動物武術の虎鷹拳院日誌

tigerhawk.exblog.jp ブログトップ

カテゴリ:姿勢勁力( 214 )

逆転する肩と腹

*肩を使わなければ勁力は出ます。では、肩の代わりに何を使うのか? 肩の代わりには腹を使います。

*これだけで解決してしまう人もいます。そんな時は嬉しくなります。でも、解決しない人もいます。個人差があります。それは、上腕の問題です。

*腕を伸ばすのは上腕三頭筋ですが、上腕三頭筋を使うと肩が緊張してしまいます。そこで、上腕三頭筋は使いません。

*上腕三頭筋の代わりに何を使うのか? 上腕三頭筋の代わりに前鋸筋を使います。

*ここまで来ると、混乱する人もいます。そもそも、前鋸筋が貧弱です。そこで、原点に戻ります。

*肩と腹の関係を逆転させます。これを、宋氏形意拳と心意六合拳の基本功と全ての技に徹底させます。

*鉄牛耕地を肩(肩甲骨) で実行する人がいます。これを腕立て伏せと称します。もはや、鉄牛耕地ではありません。

*鉄牛耕地を肩ではなく、腹で実行します。腹の真ん中を少し凹ませながら横へ引っ張ります。腹横筋のことです。排打功も腹横筋で受けます。心意六合拳の雷声も腹横筋で実行します。撃つ時も、腹横筋で実行します。

*呼吸法は一つです。オフェンスもデフェンスも、同じ呼吸法です。とても単純です。秘伝もウンコもありません。

*姿勢は一つです。それは、宋氏形意拳の龍形基本功のことです。とても単純です。アホのフジマツでもできるようになっています。

*鉄牛耕地を肩ではなく腹で実行すると、自然と前鋸筋と小胸筋が刺激されてきます。れは成り行き任せで大丈夫です。前鋸筋を意識しても、効果ありません。

*腕立て伏せを肩で実行すると、自然と大胸筋も使うことになります。肩と胸は一体で使うことになります。

*肩と腹の関係を逆転させると、全てが上手く好転します。

*肩は24時間リラックスさせます。そのように訓練します。

*腹は練習中はもちろん、椅子に座っていても使えるようになります。

*私は昔、心意六合拳の起勢ができませんでした。何故、できないのかが解りませんでした。でも、師匠の起勢とは決定的に違います。何かが違います。

*ある日、覚醒しました。肩と胸を使っているからできないのだ、と解りました。その日から、肩ではなく、腹を使うようになりました。すると、師匠のような起勢ができるようになりました。

*この腹を、心意六合拳の鶏歩でも弓歩でも、宋氏形意拳の六合歩でも使うようにしました。そして、撃てるようになりました。

*但し、腹はなかなか使えません。そもそも動きません。横へ引っ張るには、強烈な意識が必要です。

*だから、鉄牛耕地と排打功が有効となります。それでも間違ってしまう場合もあります。

*原点の心意六合拳・起勢に戻って、自分で注意しましょう。

*もう一つ、腰を使ってしまうと、尻が出ます。これは弓歩で顕著です。これも、腹を使わないことが原因です。特に、中国拳法経験者にとって大きな問題となります。

*これは、心意六合拳の収勢の訓練によって、修正できます。もちろん、他の技でも同じことですが。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-18 06:42 | 姿勢勁力

木の葉になる自分

*幻の拙著「発勁力」の頃は、ほんの少し体重移動が残っていました。そのことを整体の先生に指摘された時は、ウフッと赤面しました。

*体重移動が残っているとどうなるか? 当然、勁力は減ります。なにしろ、体重移動があるとその分、姿勢が崩れますから。(後ろ足の下腿三頭筋に積載してある体重が減ります。) 

*これは、宋氏形意拳の六合歩で現れました。だから、その頃の崩拳は今よりも弱いものでした。しかし、心意六合拳の鶏歩だと体重移動は残っていませんでした。というのも、鶏歩は体重移動を許さない構造だからです。(それでも体重移動する中国の先生もいます。その場合、鶏歩は最初から崩れています。)

*その後、六合歩から完全に体重移動が消えました。さらに、熊の1号と2号が合体しました。体幹の絞りが、縦と横で完成しました。そして、崩拳が完成しました。これは私の解釈した宋氏形意拳・崩拳です。宋氏形意拳にも様々な傾向があります。それは流派とも呼べるレベルです。だから、他の傾向については知りません。全てを知ることは不可能だし、もはや知る必要もありません。

