動物武術の虎鷹拳院日誌

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カテゴリ:心意六合*形意( 208 )

技の本質を盗む

(昨日の体育館から)

*片拳でも両拳、片掌でも両掌、について復習しました。どういうことか、というと、拳・掌は、両手で撃つことを基本とする、ということです。

*これは、突き手と引き手、ということではありません。宋氏形意拳にも心意六合拳にも、突き手と引き手の関係はありません。

*突き手は存在しません。引き手も存在しません。

*いわゆる突きも存在しません。

*掌は、心意六合拳の虎撲を、宋氏形意拳の虎形拳を基本とします。

*拳は、心意六合拳の馬形拳を、宋氏形意拳の馬形拳を基本とします。

*片手の突きは存在していないのです。ここが、ボクシングや空手とは違うところです。いわゆる中国拳法とも違います。全ての拳・掌は、両手で撃ちます。

*見た所、片手で撃つ形であっても、その根本は両手で撃っているのです。

*全ての心意六合拳の技、宋氏形意拳の技は、龍形基本功(宋氏形意拳) を根本としています。

*それは、体幹の勁力を造ります。腕の外側から、背中にかけて、張りを造ります。この張りの形で撃ちます。それが、馬形拳となり、虎形拳=虎撲となります。

*すると、片拳・片掌であっても、強い張りができます。それは、片拳・片掌ではないからです。

*つまり、動物武術には、片拳・片掌が存在していないのです。存在しているように見えるのは、見た目だけです。錯覚です。

*あるのは、体幹の勁力、ということになります。これが、龍形基本功の、心意六合拳・虎撲と馬形拳の、宋氏形意拳・虎形拳と馬形拳の本質なのです。

*え? お前はそれを誰に教わったのか? 誰かに具体的に教わったという記憶はありません。自然に理解できました。氷解した、というべきでしょう。

*やっていれば、誰にでも理解できる、と考えていました。でも、そうでもありませんでした。ほとんどの人は、一生懸命、突いています。そんなに力は要らないのになあ・・・なんで力を入れるのかなあ・・・といつも想っています。

*いわゆる突きも、当たれば痛いのですが、体幹の勁力とは根本的に違います。体幹の勁力は、体幹そのものを用います。腕は用いません。肩も用いません。背中と腹を用います。だから、そんなに力は要りません。

*突きならば、空手のほうが強いのです。パンチならば、ボクシングのほうが強いのです。だから、動物武術には、突きもパンチもありません。体幹の勁力ならばあります。それが、虎形拳であり、馬形拳なのです。

*そのことを理解するために、鉄牛耕地をやっているのです。しかし、腕立て伏せをやっている限り、肩の力は永遠に抜けません。永遠に"突き"をやるはめになります。

*私は宋氏形意拳の技の形を習いました。心意六合拳の技の形を習いました。しかし、その本質論の解説を受けたことはありません。

*しかし、私は先生の技を盗むことを心がけていました。その本質を盗むのです。そうしないと、形をなぞっているだけになってしまいます。

*だから、基本功と基本技を大切にしました。だから、姿勢の勁力を獲得しました。それが、宋氏形意拳がいうところの「静」です。心意六合拳がいうところの「影無く来たりて、跡無く去る」です。

*私は世間からインチキとよく言われました。社会的評価ゼロです。でも、全く気になりません。それは、本質を体得しているからです。だから伝統思想も要りません。陰陽五行説も要りません。気も要りません。

*心意六合拳の技の形ならば、宋氏形意拳の技の形ならば、5分もあれば覚えられます。

*しかし、そんなものは、全く役に立ちません。本質を理解して、体得していないと、無意味なのです。

*虎鷹拳院に来て、套路を要求した人たちは、全て失敗しました。勁力を獲得することはできませんでした。そして、消えていきました。残念ですが、どうしようもありません。

*技を盗む気持ち、勁力を盗む気持ち、が大切です。その気持ちが無い人は、必ず失敗します。自分勝手な解釈で失敗します。私に何ができるのでしょうか? 何もできません。

*技の本質を獲得するのは、私ではなく君なのです。勁力を獲得するのは、私ではなく君なのです。

*私は先生の技の本質を盗むことを、心がけました。その手がかりはあります。それが、基本功と基本技なのです。
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by tiger-hawk | 2016-03-10 03:31 | 心意六合*形意

