心意六合拳の実像2・ヤクザ拳
*陳先生がおいらの心意六合拳入門に反対したのは、もう一つ大きな理由がありました。それは、心意六合拳の評判が、上海では頗る悪いのです。上海市民の評価では、心意六合拳はヤクザ・チンピラのやる武術、だそうです。だから、心意六合拳はヤクザ拳、なのです。だから、良識ある武術愛好家は、少林拳・太極拳・形意拳をやっても、心意六合拳はやらない、そうです。街で喧嘩があれば、心意六合拳使いのチンピラがまた騒ぎを起こしている、といった具合です。M先生は月刊秘伝の中で、心意六合拳は危険な武術、と表現されましたが、実情は、心意六合拳は凶暴な武術、だったのです。(註、これは上海だけの特殊事情ですので、誤解されませんように。)
*これはあながち、全面否定できないようです。では、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか? そこには、文化大革命の裏面史が隠されていました。
*その昔、国民党政府は中国共産党の弾圧に乗り出しました。中国共産党の秘密党員、後に漢族心意六合拳家第一号となる解XX先生は、回族のモスク(イスラーム礼拝所)に潜伏しました。モスク(清真寺)までは国民党の追求の手は及ばなかったのです。そこで、回族心意六合拳家の先生と出会い、心意六合拳を習得しました。心意六合拳は回族の間で、秘密の内に伝承されていたのですが、ついに漢族にも伝わりました。
*さて、後に、毛沢東の権力闘争の文化大革命が発動されました。中国はかつてない混乱の時代となりますが、漢族心意六合拳家の先生は、中国共産党左派として、保守反動のレッテルを貼った人々の家へ襲撃を開始します。いわゆる「右派狩り」です。その時、息子といっしょに親子で暴れました。
*同時に、ヤクザ・チンピラを集めて、速成で心意六合拳を教えて、突撃隊を組織したのです。突撃隊は上海の各所で暴れました。上海の人々は、解XX親子と心意六合拳の恐怖に震え上がったのです。恐怖は、心意六合拳への憎悪と軽蔑も生みました。
*心意六合拳は、力任せの雑な技でも、喧嘩には大いに役に立ちます。その特性を生かした暴力部隊が、街を席巻しました。
*回族の心意六合拳家は、公園などで大っぴらに練習することを避けていました。あくまで、秘密裏に練習していたのです。それが、漢族の若者たちは公園で、速成の心意六合拳の練習を始めました。その粗製濫造された心意六合拳を見て、回族の老先生たちは嘆き悲しんだそうです。(一説には、解XX先生の系統の弟子は二千人とも言われています。ちょっと信じられませんが。)
*文化大革命以前には、公園などで心意六合拳を見ることはありませんでした。文化大革命以降、心意六合拳は公園などで見ることができるようになりました。同時に、漢族に急速に普及して練習人口が増加したのです。
*現在、文化大革命も昔の物語となり、上海は未来都市のようになりました。人々は金儲けに走り、武術など金に成らないことは見向きもされなくなりました。僅かに、金持ちのボディ・ガードとしての需要がある位でしょう。それでも、文化大革命の悪夢と心意六合拳の恐怖は、高齢の市民の間にはまだ消えることはありません。(つづく)
(註) 文化大革命は、大躍進政策の失敗で多数の餓死者を出し実権を失いそうになった毛沢東が仕掛けた権力闘争でした。それはついに階級闘争ではありませんでした。だから、共産党の左派右派というのは、便宜的な区別であって、そこに思想的違いはありません。紅衛兵も分裂して、お互いに左派右派と非難し、大砲までぶっ放して殺し合いに至りました。その過程で、不幸な利用のされ方をした心意六合拳は、上海市民に、心意六合拳=喧嘩=ヤクザ・チンピラの印象を与えたのです。思想問題を問うならば、中国共産党が共産主義になったことはありません。チベット植民地を見れば分かるように、中国共産党は清朝「帝国」の後継者です。
*これはあながち、全面否定できないようです。では、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか? そこには、文化大革命の裏面史が隠されていました。
*その昔、国民党政府は中国共産党の弾圧に乗り出しました。中国共産党の秘密党員、後に漢族心意六合拳家第一号となる解XX先生は、回族のモスク(イスラーム礼拝所)に潜伏しました。モスク(清真寺)までは国民党の追求の手は及ばなかったのです。そこで、回族心意六合拳家の先生と出会い、心意六合拳を習得しました。心意六合拳は回族の間で、秘密の内に伝承されていたのですが、ついに漢族にも伝わりました。
*さて、後に、毛沢東の権力闘争の文化大革命が発動されました。中国はかつてない混乱の時代となりますが、漢族心意六合拳家の先生は、中国共産党左派として、保守反動のレッテルを貼った人々の家へ襲撃を開始します。いわゆる「右派狩り」です。その時、息子といっしょに親子で暴れました。
*同時に、ヤクザ・チンピラを集めて、速成で心意六合拳を教えて、突撃隊を組織したのです。突撃隊は上海の各所で暴れました。上海の人々は、解XX親子と心意六合拳の恐怖に震え上がったのです。恐怖は、心意六合拳への憎悪と軽蔑も生みました。
*心意六合拳は、力任せの雑な技でも、喧嘩には大いに役に立ちます。その特性を生かした暴力部隊が、街を席巻しました。
