶそうです。思春期から心意六合拳を学びます。

*そして、心意六合拳には素朴な動物生態論がありました。十種の動物の生態から、動物武術としての心意六合拳ができあがりました。これがヒントになりました。

*ニワトリからは基本の鶏歩と鶏行歩が生まれました。それは指行性一本足のことです。

*動物の骨の本を読んでいたら、動物の立ち方・歩き方について知りました。それには、指行性、蹄行性。蹠行性などがありました。これは主に哺乳類のことで、爬虫類は違ってきます。ところが、恐竜は爬虫類から発生しましたが、足は直立しているので指行性です。鳥類は恐竜から生まれましたので、これも指行性です。

*しかし、ヒトなど霊長類は蹠行性です。蹠行性のヒトが指行性的動きをするのには、工夫が必要です。(ランニグは指行性ですが、ジャンプ運動なので姿勢勁力とは無関係です。) つまり、姿勢勁力は自然ではありません。ヒトとしては不自然運動となります。

*ヒトが指行性的動きをするためには、足指の覚醒が必要となります。ところが、現代日本人は足指を使って歩くことはしません。そこで足指が退化しつつあるそうです。

*では足指を使わず、何処を使って現代日本人は歩くのか?

*それは膝です。現代日本人は膝で歩いています。しかし、膝は関節なのでそれだけでは立てません。そこで、太ももの大腿直筋で補助します。

*現代日本人は立ち上がる時、膝で立ち上がります。これが間違いの元です。これだと勁力が発生しません。

*ではどうすればよいのか? 立ち上がる時、足指とヒラメ筋で立ち上がります。これが下腿の勁力トライアングルの元となります。そのために、足首が折れ曲がります。鼠蹊部も折れ曲がり、尻を収めます。尻を収めないと腰を痛めます。

*蹲踞の姿勢から立ち上がる時、膝で立ち上がると勁力は発生しません。ではどうすればよいのか?

*蹲踞から足指とヒラメ筋で立ち上がります。これが横綱の土俵入りです。せり上がります。

*心意六合拳の鶏歩は、足指とヒラメ筋で立ちます。宋氏形意拳の六合歩も同様です。これが指行性の動物武術の特徴です。そして、勁力の元です。鶏歩と六合歩は立ち上がることがありません。そのままで勁力が発生しているので、そのままで撃ちます。姿勢はそのままです。沈むこともありません。沈墜勁もありません。

*秘伝とは何か? 秘伝とは魔法の言葉です。残念ながら、魔法の言葉は現実世界に存在しません。ファンタジーの世界にしかありません。魔法ではなく、具体的解決策を探さなければなりません。

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by tiger-hawk | 2017-10-16 08:46 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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