動物武術の虎鷹拳院日誌

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カテゴリ:心意六合*形意( 248 )

石を抱いて軽く歩く

*「心意六合拳・四把捶の意味はなんですか? 」・・・フジマツ

*「それは爆弾の製造方法を教えるようなものだ。危険過ぎて、初対面の君に答えることはできない。」・・・回族の陳先生

*なんでも質問しなさい、と言われたので質問したのに、と,当時の私はムッとしました。感情がすぐに顔に現れる私です。馬鹿なので芝居はできません。その場の三人の先生にもすぐに伝わりました。・・・今は陳先生の言葉も理解できます。

*四把捶に、サルが石を抱く、という技があります。サルはその石の重さに、つくづく嫌気が差しました。そこで、目の前の相手にぶつけてしまいます。

*この重い石は想像上のものです。すなわち、想うだけで発勁ができてしまいます。これは確かに危険です。

*もちろんこの話しには前提条件が抜けています。

*それは、鶏歩で立つことができること、鶏行歩で歩くことができること、そして鷹爪ができること、の三つの条件です。どれもたいへん難しいことです。

*だからこの話しは、半分ウソともいえます。しかし、半分は本当です。

*心意六合拳と形意拳は、想うこと、なのです。そして、想うことは実現します。もちろん、実現する方向性が間違っている場合は失敗します。

*重い石を抱いているので、沈墜勁や震脚は使えません。そんなことをしたら、重い石を足下に落としてしまいます。足指を骨折してしまいます。

*想うことは「気」ではありません。気とは占いのことです。古代の戦争において、その吉凶を雲の動きから占いました。気の字の上の部分は、雲の流れを表しています。(白川静先生の字源辞典「字統」などによります。) 

*しかし、占いで戦争の行方はわかりません。勝敗は、客観的情勢と主体的力量によって決まります。

*それを無視して、精神論で突撃しても、玉砕するだけです。

*武術も、正しい訓練方法が必要です。しかし、中国ではそれを教えてくれません。それは、整理されていない、という側面もあります。幸い、私の先生たちは、ヒントとなる基本功を教えてくれました。私はそれを整理しただけです。

*心意拳者は、一生、重い石を抱いて歩いて行きます。それは神に背いた罪と罰なのです。悔い改めなさい。あれ? なにか方向が違うな? 失礼いたしました。

*実は、この重い石とは自分の体重のことです。体重を重力に逆らって直立させることはたいへんです。そこで、体重を全身に分散させます。胸、肩、腰、などに分散させます。そうすれば、生活できます。

*その体重をわざわざ、足下の足首に降りさせます。それが、心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩なのです。

*そのために、大胸筋の力を抜きます。肩の力を抜きます。腰の力を使いません。

*さらに、鼠蹊部を切り込みます。そして、足首は折り曲がります。指行性一本足になります。するとヒラメ筋が覚醒します。いつもは棒のようなヒラメ筋が目覚めます。

*しかし、石を抱いているので、もはや軽いフットワークはできません。それでも、重い石を抱いていても、軽く歩くのが心意六合拳の鶏行歩なのです。

追伸

坊主さんから高山おかき、いただきました。これ、めっちゃおいしいんです。止まらなくなります。また太ります。どうすればいいのでしょうか? 誰かオセーテ ! 
というわけで、今年最後のライブは、高円寺稲生坐、12月29日(金) 、20:00~22:30、石井明夫&井上ともやす、その後は、年越しライブ稽古、12月31日(日) 22時~0時過ぎ、光が丘公園ゆりの木広場(北口方面、トイレの横の地図看板のある辺り)、参加無料、会員でない人もどうぞ、0時過ぎに解散、初詣へ行きたい人は勝手に行くこと。オラ知らねー、寒いから電気毛布で寝る。

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by tiger-hawk | 2017-12-04 08:01 | 心意六合*形意

手枷と鷹爪

(昨日の体育館から)

*遠方からのお客様には、宋氏形意拳・龍形基本功をやってもらいました。素直な人なので、すぐに上達しました。(フジマツはひねくれ者なので、なかなか上達しませんでしたけど。) 

*みんなには、心意六合拳・鶏形単把に加えて、熊形単把をやってもらいました。熊形単把は、ワン・ツー・パンチに対応しています。なかなか面白いです。

(手枷の補足説明)

*手枷は何処に嵌めるのでしょうか? それは手首です。手枷とは、重しのことです。重しは手首に嵌められています。それを支えるのは前腕の筋肉となります。

*前腕の筋肉に意識集中します。つまりそれは、心意六合拳の鷹爪のことです。

*なんだい ! 手枷といっても鷹爪のことかい ! つまらないオチだな !

