成れの果ての勁力
*武式太極拳の弓歩は、後ろ足裏側筋肉の伸張性収縮でできています。ところが、僑松茂先生の弓歩はちっとも力を感じさせません。伸張性収縮も見えません。
*しかし、その弓歩を受け止めた私はその力を感じ取りました。見た目は力を感じさせませんが、内実はとても力強いのです。
*これは一体どうしたことでしょう?
*実は同じような現象が私の中に起こっています。
*私の心意六合拳・鶏行歩は、どんどん力が抜けてきました。地面を蹴らない運動の成れの果て、というわけです。
*全然力強くありません。どんどん力弱くなっています。しかし、どういうわけか疲れます。この疲れは加齢のせいだけではないようです。
*勁力が進化したのではなく、深化したようです。それは、腓腹筋の下に潜り込むヒラメ筋のせいではないのか? と疑っています。
*だから、心意六合拳の弓歩よりも鶏歩のほうが強くなっています。
*心意六合拳・鶏歩と宋氏形意拳・六合歩では、ヒラメ筋を露骨に感じられます。そして、ヒラメ筋が潜り込むように、勁力が潜り込みます。勁力が隠れてしまいます。
*鶏歩の利点は、弓歩よりも足首が深く折れ曲がることです。足首が深く折れ曲がれば、勁力はより深化します。ヒラメ筋がはっきりしてきます。
*しかし、弓歩と鶏歩だけでは理解が難しくなります。その中間があれば、理解が容易になります。
*弓歩と鶏歩の中間はあります。それが、鶏行歩です。
*鶏行歩の後ろ足は伸びそうで伸びません。弓歩になりそうでなりません。その結果、大きい鶏歩になります。
*その大きい鶏歩に、露骨に姿勢勁力の根本が現れます。それは、拡大する下腿勁力トライアングルです。
*しかし、まだ先があるような気がしています。
関係ない追伸
石井明夫さんのCDに、6歳の息子さんの写真を使ったものがあります。これ、どうも声が違うような気がしていました。そしたら、他の様々なアーチストが歌っていました。トリビュート・アルバムでした。やっと解った。 アホや オラとしては、本人のしわがれ声のほうが好きです。
暗闇が忍び寄る 気配がする
震える体と 奮い立たせる心
何度も何度も 見失い
近づく破滅の一歩先を
選ばれし人よ進め
自由をなすのに理由はいらない
選ばれし人よ 今
愛と勇気に言い訳は似合わない (セイクリッド・マーシー、石井明夫)
https://www.youtube.com/watch?v=pVB1elbXvvM
初々しいネーネーズ