動物武術の虎鷹拳院日誌

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2016年 02月 04日 ( 2 )

勁力への旅・その四

*荒野の中に浮かぶ軍事基地のような上海第一人民警察学校を、心意六合拳・陶子鴻先生の高弟を探して訪ねました。

*中国の警察は、国家の治安維持のためにあります。それはどういうことかというと、警察は戦車を持たない軍隊なのです。もちろん、市民サービスなんてものはありません。いわば、国家権力としての剥き出しの警察の姿をしています。

*以前、上海外国語大学へ語学研修へ行った時、人民広場にいる警察官に道を尋ねたことがありました。その警察官には完全に無視されました。こいつはキチガイか? と思われたことでしょう。警察官に道を尋ねるなんて、非常識もいいところだったのです。(アホです、フジマツ)

*張克強先生とクルマで街を走っている時、「フジマツ、最近、この交差点の近くで暴力団と銃撃戦をやった」とこともなげに言ってました。中国では、暴力団も自動小銃で武装しています。警察も自動小銃で応戦します。ちょっと日本人には想像できない世界です。(もちろん、日本の警察には自動小銃なんてありません。)

*銀行強盗も、公開処刑される時、堂々と銃殺されます。覚悟が違います。最初から命捨ててます。

*張克強先生は、鬼教官といわれていたそうです。彼が朝礼台に立つと、空気が一変するそうです。

*中国の警察学校では、泥の中を匍匐前進させます。女学生などは泣いてしまうそうです。この話しを、虎鷹拳院の警察出身者に聞いたところ、びっくりしていました。日本の警察は軍隊ではありませんから、匍匐前進なんて訓練はありません。

*そんな警察学校へアホ面のフジマツはヘラヘラしながら侵入しました。さっそく、会議室のようなところへ通されました。事情聴取? です。もちろん、自分は心意六合拳を教えてくれ、と頼みました。

*でも市内から通うには遠過ぎると文句を言いました。(その時は、陳如慶先生の自宅に居候していました。) すると、張克強先生、「明日からオレの自宅に宿泊しろ」と来ました。自分としては、最初からそのつもりでしたので、上手くいったと内心喜びました。(中国では中国人に迷惑ばかりかけているフジマツです。)

*そこから、何故か警察学校の食堂の隅に屏風があるコーナーに案内されました。すると、ボクシング教官と散打教官も席に着きました。歓迎の宴会の始まりです。たぶん、張克強先生、一ヶ月分の給料を散財したことでしょう。(太っ腹です) まさか、リングに上がれと言われたのでは敵わないので、勧められるままにビールをガブガブ飲んで、顔を真っ赤にしていました。

*酔っぱらったまま、警察学校を後にしました。翌日、張克強先生の自宅を訪ねました。なお、張克強先生は、銃関係の教官でした。

*後年、聞いたところによると、張克強先生はフジマツのファイルを調べたそうです。中国で問題のある行動をしていないかどうか、ということです。そこは警察ですから、閲覧できるわけです。

*中国は警察国家ですから、国民一人一人にファイル(行動記録) があります。もちろん、一度でも中国へ入国したことがある外国人にもファイルがあります。このファイルは一生付きまといます。

*とまあ、ドタバタがありまして、私の心意六合拳修行が始まりました。

(註) 天安門事件の際、中国共産党は人民解放軍を動員しました。その時、何故、警察ではなく軍隊なのか? と各国に非難されました。それが中国共産党には理解できませんでした。そもそも、中国では軍隊と警察に明確な区別がありません。大規模な騒乱だから軍隊を動員した、というわけです。だから、警察は戦車を持たない軍隊なのです。「政権は銃口から生まれる」(毛沢東)
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by tiger-hawk | 2016-02-04 10:26 | 勁力への旅

足裏時間のために

*足裏時間について、整理してみます。

*何のために足裏時間なるものを考えたのか?

*ヒトは踵で立って踵で歩く蹠行性(せきこうせい) ですが、これを指行性にするためです。ところが、実際には蹠行性の骨格なので、半指行性となりますけど。

*踵で着地すると蹠行性になってしまいます。そこで、踵は地面に触れるか触れないか、という微妙な関係を作ります。そこから、瞬間的に、趾球と足指で着地します。これで、指行性に近くなります。

*この着地方法を、指行性ウォークと心意六合拳・鶏行歩で実行します。これが、第一の足裏時間です。

*心意六合拳・鶏行歩では、瞬間的に未完成鶏歩となります。この未完成鶏歩が連続するのが鶏行歩というわけです。

*ところが、打撃の足裏時間としては、これではもの足りません。距離が長過ぎるので、もっと距離を短くしたいのです。そこで、距離を縮めて時間も縮めます。すると、いわゆる技の切れが良く成ります。

*打撃の足裏時間を、土踏まずから趾球と足指、と設定します。この距離と時間で撃ちます。これが第二の足裏時間となります。

*さらに、究極の足裏時間があります。これは、心意六合拳の三盤落地ではっきりとしました。

*趾球から足指の距離を設定します。この距離と時間で撃ちます。すると、とても短い時間で撃てます。集中しますので、強力な打撃力となります。

*これらの足裏時間を体得するには、自分の体重が今何処にあるのか? を感じ取る必要があります。

*そこで、天地功でゆらゆら前後に揺れてみます。踵から土踏まず、土踏まずから趾球、趾球から足指へと移動します。そして、足指から趾球、趾球から土踏まず、土踏まずから踵、と移動します。これをゆっくりとやってみます。

*心意六合拳の弓歩・鶏歩、宋氏形意拳の六合歩などでも、自分が何処で立っているか? を常に確認します。

*足裏時間を体得しましょう。

*この足裏時間を体得すると、訳の解らない心意六合拳の虎抱頭が、たいへん恐ろしい技となります。結局、危なくて使えなく成りますけど。

*心意六合拳にはパンチがありません。それらしいものに馬形拳がありますけど。所詮、パンチ合戦やったところで、ボクシングには敵いません。だから、やりません。かといって、つかむわけでもなく、独自の闘い方を心意六合拳は編み出しました。その象徴ともいうべき技が、虎抱頭です。
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by tiger-hawk | 2016-02-04 05:26 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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