動物武術の虎鷹拳院日誌

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2017年 11月 18日 ( 1 )

反本能の四両発千斤

*どうして地面を蹴ってしまうのだろう? 地面を蹴れば、身体は浮いてしまいます。すると、勁力は消えてしまいます。

*せっかく、心意六合拳の鶏歩を、宋氏形意拳の六合歩を練習しているのに、全ては無駄になってしまいます。

*心意六合拳の鶏行歩を教えていて、とてもイライラしていました。この人たちは想像力が欠如しているのか? 何か欠陥があるのか?

*ところがみなさんは正常でした。私が異常でした。みなさんはヒトとしての本能を守っていました。私は本能が欠落していました。というか、異常な妄想力がありました。

*心意六合拳の師匠からは、動物を観察しろ、と教わりました。動物園へ行け、と命令されました。

*師匠の隣家のニワトリを観察しました。フジマツ見ろ、と言われました。ニワトリは一本足になって止まります。そこからまた足を降ろします。後にそれは指行性一本足と解りました。それが心意六合拳の鶏歩と鶏行歩の原点です。

*心意六合拳には素朴な動物生態論がありました。これが動物武術の始まりです。その心意六合拳から形意拳が生まれました。形意拳も動物武術です。(その後、人間武術へ変化した心意六合拳と形意拳もあります。そのほうが主流になったようです。人間だから当然の結果ともいえます。)

*人間だから人間武術をやるほうが自然です。人間なのに動物武術をやるのは不自然です。不自然を承知でやるのですから、立ち方と歩き方も不自然になります。それが鶏歩と鶏行歩です。

*病気してから後、動物学と化石人類学の本を読みあさりました。動物武術ですから動物学を学ぶのは当然です。そして、類人猿からヒトとなる過程で、動物の特徴を捨ててヒトとなった特殊な動物を学びました。そのためには、類人猿と現世人類の中間を見るのが適切です。それは化石となって残っています。

*化石人類学によると、猿人は曲がっていた大腿骨を真っ直ぐに改造して、大腿直筋を始めとする大腿四頭筋を大きくして、直立二足歩行を始めました。類人猿と猿人の違いは、大腿骨を見ると簡単に解るそうです。

*それは、大腿直筋で地面を蹴っていたことを示しています。地面を蹴って立ち上がり、地面を蹴って歩いていたのです。

*しかも、霊長類は踵を用いる蹠行性です。それがニワトリの指行性一本足に学ぶとは、明らかに矛盾しています。心意六合拳と形意拳は、その矛盾の隙間を立ち・歩くのです。心意六合拳を代表する虎と鷹も指行性です。(鳥類は恐竜の頃から指行性です。)

*それはおかしな人間です。変態です。そして、ヒトとしての本能を捨てた状態です。

*発勁の極意といわれる四両発千斤の真実は、長い間、解明されませんでした。それはヒトの本能のらち外にあったからです。だから発見されないのは当然です。

*蹠行性のヒトが指行性に近づくためには、踵に体重が残っていてはいけません。そのために、足指と趾球に体重が来るようにします。

*そのためには、なにをなすべきか? 

*それは、折れ曲がる鼠蹊部と折れ曲がる足首、です。

*ヒトは低い姿勢を取ると、どうしても膝を曲げてしまいます。足首が折れ曲がることを知りません。

*しかし、膝を曲げてしまうと、膝に体重が載ってしまいます。ところが、現代日本人は膝で歩いています。だから歳取ると、変形性膝関節炎になってしまいます。

*また、鼠蹊部が伸びていると、どうしても膝に体重が掛かります。しかし、直立姿勢は必然的に鼠蹊部が伸びてしまいます。そのために、意図的に鼠蹊部を折り曲げる必要があります。同時に尻を収めます。これがいわゆる提肛です。

*足首が折れ曲がるのか? それとも膝が折れ曲がるのか? これはとても微妙な問題です。実際の指導を受けないと、体得できません。

*体重が後ろ足にあるだけでは、四両発千斤は実現できません。

*足首が折れ曲がり、指行性になり、ヒラメ筋が覚醒し、下腿勁力トライアングルが形成されます。これが勁力の根本となります。

*そのためには、体幹をゆるめて、足の筋肉もゆるめてしまいます。特に大腿直筋の過緊張を解く必要があります。無意識に大腿直筋が過緊張しているのが現代日本人です。

*人間武術の基礎といわれる馬歩では、大腿直筋の過緊張は全く問題になりません。人間武術の心意六合拳と形意拳でも、全く問題になりません。もちろん、ランニングでもウォーキングでも問題になりません。

*実は、心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩には、もっと深刻な問題があります。それは下腿勁力トライアングルが地面を蹴ってしまう、という問題です。正確には下腿三頭筋が地面を蹴ってしまう、ということです。これでは勁力が消えてしまいます。下腿三頭筋ですら力を抜く必要があります。

*というわけで、四両発千斤のスポーツへの適用は無理です。スポーツは人間原理ですから。

*これが「反本能」その一です。実は、反本能はその三まであります。これを全部解明したのは、世界にフジマツだけです。(一部解明した人はいます。)

追伸

次回は、反本能その二・その三、です。その二は解明した日本の先生もいます。その二だけでも、かなり強力な勁力が出ます。

関係無い追伸

誰もいない海辺で東シナ海をぼーっと眺めていたら、辛い悲しい想い出が消えていきました。貝殻を拾って、記念にしました。やっと再出発できた気分です。

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by tiger-hawk | 2017-11-18 08:38 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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