ANA国内線【PR】

虎鷹拳院日誌<虎は爪を顕さず>

tigerhawk.exblog.jp トップ

カテゴリ:女王の拳芸教室

  • 女王の拳芸教室・最終回
    [ 2006-12-01 05:50 ]
  • 女王の拳芸教室その四[十路弾腿]
    [ 2006-01-22 23:15 ]
  • 女王の拳芸教室その三{広がる出会い}
    [ 2005-12-05 04:55 ]
  • 女王の拳芸教室その二*劈卦拳
    [ 2005-11-23 05:50 ]
  • 女王の拳芸教室その一
    [ 2005-11-04 20:01 ]

女王の拳芸教室・最終回

@さるさんから、原稿が届きました。ありがとうございました。
# 女王の拳芸教室最終回{友人から学んだ劈挂拳と長拳}
*女王に劈挂拳を習っていたときのこと。彼女が担当している武術の授業を見学させてもらった。そのなかに高校で劈挂拳をやっていた男子学生がいた。そこではじめて見えない単劈手を見た(矛盾してますが…)。一息つく間にいくつも技が繰り出されていた。
*結局彼とは話す機会を得られないままだったけれど、それ以来劈挂拳の本来の風格を知りたいと強く願うようになった。そこで、再度訪中後、西安体育学院のAさんに連絡をした。希望を伝えたところ、週末彼女が時間あるとき、劈挂拳と長拳基本功を教えてくれることになった。「友人だから」と言ってくれた。ありがたかった。
*体育学院のグラウンドの隅で劈挂拳を学びはじめた日、Aさんがいった。「劈挂拳は含胸抜背を徹底させつづける。」それまで僕は、劈挂拳の秘訣、大開大合とは胸を張ったりへこませたりすることだと思っていた。ところがそれこそが長拳化した劈挂拳なのだという。熊形基本功のように肩を前に出した状態を維持するしぐさを、Aさんは何度も見せてくれた。Aさんは大開大合のことを知らないと言っていたが、体の伸縮のことなのかもしれないと僕は思う。
*実はAさんは長拳が一番好きだという。簡単な蹴りの基本功を教わっていくなかで、僕も長拳の魅力に気づけた気がする。拳児の影響か、長拳を軽く見ていたけど、練習するほど体の感覚が変わるのを感じた。
*練習後に同郷の友達もまじえて日本語を勉強したり、涼しい木陰のなかを歩いて、うどんや餃子を食べにいった。誰も僕に払わせようとしなかった。食堂で居合わせた男の先輩がみんなにジュースをおごってくれたときは「これぞ漢(おとこ)!」と思った。あるときAさんが大学受験のため高校から武術を学び始めたことを聞き、苦労をしのぶとともに、彼女への敬意を深めた。
*結局劈挂拳を学び終えることはできなかった。Aさんは別れ際また来たら続きを教えるよと言ってくれた。本当に、この恩義は死ぬまで忘れられないし、どう報いればいいのかわからない。いつになるかわからないけど、また彼女を訪ねたいし、日本を訪ねてほしいと思っている。
*一時帰国の際、ネット接続部品をなくしてしまい、ながらくご連絡できずすみませんでした。夏に帰国して現在療養しております。最後になりましたが、通備を学ぶことを勧めてくださった藤松先生、みなさんに心から感謝の気持ちをお伝えします。
@ さるさんは少し体調を崩しましたが、現在回復しているそうです。来年は元気な姿を見せてくれるでしょう。中国留学、お疲れさまでした。とても貴重な体験をされたようです。これは一生の宝物です。またぜひ西安を訪ねてください。
にほんブログ村 格闘技ブログへ
by tiger-hawk | 2006-12-01 05:50 | 女王の拳芸教室 | Comments(11)

女王の拳芸教室その四[十路弾腿]