*4年前病気をして、足は浮腫んで象さんの足のようになりました。入院して、水分制限、塩分制限、炭水化物制限、タンパク質制限、をかけられました。強烈な薬で水分を除去されました。医者は副作用を恐れていました。

*「フジマツさん、心臓が半分動いていません、どうしてだか解りませんけど。」と医者に冷たく言われました。姉は葬式の準備をしていました。腎不全と急性心不全と診断されました。

*退院した時、74キロの体重が54キロになっていました。カラダは痩せて、顔はムンクの「叫び」みたいになりました。筋肉もほとんど無くなりました。

*退院してしばらくしたら、背中に大きな腫瘍ができました。衣服の上からもはっきりと見えます。放っていたけど、治りません。仕方無く、東京医科大学病院で手術することになりました。ところが、手術の一週間前位からだんだん小さくなりました。手術の当日朝に検査してみたら、腫瘍が無くなっていると判断されて手術は中止になりました。結局、腫瘍の中身は解りませんでした。たぶん悪性ではなかったのでしょう。

*今の筋肉は、病気してから造ったものです。骨もボロボロだったので、造り直したものです。それは、心意六合拳の鉄牛耕地と鶏歩で造りました。

*病気してから、動物に関する本を読みあさりました。心意六合拳には素朴な動物生態論があります。そこから、動物武術としての心意六合拳と宋氏形意拳の理論を組み立てようと考えました。そして、ニワトリの一本足時間と虎の指行性から、鶏歩と鶏行歩が造られたと考察しました。

*昔、心意六合拳の師匠に農家のニワトリを観察させられました。そこで、ニワトリの一本足時間を見せられました。それが原点です。上野動物園でツルの一本足も観察しました。国立科学博物館で恐竜の指行性も確認しました。化石人類学とサルの生態から、直立二足歩行について考察しました。

*私は伝統理論について、ほとんど信用していませんでした。それは、儒教の残りかすと判断しました。心意六合拳に、素朴な動物生態論があったのは幸いでした。

*「発勁力」に体重移動の残りかすがあると指摘した整体の先生を指導する機会がありました。彼に心意六合拳の鶏歩を教えてみたら、私は子供のように軽く吹っ飛ばされました。まだ体重移動が残っていましたが、根こそぎ持って行かれました。正直、びっくりしました(笑) 。軽く押されただけですが、自分が木の葉になったように感じました。

*次に会う時に本気で撃たれたら、たいへん危険な状態になります。面白いことになりました。たぶん、前腕の鷹爪も完成していることでしょう。

*姿勢を崩さずに撃つためには、体重移動を消します。そして、前腕の鷹爪で撃ちます。それだけのことです。だから、心意六合拳の師匠に言われました、「悪い人を教えてはいけない」と。

*体重移動を消すとは、沈墜勁などの発勁動作を放棄するということです。だから、動物武術に発勁動作はありません。

*人に動物武術を教えるということは、自分が木の葉になることです。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-13 05:23 | 姿勢勁力

立っているだけでワクワク

*このアホblog は、自分の考えを整理するために書いています。誰かを説得したり、納得してもらうという意図は全くありません。勁力の存在証明をするつもりもありません。メンドー臭いですから。怠け者ですから。100% 自己満足のためのblog です。

*ですから、興味の無い人は、どうぞもっと楽しいことをしてくださいね。読まなくていいですよ。プププ もっと楽しいことがありますよ、きっとね。

*ライアル・ワトソンによれば、ブタは生きているだけでワクワクできる動物だそうです。(ですから家畜のブタも、すぐに野生のイノシシに戻れます。) そんなブタになりたいと希望しているフジマツです。今のところ、身体だけブタなんですけど。心もブタになりたいです。「思考するブタ」ライアル・ワトソン著、を読んでみてください。図書館にあります。

*今のところ、心は30%位、ブタに近づいています。早く100%のブタの心になりたいです。ついでに、最近読んだ「エレファントム(象はなぜ遠い記憶を語るのか) 」もとても面白かった。どちらも、ライアル・ワトソンの最晩年の著作だそうです。自分としては、最近では、エレファントムが最高に面白い読み物でした。生物学なのか? 夢か幻か? 