*どうもすいません。いつもと変わりません。

*手枷を持ち上げるのは、前腕の筋肉です。そして、肩はゆるめてしまいます。肩の力は大胸筋に由来しています。だから、大胸筋をゆるめてしまいます。すると、鎖骨の下が凹みます。これがいわゆる含胸拔背です。

*肩の力の由来はもう一つあります。それが上腕の筋肉です。すなわち、上腕三頭筋と上腕二頭筋です。これらもゆるめてしまいます。

*腕を伸ばす筋肉は上腕三頭筋ですが、これを用いません。すると、腕が伸びきることはありません。腕を伸ばすのは、前腕の筋肉となります。

*上腕三頭筋を用いないので、空手、ボクシング、一般の武術などとは異なる拳となります。文字通り、前腕の筋肉だけで撃ちます。それが心意六合拳と宋氏形意拳の馬形拳です。

*しかし、肩の力を用いないので、腕を支えることができません。そこで、腕は前鋸筋で支えます。すなわち、肩からではなく、前鋸筋から腕を生やします。これを学ぶのが、宋氏形意拳・龍形基本功です。

*それは龍というより、西洋のドラゴンに近いです。すなわち、羽が生えています。あるいは、ムササビに近いです。

*脇腹の前鋸筋から生える腕=前肢というと、爬虫類=ワニに近いです。龍は古代ワニの化石から想像された、との説に従うとつじつまが合います。

*え? オメーはデブで丸いから、ウミガメだろうって? ウミガメなら可愛いじゃありませんか。ウミガメじゃなくて、竜宮城から帰って来た浦島太郎ですけど。

関係ない追伸

レコード・コレクターズ12月号は、ホブ・ディランのキリスト教時代と追悼トム・ペティです。トム・ペティはめっちゃカッコいいです。キザだけど嫌味が無い。とても真似できません。66歳で亡くなるなんて。ボブ・ディランは76歳でまだライブやってます。オラも76歳でもまだ体育館にいるつもり。(シロクマさんは、最長5年で終わりだろう、なんて言ってますけどね。ウフフ) 

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by tiger-hawk | 2017-12-03 08:49 | 心意六合*形意

手枷足枷発勁

(昨日の体育館から)

*石抱き発勁は、少しできる人がいました。全然駄目な人もいました。駄目な人は、指示を無視して腕だけで撃つ人、体重を浴びせてしまう人、などです。

*想像の石を最後まで維持できません。最後は消えてしまいます。最後まで消してはいけません。それは想像ですけど、実在しているのです。

*石抱き発勁は、私のオリジナルではありません。本当に、心意六合拳の四把捶にある技です。

*これと同じようなものですが、心意六合拳の単把に、手枷足枷発勁があります。これは石抱き発勁から発展したものです。原理は同じですが、私のオリジナルかもしれません。しかし、様々な流派に、似たようなものがあるかもしれません。「心意拳」の特徴かもしれません。

*まずは足枷発勁=足枷鶏行歩から・・・足に重たい鉄の輪を付けます。そこにさらに重しを付けます。鎖で鉄のボールを付けます。昔の囚人のようです。それで鶏行歩します。足が重いので、地面を蹴ることができません。震脚もできません。そこで、足首は折れ曲がります。指行性に近づきます。石抱き発勁と同じようなものです。比喩に使用するモノが違います。

*心意六合拳の全ての歩法は鶏行歩です。ですから、全ての技に足枷発勁があります。それは、一本足になった瞬間に発揮されます。一本足から足を進めて撃ちます。

*そして、足枷に加えて手枷をします。手首のところに重い鉄の輪を付けます。さらに、鎖で鉄のボールを付けます。手が重いので、勢いでは撃てません。手を挙げるのも困難です。

*その状態で単把します。手を挙げて、足を進めて撃ちます。

*すると、とても重たい打撃となります。

*想うだけで、重たい打撃が撃てます。そう、足枷も手枷も想像上のものです。しかし、実際の効果があります。

*手枷足枷のミソは想像です。

*ここまで来ると、形意拳の達人のエピソードを思い出した人もいるでしょう。郭雲深でしたか? 彼は獄中で手枷を嵌められました。その状態で虎形拳=虎撲を練習します。

*出獄して、塀を撃つと、塀は完全に破壊されてしまいます。獄中で功夫が高まったのです。これは史実ではないという説もあります。どちらかよく解りません。ご存知の方がいらしたら、教えてください。