*回族の心意六合拳家は、公園などで大っぴらに練習することを避けていました。あくまで、秘密裏に練習していたのです。それが、漢族の若者たちは公園で、速成の心意六合拳の練習を始めました。その粗製濫造された心意六合拳を見て、回族の老先生たちは嘆き悲しんだそうです。(一説には、解XX先生の系統の弟子は二千人とも言われています。ちょっと信じられませんが。)
*文化大革命以前には、公園などで心意六合拳を見ることはありませんでした。文化大革命以降、心意六合拳は公園などで見ることができるようになりました。同時に、漢族に急速に普及して練習人口が増加したのです。
*現在、文化大革命も昔の物語となり、上海は未来都市のようになりました。人々は金儲けに走り、武術など金に成らないことは見向きもされなくなりました。僅かに、金持ちのボディ・ガードとしての需要がある位でしょう。それでも、文化大革命の悪夢と心意六合拳の恐怖は、高齢の市民の間にはまだ消えることはありません。(つづく)
(註) 文化大革命は、大躍進政策の失敗で多数の餓死者を出し実権を失いそうになった毛沢東が仕掛けた権力闘争でした。それはついに階級闘争ではありませんでした。だから、共産党の左派右派というのは、便宜的な区別であって、そこに思想的違いはありません。紅衛兵も分裂して、お互いに左派右派と非難し、大砲までぶっ放して殺し合いに至りました。その過程で、不幸な利用のされ方をした心意六合拳は、上海市民に、心意六合拳=喧嘩=ヤクザ・チンピラの印象を与えたのです。思想問題を問うならば、中国共産党が共産主義になったことはありません。チベット植民地を見れば分かるように、中国共産党は清朝「帝国」の後継者です。
いいんですかあ、こんなこと書いて。おら知らねえゾー。
今日は、大琳派展、行きたいなあ。図録も欲しいけど、3000円もするらしい。宝くじ、当たれば買えるけど・・・(泣)
今日は、大琳派展、行きたいなあ。図録も欲しいけど、3000円もするらしい。宝くじ、当たれば買えるけど・・・(泣)
おいら喧嘩は嫌いです。高校時代は新左翼学生運動のゲバルト部隊に参加したこともありましたけど(社学同ML派)、今はただのジジイですから。
遊びに来てください。
第四回荒川古武道演武大会
主催:柔剣雷心会
参加団体:修心流
虎鷹拳院
明府真影流研究会
翡緑会(赤羽古武術稽古会)
日時:平成20年11月23日(祝・日)
開場13:00
開始13:30-終了16:00予定
場所:サンパール荒川 小ホール
アクセス:http://www.sunpearl-arakawa.com/access/index.html
*撮影(カメラ・ビデオ)は一切禁止となっております。
第四回荒川古武道演武大会
主催:柔剣雷心会
参加団体:修心流
虎鷹拳院
明府真影流研究会
翡緑会(赤羽古武術稽古会)
日時:平成20年11月23日(祝・日)
開場13:00
開始13:30-終了16:00予定
場所:サンパール荒川 小ホール
アクセス:http://www.sunpearl-arakawa.com/access/index.html
*撮影(カメラ・ビデオ)は一切禁止となっております。
ということは、上海では心意=共産党左派という図式が
成り立つわけですか?
全然秘拳らしくないですね。
ヨウツベにのるくらいだから本来そうでもないのかもしれませんね
11・23楽しみにしています。
成り立つわけですか?
全然秘拳らしくないですね。
ヨウツベにのるくらいだから本来そうでもないのかもしれませんね
11・23楽しみにしています。
誤解です。左派右派とは、便宜上の分類であって、思想上の違いがあるわけではありません。文化大革命は毛沢東の権力闘争だったのです。紅衛兵も分裂して、左派右派とお互いを非難しました。そこに思想上の違いなどありませんでしたが、大砲までぶっ放して殺し合いをしたのです。そもそも中国共産党に共産主義思想そのものが欠落していました。チベット問題を見ると分かるように、中国共産党は清朝帝国の後継者であって、中華民国の後継者ではありません。
つまり、心意六合拳=喧嘩=チンピラ・ヤクザ、ということです。
秘拳ということは、「回族」心意六合拳である限りいえることですが、それも日本の武術雑誌が勝手に命名した部分が大きいかもしれません。
つまり、心意六合拳=喧嘩=チンピラ・ヤクザ、ということです。
秘拳ということは、「回族」心意六合拳である限りいえることですが、それも日本の武術雑誌が勝手に命名した部分が大きいかもしれません。
誤解されたようなので、原稿に(註) を加えました。よろしくお願いいたします。
(註)ありがとうございます。よく分かりました。
師匠が文革の時は警察が休業中だったといった意味がよく分かります。
思想もなくケンカばかりしているのは、まさにチンピラですね。
中国が帝国主義なのもチベット問題でハッキリと分かります。
“回族の人々が、たいせつに伝えてきたもの”という意味では
その大切さがなくならない限りやはり“秘拳”ですね。
日本人は“秘”に弱いですね雑誌に載った時点でもう“秘”ではないのですが。本当の秘密は稽古の中にこそあるもんです、地道な下地稽古の中に。
師匠が文革の時は警察が休業中だったといった意味がよく分かります。
思想もなくケンカばかりしているのは、まさにチンピラですね。
中国が帝国主義なのもチベット問題でハッキリと分かります。
“回族の人々が、たいせつに伝えてきたもの”という意味では
その大切さがなくならない限りやはり“秘拳”ですね。
日本人は“秘”に弱いですね雑誌に載った時点でもう“秘”ではないのですが。本当の秘密は稽古の中にこそあるもんです、地道な下地稽古の中に。