*姿勢の勁力を獲得すると、それだけでワクワクします。なにしろ、沈墜勁とか震脚とか、発勁動作が要りませんから。とても楽しい。棒立ちでも撃てます。練習では、心意六合拳の鶏歩・弓歩、宋氏形意拳の六合歩を使いますけど。

*せっかくワクワクする姿勢の勁力ですが、失敗する人もいます。その原因は解っています。武術はがんばるものだ、と決めつけているからです。少なくとも、動物武術はがんばらなくていいのです。がんばることは逆効果となります。

*がんばると、力を使い過ぎます。がんばると、関節を使ってしまいます。力は適度に使います。使うところも部分的なんです。肩と胸(大胸筋) は使いません。私の大胸筋はペラペラです。太もも表=大腿直筋もあまり使いません。

*関節は使ってはいけません。肘撃ちも、肘を使ってはいけません。肩を当てる心意六合拳の熊吊膀も、肩を使いません。(肩を使う中国の先生もいますが、大間違いです。)

*前腕の鷹爪で手首が曲がってしまう人がいます。それは手首を使っているからです。手首の関節に力を入れてしまいます。鷹爪とは、前腕の筋肉で指を遠隔操作することです。手首を使うことは、要求されていません。

*ではなぜ、手首を使ってしまうのでしょうか? そのほうが容易だからです。肩を使ってしまうことの原因も同じです。いつものことをやればいいからです。変ることは苦痛なんです。がんばらなくていいのですが、意識は強烈に使います。

*関節や筋肉ががんばるのではなく、意識ががんばります。それが姿勢の勁力となります。

*いつものことをやってはいけないので、そこが難しくなります。そこで、逃げ道を考えます。それが、関節や筋肉となります。

*足首は折れ曲がりますが、足首を折り曲げてはいけません。足首は体重が降りて来るので、自然と折れ曲がります。しかし足首は関節なので、実際には下腿三頭筋が体重を支えます。

*今度は下腿三頭筋ですが、体重を支えるだけのことです。下腿三頭筋に力を込めてはいけません。下腿三頭筋で地面を蹴ってはいけません。

*つまり、ほとんど使わない筋肉があります。あまり使わない筋肉もあります。使う筋肉もありますが、余計なことはしてはいけません。下腿三頭筋に力を込めてはいけません。

*となると、全身の力を使うことはあり得ません。必要ありません。むしろ、姿勢の勁力を阻害します。

*総じていうと、がんばらなくていいんです。すると、立っているだけでワクワクする姿勢の勁力を獲得できます。以上、ブタの心になりたいフジマツがお送りしました。

(エミルウ・ハリスを聴きながら) 
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-11 05:31 | 姿勢勁力

弱い力を用います

*武術というと、みなさん一生懸命にがんばるのですが、そんなにがんばらなくていいです。特に、動物武術としての心意六合拳と宋氏形意拳は、がんばらなくていいです。

*がんばるとは、強い力を使うということです。強い力は要りません。弱い力を用います。それも、全身の力は用いません。

*心意六合拳は渾身拳、なんていいますが、渾身の力を込める、なんてことはしません。渾身の力は要りません。

*「全身で撃つ」なんて表現する武術の先生もいらっしゃるようですが、インチキ・フジマツはそんなこと言いません。

*例えば、胸の力は要りません。つまり大胸筋は要りません。肩の力も要りません。肩甲骨グニャグニャもやってはいけません。肘の力も要りません。肘撃ちも肘の力は使いません。

*心意六合拳の熊吊膀は、肩が当たりますが、肩は使いません。肩を使う心意六合拳の先生もいますが、愚かなことです。脱臼の可能性があります。もちろん、有効な打撃にはなりません。見た目は勇ましいのですが。

*見た目の勇ましさというのは、自分を鼓舞するためのものです。あるいは、自分の意志を強固にするためのものです。または、相手を気迫で上回るためのものです。

*私はひれくれものなので、見た目の勇ましさというのはやりません。なんだか、メンドー臭い。それよりも、へらへらしています。闘志は内に秘める、というのが好きです。自分を実際よりも強く見せても、すぐにメッキは剥がれます。

*鷹爪の拳では、前腕の筋肉でコブシを握ります。時々、手首が曲がる人がいます。あれも強くにぎろうとして、失敗する例です。強い力を用いるからです。手首に強い力は要りません。弱い力で十分です。(手首発勁なんかやっていると、上達はしません。)

*鷹爪の拳で手首が曲がる人は、クソ真面目な人です。あんまり真面目なのも、困ったものです。(私は不真面目なんですが、これもこれで問題はあります。どうもすいません。)