*ここでは、史実であってもなくても問題ではありません。手枷に注目します。

*手枷を嵌めた形が虎形拳の形だった、のが原因ではありません。ここでは、重しが原因です。手が重くなっていたのです。

*すると、腕力だけでは撃てません。勢いは付けられません。体重を浴びせても無駄です。

*ここでも、想像がキーワードです。だから、史実でなくても全く問題ありません。

*これで、手枷足枷の内実が明らかになりました。

*手枷によって手は重くなります。持ち上げるのは前腕の筋肉です。つまり、鷹爪のことです。

*足枷によって足は重くなります。もはや、身体が浮くことはありません。震脚もできません。足首は折れ曲がります。鶏行歩は地に呪われるのです。心意六合拳と形意拳は地に呪われていたのです。

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by tiger-hawk | 2017-12-01 08:45 | 心意六合*形意

鑽拳の意外な姿

「センセーの立ち居振る舞いを見ていると、社会的信用度ゼロなのも理解できます。自業自得ですよ。」とシロクマさんはいうのだ。

そういえばよく、「裸の大将」に似ているといわれるのだ。体形のことかと思ったが、どうやら違うようなのだ。

シロクマさんにもらった電子レンジを箱から出すのに一週間かかったのだ。その話しを聴いた初対面の男の子が、心底あきれていたのだ。

というわけで、シロクマさんにもらった電動ポットは、まだ箱の中なのだ。

古本屋で買った山之口貘全詩集の文体を真似してみました。上手くできました。アハハ

え? そんな話しはどうでもいいから、オメーのイチキチ武術の話しでもしろや? ヘイヘイ旦那様。

(光が丘公園にて)

久しぶりにちくわさんが来た。髭ボウボウで何処の原始人かと思った。事故で片足が骨折したそうです。松葉杖が痛々しい。

移動稽古はできないので、宋氏形意拳の五行拳を教えろ、ということです。定歩で片側だけやるらしい。

まずは最近マイ・ブームだった炮拳から・・・これ、拳が下になった時に熊の2号をかけます。そこから撃つと上手く撃てます。

次は一番難しい横拳・・・これ、前の手と後ろの手が半円を描きます。力が入ると肘が張ってしまいます。これも力を抜きます。横拳は熊の2号そのものです。

さらに鑽拳・・・これ、アッパーみたいに見えますがアッパーではありません。実は鑽拳、腕撃なのです。前腕の部分で、下から斜め上へ撃ちます。

もちろん、手首はフラットにします。アッパーのイメージがある人は、手首をフラットにできません。手首の力を抜いてしまいます。要求されるのは、心意六合拳の鷹爪です。

そして、劈拳です。放物線を描いて、上から少し下へ腕撃します。これ、心意六合拳の搖閂把=鶏形展翅に似ています。腕の方向が違います。ちょっとわかりにくのですが、これも熊の2号をかけます。

最後は崩拳です。崩拳も熊の1号と2号が合体します。

なお、他の形意拳の流派については知りません。オレの習った形意拳と違う、といわれても困ってしまいます。いわゆる山西派形意拳とも全く違います。また宋氏形意拳にも様々な傾向があります。

五行拳の順序がデタラメだ、といわれるかもしれません。五行拳の順序なんかどうでもいいのです。陰陽五行説もどうでもいいし。

宋光華先生からは鑽拳から習いました。鑽拳が一番簡単だからです。横拳は一番難しいので、最後に習いました。

五行拳をやっていると、自然に複合技=コンビネーションができます。自分のオリジナルの複合技を作りましょう。そして自由自在に撃ちましょう。もちろんアドリブでね。

関係ない追伸

夜、石井明夫さんのことを思い出した。鈴ん小屋へ電話したら、まだ席があるとのこと。というわけで急いで鈴ん小屋へ。石井さんを見つけたら、出番は2番目とのこと。石井さんガハガバ飲んでいた。今夜のギャラも飲んでしまったのでは? いいのか。まだ息子さん6歳なのに。歌は最高によかった。

追伸2

鈴ん小屋の帰り際、石井さんに、「また来ます」と挨拶した。すると、気をつけて、おかしな奴に引っかからないで、と心配していました。そんなにヤバいのか? オラは? アーチストに心配されるオラ・・・



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by tiger-hawk | 2017-11-27 08:52 | 心意六合*形意

半身の正体=体幹の絞り

*心意六合拳と宋氏形意拳の特徴は・・・

*下半身は、折れ曲がる足首による指行性、指行性による下腿勁力トライアングル、となります。これが勁力の根本で、大きな力を出します。

*足首の折れ曲がりが不十分だと、大きな力は出ません。棒立ちでも撃てますが、100kg超級のシロクマさん相手だと、深く足首が折れ曲がらないと押せません。

*その元は、後ろ足裏側筋肉の伸張性収縮です。ここが武式太極拳と共通します。

*上半身は、体幹の絞りです。心意六合拳と形意拳の称する「龍身」と「龍腰」です。

*龍身とは、腕を肩から生やすのではなく、脇腹の前鋸筋から生やします。その基本功は、宋氏形意拳の龍形基本功です。

*前鋸筋から腕を生やすこと、これ、実は他流派でもできる人がいます。シロクマさんから動画を見せてもらいました。その腕はたいへん重くなります。

*龍腰とは、これが体幹の絞りの要です。それは、脇腹の前鋸筋から鼠蹊部へ向けて絞ります。それが鼠蹊部でクロスして内転筋に到達します。内転筋において、体幹と下半身が結合します。

*これが心意六合拳と形意拳の「半身」の正体です。単純に半身を造ってはいけません。必ず、体幹の絞りで半身を造ります。そうしないと、身体が回転してしまいます。そして、鼠蹊部が開いてしまいます。

*体幹の絞りと半身の動きを統一するために、体幹の絞りは両側で実行します。片側では身体が回転してしまいます。したがって、腰は使いません。

*心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩、から「半身=体幹の絞り」が欠落してしまうと、体幹勁力の大半が消えてしまいます。

*半身=体幹の絞りを、腰の回転と勘違いしている人がたくさんいます。その結果、身体が開いてしまいます。体幹の絞りの基本功は、宋氏形意拳の熊の1号と2号です。

*実は山西省太谷県で、熊の1号と2号を練習している人を見たことがありません。宋光華先生が他の人に指導している場面も、見たことがありません。私もちらっと習っただけですけど。宋光華先生の本にも記載されていないようです。本に興味が無いので、詳しく見ていませんが。

*熊の1号と2号の評価は知りませんが、私は勝手に高評価して、勝手に特別視しました。それが幸いしました。たぶん、本来は熊形拳の基本功位の評価かもしれません。

*しかし、熊の1号と2号を知らなかったら、私の心意六合拳は中途半端になってしまったことでしょう。

追伸

風邪をひいてしまいました。そういえば、去年の11月初めも一昨年の11月初めも風邪ひいた。脳の学習機能が壊れています。でも治ってきたから、まっいいか? 

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by tiger-hawk | 2017-11-06 08:35 | 心意六合*形意

熊の1号・2号の反省点

<反省点>

*宋氏形意拳・熊の1号・2号なんですが、足指で立つことが大切です。足指の第一関節です。特に、親指・人差し指・中指まで。薬指と小指は地面から離れなければそれでよし。

*そのためには、棒立ちのように見えるけど、足首が少し折れ曲がっていることが大切です。鼠蹊部も少し折れ曲がっています。

*そうすれば、手指の動きと足指・足首の動きが一致します。動きが一致しないと効果ありません。

*でも、普通の人は常に足裏全体で立っています。そのことを忘れていました。ごめんなさい。

*私の場合、棒立ちに見せかけて、常に足指で立っています。

*人を騙すつもりはありません。宋氏形意拳の六合歩、心意六合拳の鶏歩の訓練の結果です。もはや自然になっています。

*特に、六合歩の訓練の結果です。六合歩では、その後ろ足の踵が地面に触れています。ところが、踵は触れているだけで体重が載っていません。これは外から見てもわかりません。本人しか知りません。

*心意六合拳の鶏行歩でも、踵は地面に触れるか触れないか、という微妙な使い方をします。前足一本足状態の時も、足裏全体で立っているように見えますが、足指で立っています。

*そのくせ、足指は地面をつかんでいません。体重を利用しているだけです。

*鶏行歩で踵から着地してしまう人は、力を入れ過ぎているのです。特に太ももの大腿直筋に力を入れ過ぎています。

*大腿直筋も使いますが、そんなに力を入れてはいけません。この辺り、とても微妙です。

*熊の1号・2号、宋氏形意拳の横拳などを練習する時も、足指で立つことが大切です。そのために、少し足首が折れ曲がります。膝に体重を載せてはいけません。

関係ない追伸

シロクマさんが凸してきた。カスピ海ヨーグルトの種を持って来た。フジマツのカスピ海ヨーグルトの遺伝子はもう変化してしまっているから、新品にしろ、というわけだ。まあ、遺伝子が変化してもそんなに問題はなさそうですが。さらに、フジッコのカスピ海ヨーグルトを持って来た。食べてみたら、かなり上品になってた。もっとヌルヌルして酸っぱかったのですが。市販するにあたって味を調整したみたい。え? どうでもいい? すいません。

サンダーさんから電話があった。仕事見つかったようだ。よかった。生きていればいいんだ。人生に目的なんかない。呼吸していればいいんだ。え? 武術の目的? そんなものは無い。ただ、六合歩と鶏歩で立っているだけだよ。それよりも、推手で詐欺行為している人たちには困ったものだ。人の武術人生を狂わせる。洗脳されてしまった人たちへ 南無阿弥陀仏

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by tiger-hawk | 2017-11-01 08:15 | 心意六合*形意

手の動きと足指・足首の動きが一致します

*「オマエのその技術(勁力) 、人に教えてはいけない」と別れた中国人の嫁さんに言われたことがあります。教えるとオマエが不利になる、とのこと。どうやら、中国人は教えない、というのは定説らしいです。

*私の場合、勁力が欲しかった。頭は悪いし、身体能力も劣っているので武器が欲しかった。それが勁力です。

*八極拳で震脚をさんざんやったので、もう震脚はいいや、と思っていました。そして、宋氏形意拳に出会ったら、勁力らしいものがなにも無い。どうやって撃ったらいいのか? まるでわからない。(今考えると、動作勁力が無い。)

*ともかく、自分の身体が浮いていることだけは解った。でも沈墜勁は使えない。使ってはいけない。そのままで浮かない身体を造らないといけない。その方法が解らない。

*力を入れると、崩拳など五行拳が撃てない。それで力を抜きました。すると、ますます撃てなくなりました。撃てなくてもいい、と頭を切り替えました。フニャフニャ崩拳・五行拳の始まりです。

*手がかりが何も無いので、教わった龍形基本功と熊の基本功1号・2号をやり続けました。たぶん、それが大切なのだろう、と勝手に決めました。それが幸いしました。

*どうして熊の2号が必要なのか? とオバチャンAに聴かれました。普通にストレートに撃てばいいのに、というわけです。わざわざ小さい半円を造る必要があるのか? というわけです。どうしてだろう、と一瞬考えました。

*自分でやってみると、手の動きと足指・足首の動きが一致していました。きれいに連動しています。

*すると、足首が「深く」折れ曲がります。(姿勢勁力の始まりは、折れ曲がる足首です。)

*シロクマさんは自称101kgだそうです。まだ103kgはありそうですが。アハハ ともかく、筋肉太りの100kg級なので、普通に立っていては押せません。ただの100kgなら押せるのですが。

*それで、心意六合拳・鶏歩、または宋氏形意拳の六合歩を「深く」します。深く足首が折れ曲がります。すると押せます。(この時注意したいのは、膝が折れ曲がるわけではない、ということです。あくまで足首が折れ曲がります。つまり、膝に体重を載せてはいけません。足首に体重を降ろします。)

*足首が深く折れ曲がると、より強い勁力が出ます。(強い勁力とは形容矛盾だ、という突っ込みは勘弁してください。)

*熊の2号の最初の動作の意味が解りました。やっと解ったのかい ! ボケ ! ハイ、どうもすいません。質問してくれたオバチャンAに感謝です。

*また、熊の1号・2号は足指で立ちます。足指の第一関節の部分です。特に、親指、人差し指、中指を使います。薬指、小指は重要ではありません。小指は浮かなければ、それで十分です。

*世間では小指が大切らしいのですが、姿勢勁力では浮かなければそれでいいです。

*小指側エッジを使うと、がに股になります。がに股にならなくても、膝が開いて胯が開きます。膝と小指が一致してしまいます。

*すると内転筋が効きません。立つ時、歩く時、内転筋でバランスを取ります。それができなくなります。

*今回は、手を開いて横拳をやってみました。熊の2号よりも解りやすいと思いました。横拳にも拳があります。掌だけではありません。でも、掌の横拳のほうが解りやすいと考えます。

*横拳の学習は、掌の横拳から始めます。

*熊の2号は解らない、という声が多いので、これからは掌の横拳から始めることにします。やっていることはほとんど同じですから。

*すると、手の動きと足指・足首の動きが一致しているのが理解できます。

*横拳の動きで、推手の動きも陳式太極拳の動きも理解できます。推手も陳式太極拳も虎鷹拳院ではやりませんけど。参考にしたい人は遊びに来てください。一回で終わります。30分でできます。以後は体育館に来る必要ありません。

追伸・・・世界に一つだけの花、はどうして間違いなのか? 「弱者の戦略」稲垣栄洋 著、新潮選書、から

 この世に存在している生物はそれがどんなにつまらなく見える生き物であったとしてもそれぞれの居場所で、ナンバー1なのである。
 もし同じ居場所に棲む生物がいたとすると、激しい競争が起こるため、自然界に存在しているすべての生き物にとって、自分の居場所は自分だけのものとなっているはずである。つまりすべての生物がオンリー1でもあるのである。
 ナンバー1であることが大事なのか? オンリー1であることが大事なのか? この答えはもうおわかりだろう。
 既に述べたように、すべての生物はオンリー1である。しかし、ナンバー1でなければ生存できないという鉄則もある。つまり、すべての生物は、どんなに小さくともナンバー1になれるオンリー1の場所を持っているのである。
 オンリー1というのは個性のことではない。その個性を最大限に活かしてナンバー1になることのできる「ポジション」のことなのである。もっともSMAPが歌う「世界に一つだけの花」は、「花屋の店先に並んだいろんな花」である。人間が世話をしてくれる花屋の花であるなら、ナンバー1でなくとも、オンリー1であればそれでいい。
 しかし、自然界であれば、ナンバー1になれる居場所を見出さなければ生存することはできない。オンリー1とは、自分が見出した自分のポジションのことなのである。
 どんなに小さくとも、ナンバー1を勝ち取った生物が、この自然界を埋め尽くしている。世界のどこかの場所で、すべての生物はナンバー1なのである。(引用終わり) 

この花屋の花とは、動物ならば家畜、ということになります。野生動物ではありません。なんだか、人類学の自己家畜化説と通じるものがあるのかな? アハハ

ところで野生動物の繁殖拡大は自然淘汰では説明できません。それは食料問題です。優秀なものが生き残るのではなく、食料を確保できれば生き残るのです。(参照「はだかの起原(不適者は生き残る)」島泰三 著、木楽舎)

追伸2

根気よく教えたら、オバチャンAから簡単に勁力が出ました。引っ込む鎖骨、が効いたようです。引っ込む鎖骨で、含胸拔背です。そのまま撃てば、寸勁も長勁も無くなります。肩甲骨発勁も無くなります。よかったです。

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by tiger-hawk | 2017-10-31 08:14 | 心意六合*形意

本能違反の心意拳

*普通、ヒトはこけながら歩きます。しかし、それだと素の体重しか使えません。

*そこで、勢いを加えます。それが動作勁力です。いわゆる沈墜勁、震脚、十字勁、纏絲勁、開合、などのことです。これらは勢いを分類しただけのことです。そのために、心意六合拳を体当たりと誤解する人も現れます。それが心意六合拳の中国人先生だったりします。

*姿勢勁力は勢いを否定します。そのために、歩いて撃っても、止まって撃っても、結局は止まって撃っています。だから、心意六合拳の鶏行歩には勢いがありません。勢いがあるように見えるのは、目の錯覚です。

*心意六合拳にいわゆるパンチが無いのは、そのためです。そしてそのために、姿勢勁力に最も適しているのが心意六合拳となります。カラダ全部を使いますが、勢いは殺します。ここは理解が難しいところです。(走って撃つ心意六合拳とか形意拳とか、論外です。おやすみなさい) 

*今日、勢いで撃つ心意六合拳が多いのは、無知なだけです。そのほうが簡単、ということもあります。三ヶ月でできます。ガンガンやるだけです。

*しかし、勢いを否定する姿勢勁力は理解が難しい。それは、ヒトの本能に反するからです。本能違反の姿勢勁力です。

*ヒトは蹠行性(せきこうせい) の二足歩行です。しかし、姿勢勁力で求められるのは指行性の二足歩行です。それは無理があります。指行性の二足歩行は恐竜=鳥類です。もはやヒトではありません。

*そこで、足首が折り曲がります。それで指行性になります。さらに一本足時間を長くします。それがニワトリの指行性一本足です。だから、鶏歩・鶏行歩と称します。

*鶏行歩は、前へ突っ込んではいけません。ところが、ヒトは毎日毎時、前へ突っ込んで歩いています。だから、鶏行歩はたいへん困難になります。どうしても、地面を蹴って前へ倒れ込みたいのが、ヒトの本能なのです。

*そこで、私は二種類の前段階鶏行歩を考えました。

その一・・・一歩毎に止まります。大きい鶏歩で止まります。そこで自分が前へ突っ込んでいないかどうか、チェックします。これはかなりもどかしいです。そして、辛いです。前へ行きたいのに行けない、みたいな感じです。かなり力を抜かないとできません。

その二・・・前足一本足状態で止まります。これを繰り返します。ニワトリの指行性一本足にかなり近くなります。

*これらができるようになったら、滑らかに鶏行歩します。

*通常ヒトは、地面を蹴り、前足の踏み込みで前進します。ビジネスマンの前足の踏み込みはかなり力強いものです。(お年寄りになると、前足の踏み込みは消えて、純粋にこけて歩くだけです。幼児も同様です。) 

*それを古拳譜風にいうと、後ろ足の踏み込みで身体を運びます。そのように改造します。そのために、前足の膝は伸びません。力も入りません。これが本能違反の鶏行歩です。

*後ろ足の踏み込みとは、後ろ足の足首が折れ曲がることです。すなわち、指行性になることてす。霊長類は蹠行性ですから、これは進化の道に反します。

*宋氏形意拳の六合歩は、姿勢勁力の下腿勁力トライアングルそのものです。

*ところが、宋氏形意拳の五行拳はかなり特殊です。心意六合拳の鶏行歩だけでは解決できません。

*五行拳には五行拳の事情があります。心意六合拳はパンチを捨てて、拳の問題を解決しました。拳と身体が簡単に一体化しました。ところが、五行拳はパンチではないけど、パンチみたいな要素があります。

*もちろん陰陽五行説は関係ありません。それはご隠居に任せます。五行拳には特有の訓練が必要となります。

*それが熊の基本功1号と2号です。最近、熊の1号の教え方が進歩しました。それが、引っ込む鎖骨です。五行拳も引っ込む鎖骨状態を維持して撃ちます。

*これで、胸、肩、上腕の力が抜けます。

*これが心意六合拳にも良い影響を与えます。純粋に鷹爪だけで撃つことになります。すなわち前腕前半の筋肉だけで撃ちます。

*また、体幹あるいは流行の言葉でいうと、軸を造ることができます。

*体幹とか軸とか、末端の筋肉から造ります。すなわち、下腿勁力トライアングルのヒラメ筋と、鷹爪の前腕前半の筋肉です。末端の筋肉から造るので、軸という言葉はあまり使いたくありません。

*それでもまだ宋氏形意拳・五行拳特有の撃ち方があります。これは心意六合拳よりもさらに力を抜く必要があります。心意六合拳では、そこまで求めていません。鶏行歩よりもさらに本能違反の五行拳です。

追伸

体育館を借りるのが難しいので、2月の無料ワークショップを二本立てにします。第一部は武式太極拳、第二部は宋氏形意拳・炮拳、とします。これはお得です。どちらでも、両方出てもかまいません。楽しいですよ~~

追伸2

勁力に失敗する傾向・・・筋肉を固めて動くと失敗します。ゆるめてしまいましょう。とりあえず、禅密功などいかがでしょうか。筋肉をゆるめて動きましょう。下腿三頭筋もゆるめます。寸勁は捨てましょう。鎖骨の下を引っ込めると、大胸筋の力が抜けます。そのまま動きます。撃つ時もそのままです。

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by tiger-hawk | 2017-10-27 08:17 | 心意六合*形意

末端の筋肉から発想する

*宋氏形意拳を学習してみて解ったこと

*自分の身体がフワフワ浮いていること。それは無意識に地面を蹴ってしまっているから。

*では、どうすればいいか? それは力を抜くしかない。

*すると、だんだん下腿に体重が降りて来る。これが、下腿の勁力トライアクングルとなる。

*しかし、この時点ではまだ勁力トライアングルに気付けなかった。ところが、六合歩の形は下腿三角形そのものです。

*心意六合拳を学習してみて解ったこと

*それは、末端の筋肉を鍛えること

*それが鷹爪の拳理です。

*手の末端の筋肉とは、前腕前半の筋肉のことです。これが鷹爪となる。

*では足の末端の筋肉とは?

*それが下腿三頭筋のことです。すなわち、腓腹筋とヒラメ筋。とりわけ、足首に近いヒラメ筋です。

*ヒラメ筋が勁力トライアングルを支えます。

*そして、蹠行性から指行性になります。これが動物武術の意味です。

*すなわち、自分が四足歩行動物になったと想像すること、です。これはあくまで想像です。実際にはヒトは手と足の長さがかなり違うために四足歩行はできません。だから、赤ちゃんはハイハイします。

*そして、指行性四足歩行動物を想像します。それが虎です。

*世の中、体幹トレーニングが流行ですが、動物武術は末端の筋肉のために体幹があります。

*すなわち、前腕前半の筋肉を支えるために前鋸筋があります。さらにそれを下から支えるために腹横筋があります。

*ヒラメ筋を支えるために腓腹筋があります。

*腓腹筋を支えるために大腿二頭筋があります。大腿二頭筋を支えるために大腿四頭筋があります。

*そして、全体のバランスを支えるために内転筋があります。

*末端の筋肉から発想します。それが心意六合拳の鷹爪です。

*中国武術者の大好きな推手も、鷹爪で解決できます。もしも鷹爪の阻止線を突破されたら、体を入れ替えます。それが心意六合拳の吊歩です。あるいは蛇撥草です。無理してがんばる必要はありません。無理してルールを守る必要はありません。

追伸

武式太極拳は実質上、推手を捨てました。その意味は? 考えるべきですけどね。鷹爪で勁力ができます。推手では勁力ができません。この差は大きい。

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by tiger-hawk | 2017-10-21 08:49 | 心意六合*形意

形意炮拳スタイル

*宋氏形意拳・炮拳を練習していたら、5連撃のコンビネーションができました。

*作ろうなんて思っていなかったけれど、なんとなく流れでできてしまいました。

*単なる思いつきかい ! ハイ、そもそも思いつきだけで生きていますから。人生の目的? 武術の目的? そんなものフジマツにはありません。テキトーにいい加減に生きていますからあー。威張るな ! ボケ !

