(昨日の体育館から)
*亀の基本功と心意六合拳・龍形裹風(りゅうけいかふう) の基本功をやってみました。どちらも同じようなものですが、亀は両腕を使います。龍形裹風は片手にもう一方の片手を添えます。
*ところが、全くできない人がいました。そこで、問題点が浮かび上がってきました。
*それは、脇が閉まっていないことです。もう一つは、足指からの勁力=地面からの力を伝えられないことです。脇が開いている問題から見てみましょう。
*龍形裹風は、脇が閉まっています。撃つ瞬間もそのままで、脇が閉まっています。必然的に体幹を一つにしなければ撃てません。
*ところが、撃つ瞬間に脇が開いてしまいます。どうしてでしょうか?
*それは、脇が閉まるという意味を理解していないからです。
*心意六合拳の全ての技、宋氏形意拳の全ての技、武式太極拳の全ての技は、脇が閉まっています。だから、体幹で撃てます。
*え? 何を馬鹿なことをフジマツは言っているのだ?
*心意六合拳の虎撲は? 単把は? 脇が開いているではないか? 宋氏形意拳の五行拳は脇が開いているではないか? 武式太極拳のロウシツヨウホは脇が開いているではないか?
*とうとうフジマツは痴呆症になったのか? もう痴呆症の歳ですが、まだ始まってはいません。奥歯が一本抜けてしまいましたが・・・涙・・・
*脇が閉まるという本当の意味は、前鋸筋が効いているという意味です。前腕の筋肉と前鋸筋を直結させます。腕を前鋸筋で支えます。つまり、脇を締める、とは全く違います。ここは誤解しやすいので注意しましょう。
*それが、心意六合拳と形意拳の称する「龍身」の本当の意味です。すなわち、腕を肩からではなく、前鋸筋から生やします。
*龍は古代ワニの化石から想像されました。ワニは爬虫類です。その前肢=腕は横から生えています。トカゲも亀も同様です。
*心意六合拳の虎撲を見てみましょう。その両手は、脇腹に付けています。そこから、前腕は脇腹をこすりながら、肘も脇腹をこすりながら、上腕も脇腹をこすりながら、前へ出します。そして、最後も、前腕の筋肉を前鋸筋で支えています。(腱ではありませんよ。しつこい ! )
*心意六合拳・単把の場合は、構えた時、脇腹が開いています。添えている後ろ手は脇が閉まっています。前手は外から中心へ向かって撃ちます。脇腹が閉まる方向へ撃つのです。だから、中心から撃ってはいけません。軌道が歪みます。肘を中へ入れてはいけません。構造が弱くなります。
*宋氏形意拳の崩拳の場合は、ヘソに拳を付けます。そこから、肘と上腕は脇をこすりながら拳が出ます。同時に体幹が尻を含めて動きます。これも肘を中に入れてはいけません。構造が弱くなります。
*沈肩墜肘の本当の意味は、中心から撃ち出すことではありません。中心へ向かって撃ち出すことです。その拳・掌を支えるのは前鋸筋なのです。
*だから、見た目は脇が開いているように見える技も、前鋸筋が支えています。しかし、それは見た目ではわかりません。
*そこで、見た目も脇が閉まっている龍形裹風で、前鋸筋の支えを学習してみよう、というのがフジマツの提案なのです。
*これを理解すると、強い虎撲、単把、崩拳、ロウシツヨウホなどが撃てるようになります。いわゆる拳も、上腕三頭筋に頼らずに強い拳が撃てます。
*龍形の本当の意味を解明したのは、フジマツが世界初です。もちろん、撃てる人は少なからずいることでしょう。龍形裹風を教えてくれた師匠に感謝します。
追伸
伝統とか、伝人とか、秘伝とか、の言葉は今では腐っています。だから使いません。アハハ でも昔は自分もそうだった。今は反省してます。ごめんなさい。逃げろ~~
追伸2
肩を使う人は、前鋸筋が使えないから、肩を使ってしまう。・・・オジサンWの見解です。そのオジサンW、外見から前鋸筋が使える人がわかるそうです。そういえば、オラも師匠の雰囲気を真似していました。
追伸3
オラが前腕の筋肉というと、「腱」と言い換えるのは中国武術関係者です。やっぱり中国武術やっている人は、頭がおかしい。まあ一生ケンケン言ってればあー オラ知らね。