*心意六合拳の鶏歩は、後ろ足に椅子があります。その椅子に座るだけです。椅子とは、後ろ足の下腿三頭筋です。足首は椅子のスプリングです。ショックをやわらげるために、足首のスプリングがあります。スプリングが強過ぎると、やはりショックがあります。弱いスプリングで十分なんです。

*宋氏形意拳の六合歩も同様です。リラックスして、後ろ足の下腿三頭筋に座ります。がんばる必要はありません。

*足首のスプリングが強いと、太もも表=大腿直筋で歩く鶏行歩となります。すると、ガチガチ鶏行歩です。つまり、ホンダのアシモ君です。アシモ君は完全蹠行性なので、ガチガチ鶏行歩となります。

*地面を蹴っていないつもりでも、足首のスプリングが強いと、同じ結果となります。

*足首のスプリングを弱くすると、足首は折れ曲がります。すると下腿三頭筋に体重が降りてきます。それで勁力が発生します。つまり、結果として勁力が発生します。がんばりは要りません。

*日本のロック・バンドのドラムスは、細い棒でガンガン強く叩きます。自分は頭が痛くなります。やけくそみたいな感じです。カントリー系のドラムスは、布を巻いた玉みたいなもので、ソフトな音を出します。(ステックも強く叩きません。)

*動物武術も弱い力を用います。ガンガンやる必要はありません。熊は軽く腕を出すだけで、相手を殺してしまいます。腕をブンブン振り回す必要はありません。つまり、猫パンチです。猫パンチで十分なんです。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-08 05:47 | 姿勢勁力

隠された虎の爪

*弓歩とか、馬歩とか、三体式(形意拳) とか、鶏歩(心意六合拳) とか、立ち方を練習しても、それだけでは発勁できません。それとは別に、沈墜勁だとか震脚だとかの発勁動作を加える必要があります。

*普通の武術では、そうなります。発勁動作が必要です。しかし、動物武術としての宋氏形意拳と心意六合拳ならば、立ち方を習得するだけで勁力が出ます。

*なにしろ、最後には前腕の鷹爪で撃つだけですから。蹴りならば、趾球と足首で蹴るだけです。(腕の伸縮や脚の伸縮で撃ってはいけません。)

*しかも、心意六合拳の弓歩ならば、初めての人でも、その日に勁力が出ます。個人差がありますけど。

*先日、超不器用なサンダーさんを、手取り足取りで修正してみました。すると、心意六合拳の弓歩で勁力が出てました。最後は肩を使ってしまい失敗しましたが、それ以外は成功です。まだ安定していませんけど。

*サンダーさんが成功したので、誰でも成功するということが証明されました。簡単ですね、姿勢の勁力は。

*もっとも、心意六合拳の鶏歩となると、膝で立ってしまう人も多くて、難しくなります。後ろ足の膝に体重がかかるのか? それとも下腿三頭筋か? は外見からは判断できません。とても微妙な調整が必要となります。そこで、ここでも不肖フジマツが手を貸すことにしました。

*鶏歩でがんばると、地面を蹴ってしまいます。すると、足首が緊張します。足首は緩めることが必要なんですけど。足首が緩まると、足首は折れ曲がります。すると、下腿三頭筋に体重が降りてきます。これで、基本的条件を満たします。もう勁力は存在します。

*体幹の絞りについては、受け入れない人もいます。体幹の捻り、と勝手に翻訳する人もいます。実は、翻訳する人が最高に難物となります。素直ではありません。これは、性格がいい悪い、とは無関係です。

*自分の体感したことの無いことは、受け入れたくない、ということです。頑固なんですね。その頑固だということも認めたくありません。自覚できないという症状です。でも悪い人ではありません。自己認識できないということです。これなんか、「もう一人の自分を造る」が有効なんですけど。もう一人のあなたが、あなたを観察します。採用してくれませんが。

*なお、見学者でも馬鹿にする目的で体育館に来る人には、教えません。私たちが鉄牛耕地していると、「腕立て伏せなら得意だ」とガンガンやっている人がいました。私は、なるほど力があるねえ、と感心していました。もちろん、鉄牛耕地は教えません。凄いですねえ、なんてものです。

*確かに、腕立て伏せでした。肩が出て腹が落ちていました。あれだと、腹横筋も前鋸筋も使えません。でも、本人はドヤ顔ですから、それを尊重しました。プライドが高い人は、メンドー臭いですからねえ。争いごとは嫌いです。龍形基本功もズレまくっていました。・・・南無阿弥陀仏・・・

