動物武術の虎鷹拳院日誌

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2016年 02月 08日 ( 1 )

姿勢の勁力の欠点

*姿勢の勁力には、どうも欠点があります。それは、武術はガンガンやるもの、と信じている人には向かない、ということです。そのような勇ましい人には、沈墜勁など発勁動作のある武術が向いていると考えます。だから、姿勢の勁力は万人向きではありません。自分の性格に合わせて選択してください。

*例えば、姿勢の勁力では、拳に体重を乗せてはいけません。拳に体重を乗せると、姿勢は崩れ、身体は浮いてしまいます。

*だから、姿勢の勁力では、体重を直接使うのではなく、体重を勁力へ変換します。具体的には、心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩、など姿勢を崩すことをしません。

*心意六合拳の鶏行歩は、体重を運ぶだけで勢いは必要ありません。ここがランニングや体当たりと違うところです。

*姿勢を保つために、体幹の絞り(龍腰) を用います。それは、脇腹の前鋸筋から、斜め下へ走り、反対側の鼠蹊部へ達します。これは両側で実行します。すると、順歩と逆歩の区別が無くなります。

*これが宋氏形意拳の熊の1号となります。あるいは、心意六合拳の龍形挿把、熊吊膀となります。

*拳に体重を乗せることなく、拳・掌は前腕の筋肉だけで撃ちます。これが鷹爪の拳理です。矛盾しているようですが、これで姿勢を生かせます。

*後ろ足には、足指と趾球ー足首ー下腿三頭筋の、勁力トライアングルができてきます。これは、足首に体重を降ろすことによって実現します。しかし、積極的に足首を折り曲げてはいけません。それだと逆効果になります。

*前腕の鷹爪を生かすために、肩の力を抜きます。肩に力が入っていると、そこで勁力にはカギがかかってしまいます。肩の力を抜くのは、なかなか難しいようです。

*肩に力が入っていると、腕立て伏せになってしまいます。肩の力を抜いて、腹と前腕を用いると鉄牛耕地となります。これはそのまま打撃となります。形意拳の虎形拳、心意六合拳の虎撲、などです。

*ヒトは太もも(大腿直筋) で地面を蹴ることによって、直立二足歩行を実現しました。これが、太ももの力を抜くことを困難にしています。もちろん、太ももも用いますが、足の裏側の筋肉を用いるようにします。すなわち、大腿二頭筋や下腿三頭筋です。それが指行性ウォークです。

*この指行性ウォークを低く実行すると、心意六合拳の鶏行歩となります。しかし、低くすると蹠行性(せきこうせい) になりやすい欠点があります。踵で着地してしまうのです。

*踵は地面に触れるか触れないか、という感覚で、素早く趾球と足指で立ちます。すなわち、未完成鶏歩となります。これが、指行性鶏行歩となります。(実際には半指行性です。)

*ところで、私は頭が悪く身体能力も低い。でも、姿勢の勁力はできてしまいました。だから、姿勢の勁力は誰にでもできるものだと思い込んでいました。しかし、そうでもありませんでした。

*これは人間の固定観念が縛り付けているからだと考えます。例えば、足は地面を蹴るもの、という固定観念。それに関連して、太ももは力を入れるべきもの、という固定観念。さらに、肩は力を入れるべきもの、という固定観念です。また、体重移動すべきもの、という固定観念です。

*これらの固定観念に無意識に縛られています。そこで、これらの固定観念を取り払うと、姿勢の勁力はあっさりとできてしまいます。頭をやわらかくすれば、姿勢の勁力は簡単にできてしまいます。もちろん、肩に感じる力感はありません。
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by tiger-hawk | 2016-02-08 21:22 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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