変態する前鋸筋

*先日、上野動物園でアイアイを見ていたら、やってくれました、逆さま走り。

*細い木の枝を逆さまになって走ります。なんで逆さまになって走るのか、理由は解りませんが、みごとなものです。(でも爪の鋭いこと ! あんな爪でつかまれたら、木の枝もたまりません。)

*宋氏形意拳の横拳をゆっくりやってみると、前鋸筋の辺りがぐにょぐにょ動きます。会員のNさんは、「胴体にもう一つ関節がある」と言ってました。

*前鋸筋が使えるようになると、腕は肩ではなく、前鋸筋から生えてきます。まさに、ワニの体幹です。爬虫類の前肢です。関係が逆転します。

*でもたいていの人は、前鋸筋ではなく肩を使ってしまいます。前鋸筋は動きません。

*宋氏形意拳の横拳の前鋸筋は、熊の2号を練習すると、動き出します。

*でも、それだけでは足りません。

*心意六合拳の鉄牛耕地を練習します。この時に、肩で体幹を支えると、腕立て伏せになってしまいます。

*肩ではなく、前鋸筋で体幹を支えます。すると、前鋸筋が発達してきます。

*前鋸筋は通常、腕を伸ばす時に使います。そのために、ボクサー筋なんて言われたりします。

*ところが、動物武術では、腕が縮んでいる時も、前鋸筋が張ります。脇腹が膨らむような感じです。腕が縮んでいても、伸びていても、関係ありません。ですから、ボクシングのパンチとは違います。

*これ、典型的なのが心意六合拳の弓歩です。弓歩で虎撲を撃つ前の状態です。腕は引き付けて縮んでいるのですが、体幹は膨らんでいます。前鋸筋の仕業です。

*前鋸筋が張るようになると、強い体幹が造れます。体幹勁力となります。

*前鋸筋は、ダウンフォースの始まりです。前鋸筋から、反対側の鼠蹊部へ向けて切り込みます。これが、体幹の絞り=龍腰、となります。絞るけれど、前鋸筋は膨らみます。
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by tiger-hawk | 2016-03-08 05:14 | 心意六合*形意

静かな半歩崩拳の生まれたわけ

*ずっと昔、形意拳を一からやり直そうと、上海の故徐文忠先生の自宅で練習を始めました。しかし、その形意拳は、踵からガツンと着地する純粋蹠行性(せきこうせい) とも言うべきものでした。

*さらに、半歩崩拳を見せてくれたところ、いきなりドン ! と震脚で床を鳴らしてくれました。徐文忠先生は「どうだ」と得意顔です。私はあーあ、また震脚かとがっかりしました。その頃は、八極拳で震脚をさんざんやったので、うんざり、という気分でした。

*もっと違う形意拳があるのではないか? そこで、形意拳の原郷というまだ見ぬ山西省太谷県へ行くことにしました。(1989年) 目的の宋氏形意拳の宋光華先生を訪ねてみました。すると、宋氏形意拳の拳理は「静」だとのことでした。もちろん、震脚はありません。