*姿勢の勁力は、格闘技的発想の人には向きません。格闘技だと試合があるので、ゆっくりと姿勢を造って修正して、なんてやってられません。間に合いません。

*パンチだって、肩を使えばすぐに撃てます。体重移動を使えば、すぐに有効になります。なんで、わざわざ体重移動を禁止するのか、全く理解できません。それはその通りなので、格闘技的発想の人は、他の道場がいいと思います。

*私としては、パンチの応酬なんて発想は全くありません。パンチ合戦だったら、やはりボクサーが一番です。どんな武術も敵いません。あるいは空手がいいでしょう。急所を撃つ? いえいえ、そんな簡単に撃たせてくれません。

*宋氏形意拳の崩拳(五行拳) も、撃てたとしても、いきなりは当たりません。当たる基本的条件を造る必要があります。

*心意六合拳では、相手の隙を狙ってはいけない、という教訓があります。相手の最も強いところを叩け、と教えます。つまり、相手のガードを叩け、と教えます。

*相手にブロックされたら、これ幸いと、ブロックを叩きます。最初から当てることを想定していません。一撃必殺? なにそれ、おいしいの? なんて世界です。

*ガードした相手の腕を折る? そんな人も虎鷹拳院にいましたが、そんな雑なことをやってはいけません。それは意図したことではありません。私の想定外です。

*ガードを叩くとは、相手の中へ入る、または外へ行くことの布石です。撃てる下地を造ります。横へ変化されたら、そのまま横へ撃ちます。そんな技も用意されています。

*そして、相手の身体に浸透させたかったら、撃ち抜かないことです。相手の身体表面に当たった時点で止めてしまいます。すると、衝撃は相手の身体に留まります。

*撃ち抜いてしまうと、衝撃は外へ抜けてしまいます。吹っ飛ばすことが目的ではありません。相手を真下に沈めるのが目的です。吹っ飛ばすのは、練習の方便です。そのほうが安全だからです。

*まして、一般的には、寄りかかり発勁=体重浴びせを用いますが、それは最低の方法です。手首発勁も最低の方法です。肩甲骨発勁なんて、悪い冗談です。関節で撃つことは想定していません。肘撃ちだって、前腕の鷹爪で撃ちます。

*前腕の鷹爪は、隠された虎の爪です。 ネコ科の動物は、爪を鞘に収めています。(チーターだけは例外です。あの人たちは速く走るために、スパイクのために爪を出し放しです。)

*動物武術は、持って生まれた身体を用いて撃ちます。付け加える発勁動作はありません。何もしなくていいんです。もちろん体重移動もしません。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-07 05:55 | 姿勢勁力

姿勢構造を替えます

*最近、脇にモノが挟まっているフジマツですが、これが背中から繋がっていることを発見しました。え? もっと早く気付けよボケ ! 申し訳ありません。

*で、半身を造る時に、前鋸筋から造ることを心がけています。しかし、最初は、半身を腹横筋から造ることに心がけてください。腹横筋が前提条件です。その上で前鋸筋を使えるようにします。腹横筋の上に前鋸筋を乗っけるような感じです。餅を重ねるようなものです。

*これに背中が繋がると、宋氏形意拳の龍形基本功の身体となります。龍形基本功は、前腕の外側の張りが上腕三頭筋から背中に繋がっています。前腕の外側から背中の僧帽筋へ、背中から前鋸筋へ、前鋸筋から腹横筋へ、という構造になります。これが、心意六合拳の渾身拳の身体です。私が以前、虎背と称していたものです。

*宋氏形意拳の龍形基本功と心意六合拳の渾身拳は同じものです。この身体で、心意六合拳の虎撲が生まれます。宋氏形意拳の崩拳が生まれます。

*普通の人は、半身を肩と胸で造ります。典型的なのが、心意六合拳の起勢と鶏行歩です。自然に任せていると、肩と胸を使ってしまいます。腕立て伏せも肩と胸で実行します。

*平起平落鉄牛耕地は、肩と胸に替わって前鋸筋と腹横筋を使います。上腕二頭筋に替わって前腕の筋肉を用います。

*これらのことは、かなり意識を集中しないとできません。以前の習慣を変えることだからです。

*心意六合拳の弓歩では、足首から下腿三頭筋へ,下腿三頭筋から大腿二頭筋へ、内側へ絞ります。

*弓歩は順歩なので、体幹は後ろ足と反対側へ絞ります。絞りは、腹横筋と前鋸筋で実行します。

*これだけで勁力が出ます。肩と腕の力を抜いて、相手を軽く押すことができます。力感が全くありません。力感が欲しい人は肩を使ってしまいます。

*姿勢の勁力は、力感の無い発勁です。発勁というと、普通の人は力感を求めます。力感が無いと不安になります。その不安が姿勢勁力の邪魔をします。

*力感が無いといっても、もちろん気ではありません。姿勢勁力は、姿勢構造を替えてしまいます。それが、宋氏形意拳の龍形基本功です。心意六合拳の平起平落鉄牛耕地です。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-06 06:32 | 姿勢勁力

