動物武術の虎鷹拳院日誌

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2016年 02月 11日 ( 1 )

勁力への旅・その六(騙された話)

*さて、世の中は憲法改正で大日本帝国への道か? と騒がしいようですが、勁力への旅も終わりに近づきました。その後もそれ以前も勁力への旅はあるのですが、全て省略です(笑) 。上海外国語大学のドタバタ篇も面白いのですが。くだらない失敗話もたくさんありますが、全て省略です(笑) 。

*勁力への旅は、騙された話で終わります。私、自慢じゃないけど馬鹿なので、よく人に騙されます。しかし、勁力の発見は、騙されたことにより成功しました。

*その前に、最初の訪問で、張克強先生は隣の農家へ案内してくれました。ニワトリを観察しようと言うのです。大きな金網の中で、ニワトリがゆっくり歩いていました。一歩進むと一本足になってしばらくそのままです。それからまた歩を進めます。また一本足になってしばらくそのままです。これはツルにも見られます。たぶん、餌を探しているのでしょう。

*これが心意六合拳の鶏腿(鶏歩と鶏行歩) のアイディアに繋がるらしい。その意味はその時は解りませんでした。後になって、一本足時間だと解りました。

*ヒトは歩く時、左右の足が交替するので、誰にでも一本足になる瞬間があります。では、どうして勁力が発生しないのか? それは一本足の時間が短過ぎるからです。つまり、一本足に全体重を集中する必要があります。これに、虎(ネコ科) の指行性が加わる時、足の根本勁力が発生します。その時、一本足の足指に全体重が集中します。

*その当時は、心意六合拳の鶏撲食と鷹抓把の技から、地面を蹴らない後ろ足、を発見しました。後ろ足は地面を蹴らないので、途中で弓歩状態になりません。ランニングとは明らかに違います。

*前足は軽やかに進み、やさしく着地します。沈墜勁も震脚もありません。着地はもちろん、肉球(趾球と足指) です。鷹抓把だと、かなり足指主体となります。そんなことを漠然と考えていた頃、翌年、また上海郊外へ行きました。

*ある日、張克強先生と出かけました。何処へ行くのか? ある回族の先生の自宅へ伺いました。するとその先生、四把捶の前に二把半がある、と言い出しました。え? 二把半? 聞いたことないぞ? なんだそれ?

*すると教えてくれるというので、一生懸命に真似してみました。やっと覚えて、謝謝 ! とその先生の家を後にしました。

*帰宅してから、二把半を練習していると、張克強先生が笑っていました。「フジマツ、お前、からかわれていたんだよ」と言うのです。「その二把半の虚歩を見てみろ、査拳の虚歩だ」と言うのです。

*確かにそうです。査拳や少林拳の虚歩は、前足のつま先を地面に付けます。しかし、心意六合拳の虚歩は、前足の踵を地面に付けます。まさか、回族の先生に騙されるとは思いませんでした。ところが、これだけでは終わりませんでした。

*さて、その時は、回族の先生の家から、モスクへ向かいました。上海最大のモスク、小桃園というモスクです。イスラームには寺院はありません。モスクはイスラーム礼拝所です。そこには基本的には、手足と顔を洗う洗い場と、集会所があるだけです。それに会議室と事務所が付属します。

*イスラームは偶像礼拝を禁止したので、モスクは基本的に簡素なものです。アラビア文字とアラビア風装飾はあります。(仏教もキリスト教も、最初期には偶像は無かったのですけど、後に生まれました。)

*そこで、回族の中年の拳師と老年の拳師に会いました。中年の拳師は、四把捶と弓歩の虎抱頭を見せてくれました。老年の拳師は、爆発だ ! と言いながら迫力満点の鷹捉を見せてくれました。

*すると、張克強先生、フジマツもやれ、と言うのです。しかも、搖閂把をやれ、と言うのです。その時、自分に勁力が無いことはもちろん自覚していました。その上に搖閂把です。一番自信の無い技です。どうやって撃ったらいいのか、皆目見当もつかない技です。

*力を入れても駄目なので、力抜きでやってみました。これは、帰宅してから、張克強先生、激怒していました。「お前のは踊りか ! 武術ではない ! 」と叱られました。まあ、叱られるのは予想していたのですけど、がっかりさせたのは申し訳ありませんでした。(宋氏形意拳で力抜きは徹底的にやったので、それだけは問題ありませんでした。)

*搖閂把は全く撃てなかったのですが、その後、搖閂把と馬形鑽拳の未完成鶏歩から、突破口を見つけました。(今は、会員にも強い人たちが現れてきたので、ヤバい状況ですけど。) 

*モスクでの演武はさんざんでしたけど、転んでもタダでは起きないフジマツです。初めて見た弓歩の虎抱頭は、しっかりと見て盗みました。まあ、簡単な技ですし、単虎抱頭の元の形と考えれば、どうってことない技なんですけど。でも、なかなか面白い技です。もちろん、打撃力は鶏歩の虎抱頭が最高で超危険です。

*さて、回族の先生に騙された話は、これで終わりませんでした。それが、直接、勁力の発見となりました。(つづきます) 
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by tiger-hawk | 2016-02-11 07:27 | 勁力への旅

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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