*中国西安に留学中のさるさんからの、武術学習レポートです。(さるさんは、武術留学ではなくて、専門分野の研究留学で、西安の大学にて学んでいます。もうすぐ、一時帰国する予定です。お土産は、劈卦拳と十路弾腿です。中国はもうすぐ春節(旧正月)。学生もみんな帰省します。中国の大学生は、基本的に学生宿舎で生活しています。)
----
女王の拳芸教室その四[十路弾腿]
*学校は今週から冬休み。28日の旧正月を家族で迎えるため、学生も先生もみんな故郷に帰る。1月上旬、友人は切符を買うために12時間も並んだという。最近は、にこにこしながら車輪付きのカバンをひいて校外へ向かう学生をよく見かける。
*先学期は女王から武術隊オリジナルの劈挂拳套路のほか、弾腿をならった。正式には十路弾腿といい、女王の師匠が編纂したものだそうだ。途中はしょりつつも学び終えたので、まとめておきます。煩雑になるので歩法以外の説明は最小限にとどめました。

*第一路 順歩の弓歩正拳突き(衝拳)→馬歩肘打ち→弓歩衝拳→腰の高さまでの前蹴り(弾腿)→以下繰り返し
*第ニ路 弓歩衝拳→弾腿しながら衝拳→馬歩衝拳→以下繰り返し
*第三路 弓歩衝拳→前足を引き片足立ち→斜めに前進しながら劈の動作→前足に前手の拳をのせ後手は頭上にあげながら虚歩→向きを戻しながら弓歩衝拳→弾腿→以下繰り返し
*第四路 弓歩衝拳→[前足を引き片足立ち→24式太極拳下勢独立の途中動作のように仆歩をへて弓歩→斜め前方にむかって弾腿→後退しながら弓歩]→以下括弧内繰り返し
*第五路 弓歩衝拳→突いた手で顔をガードしながら馬歩→その手を頭上にあげながら逆歩の弓歩衝拳→弾腿→以下繰り返し
*第六路 弓歩衝拳→[弓歩のまま転身→再度向きを変え仆歩をへて弓歩→弾腿→弓歩をつくりながら少林拳の手型(『発勁力』147頁、図4)で突く]→以下括弧内繰り返し
*第七路 なぜか未修得。
*第八路 弓歩衝拳→[両手を胸の前で交叉しながら歇歩→横蹴り→弓歩をへて弾腿→弓歩をつくりながら少林拳の手型で突く]→以下括弧内繰り返し
*第九路 未修得。女王曰く{あなたには無理です。}
*第十路 弓歩衝拳→[斜め前に向かって刮地風のような低い蹴り→左右逆にして繰り返す→足を入れ替え弾腿]→以下括弧内繰り返し

*套路の最初の弓歩衝拳は両手両腕を一直線にする。弓歩は前足大腿部が地面と平行になるくらい低く大きくつくり、上半身は胸、肩、腕が進行方向と真っ直ぐ重なるようにする。
*女王に借りた本を見ると、上に列挙した動作のつなぎめにも攻防の動作が含まれているようだ。女王からは説明をほとんど受けていない。また、ここには習ったものをそのまま書いたが、本に載っている動作より簡略化されている。
*本当は通備の弾腿を習いたかったけど、心意六合拳家が幼少の頃査拳や弾腿をやっていたという話も聞くので、自分なりに意義を感じて学習できました。虎鷹拳院入って以来の課題、含胸抜背をクリアするための条件づくりになった、かもしれません。
*雪のちらつく中、女王に帰国の挨拶をした。普段着の女王からいつもの厳格さは感じられなかった。笑顔がまぶしかった。(byさる、つづく、・・・のだ。)
by tiger-hawk | 2006-01-22 23:15 | 女王の拳芸教室 | Comments(17)

女王の拳芸教室その三{広がる出会い}

~中国西安に留学中のさるさんからの現地レポートです。~
----
女王の拳芸教室その三{広がる出会い}
*11月のある日、僕は西安体育学院の武道場にいた。この学校の武術系は馬賢達先生が長らく教鞭をとっていたところで、劈挂拳・翻子拳・八極拳の3つがカリキュラムの中心となっているらしい。自分の劈挂拳が通備の系統なのかずっと知りたかった僕は、武術系所属の友人(以下、A嬢と仮称)に頼み込んで、彼女の先生に見てもらう機会をもらった。上履きをもっていったら、みんな土足で練習していた。
*これまで学んだ套路を演じ終わった後、先生がコメントしてくれた。{これは確かに河北系のものではなく西北系だ。しかし、長拳化していて通備劈挂拳の風格がない。勁力をつけたければここで真正のものを学ぶべきだ。}
*そのあと、A嬢に套路の起勢や基本功・基本動作を教えてもらった。彼女の套路は僕の学んだものより歩法が複雑で、円を描く。基本功は大の字になって腰の左右のひねり?とともに両腕をふりまわす運動。藤松先生が{発勁力(45ページ、50ページ)}に書いていた、両腕を背中でつなぐ効果がありそうだ。基本動作の単劈手は心意六合拳の熊形大劈のようにたたきわる勢いを感じさせる。ほかの動作も含めて最大の特徴は、首が背骨の波と一体化して活発に動くことだろうか。例えば単劈手では腰の動きに合わせて首が回転する。そのことにより、体の安定と威力の増強を両立させているのだと思った。女王も演じてみせてくれていたかもしれないが、僕はこれまで気づいていなかった。
*一通り練習した後、A嬢がうどん屋でホーレン草麺をごちそうしてくれた。彼女は唐辛子が大好物。店の人がいれてくれただけでは足らないのか、自分で緑色の麺を真っ赤に染め上げておいしそうに食べていた。強さの秘密かもしれない。
*A嬢とはある武術専門学校で出会った。それだけで深い関係はなかった。彼女は人に武術を教えるのが大好きで、そこの子供たちの先生役らしい。西安体育学院を訪問した日、A嬢も彼女の先生も初対面同然の僕に{これからは学びたいときはいつでも来ていいよ}といってくれた。{武林是一家(武術界は家族)。}マンガ拳児のセリフが頭をよぎった。
byさる (つづく)
(註)さるさんは武術留学や語学留学ではなく、専門分野の留学です。
by tiger-hawk | 2005-12-05 04:55 | 女王の拳芸教室 | Comments(14)

女王の拳芸教室その二*劈卦拳

~中国西安に留学中のさるさんからの通信~
女王の拳芸教室その二*劈卦拳
{宿題をだします。毎日やること。次回テストします。}
 女王からの命令だ。内容は套路の一部の反復練習。授業は週2回。カンフー好きなイタリア人、アメリカ人などに声をかけてきたけど集まらず、ほとんどマンツーマン状態。女王の仏頂面度も増してきた。
 劈挂拳の套路は激しく上下動するうえに、めまぐるしく回転する。ところどころでよろけてしまう。停止して足裏のどこを使うのか確かめる。女王が模範を見せてくれたときよく分からなかったので質問すると、両足趾球が主らしい。套路にでてくる基本打法の単劈手の足裏と体全体の動きは、他流派だけど養神館合気道の臂力の養成2に似た感覚をおぼえた。ただし足は前足ひざをつきださない大きな弓歩。体幹部は固定しないで禅密功の縦を高速化したようにうねる。女王いわく劈挂拳には立身中正の原則がないとのこと。腕は自分の理解では長拳ティー腿の足のように遠くへのばすのがポイントのよう。心意六合拳の龍形大劈などと異なり、振りきって腕組みするように自分の体に巻き付ける。開合は先生が以前書いていたように明瞭で、開のときは宋氏形意拳の龍形基本功の前半のように胸が出て、合のときは熊形基本功のように肩が前へ出る感じがする。

 劈挂拳の套路はたくさんあるらしい。女王が教えてくれるのは1つ。もしこの套路が実戦を想定しているなら、正直なところ、なんでわざわざこんなにめんどうな動きをするのかまだ理解できない。でも虎鷹拳院での経験を元に鍛錬技として分析してみるとなかなかやりがいがある。

 話かわって、最近のマイブームは長拳基本功の各種前蹴り。これまで鶏行歩ができないのはもちろん、鶏歩もしっくりこなかった。前蹴りを練習することで上下方向に伸び縮みする自分の癖がようやくわかった。腰を流さず足を流さず地面をしっかり捉えて前を撃てるようになるのが当面の目標。

 ここんとこ最低気温が0度近く。町を歩くと、落ち葉を燃やす煙の匂いや暖房で使われる石炭の匂いがする。やきいもをほおばりながら歩いている女学生たちとすれちがう。スーパーでは、あったか下着やジャンパー、マフラーのバーゲンだ。シャツ一枚で野外練習してたら、翌日体がこわばって熱をだしてしまった。近くの売店で回族料理の牛のエキスのお茶を売ってたっけ。試してみるかな。水前寺清子{365歩のマーチ}を思い出しながらゆっくり少しずつ練習続けていこう。 つづく (さる)
by tiger-hawk | 2005-11-23 05:50 | 女王の拳芸教室 | Comments(18)

女王の拳芸教室その一

*縁が重なり西安に留学することになりました。有名な馬賢達先生がいる街です。出発前、稽古の帰り、電車の中で、mogutanさんがいいました。{留学するんなら、体育学部の先生に習いたい武術が習えるか聞いてみるといいんじゃない。? }
*調べると、留学先の大学では留学生向けに、中国武術と簡化太極拳の授業があるようです。武術の基礎固めと情報収集をかねて、中国武術の授業に出ようと思ってたんですが、開講されないとのことで、かわりに太極拳を受講してみることに。
*自分は動きの大きい武術が好みに合うらしく、以前、簡化太極拳を習った時は面白いと思いませんでした。しかし、開講初日、虎鷹拳院入会以来の課題だった動きの硬さを太極拳師匠に指摘され、続けることに決めました。
*教わったなかで一番印象深かったことは、体の中心ないし重心を主動にして手を強調させていくということです。足と体幹部の動きに手をついていかせるようにしはじめてから、少しは力が抜けた気がします。けれども鷹抓を保てない、動作が途切れる、起式で腕と体が協調しないなど、まだまだ課題があります。師匠いわく、はじめはマージャンパイのようにばらばらなのが、練習を通じてうどん粉の塊のようになるとのことです。
*様々な武術を統合して強さを実証してきた通備門にも興味があり、はじめは賢達学院につてを探りましたが、なかなか見つかりません。そこで懇意になった太極拳師匠にお願いして、同じ学校の翻子拳の先生を紹介していただきました。陝西省武術隊出身の20代位の女性です。
*{お金はどうでもいいのです。まじめな人には教えますが、やる気のない人には教えたくありません。}
*こうして自分にとっての女王の拳芸教室が始まりました。
 開講一日目から翻子拳の套路学習。手型や歩型の簡単な説明のあと、起式を習いました。麒麟歩という歩型は未完成弓歩そっくりです。起式は両手で大小の円を描き、まるで陳式太極拳のようだと思いました。ただ、翻子拳のほうがもっと全身で動く感じです。マンガ「拳児」でみたことがある半馬歩での構えを初めて体験し、感動しました。そのあと、連打や劈拳?、伸肩法のような基本功も習いました。練習後の感想は、気持ちいいの一言です。虎鷹拳院をはじめて訪れたとき龍形基本功を教わりましたが、そのときに似た肩を中心とした上半身の快感がありました。
*都合2回翻子拳を体験したあと、大きな動作から習得するために、まず弾腿と劈挂拳をやることになりました。弾腿は武術隊のもので、通備のとは少し違うようです。大きな動作で弓歩と馬歩を繰り返しながら、突き、肘打ち、蹴りをおこなっていきます。単純素朴できびきびしてて楽しいです。練習後は下半身の筋肉痛が心地よいです。劈挂拳は陳式太極拳のように胸を閉じたり開いたりしつづける印象があります。基本打法の単劈手は炮の一動作(深呼吸のポーズ)に似た感覚をおぼえました。現在はより大きく動くことを目指して修行中です。
* 振り返って思うのは、藤松先生が本に公開して、虎鷹拳院の稽古のメニューにもなっている身体づくりのすべてが必要不可欠ということです。僕は正直これまで鍛錬不足でしたが、翻子拳の定歩での連打など、筋肉と身体感覚ができてないと威力がほとんど出ないと思います。女王の拳芸教室では新しいことを学びつつも、虎鷹心意六合を学ぶための基礎固めもしていくことになりそうです。藤松先生の勧めと体験談がなかったら、mogutanさんの助言がなかったら、太極拳師匠や女王の好意がなかったら、いまこうして劈挂拳や翻子拳を習ってはいなかったかもしれません。よいめぐりあわせに感謝しています。 さる (つづく)
by tiger-hawk | 2005-11-04 20:01 | 女王の拳芸教室 | Comments(20)
line

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物太極拳・虎鷹拳院・指行性勁力・藤松英一


by tiger-hawk
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
XML | ATOM

skin by excite