もう一人の自分を造ります

*形の中身を見ます。基本功と基本技の構造を解析します。するとできるようになります。

*動いている先生を観察します。その良いところを抽出します。そこを真似します。悪いところは無視します。真似してはいけません。

*ところが、普通の人は、先生の悪いところばかり真似します。すると、先生の劣化版ができあがります。そんな自分ができあがります。どうしてそんなことをするのか? 疑問なのですが、そのほうが簡単だからです。

*簡単なことをすると、つまらない自分ができあがります。これは多くの人が無意識にやっています。

*先生の良いところを抽出します。そこを真似ます。

*つまり、先生を神格化してはいけません。先生も人間なので、いろいろと欠点があります。そこは無視します。性格的欠点も無視します。

*さらに、自分を観察します。動いている自分の外に、もう一人観察する自分がいます。その観察する自分が、自分を客観的に見ています。

*幽体離脱するようなものです。死んだ時、自分の霊魂が自分の死体を天井から観察する、なんて話しがあります。そこまで大げさではありませんが、そんな感じです。

*すると、いろいろと欠点が見えて来ます。動きの悪いところが見えてきます。そこで、修正します。修正する方向は、先生の良いところです。先生の悪いところへシフト・チェンジしてはいけません。

*宋氏形意拳でも、心意六合拳でも、私は先生の良いところを真似しました。悪いところは無視しました。良いところはさらに強調しました。そのようにして勁力を発見しました。

*さらに自分を観察しました。駄目なところがたくさんありますが、そこを良い方向へ変えていきます。(性格は直っていませんけど。ひねくれたままです。申し訳ありません。)

*ところができるようになると、できない人が理解できなくなりました。なんでできないのだろう? とても不思議でした。

*できない人は、自分一人しかいません。すると、自分を観察して修正してくれる自分がいません。自分の外にもう一人自分を造ります。その外の自分が自分を観察します。そのように実行します。すると上達します。

*今は、宋氏形意拳の龍形基本功を構造解析しました。熊の1号・3号・2号も構造解析を終了しました。心意六合拳の基本技も構造解析を終了しました。

*だから、簡単に人を修正することができます。ところが、修正しても、また元に戻ってしまいます。今週できたとしても、来週はまた戻ってしまいます。

*それは、できた自分を見る自分がいないためです。そのために、自覚できません。できたとしても、すぐに忘れてしまいます。元の木阿弥です。

*上達の方法は、もう一人の自分を造ります。その外の自分が自分の動きを観察します。つまり、自分が何をやっているのか? 客観的に観察することです。無我夢中に練習していると、上達することができません。がむしゃらに練習するのは、最悪な方法です。一生懸命に練習してはいけません。他人があなたを観察しているように、自分で自分を観察します。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-03 05:47 | 姿勢勁力

姿勢勁力の作製手順その二

*妄想家フジマツの妄想勁力=姿勢勁力の作製手順その二、です。

<心意六合拳の指行性鶏歩>

*心意六合拳の鶏歩こそ、動物武術の指行性に気付いたそのものでした。その後ろ足の踵は地面から離れています。趾球と足指で着地しています。

*「骨から見る生物の進化」という美しい本に、「アナグマは蹠行性、つまり足の裏全体で地面を踏んで歩く。アナグマのような短く力強い足を持つのは、もっぱら地上を歩く動物や、地面を掘る動物である。チーターは指行性で、歩くとき地面に触れるのは地面に触れる指だけである。」と記述されていました。

*その本が切っ掛けで、動物の歩き方に、指行性、蹠行性、蹄行性(偶蹄目、奇蹄目) 、などがあることを知りました。蹄行性とは、足指の先だけで歩くことです。ですから、バレリーナも羊さんと同じ蹄行性となります。馬さんはそれを徹底して、中指一本で歩くようになりました。だから奇蹄目となります。馬さんの踵に相当する関節は、はるかに高いところにあるので、膝と間違えそうです。

