*シロクマさんが実につまらない崩拳の記事を送ってきました。まるで屁みたいな崩拳です。これでは、「崩拳」の名が廃ります。
*崩拳の崩とは崩壊の崩です。相手を一発で崩壊させる力量がなければなりません。
*なにしろ、崩拳は形意拳を代表する拳です。それだけの力量が求められます。
*では、フジマツの宋氏形意拳・崩拳はどうなのか? それはフニャフニャ崩拳ではないのか?
*フニャフニャには意味があります。
*それは、撃つ前に力を入れない、撃つ過程で力を入れない、撃つ瞬間に力を入れない、という三つの要素でできています。力を入れないからフニャフニャというわけです。
*力を入れないのにどうして力量があるのか?
*それは体幹を一つにしているからです。そして、姿勢勁力の指行性を用いているからです。
*体幹を一つにするためには、鷹爪と龍身と龍腰の三つの要素が必要です。
*鷹爪とは、指先と前腕の筋肉を直結させること。
*龍身とは、前腕と前鋸筋を直結させること。上腕三頭筋と上腕二頭筋と肩をスルーします。
*龍腰とは、脇腹の前鋸筋から鼠蹊部へ切り込むこと。腰はスルーします。そして内転筋へ達します。
*これによって、指先ー前腕ー前鋸筋ー鼠蹊部ー内転筋のラインが形成されます。それで体幹が一つになります。もちろん、体幹には尻も含まれます。尻まで体幹です。
*この体幹の力で崩拳を撃ちます。
*さらに、姿勢勁力の指行性を加えます。それは、足指先と趾球に体重を載せます。その体重を勁力とします。
*そのためには、足首に体重を降ろします。
*さらに、足首が折れ曲がります。すると、隠れ指行性になります。すなわち、足指先と趾球に体重が載ります。
*これによって、全身で撃つことが可能となります。
*フニャフニャ崩拳には、これだけの意味と力量があります。
*故佐藤聖二さんに振り子パンチを見せてもらいました。晩年、平和台の公園で会った時です。こんな崩拳がある、と一回だけ見せてもらいました。それは、腕の伸縮が全く無い拳でした。
*私はそれを、心意六合拳と宋氏形意拳の鷹爪・龍身・龍腰で解釈しました。さらに姿勢勁力の指行性を加えました。結果、かなりの力量となりました。
*ただ、腕の伸縮が全く無いので、少し遅くなります。
*フニャフニャ崩拳は腕の伸縮があります。そのためにたいへん速くなっています。
*それは体幹を一つにして撃ちます。だから、まず体幹が動きます。撃ち出すのは、その後です。
*だから、力を抜かなければなりません。もちろん、"気"や"陰陽五行説"とは無関係です。
追伸・・・片足鉄牛耕地、17回できました。この調子だとすぐに20回できそうです。無理してやれば今できるのですが、そうすると肩を使ってしまうので、少しずつ増やします。