動物武術の虎鷹拳院日誌

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2016年 03月 16日 ( 2 )

一本足の鉄牛耕地

*最近、心意六合拳の三盤落地が完成したり、宋氏形意拳の半歩崩拳の構造が解ったり、切れない鶏行歩が完成したり、とても進歩したのですが、その原因が解りました。

*それは、一本足鉄牛耕地の効果です。特に、回す鉄牛耕地ではなく、平起平落の普通の鉄牛耕地の効果です。もちろん、一本足です。二本足よりも一本足です。

*一本足の鉄牛耕地だと何がいいのか? これ、心意六合拳の鶏行歩そのものなんです。特に、一本足の下腿三頭筋そのものです。

*一本足の鉄牛耕地では、足首が効果的に折れ曲がります。その結果、切れない下腿三頭筋ができあがります。すると、切れない鶏行歩=切れない勁力となります。

*もちろん、鉄牛耕地は足指と趾球を使う指行性です。指行性の一本足鶏行歩となります。まさに、理想的です。

*回す鉄牛耕地だと、前へ倒した時に、下腿三頭筋が抜ける時間があります。平起平落の鉄牛耕地だと、下腿三頭筋が抜ける時間はありません。結果として、下腿三頭筋が抜けない鶏行歩、その技ができ上がります。

*回す鉄牛耕地は、前腕と上腕三頭筋に直接効きます。伸び伸びと気持ちいい。いいところもあるのですが、やはり、平起平落の一本足鉄牛耕地を主体に練習しましょう。

*私は、平起平落の一本足鉄牛耕地を、10回1セットで7セットまたは8セット、回す一本足鉄牛耕地を3セットまたは2セットを基準としています。この10セットを、朝昼晩の三回に分けて実行します。

*10回1セットなので、右足一本足で5回、左足一本足で5回、と分けてやります。

*特に、腹と前腕を使います。もちろん、足首と下腿三頭筋も使います。

*注意点は肩を使わないことです。肩が出てしまうと、腕立て伏せになってしまいます。腕立て伏せだと、永遠に肩の力が抜けません。

*そのために、腹と前腕で身体を支えます。腹と前腕で身体を持ち上げます。特に低い姿勢から、腹で身体を持ち上げるように意識します。すると、上手くいきます。

*一本足の平起平落鉄牛耕地、実行しましょう。心意六合拳の鶏行歩も完成します。宋氏形意拳の崩拳も進歩します。
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by tiger-hawk | 2016-03-16 07:11 | 心意六合*形意

形意拳と心意六合拳の間に

*形意拳は槍の技法から考案された・・・という伝説がありますが、もちろん、ただのコジツケです。形意拳は心意六合拳から派生した武術です。

*形意拳の発源地は山西省です。その太谷県は車派形意拳と宋氏形意拳の発源地とされています。隣の祁県は戴氏心意拳の発源地とされています。

*しかし、山西省には形意拳なる名称がありませんでした。車派形意拳は、戦前(解放前) 、車派心意拳と称していました。宋氏形意拳は、私が拝師した時(1989年当時) は、宋式心意拳と称していました。

*形意拳なる名称は、明らかに河北系形意拳からの影響です。それは、北京の国家武術権力からの影響ではないか、と推測されます。

*心意六合拳はイスラームを信仰する回族から創造されました。心意六合拳は心意拳とも、六合心意拳とも呼ばれていました。どれも間違いではありません。

*しかし、形意拳は漢族から発展しました。漢族としては、差別された少数民族から創造された事実は認め難いものだったのでしょう。それで、槍の伝説が創られたと考えられます。また、回族の心意六合拳と区別するためにも形意拳の名称が創られたと考えられます。

*心意と形意は中国語の発音としては、声調が違うけれど音は同じです。中国語には声調というアクセントが四つあります。(広東語には八個もあるそうです。それを知って学習をあきらめました。) 声調が違えば、全く違う言葉となります。

*日本語には音が80個位しか無いのに、アクセントがほとんどありません。箸と橋、にはアクセントの違いがありますけど。それで文脈・文意から言葉を推測することになります。雰囲気を察する日本人です。最近では、"大丈夫"という言葉が、ノーサンキューを意味するそうです。

*さて、形意拳と心意六合拳の最大の違いは、形意拳の三体式(六合歩) と心意六合拳の鶏歩の違いです。

*三体式では、身体が少し開いています。後ろ足が斜めになっています。鶏歩では身体が閉じています。後ろ足が真っ直ぐ前を向いて前足と一致しています。つまり、鶏歩では完全に身体が閉じています。

*形意拳と心意六合拳には、龍腰・龍身の言葉があります。その龍腰・龍身の意味は、体幹の絞り、です。脇腹の前鋸筋から反対側の鼠蹊部へ向かって、体幹を絞ります。

*この体幹の絞りについて無知だと、身体が回転してしまいます。典型的なのが、心意六合拳の熊吊膀です。腕が回転して、身体も回転してしまいます。

*これは、龍腰を腰の回転と誤解してしまったことによります。龍腰とは腰とは無関係です。龍腰とは、体幹全部を使うことで、腰を使うことではありません。龍腰とは体幹の絞りです。これは、世界で初めてフジマツが明確化しました。龍=古代ワニの体幹です。

*ところが、宋氏形意拳には体幹の絞りが備わっていました。私のオリジナルではありません。それが、宋氏形意拳の龍形基本功、熊の1号・3号・2号です。

*体幹の絞りの過程運動と基本功が、宋氏形意拳には備わっていたのです。そのために、私も体幹の絞りを理解できました。(解説されたことはありません。)

*心意六合拳は、最初の鶏歩から体幹の絞りの完成を求められます。そのために、体幹の絞りを理解できずに、失敗する先生が少なくありません。

*体幹の絞りとは、三体式(六合歩) から鶏歩への過程運動なのです。体幹を絞ることにより、身体は閉じられます。閉じられた身体から勁力は発射されます。それが、動物武術の姿勢の勁力となります。

*幸いにも、心意六合拳の学習の前に宋氏形意拳を学習する機会がありました。それは、運命のいたずらかもしれないし、神様のお導きかもしれません。ともかく、宋氏形意拳の基本功のために、体幹の絞りを理解し体得できました。

*形意拳と心意六合拳の間に、三体式(六合歩) と鶏歩の間に、体幹の絞りの過程運動がありました。

(註1) 、戦前とは第二次世界大戦(太平洋戦争) 以前との意味です。解放前、とは、戦後の国共内戦の結果、中国共産党が政権を奪取する前との意味です。少しずれますが、だいたい同じと解釈しました。正確には、解放前となります。つまり、中国共産党が政権を奪取してから、ということで権力の影響が考えられます。(解放? かどうかは疑問がありますけど。) 

(註2) 、宋氏形意拳では、三体式を六合式と称していました。1989年当時です。その後、三体式と改めたようです。宋光華先生、権力に弱いので(笑) 。私は、歩型なのだから、六合式ではなく六合歩でしょう、と考え、六合歩と称することにしました。
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by tiger-hawk | 2016-03-16 06:32 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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