*心意六合拳の鶏歩と鶏行歩の元となったニワトリ=鳥類は指行性です。鳥類の元となった恐竜も指行性です。そして、虎さん=ネコ科とイヌ科も指行性です。(ネコ科とイヌ科は祖先を同じにしています。) 

*ヒトやサルは蹠行性となります。霊長類は樹上生活でしたので、蹠行性のほうが合っていたのでしょう。クマも蹠行性ですので重い身体ですが、後肢で立ち上がることができます。

*さて、心意六合拳の鶏歩です。体重のほとんどは後ろ足が支えています。その後ろ足の趾球と足指が支えています。踵を高く上げると、膝と太もも表=大腿直筋に体重がかかります。すると、勁力が発生することはありません。勁力が発生しないので、沈墜勁や震脚などの発勁動作が必要となります。そんな心意六合拳もあります。つまり蹠行性の心意六合拳ということです。ヒトは蹠行性なので、これは落とし穴として常在しています。蹠行性の形意拳も同様です。

*踵は地面と離れるけれども、低い位置にあると、足首が折れ曲がります。すると、下腿三頭筋に体重が降りてきます。足首は関節なので、筋肉の下腿三頭筋が体重を支える結果となります。すると、姿勢勁力が発生します。これが、鶏歩の勁力となります。

*姿勢勁力の条件としては、足首の折れ曲がりに、膝裏の折れ曲がりと鼠蹊部の折れ曲がりが加わります。三カ所折れ、となります。

*膝表が折れ曲がると、膝に体重がかかります。結果として膝を痛めます。膝表の折れ曲がりは避けて、膝裏を折り曲げます。

*鼠蹊部が伸びていると、太もも表=大腿直筋で立つ結果となります。完全直立の姿勢です。あるいは、のけぞった状態です。こうなると、姿勢勁力は発生しません。たとえ棒立ちでも、微妙に鼠蹊部は折れ曲がるようにします。すると、姿勢勁力が発生します。つまり、腰や背筋を伸ばした状態は間違いとなります。

*腰や背筋を伸ばすと、出っ尻となります。尻は収める必要があります。これは、腹横筋で腹を持ち上げるようにします。これを提肛と称します。

*これらの条件を鶏歩において満たす必要があります。独学で解決するのは困難なので、コーチに教わってください。

(註1) 蹠行性では姿勢勁力は発生しません。そのために、沈墜勁とか十字勁とか震脚とか、発勁動作を加える必要があります。姿勢勁力は姿勢だけで勁力が発生しているので、発勁動作は不要となります。

(註2) 鼠蹊部が伸びていると蹠行性となります。後ろ足の膝表が折れ曲がると前足が蹠行性となります。後ろ足の踵が高くなると、前足が蹠行性となります。どの場合も蹠行性となります。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-02 05:49 | 姿勢勁力

姿勢勁力の作製手順その一

*小保方さんがSTAP細胞の作製手順を公開したそうです。そこで、妄想家フジマツも姿勢勁力の作製手順を公開します。<姿勢勁力の作製手順その一>

<心意六合拳の指行性弓歩>

*普通の武術はヒト武術です。ヒト武術は蹠行性(せきこうせい) 勁力となっています。したがって、弓歩も蹠行性弓歩となります。後ろ足の踵はしっかりと着地しています。その結果、後ろ足の外側広筋と大腿直筋が主体となります。外側広筋主体ですから、その弓歩はやや開き気味となります。後ろ足の足指の方向と膝の方向は一致しています。

*(註) いわゆる発勁動作とはほとんど全て蹠行性勁力です。沈墜勁、十字勁、纏絲勁、震脚、開合、など全て蹠行性勁力です。しかし、指行性勁力には発勁動作がありません。爆発しません。だから、静かな姿勢の勁力となります。最後は、前腕の鷹爪で撃ちます。蹴りの場合は、足首と下腿三頭筋で蹴ります。低い蹴りの捲地風と刮地風は趾球を当てます。やや高い蹴りは踵が当たります。前蹴りも横蹴りも後ろ蹴りも踵を当てます。どれも下腿三頭筋主体です。もちろん、膝の屈伸は用いません。

*心意六合拳は動物武術です。動物武術は指行性勁力となります。したがって、弓歩も指行性弓歩となります。後ろ足の踵は地面に触れているけれども、着地はしていません。趾球と足指で着地しています。(心意六合拳でも蹠行性勁力となっている傾向の流派もありますが、本稿では触れません。宋氏形意拳でも同様の対応を取ります。)