*さらに、纏絲勁も沈墜勁も十字勁もありませんでした。どうやって撃ったらいいのか、皆目見当もつきません。

*その頃の私の六合歩(三体式) は浮きまくっていました。フワフワとしていて、ダウンフォースなんてゼロです。つまり、姿勢の勁力ゼロです。

*鼠蹊部を折ることも知りませんでした。足首を折り曲げることにも無知でした。

*歩くとさらに浮いてしまいます。そこで、歩くことはあきらめて、ひたすら六合歩の定歩で五行拳を撃ちました。

*しかし、宋光華先生は、龍形基本功と熊の1号・2号を授けてくれました。とりわけ、熊の1号と2号が、私の体幹を造ってくれました。もちろん、何年もかかりました。

*今では、私の脇腹はぐにゃぐにゃと動きます。会員のNさんは、「胴体にもう一つのヘンな関節がある」と表現しています。

*これは、宋氏形意拳の横拳の前鋸筋です。熊の1号・2号の効果です。これで、心意六合拳の起勢も鶏歩も、できるようになりました。もっとも、心意六合拳では、前鋸筋のぐにゃぐにゃまでは求めません。その一歩手前で間に合います。

*さて、半歩崩拳です。これは、両足をほとんど揃えます。ほんのわずか、後ろ足は後方になります。前足の土踏まず前方あたりに付けます。

*これは、全く撃てませんでした。でも、おかしな逆歩崩拳です。とても中途半端です。そうなんです。中途半端なんです。それは、順歩崩拳の成り損ないと考えれば、つじつまが合います。

*後ろ足は前へ行くつもりだったけど、途中で止めてしまったのです。となると、その前足は後ろ足の成り損ないです。

*だから、全体重は前足にあります。前足の肉球(趾球と足指) にあります。それでなんとか撃つことができました。

*これに似た動作が心意六合拳にあります。未完成鶏歩による打撃です。未完成鶏歩なので、後ろ足は宙に浮いています。後ろ足が着地すれば鶏歩になりますが、着地しません。これは、鶏行歩の途中動作なのです。途中なのに撃ってしまったという状態です。

*これではフットワーク最悪です。何のためにこんな技があるのか? 理解に苦しみます。

*ところが、これが勁力の理解にたいへん役に立ちました。それまで、鶏歩の搖閂把、鶏歩の馬形鑽拳が撃てなかったのですが、未完成鶏歩の練習により撃てるようになりました。

*しかし、もっと先がありました。心意六合拳の三盤落地です。その中に飢虎撲羊という技があります。飢虎撲羊の三番目の動作に、半歩崩拳とよく似た動作がありました。

*飢虎撲羊をちゃんとやってみたら、後ろ足の足指に全体重が載るようになりました。趾球ではなく足指です。これでちゃんと撃てるようになりました。

*しかし、三番目の動作は、半歩崩拳のように両足がほとんど揃います。わずかに後ろ足は前足の土踏まず前方にあります。これも実に中途半端な動作です。そしてちゃんとやってみたら、前足の足指に全体重が載るようになりました。

*これを宋氏形意拳の半歩崩拳に当てはめてみたら、前足の足指に全体重が載るようになりました。これが、静かな半歩崩拳の生まれたわけです。

*なお、心意六合拳の未完成鶏歩も、宋氏形意拳の半歩崩拳も、前のめりになると勁力は崩壊します。姿勢が崩壊するからです。ここはとても微妙なところです。

*だから、震脚も解決法の一つとしては、あり、です。しかし、震脚は蹠行性なので、指行性勁力の心意六合拳と宋氏形意拳としては採用できません。もちろん、蹠行性勁力の心意六合拳や形意拳ならば、問題は無いでしょう。

*ところでこの、「趾球から足指へ」、は心意六合拳の虎抱頭や鷹抓把で実行していました。しかし、あまり意識したことはありませんでした。それが、三盤落地の飢虎撲羊ではっきりしました。

*心意六合拳と宋氏形意拳には、本質的違いはありません。表現方法が違います。「趾球から足指へ」も、宋氏形意拳では完全に隠れて見えません。もっとも、心意六合拳でも外面的に見えることはありませんけど。
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by tiger-hawk | 2016-03-07 06:35 | 心意六合*形意

フニャフニャ崩拳の生まれたわけ

*フニャフニャ崩拳はどうして生まれたか?

*現時点から整理するという反則技でやってみます(笑) 。

*宋氏形意拳を学んだ時に、力を入れると駄目になる、ということだけは理解できました。

*それでひたすら力を抜いて五行拳を練習しました。

*もちろん、力を抜いたからといって、それで撃てるわけもありません。だから、ふにゃふにゃだけは完成しました。

*それでは、小学生も倒せないことは理解していました。しかし、他にどうしようもない、という状況でした。その頃は、指行性勁力にも無知でした。

*その後、心意六合拳の鶏歩を学びました。鶏行歩も学びました。

*鶏歩の後ろ足の踵は浮いています。肉球(趾球と足指) だけで立っています。前足はほとんど体重を支えていません。一本足に近い状態です。

*そのままの状態で、前足を上げます。そして、そのままの後ろ足で前進します。つまり、延長されたダウンフォースとなります。

*いつのまにか、宋氏形意拳の六合歩(三体式) も、後ろ足の肉球だけで立っていました。後ろ足の踵は地面に触れてはいるのですが。つまり、隠れ指行性となっていました。

*こうなると、余裕ができてきます。フニャフニャ崩拳でも、全く問題がありません。

*さらに、寸勁と長勁の区別がなくなりました。というよりも、長勁が存在しないことに気がつきました。すると、全ては寸勁、ということです。

*となると、目標までの長い距離は、勁力に関係無いということになります。

*だったら、力を入れても無意味です。拳が遅くなるだけです。目標寸前まではフニャフニャでいいんです。すると、拳は速くなります。

*最後に、鷹爪の前腕だけで撃ちます。

*つまり、目標寸前までは、緩く拳をにぎっていればいいんです。拳を硬くにぎる必要はありません。拳を硬くにぎることは無意味です。というよりも弊害があります。

*こうしてフニャフニャ崩拳は生まれました。

*静かな半歩崩拳の生まれたわけ、は次回、明らかにします。
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by tiger-hawk | 2016-03-06 01:34 | 心意六合*形意

体幹のダウンフォース

*宋氏形意拳でダウンフォース がみごとなのは、趙川輝先生です。ネットに動画がありますから、ぜひ見てください。(中には宋氏形意拳でも浮いている先生もいますので、比較すれば、違いが解るはずです。)

*心意六合拳でダウンフォースを見たかったら、虎鷹拳院に遊びにおいでませ。私が見せてあげます。前鋸筋から始まるダウンフォースです。

*この前鋸筋から始まるダウンフォース、心意六合拳の鉄牛耕地もそうなんですけど、決め手は宋氏形意拳の熊の1号なんです。宋氏形意拳の基本功が無かったら、私の心意六合拳は中途半端なものになっていました。

*宋氏形意拳には、体幹の絞りについての基本功がありました。心意六合拳はいきなり完成形を求められるので、失敗する人も珍しくありません。

*宋氏形意拳では、熊の1号について整理されていないので、それが問題となります。一番最初にガツンと教えてくれた宋光華先生に感謝しています。

*実は、宋氏形意拳の熊の1号と心意六合拳の熊吊膀は同じものなのです。それを知る者は、宋氏形意拳と心意六合拳を学んだ私しかいません。

*私も、心意六合拳の起勢ができませんでした。なんか、師匠のようにはできません。ある日、肩と胸を使わずに腹だけ使えばいいのだ、と気付きました。

*その時、大胸筋はもちろん使わないのですが、代わりに前鋸筋を使います。すると、脇腹が少し膨らみます。それは、前鋸筋の膨らみなんです。

*体幹の絞りは前鋸筋から始まり、反対側の鼠蹊部へ達します。

*そして、足首が折れ曲がることによって、体重は足首へ降りて来ます。

*体幹のダウンフォース=体幹の絞りと、足のダウンフォース=指行性勁力が合体します。

*これは、心意六合拳の弓歩を見ると、よく解ります。

*ところが、太もも表=大腿直筋で弓歩を造る人にはできません。太もも表は、ダウンフォースを邪魔するのです。その結果、浮くことになります。

*その場合、蹠行性勁力としては、墜落するしかありません。それが、沈墜勁や十字勁や震脚となります。発勁動作が生じるのです。このほうがヒトとしては自然です。ヒトは元来、蹠行性ですから。

*浮いてしまうともう、姿勢の勁力は崩壊します。つまり、姿勢の勁力としては、ダウンフォースは常時効いているということになります。それが、心意六合拳の鶏行歩です。肉球(趾球と足指) で歩きます。

*心意六合拳の拳譜は、ダウンフォースを詩的に表現しています。その想像力を用いると、格段と進歩します。

天空に把っ手が無いことを恨む
把っ手があれば天空を引きずり降ろしてくれるものを 
・・・(鷹捉・鷹抓把や単虎抱頭・虎抱頭・双虎抱頭を想像させます。)

大地に輪っかが無いことを恨む
輪っかがあれば、大地を持ち上げて歩むものを 
・・・(鶏行歩を想像させます。)
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by tiger-hawk | 2016-03-05 00:39 | 心意六合*形意

前鋸筋から始まる

*姿勢の勁力は、ダウンフォースがカギをにぎっています。ダウンフォースとは、結局のところ、体重の集中です。

*体重の集中は、体幹の絞りから始まっています。体幹の絞りは、脇腹の前鋸筋から始まっています。

*つまり、ダウンフォースは前鋸筋から始まっています。

*先日、私の身体を観察していたちくわさんが,ダウンフォースは前鋸筋から始まっている、と指摘していました。

*この、前鋸筋から始まるダウンフォースを邪魔する奴がいます。

*それが胸=大胸筋の力と、肩の力です。こいつらが悪さをして、姿勢の勁力を破壊します。

*したがって、胸の力と肩の力を抜かなければいけません。

*しかし、これがなかなか抜けません。そこで、代わりのものを用意します。それが、前鋸筋と腹筋群なのです。そして、前腕の筋肉です。

*この、前鋸筋と腹筋群と前腕の筋肉を使って、鉄牛耕地します。

*特に、大胸筋の代わりに前鋸筋を用います。これが、含胸拔背の本当の意味だったのです。

*ところが、いわゆる中国拳法の含胸拔背は、胸を縮めてしまいます。それでは、胸が緊張しています。胸を凹ませて緊張させているのです。

*胸を張るのは間違いですが、胸を縮めるのも間違いです。

*胸を使わずに、前鋸筋を用います。ダウンフォースは前鋸筋から始まります。

*これが、心意六合拳と宋氏形意拳の動物武術の道です。
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by tiger-hawk | 2016-03-04 06:39 | 心意六合*形意

様々な鶏行歩

*こんにちわ、二日連続して、おもてなし、したら、両足の内転筋が筋肉痛になったアホのフジマツです。心意六合拳の三盤落地、教えただけなんですけど。

*心意六合拳の鶏行歩も様々ですが、ちょっと分類してみます。なお、震脚風鶏行歩は省略します。

*その一、ホンダのアシモ君型鶏行歩・・・これは、蹠行性(せきこうせい) で地面を蹴る鶏行歩です。蹠行性なので、太もも=大腿直筋で地面を蹴っています。着地は、足裏全体が踵のような感じです。

*アシモ君の場合、鶏歩も指行性のフリして蹠行性になっています。後ろ足の足首は地面を蹴っています。

*修正方法・・・太ももの力を抜く必要があります。荒療治としては、太ももを叩いてあげる。これはちょっと痛いです。やはり、私が造った鶏行歩準備体操がよろしいんではないでしょうか?

