動物武術の虎鷹拳院日誌

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2017年 08月 26日 ( 1 )

動かない発勁

*先日の体育館のことです。

*Nさんを心意六合拳の虎擺尾(こばいび)で軽く吹っ飛ばしてみました。すると、おじさんX、不思議そうに「何が違うんだ? 」と不満そうでした。

*おじさんX、大学時代はある格闘技で全国大会にも出ました。ガンガン殴り合っていました。今は、虎鷹拳院で姿勢勁力に取り組んでいます。

*だから、撃つ瞬間にどうしても動いてしまいます。格闘技とはそういうものです。わずかに体重移動します。上体が揺れます。ほんのちょっとなんですが。

*姿勢勁力は姿勢が命です。ですから、ほんの少しでも前のめりになると、勁力は死んでしまいます。

*つまり、動かない発勁、ということです。

*動かない発勁だって? やっぱりフジマツはバカだ。

*バカなことは認めます。本当にバカでした。でも、姿勢勁力は動かない発勁なんです。

*動かないのは、立ち位置のことです。

*心意六合拳の鶏行歩は、大きい鶏歩が連続します。それは、歩いているようで歩いていません。

*心意六合拳の鶏歩で立ちます。宋氏形意拳の六合歩で立ちます。その時は全く動きません。3分間そのままです。

*そのままで撃ちます。動くのは前腕だけです。上体は全く動きません。普通こうしたことをすると、腕力だけになります。

*ところが、上腕三頭筋も上腕二頭筋も使いません。使うのは前腕の筋肉だけです。これが心意六合拳の鷹爪なのです。前鋸筋も使いますが、それは腕を支えているからです。肩で腕を支えてはいけません。

*そして、立ち位置は動きません。上体のゆらぎもありません。

*立ち位置が動かないということは、足指が動かないということです。でも、足指が地面をつかんではいけません。そんなことをすると、身体が浮いてしまいます。

*足首に体重を降ろして、なおかつ指行性になると、立ち位置が動きません。

*歩くとどうしても、一本足時間が生まれます。それは普通に歩いていても生じます。

*その一本足の足指が立ち位置を決めます。そのまま足を進めて撃つだけです。

*ところが、格闘技経験者は、普通の人も、どうしても上体が揺らぎます。前へ突っ込むからです。体重移動で撃つからです。

*この上体の揺らぎは、無意識に実行しています。自覚症状はありません。しかも、足指は地面をつかんではいけません。

*これはどうすればいいのか?

*これは力を抜く以外に解決法はありません。

*力を抜いて、体重を足首に降ろします。すると、足指が覚醒します。ヒラメ筋が覚醒します。

*もちろん、蹠行性(せきこうせい) では駄目です。つまり、踵に体重を降ろしてはいけません。

*この感覚は、階段を速く降りる時の感覚に近いです。階段を降りる時は、がに股でなければ指行性になります。(がに股は純粋な蹠行性です。) そして、重力を利用できるので、力は入りません。つまり、地面を蹴りません。

*平地の場合は、階段を降りるようにはいきません。そのために、足首は折り曲げられます。すると、足指が出現します。体重は大腿直筋で支えるだけだと前のめりになります。そこで、ヒラメ筋が求められます。

*その時、大腿直筋は抗重力筋となります。普段は下腿三頭筋が抗重力筋なのですが、関係が逆転します。

*これが、動かない発勁の正体です。それは、動かない立ち位置のことです。

*撃つ瞬間は、立ち位置が動きません。上体も揺らぎません。だから、前腕だけで撃ちます。

*蹴りの場合は、蹴る瞬間に一本足になります。その一本足が立ち位置です。その一本足の足指が立ち位置となります。前のめりで蹴ってはいけません。(格闘技の場合とは違うかもしれません。)

*鶏行歩などの場合、前足が着地した瞬間、その足指が立ち位置となります。

*これが解ったのは、宋氏形意拳の六合歩のお陰です。六合歩で歩かないでひたすら五行拳を撃ちました。その時、立ち位置を確保したまま撃ちます。つまり、フニャフニャ崩拳が役に立ちました。ひたすら力を抜きます。

*姿勢勁力とは動かない発勁です。それは、動かない立ち位置のことです。

*これは、沈墜勁や十字勁や震脚などの動作勁力では理解できません。そこんところはご勘弁を。逃げろ~~

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by tiger-hawk | 2017-08-26 08:01 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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