動物武術の虎鷹拳院日誌

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人間原理ではなかった四両発千斤

*あなたは四両発千斤の本当の意味を知りたいと思いませんか? 

*太極拳の極意といわれ、発勁の極意ともいわれる「四両発千斤」ですが、その内実は語られることがありません。それは知らないからです。だから教えることもできません。

*四両発千斤とは、四両のとても小さい力で千斤のとても大きい力を出す、という意味です。

*え? そんなことでごまかすな、ですか? それでは辞書を見てみます。

*両とはいろいろ意味がありますが、ここでは量詞のこと、つまり重量の単位です。1両で50gですが、旧制では、31,25gです。ここでは旧制のことでしょう。

*四両で125gです。16両が1斤です。1斤が500gですか。千斤で500kgですか。125gで500kgの力を出すのですか?

*随分ほらを吹いたものですね。いくらなんでもやり過ぎでは? まあ表現は大げさですが、だいたいの意図はわかります。

*でもこれ物理法則に反します。こんなことあるわけない。そこである要素を加えます。小さな筋力にある要素を加えます。要素は二つあります。

*その前に、勁力の源とは何でしょうか?

*勁力の源とは、骨ですか? 今流行のみなさん大好きな骨です。

*それとも、気ですか? 合気とかいいますね。

*それとも、筋肉ですか? 

*骨でも、気でも、筋肉でもありません。みんな間違いです。

*勁力の源は体重です。(重力も必要です。無重力状態では成立しません。) この体重を支えるために、骨も気(心理学) も筋肉も必要となります。

*体重なんていうと、それでは体当たりか? なんて言い出す人が現れます。体当たりではありません。

*体当たりでは、せっかくの体重が減ってしまいます。利用できる体重が減ってしまいます。

*それは地面を蹴るからです。地面を蹴るとジャンプ運動になります。身体が浮いてしまいます。身体が浮くと、身体は軽くなってしまいます。その典型がランニングやウォーキングです。

*そのままでは撃てません。そこで沈みます。それが沈墜勁や震脚などの動作勁力です。

*でも、身体が浮かなければ、地面を蹴らなければ、沈む必要はありません。何もする必要がありません。何もする必要が無いのが姿勢勁力です。

*太極拳や中国武術には伝統思想が憑き物です。陰と陽の魚が滑った転んだ、なんてやっているやつです。(太極図説のこと) でもそんな憑き物はクソの役にも立たないので、捨てましょう。そんなものはキョンシーの呪いです。武術はクソリアリズムで語りましょう。

*体重を支えるためには、ある姿勢が必要となります。ここで二つの要素がわかりました。体重と姿勢です。

*ところが、ここにたいへんな問題があります。

*それはヒトの本能の問題です。

*例えば、地面を蹴ること、です。ヒトとなる類人猿は、地面を蹴って常時の直立二足歩行を実現しました。地面を蹴らないということは、ヒトの本能を否定することです。

*また直立姿勢によって、前肢=腕が自由になりました。その腕で様々な道具作製と作業が可能となりました。その結果、腕は体幹から離れて、肩から生えることになりました。これもヒトの本能となりました。この本能は勁力運動の障害となりました。

*四両発千斤の意味がわからなかったのも無理がありません。それはヒトの本能の範囲には無かったのです。これでは誰にもわかりません。

*つまり、四両発千斤の運動は人間原理ではありません。それは動物原理の運動だったのです。それを人間原理で解釈しようとしたので、ことごとく失敗しました。

*私が動物武術の宋氏形意拳と心意六合拳から四両発千斤を発見したのは、必然でもありました。それは動物原理だったからです。それを武式太極拳で確かめました。

*もちろん、宋氏形意拳や心意六合拳を学習したところで、必ずしも動物原理に気付くわけでもありません。ヒトの本能の問題に気付くわけでもありません。私は運が良かっただけです。そのお陰で、人生の運は無くなったようですけど。トホホ

追伸

続きは、「反本能の四両発千斤」です。明日か明後日、blog に載せます。ではまた

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by tiger-hawk | 2017-11-16 08:39 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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