動物武術の虎鷹拳院日誌

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2017年 08月 09日 ( 1 )

外国人の特権

*「中国全土で見れば、姿勢勁力を体得している人はたくさんいるだろが、言語化したのはアホのフジマツセンセーだけ」とシロクマさんは言います。

*どうしてそんなことになったのか? それにはいろいろな理由があります。その第一はフジマツが日本人=外国人だったことです。

*私は勁力を、動作勁力と姿勢勁力に別けました。こんな発想を中国人はしません。ついでに、勁力から心理学を除きました。お陰ですっきりと勁力世界が見えてきました。

*これは、中国語の問題が大きい。中国学者の加持伸行が、「中国語は分類語であって分析語ではない」と述べていました。毛沢東も「一が分かれて二となる」と述べていました。世界は陰陽に分かれて、さらに分裂を繰り返します。勁力もただ分類するだけで、際限なく増えていきます。なんでもかんでも勁力となります。技に勁と付けたら、それだけで勁力となります。分析する視点がありません。

*また、外国人のために、宋氏形意拳に加えて心意六合拳を学習しました。宋氏形意拳はとても保守的なので、宋光華先生にとっては心外なことでした。(叱られました。) 中国では考えられません。

*先代の宋鉄麟はその名声が中国各地に広まっていました。そのために、遠方から入門希望者がやって来ます。すると、良く来たと言って、帰りの汽車賃を渡して帰したそうです。

*上海では、形意拳と心意六合拳を学習した人は少なくありません。しかし、上海に伝わった山西派形意拳と称する宋氏形意拳の亜流は、河北派形意拳の影響を多大に受けて変形し、震脚まで導入されていました。もはや、静かな形意拳の面影はありませんでした。

*私はその形意拳を上海の徐文忠先生の自宅で習い、その翌年、形意拳の故郷=山西省太谷県へ向かいました。1989年天安門事件の真っ最中でした。革命前夜のような上海から山西省太谷県へ向かいました。

*また、当時はフジマツが最初の外国人でした。そのために歓迎されました。龍形基本功、熊の基本功1号・2号もすぐに教えてくれました。(宋光華先生の著作をパラパラと見ると、それらの基本功が記載されていないようです。)

*宋氏形意拳には、動作勁力がありません。沈墜勁も震脚も、纏絲勁も十字勁も、開合もありません。ただ静かなだけです。そのために、動作勁力を導入した人も太谷県で見られました。撃てないので、そうしたと考えられます。でも、明らかな失敗例です。

*もちろん、私も全く撃てません。それでどうしたのか? 成功例だけでなく、失敗例から学びました。幸い、宋光華先生の弟子が毎日のように来てくれました。直接の弟子ではない若者たちも来てくれました。その中の近所の先輩を反面教師にしました。

*その先輩は身体が浮いていました。六合歩(三体式) ができていません。地面を蹴るからです。また、力が入っているために五行拳が撃てません。ハエが止まるような切れの無い拳です。

*私も身体が浮いているので、歩くのをあきらめました。ひたすら、定歩の六合歩で五行拳です。そして、力を入れては駄目なので、力を抜いて五行拳です。そのために、小学生も倒せない五行拳ができあがりました。でも、とりあえずそれだけです。(お陰で肩の力が抜けました。)

*二年後、心意六合拳を本格的に習いました。一年が経過した後、鶏撲食、鷹抓把、鶏行歩から、勁力の芽を見つけました。伸びない後ろ足です。

*回族の陳先生の助言から、後ろ足裏側筋肉の伸張性収縮を理解しました。(後に武式太極拳を学びましたが、お陰で簡単に武式太極拳を理解できました。)

*心意六合拳の鶏行歩を、宋氏形意拳の六合歩に適用しました。すると、宋氏形意拳が理解できました。だんだんと宋氏形意拳が撃てるようになりました。

*体幹の問題は、宋氏形意拳の龍形基本功、熊の1号と2号、などが解決してくれました。心意六合拳の熊吊膀(ゆうちょうぼう) と熊の1号が全く同じことを発見しました。心意六合拳と形意拳の「龍腰」と「龍身」も明らかにできました。

*病気してから、動物学に触れました。蹠行性と指行性の問題に気付きました。すると、心意六合拳におけるニワトリの指行性一本足を解明できました。

*最近は、熊の1号を毎日百本やることにしています。すると、腹直筋、腹斜筋、腹横筋ばかりでなく、前鋸筋と小胸筋にも効果がありました。体幹がしっかりとしてきます。姿勢勁力の体幹トレーニングです。みなさんにもおすすめです。

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by tiger-hawk | 2017-08-09 08:44 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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