動物武術の虎鷹拳院日誌

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2016年 03月 30日 ( 1 )

後ろ足はなにもしません

*姿勢の勁力の根本は、後ろ足の下腿三頭筋に体重を落とすことです。結果的に足首は折り曲げられます。たったそれだけです。それが、心意六合拳の鶏歩と弓歩、宋氏形意拳の六合歩の本質です。

*ということは、後ろ足は何もしません。全く何もしません。ここが、後ろ足勁力のネーミングの失敗でした。後ろ足は立っているだけ、なのです。

*体重を下腿三頭筋に落とすだけで、勁力が発生します。落とし物発勁? なんです。立つ我慢は必要ですが、それだけです。というわけで、爆発もしません。突然の発勁もありません。勁力は常に存在しています。

*心意六合拳の鶏行歩は鶏歩の延長です。鶏行歩も立っているだけなのです。立っているだけなのですが、左右の足が交替するのです。ただ、それだけです。それが、心意六合拳の吊歩です。

*つまり、吊歩が大きくなったのが鶏行歩となります。後ろ足は積極的に動かないのです。なんにも仕事しないんです。やる気ありません(笑) 。もちろん、沈墜勁とか震脚とかとも無関係です。

*怠け者の後ろ足です。一生懸命にがんばる人は、何かやろうとして地面を蹴ってしまいます。真面目な人は失敗してしまうのが、鶏行歩なんです。私の場合は不真面目なので成功しました。真面目な人の場合は考え方を変える必要があります。

*何かやるのは、前腕の筋肉=鷹爪だけです。

*ということは、反射神経と身体能力に支配された格闘技やスポーツの世界とは無縁です。

*それは、地に呪われた世界だからです。(立て、地に呪われた者たちよ) だから、華やかなショースポーツ=表演武術とも無縁です。

*そして、秘伝と伝統思想に呪縛された伝統武術の世界とも無縁です。おどろおどろしい秘伝の物語は、朽ち果てた廃墟の屋敷や寺院から始まります。

*姿勢の勁力の練習は、鶏歩・弓歩・六合歩で立つことです。そして、平起平落の鉄牛耕地をすることです。できれば、一本足でやりましょう。それは、ニワトリの一本足時間、すなわち心意六合拳の鶏行歩に繋がります。

*体重移動しない姿勢の勁力は、宋氏形意拳の崩拳で気がつきました。崩拳(五行拳) は、姿勢が全く変化しないで撃ちます。六合歩そのままで撃ちます。楽なもんです。後ろ足は立っているだけです。撃つことに関与しません。しらんぷりです。

*そして、心意六合拳の収勢=挑領・鷹捉・虎撲で気がつきました。挑領・鷹捉・虎撲は、後ろ足の下腿三頭筋に体重が落ちたまま撃ちます。地面を蹴ることもありません。

*典型的なのが虎撲です。その弓歩は既に完成されています。完成形の弓歩から撃ちます。そのまま、前腕の鷹爪だけで撃ちます。後ろ足は全くなにもしません。冷たいもんです。

*もちろん、教えていないのに、地面を蹴る人もいました。地面を蹴ってはいけないよ、と注意してもその人は蹴り続けました。そして、虎鷹拳院から消えていきました。真面目な人なんです。それは、その人の選択です。それ以上は関与できません。

*私は、反射神経が鈍くて、身体能力も劣っていました。だから、姿勢の勁力に出会ったのは必然でした。その運命だったのです。それ以外に選択肢はありませんでした。偶然なのか? 動物の精霊の導きなのか? 知る由もありませんが・・・

*世の中には反射神経を磨く武術流派もあるらしいですが、凡人には無駄な努力です。反射神経も身体能力も、生まれ持ったものです。ちょっとだけ進歩しても、すぐに限界が来ます。誰もが一流のスポーツ選手には成れません。自分の能力を知るべきです。もちろん才能のある人はやるべきでしょう。

*しかし、姿勢の勁力では、習慣の変革を求められます。

*肩と胸の代わりに、前鋸筋と腹横筋を用います。

*開いた身体から、閉じた身体へ変ります。すなわち、体幹を絞ります。前鋸筋から反対側の鼠蹊部へ向かって絞ります。開いた半身から、閉じた半身へ変ります。それが、形意拳と心意六合拳の称するところの龍腰です。(整体の先生は龍腰のネーミングに問題あり、と指摘していましたが。ウフフ)

*それが宋氏形意拳の熊の1号です。あるいは心意六合拳の熊吊膀と龍形挿把です。

*蹠行性ウォークから指行性ウォークへ変ります。

*指は前腕の筋肉で遠隔操作します。それが心意六合拳の鷹爪です。最後は前腕の鷹爪だけで撃ちます。

*習慣の変革には、頭の切り替えが必要です。がんばるのではなく、意識を変えます。

*そして知ります。後ろ足はなにもしません。立っているだけです。
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by tiger-hawk | 2016-03-30 05:59 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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