*その二、半指行性で地面を蹴る鶏行歩です。この場合、趾球と足指で地面を蹴っています。結果、ジャンプしたようになります。要するに、指行性ランニングに近くなります。

*ジャンプしているので、結果、墜落します。指行性ランニングだと連続ジャンプになるのですが、歩いているので、そうもいきません。

*ジャンプすると、身体が浮きます。身体が浮くと、勁力として利用できる体重が激減します。結果として撃てません。

*地面を蹴るのではなく、足首が折れ曲がるようにします。どちらかいうと、上り坂ではなく、ゆるい下り坂を降りるような感じです。

*修正方法・・・指行性ウォークをやってもらいます。その上で、鶏行歩準備体操をやってもらいます。

*その三、足首が折れ曲がる鶏行歩です。これが目指す鶏行歩です。指行性ウォークだと、姿勢が高いので、足首が折れ曲がることはほとんどありません。

*これも、浮き上がる傾向があります。そこで、三盤落地のイメージ法を紹介します。手を前へ出して、何かを押さえ付けるようにします。

*相手の蹴り足でもいいし、相手の太ももでもいいです。(これは鷹形にあります。) 浮き上がって来る重い大きいボールを押さえ付けてもいいです。

*なお、四把捶のイメージ法では、何かとても重い物をつかんで少し持ち上げて歩きます。それで、浮き上がるのを防ぎます。

*これでもいいんですけど、虎鷹拳院では四把捶を練習していないので、三盤落地のイメージ法がよろしいかと思います。

*ところで、足首は自分の体重に任せると、折れ曲がります。積極的に自分から折り曲げてはいけません。だから、全体の力を抜くと効果的です。
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by tiger-hawk | 2016-02-14 22:15 | 心意六合*形意

体幹の絞り=龍腰

*最近、重点課題にしている、体幹の絞りについて整理してみます。

*体幹の絞りとは、形意拳や心意六合拳でいうところの龍腰のことです。しかし、龍腰はかなり誤解を招く言葉です。まるで、身体を蛇のようにくねくねさせると、捉えられてしまいます。整体の先生も、ネーミングに問題あり、と仰っていました。

*というわけで、なるべく龍腰よりも体幹の絞りと称するようにします。いうまでもなく、体幹の絞りとは私の造語です。造語は作るな ! と叱られたこともありますが、体幹の絞りは必要な言葉なので、使うことにします。

*体幹の絞りは、拳や掌でも必要となりますが、最も顕著なのは、心意六合拳の熊吊膀と龍形挿把となります。(太極拳のロウシツヨウホも体幹の絞りがあれば、簡単に撃てます。)

*熊吊膀は順歩で、龍形挿把は逆歩となります。どちらも肩で当てます。ところが、肩を用いると失敗します。有効な打撃とはならず、最悪、肩を脱臼します。体格差が著しい場合しか使えません。

*肩で当てるのに、肩を用いないとはおかしな話しですが、本当です。肩は動かしてはいけません。肩はなんにもしません。

*ではどうするのか? そこで、体幹の絞りを用います。すると、有効で強い打撃が得られます。

*体幹の絞りは、前鋸筋から始まります。前鋸筋は、腕を最終的に伸ばす時に用います。だから、ボクサー筋とも呼ばれます。ところが、体幹の絞りでは、腕を伸ばす運動とは無関係となります。

*体幹の絞りでは、前鋸筋を横へ膨らませます。腹横筋と同様に用います。前鋸筋の緊張は、斜め下に向かいます。そのまま反対側の鼠蹊部まで切り込みます。

*右側の前鋸筋は、左側の鼠蹊部へ切り込みます。左側の前鋸筋は、右側の鼠蹊部へ切り込みます。整体の先生は、腹斜筋も関係しているだろうと仰っていました。ちょうど腹斜筋の位置です。

*体幹の絞りは、腹横筋呼吸法と密接な関係となります。腹横筋をヘソを中心として左右へ引っ張ります。

*この腹横筋の動きが大切です。もしも腹横筋を用いないと、身体が回転してしまいます。よくある間違いの、身体が回転する熊吊膀となります。体幹を絞ることができません。

*実は、宋氏形意拳の熊の1号・2号も、体幹の絞りを用います。崩拳など五行拳も、体幹の絞りを用います。

*私は最初、心意六合拳の龍形裹風で体幹の絞りを体得しました。

*しかし、最初は、心意六合拳の龍形挿把で学習するのが最適と考えます。

*普通は、龍形挿把も身体の外側のラインで実行してしまいます。すると、身体が回転してしまいます。

*そこを,前鋸筋から内側へ、鼠蹊部へ切り込みます。すると、体幹の絞りが成功します。肩を用いずに、肩を当てることができるようになります。熊吊膀も同様です。

*この体幹の絞り=龍腰は、世界で初めてフジマツが解明しました。もちろん、昔からあるものでしたが、誤解も多く、正確な説明はありませんでした。

*体幹の絞りにより、動物武術は閉じられた勁力となります。そして、体幹の絞りの存在しない武術は、開かれた勁力となります。それは例えば馬歩とか十字勁とか沈墜勁とか開合、などになります。
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by tiger-hawk | 2016-02-03 02:58 | 心意六合*形意

鶏行歩は体重だけ運搬します

*心意六合拳の鶏行歩は、自分の体重だけ運搬します。それ以外のことは絶対にしません。これが鶏行歩の極意です。

*これで全て解決します。すなわち・・・

*心意六合拳の鶏歩は、自分の体重だけ立てます。それ以外のことは絶対にしません。

*宋氏形意拳の六合歩は、自分の体重だけ立てます。それ以外のことは絶対にしません。

*もちろん、震脚や沈墜勁などの発勁動作は必要ありません。十字勁や纏絲勁などの発勁動作は、余計なお世話です。

*発勁動作は、一瞬動きが止まります。それは、それらが外勁力だからです。

*だから、なんにも要りません。迫力も勢いも要りません。必要なのは、姿勢だけです。だから内勁力となります。

*だから、地面を蹴ることはしません。ただ、立っているだけです。そのための指行性と一本足時間なのです。

*そのために必要なのは、体幹の絞り=龍腰です。これはフジマツが世界で初めて明らかにしました。

*また必要なのは、前腕の筋肉で指を遠隔操作することです。それを鷹爪と称します。

*体幹は肩ではなく、腹で動かします。

*肩で実行するのが腕立て伏せ、です。

*腹で実行するのが鉄牛耕地、です。両者は全く異なる世界です。

*鶏歩と六合歩は、自分の体重だけ立てます。だから、地面を蹴ることをしません。

*それは太もも=大腿直筋が地面を蹴らないばかりでなく、フクラハギなど下腿三頭筋も地面を蹴らないことを意味します。

*したがって、足首を折り曲げてはいけません。足首は体重により、結果として折れ曲がります。
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by tiger-hawk | 2016-02-02 08:11 | 心意六合*形意

足首を折り曲げてはいけません

*心意六合拳の鶏行歩準備運動、なかなか高評です。初心者にも効果あります。後ろ足の足首が痛くなった、と言ってました。足首に体重がかかるからです。足首は折れ曲がります。足首は関節ですから、結局、下腿三頭筋に負荷がかかります。

*でも中にはすぐに効果が無い人もいました。聞いてみると、足首を折り曲げることを意識していた、とのことでした。

*自分から足首を折り曲げてはいけません。ここは大事なところです。意識的に足首を折り曲げると、反対の結果となります。

*足指が緊張します。趾球が緊張します。足首が緊張します。下腿三頭筋が緊張します。それらは、地面を蹴っているからです。

*自分から足首を折り曲げると、地面を蹴る結果となります。下腿三頭筋はどっちにしろ、緊張しますが、性質は完全に異なります。

*鶏歩の失敗の原因もそこにあります。がんばって足首を折り曲げてしまいます。

*ここは、なんの努力もしないことが大切です。

*力を緩めます。足指の力を緩めます。趾球の力を緩めます。足首の力を緩めます。下腿三頭筋の力を緩めます。

*そして、太ももの力も緩めます。

*全ては自分の体重に任せます。

*足首を折り曲げるのではなく、足首は折れ曲がります。

*心意六合拳の弓歩も、宋氏形意拳の六合歩も、同様です。

*自分の体重にお任せします。体重に力を加えてはいけません。すると、体重を勁力に変換できます。
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by tiger-hawk | 2016-01-29 06:45 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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