*とまあ、炮拳を練習していたら、新しい発見がいろいろありました。

*というわけで、宋氏形意拳・炮拳の無料ワークショップをやろうかな? と思いつきました。

*形意拳なら知名度もあります。ある程度の練習人口もあります。

*しかし、フジマツ社会的評価ゼロであります。誰一人来ないのでは? その時は一人で練習します。心配ご無用。

*なにしろ、水曜日夜の学校体育館は悲惨な状況でした。止めてしまおうかな? 止めてしまおうと思うこともありましたが、広い体育館は気持ちいいので、続けています。

*というわけで、体育館を無事借りられたら、炮拳・無料ワークショップやります。一人も来なくてもやります。アハハ なにしろ一人練習大好きです。

*フジマツさん、離婚してからクリスマスも正月も一人孤独に過ごしていましたか? などとシロクマさんが嫌なこと言ってました。指摘されるまで孤独なんて感じていませんでした。指摘されると・・・でもまあ、どうでもいいです。今は一人でいることが楽しくなりました。人に気を使うのはメンドー臭い。実は人としゃべるのもメンドー臭い。

*このまま社会的評価ゼロで死んでいきますが、ちくわさんが伝えてくれるでしょう。コボクマシーン1号やシロクマさんは人を教えることに興味ないので。

*というわけで、炮拳5連撃です。

1 起勢から一歩前進して、逆歩炮拳

2 そのまま順歩炮拳

3 半歩前進して、逆歩鑽拳

4 半歩前進して、順歩崩拳

5 半歩崩拳

*これを左側と右側を交互に練習します。別にどうってことないコンビネーションですが、自分一人気に入っています。

*形意拳はいろいろなスタイルをやりました。でもなんだかなあ? なんて感じ。これ使えるの? 

*徐文忠先生の上海の自宅で、山西派形意拳、なるスタイルを習いました。この山西派形意拳、上海にしか存在していません。もちろん、山西省にはありません。

*創始者は宋氏形意拳に関係していますが、その後いろいろなスタイルを取り入れてゴチャマゼスタイルを作りました。ゴチャマゼが悪いわけではありませんが、徐文忠先生が半歩崩拳を震脚で撃ってドヤ顔した時は、完全に冷めました。

*震脚は八極拳でさんざんやったので、もう卒業していました。もうお腹いっぱいで、たくさんです。震脚は気持ち悪くなります。

*その後、形意拳の発源地ー山西省太谷県へ行きました。形意拳の故郷に行けば、何かあるのでは? と期待しました。

*偶然、静かな形意拳ー宋氏形意拳に出会いました。今から考えると偶然ではないような気がしますが。車派形意拳の先生にも会いましたが、普通の形意拳にしか見えませんでした。普通はもう要りませんでした。

*震脚系の形意拳では、安徽省で凄いなあと感じられる青年に会いました。彼の先生は南京中央国術館の先生だった人ですが、国民党関係者だったので文化大革命で迫害されて社会の底辺に沈んでいました。

*中国でいろいろな形意拳を見ましたが、震脚系では彼だけ凄いと感じました。他はふ~ん、普通だなあ、なんて感じ。北京の東城区武術館で見た形意拳は、ざんねーん、でした。まあ震脚は気持ち悪くなるので、膝にも悪いし、パスです。

*もちろん本場の宋氏形意拳にも失敗した先生はいます。本場だから上手いわけではありません。そんな失敗した先生も参考にしました。反面教師として使えます。

*身体が浮いている人は、あれ自分だな、と自分の姿を見ました。これはなかなか成果がありました。この先輩が一番の先生です。アハハ

*「引っ込む鎖骨」も炮拳が一番わかりやすい。というわけで、炮拳スタイルです。

追伸

「なんだか太くなった」・・・最初に気付いたのはオバチャンAでした。太いというより重くなりました、フジマツの下腿三頭筋。その後、シロクマさんにも気付かれてしまった。パワーアップしたな、と言われてしまった。これ、ダラリ鶏歩の効果です。全身の力を抜いてダラダラします。そのまま鶏歩します。だから、ダラリ鶏歩。ダラダラしていると、体重が下へ降りてきます。それを下腿三頭筋が受け止めます。すると、下腿の腓腹筋とヒラメ筋が重くなってきます。

ダラリ効果で、宋氏形意拳の五行拳も重くなりました。六合歩もダラダラやってます。

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by tiger-hawk | 2017-10-20 08:45 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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