*力を抜く練習は、どうしても必要です。
*私の場合、宋氏形意拳のフニャフニャ崩拳を2年間以上続けました。お陰で、小学生も倒せない崩拳ができあがりました。
*これが、心意六合拳の地面を蹴らない鶏行歩の基礎となりました。もちろん、後に知ったことですが。
*地面を蹴らないということは、身体が浮き上がらないということです。
*例えば、オバチャンの24式太極拳を見ると身体が浮き上がっています。それは、地面を蹴っているのです。もちろん、本人の自覚はありません。この現象は全国共通です。なにしろ、北京の有名な先生も身体が浮き上がっています。
*オバチャンですから、足の筋肉は強くありません。つまり、地面を蹴ることは筋肉量とは無関係ということです。
*心意六合拳の場合、迫力が期待されます。その結果、地面を蹴ることになります。すると、身体は浮き上がります。
*心意六合拳、宋氏形意拳、武式太極拳では、強い下腿三頭筋が要求されます。
*すると、下腿三頭筋が地面を蹴ってしまうこともあります。これで、姿勢勁力は消えてしまいます。この場合も、本人に自覚はありません。もちろん、私には見えますけど。
*力をゆるめるとなると、合気道が有名です。しかし、合気道も地面を蹴ります。それは、地面を蹴ることがヒトの本能だからです。それは、常時直立二足歩行を始めた類人猿からの伝統的本能なのです。700万年の呪いです。
*武術というと、力を込めてしまいます。しかし、力を込めてはいけません。それでは力は出ません。
*しかし、例外が一つだけあります。それが指先なのです。その指先は指の力で支えるわけではありません。指先は前腕前半の筋肉で支えます。それが心意六合拳の鷹爪です。
*筋肉というと嫌いな人がいます。特に内家拳信者は拒絶反応します。そして、「腱」といいます。腱ならば誰にでもあります。ところが、鷹爪はなかなか難しいのです。もしも腱ならば訓練は必要ありません。頭が硬直しています。
*前腕前半の筋肉と指先を直結させます。しかし、上腕の筋肉はゆるめてしまいます。前腕の筋肉を使うと、肘を固めてしまう人がいます。すると、上腕の筋肉を緊張させてしまいます。すると、肩も緊張させてしまいます。
*前腕の筋肉と上腕の筋肉を分離させます。繋げてはいけません。全ての筋肉を使ってはいけません。
*力を込めると、滑らかに動けません。滑らかに動けないと、相手の反撃を許してしまいます。相手の反撃を力で封じようとしても、無駄なことです。モンスターのような人でも無い限り。
*力をゆるめるとは、下腿三頭筋もゆるめてしまうということです。もちろん、足指もゆるめてしまいます。足指は地面をつかんではいけません。
*どうしても力の抜けない人には、フニャフニャ崩拳をおすすめします。これもかなり難しいのですけど。自分では力を抜いたつもりでも、実はガチガチになっています。これも自覚できません。そして成功すると、とても弱い拳ができ上がります。アハハ
関係ない追伸
東シナ海に心の重しを捨てたのですが、身体は疲れきっていました。今やっと疲れが取れてきました。やっと復活しそうです。
シロクマさんへ
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