*指行性弓歩は、足首から下腿三頭筋、そして大腿二頭筋が内側へ入り正面を向きます。その結果、足指の方向と膝の方向が一致しません。膝はやや内側へ入ります。そして、両足の内転筋でバランスを取ります。結果、内転筋は緊張して膨らみます。

*ところが、体幹は脇腹の前鋸筋から反対側の鼠蹊部へ向かって絞ります。そして、弓歩は順歩となりますから、体幹の方向と後ろ足の絞りの方向が逆となります。雑巾絞りの弓歩です。

*前鋸筋は緊張して膨らみます。同時に、腹横筋は左右横へ引っ張ります。結果、脇腹は膨らみます。腹の中央はやや凹みます。顎は少し引きます。背中は腹直筋で立てます。

*全てはこの指行性弓歩から始まります。心意六合拳の鶏歩も、宋氏形意拳の六合歩も、指行性弓歩の変化として捉えることができます。鶏歩は典型的な指行性となります。六合歩は隠れ指行性です。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-04-01 06:16 | 姿勢勁力

閉じられた勁力

*心意六合拳と宋氏形意拳の勁力の根本は、後ろ足の下腿三頭筋に体重を落とすことです。これはいわゆる沈墜勁とは違います。

*それは、立ち方の問題だからです。発勁動作ではありません。慣れて来ると、棒立ちでも撃てます。棒立ちでも、下腿三頭筋に体重が落ちているのです。つまり、常の状態=常態、ということです。だから爆発するような勁力は、動物武術にはありません。

*同様に、体幹の絞りとは纏絲勁のことではありません。纏絲勁は足下から腕へ勁力を伝える図が有名ですが、心意六合拳と宋氏形意拳には勁力の伝達という概念がありません。

*つまり、勁道の概念はありません。勁道ではなく、勁力の身体=勁体を造ります。これが心意六合拳のいうところの「渾身拳」となります。拳=渾身、という関係性です。

*渾身拳のために、体幹を絞ります。これは、心意六合拳の弓歩が典型的です。下半身は、正面へ向かうように絞ります。足首から下腿三頭筋、そして大腿二頭筋へと絞ります。すると鼠蹊部が開くことはありません。鼠蹊部は閉じられます。

*そして、上半身は半身になるように絞ります。これを普通は、肩と胸を使ってしまいます。それが間違いの元です。

*肩と胸ではなく、腹横筋と前鋸筋で半身となります。順歩の半身も逆歩の半身も、腹横筋と前鋸筋で造ります。

*弓歩の半身は順歩となります。すると、絞りの方向が、下半身と上半身で逆方向となります。まるで、雑巾を絞るようです。

*ところで、昨日、翻子拳を習いたいとの見学者が来ました。私は翻子拳の専門ではありませんが、希望があれば教えます。あまり得意ではありませんけど。

*翻子拳は、身体がうねるように動きます。これは、体幹のうねりです。こちらのほうが龍身の言葉そのものです。大きな龍が空中を泳ぐようです。体幹の絞りとは、全く違います。

*この体幹のうねりは、劈卦拳から来ています。馬家の翻子拳も八極拳も劈卦拳でできています。劈卦拳といえば、沖縄の天才・古謝先生です。まさに龍のように体幹がうねります。私にはとても無理です。才能が違います。(劈卦拳は全身が疲れます。それは体幹のうねりから来ています。心意六合拳は体幹の絞りなので、それほど疲れません。劈卦拳よりも楽です。)

*体幹の絞りについては、最近自分の教え方が進歩したので、昨日の見学者さんも、すぐに心意六合拳・弓歩で勁力が出ていました。本人の性格も素直だったので、教えるのは楽でした。腕力を使わずに、楽々と目の前の相手を押していました。フニャフニャでも押せます。

*実はこれが、宋氏形意拳のフニャフニャ崩拳となります。実際に撃つ時は、これに前腕の鷹爪を加えます。すると、強いコブシが造られます。でも、上腕と肩はフニャフニャです。なお、他の形意拳・崩拳については、知りません。私の守備範囲ではありません。

*指行性勁力は立ち方の問題ですから、常態の勁力です。沈墜勁などの発勁動作ではありません。

*動物武術の体幹の絞りは、纏絲勁とは違います。体幹の絞りが心意六合拳の渾身拳となります。そして、劈卦拳の体幹のうねりとは全く違います。体幹の絞りは、とても地味です。見ても解りません。それは閉じられた勁力だからです。
[PR]
by tiger-hawk | 2016-03-31 05:34 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


by tiger-hawk
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー