動物武術の虎鷹拳院日誌

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カテゴリ:姿勢勁力( 366 )

姿勢の勁力の由来

*体重移動すると、足の指行性勁力は死んでしまいます。それは、後ろ足の下腿三頭筋にあった体重が他へ移動してしまうからです。他とは、前足の太もも表=大腿直筋のところです。あるいは、後ろ足の大腿直筋のところです。あるいは両足の大腿直筋です。(それがいわゆる武術の基礎とされる馬歩です。)

*したがって、心意六合拳の鶏歩で撃つ時も、心意六合拳の弓歩で撃つ時も、宋氏形意拳の六合歩で撃つ時も、体重移動してはいけません。

*ここが一般の人から理解を得られないところでもあります。そもそも、体重移動しないでどのように撃つのか? 想像できません。

*それはその通りでして、ヒトは生まれながらにして蹠行性(せきこうせい) なのです。蹠行性の常時二足歩行の特殊な動物なのです。こんな動物は他にはいません。(一部のサルは一時的に二足歩行します。サルもヒトも、首が背中の真ん中に付いているからです。)

*恐竜やその子孫のニワトリ(鳥類) は、二足歩行ですけど、指行性です。(四足歩行の恐竜は、二足歩行の恐竜から派生しました。)

*で、その蹠行性の二足歩行が体重移動するとどうなるか? それは、それ以前が指行性状態であったとしても、蹠行性に戻ってしまうのです。蹠行性になると沈墜勁など発勁動作が必要となります。つまり、元の木阿弥、ということです。蹠行性では、体重移動しないと撃てません。

*そのためには指行性を維持することが必要となります。指行性の姿勢を維持するのです。これが、心意六合拳の鶏歩と宋氏形意拳の六合歩の由来です。(六合歩は隠れ指行性です。)

*もちろん、体重を集中させることが必要です。二足歩行ですから、一本足状態を造ります。それがニワトリの一本足時間となります。これが、心意六合拳の鶏行歩の由来です。

*しかし、それだけでは足りません。そこで、体幹の絞りを用います。体幹を絞ることによって、体幹を固定してしまいます。それが、いわゆる龍腰・龍身といわれるものです。

*ですから、龍腰とは腰がくねくね動くことではありません。腰が回転することではありません。身体が回転することでもありません。龍腰・龍身とは、体幹を固定するために、体幹を絞ることだったのです。龍=古代ワニの体幹です。

*これでもまだ足りません。そこで鷹爪勁力を用います。前腕の筋肉で指を遠隔操作します。指の第二関節で、指を大きく広げます。こうすることにより、指と前腕が一体化します。この鷹爪で、掌も拳も造ります。

*最後は、鷹爪の前腕だけで撃ちます。こうして姿勢が崩れることはありません。動くのは前腕だけですから。これが、鷹爪の勁力です。これらが姿勢の勁力の由来です。

*なお、心意六合拳も形意拳も蹠行性勁力が多数派だと考えられます。ヒトは蹠行性ですから、当然の結果です。もちろん、いわゆる中国武術・中国拳法も、蹠行性勁力が多数派だと考えられます。蹠行性武術者が指行性勁力を理解することは、困難です。
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by tiger-hawk | 2016-12-31 15:37 | 姿勢勁力

過緊張の大腿直筋

*姿勢勁力の根本とは何か? それは自分の体重を足首と足指に降ろすことです。それが心意六合拳の鶏歩と鶏行歩です。

*それによって、浮いていた身体は完全に浮かなくなります。

*類人猿は大腿直筋で地面を蹴って二足歩行を始めました。それがやがてヒトとなりました。

*だから、ウォーキングもランニングも大腿直筋で地面を蹴ります。だから身体は浮きます。

*スポーツの基本はランニングです。となると、スポーツ理論と姿勢勁力は無関係です。スポーツ理論主義者の圧力に屈しなくてよかった。

*武術の基礎といわれる馬歩は、大腿直筋で二本足で立ちます。となると、姿勢勁力とは無関係です。普通の武術と姿勢勁力は無関係です。普通の武術はヒト武術です。

*ヒトは大腿直筋で地面を蹴るのですから、身体が浮いているのは自然です。浮いている身体では撃てません。だから、墜落する必要があります。それが沈墜勁や十字勁や震脚となります。

*しかし、心意六合拳はニワトリの指行性一本足に学びました。ヒトとしての立ち方・歩き方を根底から変えてしまったのです。もはやヒト武術ではありません。

*その結果、浮かない身体を手に入れました。浮かないのだから、沈む必要がありません。だから、動的勁力の沈墜勁や十字勁や震脚などは不要となりました。だから姿勢勁力は静かな勁力です。

*しかし、現代日本人は完全な蹠行性になりました。それは大腿直筋の過緊張となります。ホンダのアシモ君です。あれが日本人の姿です。特に日本のオジサンの姿です。

*となると、大腿直筋をゆるめる必要があります。そのままでは鶏行歩はできません。

*宋氏形意拳の六合歩や心意六合拳の鶏歩が辛いのは、大腿直筋の過緊張が原因です。大腿直筋の過緊張をさらに増大させて立とうとするからです。

*大腿直筋をゆるめて、下腿三頭筋を覚醒させる方向が要求されます。大腿直筋の働きが弱まり、下腿三頭筋の働きが増大します。しかし、生まれてからそんな経験はありません。

*これには日常歩行の変革が必要です。下腿三頭筋の一本足歩行に変えてしまいます。下腿三頭筋の一本足で立ちます。それが左右交替するだけです。

*そのための足指ウォーキングです。足首が硬直していては、足指で立てません。そのために、足首は折り畳まれます。

*これが姿勢勁力の根本です。体幹の問題はまた別となります。
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by tiger-hawk | 2016-12-30 07:52 | 姿勢勁力

積み上げる勁力

*オバチャンBに、無農薬玄米餅をいただきました。ありがとうございます。とても高そうな餅です。私なんぞ、イオンか西友の一番安い餅が似合っているのですけど。で、食べてみたらとてもおいしかったです。

*オバチャンBに質問されました。・・・どうして一人で中国をふらふら放浪していたの?

*なんとなく生きていていてもつまらなかったので・・・武術の才能は欠落しているので、達人なんかには成れないことは解っていました。まあ、面白ければそれでいいのです。無気力と言われれば、その通りです。理想も無いし、人生の目的もありませんでした。

*騙されたり犯罪に巻き込まれたらどうするの?

*その時はあきらめればいいだけです。こんな所でくたばってたまるか、という気持ちもありました。アハハ まあ馬鹿なので、その後もいろいろと騙されたりしていましたけど。それから、旅行は嫌いです。メンドー臭いです。目的があったから中国へ行っただけです。国内旅行もしたくありません。(他人の旅行記を見れば、それで十分です。この旅行嫌いは、離婚原因の一つになりましたけど。アハハ) 

*どうして力を抜くことを練習したの?

*宋氏形意拳に出会ってから、力を入れては駄目だ、ということだけは解りました。それ以来、ふにゃふにゃ崩拳(五行拳) を徹底的に練習しました。ふにゃふにゃ崩拳は、宋氏形意拳の先生に指示されたわけではありません。自分の考えです。

*そんな感じでしたので、心意六合拳の先生にも、「お前のは踊りだ ! 武術ではない ! 」と罵倒されました。でも、当時は勁力なんて無かったので、どうしようもありません。叱られても耐えるだけです。

*「力を入れれば力は出ない」、ということです。そこが出発点です。

*力を抜くのですが、そこから勁力を積み上げていきます。心意六合拳の鉄牛耕地で、前腕の筋肉と腹横筋を覚醒させます。実際に撃つ時も、前腕の筋肉だけ使います。上腕三頭筋と上腕二頭筋は使いません。体幹は使います。前鋸筋を使います。腹横筋は姿勢を造ります。

*心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩で、体重を足首から足指へ降ろします。すると、下腿三頭筋が覚醒します。これが根本勁力と成ります。

*とりあえず、力を抜きます。でも、そのままでは勁力がありません。脱力=勁力ではありません。そこから、勁力を積み上げていきます。

*だから心意六合拳の鷹爪が大事です。鷹爪で拳・掌を造ります。体幹の使い方=龍腰・龍身が大事です。腰と尻は、腹で制御します。腰を腰で制御することはできません。尻を尻で制御することはできません。尻は腹で制御します。腹の核心は腹横筋です。

*歩く時、地面を蹴りません。そのために足首が折れ曲がります。それだけで体重を運びます。

*そのままでは墜落してしまいます。そこで、蹠行性から指行性に移行します。踵は地面に触れるだけで、即時、趾球と足指で立ちます。そこからすぐに、足指で立ちます。足指の第一関節から先の部分です。拇指球ではありません。拇指球は意識する必要がありません。

*力を抜くことに満足してはいけません。それでは永遠に勁力ができません。そこから、勁力を積み上げてやります。勁力は積み上げた結果なので、訓練を止めてしまえばやがて消えます。不可逆性なんてことは、あり得ません。

*だから、秘伝も秘術も気もありません。それは他の道場にはあるかもしれません。虎鷹拳院には訓練しかありません。秘伝も秘術も気も・・・うんざりです。
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by tiger-hawk | 2016-12-27 07:18 | 姿勢勁力

僑式太極拳宣言

*武式太極拳=僑松茂先生の僑式太極拳をやってみて解ったこと。・・・大腿二頭筋=太ももの裏側が強くなりました。また、蹠行性(せきこうせい) から指行性への移行が、特に前足に関して見られます。(虎鷹拳院会員のwさんが看破しました。) そのために、前足の足指が覚醒しました。自分としては、後ろ足は最初から隠れ指行性にしました。

*姿勢勁力として、僑式太極拳はとても解りやすくなっています。難しい心意六合拳の鶏歩も宋氏形意拳の六合歩もありません。小さい弓歩だけです。

*これは姿勢勁力への入門として最適、と認識を改めました。また、膝を壊す日本武術太極拳連盟と無縁です。オカルト気の太極拳とも無縁です。

*そこで、僑松茂先生が僑式太極拳と名称を改めたことを尊重して、私も僑式太極拳と称することにしました。武式太極拳が北京の武術権力に直接結びつくのなら、そこから離れたほうが賢明だろうとの判断です。中国での詳しい事情は解りませんが。

*来年から僑式太極拳の普及活動を始めます。どうせ一般の人には、太極拳といえば日本武術太極拳連盟かオカルト気の太極拳のことです。武式太極拳なんて知りません。だったら、僑式太極拳を名乗ったほうがすっきりするだろうとの判断です。

*僑式太極拳の根幹は、足指の指行性と心意六合拳・鷹爪です。鷹爪とは指先の第一関節から先を張ることです。これは指行性四足歩行動物を基準とするとはっきり解ります。つまり、虎のことです。

*足指の指行性は、足の裏側・内側の筋肉の伸張性収縮によって成立します。足の裏側を伸ばしながら、筋肉を緊張させます。普通は短縮性収縮なので、解りにくいかもしれません。

*例えば、力こぶを造る時が短縮性収縮です。これは上腕二頭筋の短縮性収縮です。柔道や相撲の引きつけの時に使います。反対に相撲の押し・突っ張りの時は伸張性収縮を使います。

*相撲の蹲踞から立ち上がる時は伸張性収縮です。これを太ももの大腿直筋ではなく、裏側の下腿三頭筋と大腿二頭筋で実行します。大腿直筋を利用すると、前のめりとなります。はたき込まれる原因です。

*ヒトの直立二足歩行は、類人猿の大腿直筋を大きく改造し、大腿骨を真っ直ぐに改造して実現しました。化石人類学の本にあります。

*大腿直筋で地面を蹴って、人類はアフリカを出て世界に拡散しました。

*蹠行性から隠れ指行性への変換は、この人類の歩き方を改造する必要があります。特に現代日本人は純粋蹠行性になってしまったので、意識変革が必要です。(別にスニーカーやランニング・シューズのせいではありません。私はニューバランスのランニング・シューズで外を歩きますが全く問題ありません。) 

*ウォーキングやランニングは地面を大腿直筋で蹴ります。大腿直筋はジャンプする筋肉です。だからスクワットも大腿直筋です。武術の基礎とされる馬歩も大腿直筋構造です。(というわけで、虎鷹拳院では馬歩を練習していません。) 

*これを裏側の下腿三頭筋と大腿二頭筋に改造します。内側の内転筋も覚醒させます。

*これは足指を使って歩くだけで解決します。足指を使うといっても、足指を動かすわけではありません。ここは誤解されてしまいます。

*ただ、足指に体重がかかるだけです。そのために、足首が折り畳まれます。鼠蹊部も折り畳まれます。尻は収まります。

*現代日本人はこれができません。それで、ホンダのアシモ君には足指も趾球もありません。

*足指ウォーキングをしていると、土踏まずがはっきりとしてきます。どうやら、土踏まずが発達するようです。

*なお、日本のオジサンはほとんどの人ががに股です。がに股だと、内転筋が弱ってきます。バランスが足の小指側になります。隠れ指行性は絶対に無理です。

*足の親指側でバランスを取ります。肩が左右に揺れないようにします。雑踏で観察していると、オジサンはほとんどみんな肩が揺れています。つまり、がに股です。

*がに股をオカマ歩きに改造します。それが心意六合拳の鶏行歩です。

*なお、僑式太極拳のロウシツヨウホは、宋氏形意拳・熊の基本功1号で撃てます。同じ構造です。とりあえず熊の2号は要りません。

*熊の2号を加えると、より強力となります。

*心意六合拳の熊吊膀も熊の基本功1号でできています。熊の2号を加えるとより強力となります。

*どのような場合も、肩の力を抜く必要があります。これは中年のオジサンにとってたいへん困難です。根気よく練習してください。私の場合は、ふにゃふにゃ崩拳で克服しました。

*でも、心意六合拳が好きな人にはすすめられません。すすめても拒否されてしまいます。心意六合拳のゆったり熊吊膀でやってみようかな、と考えています。(なんだか、僑式太極拳から離れてしまった。いい加減だなあ、アハハ) 

@ ジュンク堂へ行ったら、「殺人の人類史・上」があった。コリン・ウィルソンの遺作、待望の刊行、と帯にあったので、さっそく手に入れた。ところが、遺作原稿を息子のディモン・ウィルソンが整理したそうです。そこまではいいのだが、第三章に水棲類人猿説が採用されていた。オイオイ、息子は馬鹿か? 馬鹿なんだろうなあ。水棲類人猿説は島泰三先生が「はだかの起原」で完全論破しているぞ。まあ、読んでいないだろうけど。というわけで第三章はとばして読むことをおすすめします。でも、水棲類人猿説のためにかなり価値が下がってしまった本書であります。ダーウィンの進化論に疑問が無いみたいだし。もう自然淘汰論は使えないし。そういえば、こいつも大英帝国か ! 
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by tiger-hawk | 2016-12-26 07:22 | 姿勢勁力

大胸筋と大腿直筋をゆるめる

*宋氏形意拳の熊の基本功1号を教えてみると、みんな肩が先行してしまう。それで教えても無駄かなあ、とあきらめました。昔のことです。

*今は、肩が先行するのは人類共通の習慣なのだと理解しました。ヒトの直立二足歩行が原因です。

*どうして自分はできたのか? そこは不思議なんですが、考えないことにしました。アハハ そこはヘンタイなので、普通の人と違います。(宋氏形意拳の崩拳で徹底的に体幹をゆるめました。ふにゃふにゃ崩拳です。) 

*宋氏形意拳にしろ心意六合拳にしろ、中国にもヘタクソな人はたくさんいます。中国人も日本人も同じ人間です。

*ヘタクソな人とは、肩肘張った人のことです。強張った体幹は、勁力を殺すばかりでなく、反撃のチャンスも失い自滅してしまいます。(足指に体重を降ろすこともできません。) 

*フラダンスをやったほうがいいと思いますが、フラダンスの先生も迷惑でしょう。それで、禅密功を教えています。

*どうして肩肘張ってしまうのでしょうか? カイロプラクターのちくわさんによれば、大胸筋が原因だそうです。大胸筋を緊張させてしまうため、肩が緊張してしまいます。さらに、肘を緊張させてしまう人もいます。もしも逆技をかけられると、簡単に脱臼してしまいます。

*肩肘張るのは、自然な防御の姿勢です。でも防御の姿勢としても間違っています。

*こうした人に心意六合拳の鷹爪を教えてみると、指先から肩までガチガチにしてしまいます。使うのは前腕の手首近くの筋肉だけなんですが、部分的に使うということが困難なようです。

*鉄牛耕地にしたところで、強張った体幹でもできてしまいます。そうした人は、自分が強張っていると自覚することができません。自覚症状が無いと病院へも行きません。どんどん悪化します。これにプライドが加わると最悪です。

*元凶は大胸筋です。大胸筋の代わりに僧帽筋を用います。前鋸筋と小胸筋も用います。

*でも、部分的に使い分けできないのですから無意味な説教です。そこで焦点を設定します。

*使う筋肉は、前腕の筋肉と腹横筋だけ、と設定します。とりあえず、他の筋肉は無視します。僧帽筋・前鋸筋・小胸筋・腹斜筋・腹直筋などは、自然と使ってしまうので意識する必要はありません。

*鉄牛耕地も、前腕の筋肉と腹横筋だけで実行します。他は考えなくていいです。そして、肩・肘・胸はゆるめます。なかなかゆるまないので、24時間ゆるめるように注意します。

*心意六合拳の単把も宋氏形意拳の崩拳も、使うのは前腕の筋肉と腹横筋だけです。それと、足指先です。前腕の筋肉も腹横筋も使い過ぎないようにします。

*下半身については、太ももの大腿直筋が勁力を殺します。下腿三頭筋を殺してしまいます。大腿直筋も使いますが、使い過ぎるのです。

*どうして大腿直筋を使い過ぎるのでしょうか? これもヒトの直立二足歩行が原因です。700万年前、樹木にいたサルが地面に降りた時、大腿直筋で立って歩いたのです。それ以来、大腿直筋を発達させて、大腿骨を真っ直ぐに改造して、類人猿=初期人類は歩いてきたのです。

*だから、心意六合拳を創造した人は、ニワトリの指行性一本足に着目しました。そして、鶏歩と鶏行歩ができました。

*でもそのままでは、大腿直筋に力が入り過ぎです。そこで、大腿直筋をゆるめる必要があります。

*上半身では大胸筋をゆるめます。下半身では大腿直筋をゆるめます。

*そして、他の筋肉に重点を移します。大胸筋ではなく、前腕の筋肉と腹横筋へ。大腿直筋ではなく下腿三頭筋へ。まずは、ゆるめることから始めましょう。

*なお、個人差があるので、ゆるめる必要の無い人もいます。ゆるめる程度にも個人差があります。ゆるめるべき人には自覚症状がありませんから、説得が難しい場合もあります。
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by tiger-hawk | 2016-12-23 07:18 | 姿勢勁力

なにもありません

*心意六合拳の搖閂把について、センセーそれだと顔面がら空きではありませんか? とあ
る人に質問されました。

*練習と実際の闘いは違います。練習は大きく実際に撃つ時は小さく使います。それが嫌だったら、全て止めてボクシングをやればよろしい。・・・と言ったら来なく成った。辞めたみたいです。

*この人、以前からフジマツをからかっていたので、どうでもよくなっていました。腹横筋呼吸法を解説していて、最後は使いっぱなしにすると言うと、それでは呼吸法ではないとからかって来ました。それを言うと、「ヒトは肺呼吸」で終わりなんですけど。

*え? サカナクンはエラ呼吸? ハイギョもいますけど? ハイギョみたいのから両生類に進化したそうです。あっ恐竜と鳥類は特殊な構造なので、酸素を多く取り入れられるそうです。それで恐竜は空を飛べるようになりました。また脱線した。すいません。

*例えば、心意六合拳の鶏歩と弓歩、宋氏形意拳の六合歩をそれぞれ3分間立つ基礎練習があります。実際の闘いで3分間鶏歩でじぃーと立っている人がいるのでしょうか? ボコボコにされてしまうでしょう。

*宋氏形意拳の熊の基本功1号があります。そのままで使えるわけではありません。あれを実際の場面で使えることもあるかもしれませんが、限定されてしまいます。龍形基本功なんか実戦には全く使えません。

*その人は、気功の先生の本を読んで来たそうです。気功とか秘術とか、そんなものは虎鷹拳院にはありません。もちろん秘伝もありません。期待しないでください。

*練習は地味なものです。そして、秘術を求める人は、鶏歩10秒で止めてしまうものです。秘術を求める人は他の道場がおすすめです。虎鷹拳院にはなんにもありませんから。

*勁力を得るためには、地味な練習しかありません。強くなりたかったら、ボクシングか柔道をやれば正解です。両方やれば格闘技戦に出られます。

*勁力のための練習は、実際の闘いとはズレています。格闘技的に純化した道場もありますから、そちらがおすすめです。しかし、格闘技的に純化してしまうと、落とし穴があります。それは何か? 考えてみてください。世間のみなさんは知りません。

*私は格闘技の才能も武術の素質も欠落していました。これはもう生まれつきのことなので、どうしようもありません。でも、撃てるように成りたい、と考えました。それだけのことです。
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by tiger-hawk | 2016-12-20 18:49 | 姿勢勁力

エネルギー効率の悪い鶏行歩

*地面に貼り付く足指なんですが、やはり日頃から足指ウォーキングをやるべきです。

*ちくわさんによれば、ワラジを穿いていた頃の日本人は足指ウォーキングしていたそうです。

*でも今更、ワラジには戻れません。最近、トランプ支持のニューバランスに乗り換えたフジマツとしても、ワラジは無理です。

*でも、普通のスニーカーでも足指ウォーキングはできます。

*それはただ、足首の力を抜いてしまうことです。力の抜けた足首は折れ曲がります。すると、足指に体重がかかります。それだけのことです。それだけでいいんです。難しく考える必要はありません。

*みなさん、足首が硬直しています。だから足首は折れ曲がりません。足首が硬直しているから、前のめりになります。

*アキレス腱を伸ばす体操がありますが、あれと同じ恰好で、足首をゆるめる体操をすると効果的です。(つまり中身が変ります。) 

*心意六合拳の鶏行歩も足指ウォーキングです。だから、足首が折れ曲がります。すると、足指に体重がかかります。

*それを支えるのは下腿三頭筋です。鷹爪の手指と前腕の筋肉との関係と、全く同じです。それは、指行性四足歩行動物の発想です。虎さんです。

*心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩も、足首が折れ曲がります。しかし、足首ががんばってしまうと、前方へ蹴り出す状態になります。結果的に、膝に体重がかかります。

*足指ウォーキングも、心意六合拳の鶏行歩も、ただ体重を利用するだけです。

*がんばる必要は全くありません。ところが日本人はクソ真面目なので、鶏行歩もがんばってしまいます。

*私のようなクソいい加減な人間になる必要はありませんが、そんなにがんばる必要もありません。

*太ももの大腿直筋も使いますが、少し力を抜きます。大腿直筋で地面を蹴ってはいけません。

*拳に体重を乗せるのではなく、足指に体重を乗せます。

*拳に体重を乗せると、身体は浮いてしまいます。すると、勁力として利用できる体重は激減してしまいます。

*足指に体重を乗せるだけだから、動作としてはとても楽なんです。ところが、エネルギー効率は悪くなります。

*鶏行歩は直立歩行ではないので、エネルギー効率が悪いのですが、さらに足指に体重が載るので、さらにエネルギー効率が悪くなります。

*このエネルギー効率の悪さが、姿勢勁力の根本となります。そのために「自然」では間に合いません。不自然ですから、「訓練」が必要となります。
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by tiger-hawk | 2016-12-19 08:25 | 姿勢勁力

貼り付く足指

(昨日の体育館から)

*折り畳まれる脇腹について、wさんから質問されました。

*脇腹が伸びてしまうと、勁力が死んでしまいます。

*心意六合拳の挑領(ちょうりょう) を例にして説明します。挑領は、低い虚歩から、腕を下から上へ撃ち上げます。

*この時、腕に釣られて脇腹が伸びてはいけません。脇腹が伸びてしまうと、体幹が崩れてしまいます。

*腕が高く挙がっても、脇腹は折り畳まれているのです。虚歩から高い姿勢になっても、脇腹は折り畳まれているのです。この矛盾した動きが、姿勢勁力を造ります。

*勁力は、虚歩から弓歩への下から上への運動の中にはありません。

*どうして虚歩になるのか? これは相手の攻撃を避けるためです。そして、一瞬相手の視界から消えるためです。

*つまり、戦術的目的のための動きなのです。ですから、ここに勁力はありません。

*いいかえると、弓歩のままで挑領を撃つことができます。

*しかし、前提条件があります。足指が地面に貼り付きます。貼り付き足指が姿勢勁力を造ります。

*フワフワと浮いた身体では、勁力による打撃が撃てません。

*胸や肩で身体を支えていると、身体は浮いてしまいます。胸や肩をゆるめます。腰もゆるめます。

*身体をゆるめた時、体重は足指まで降りてきます。その時、体重の重さによって、足指は地面に張り付きます。その時、勁力による打撃が成立します。

*よくある誤解に、足指によって地面をつかむ、というものがあります。足指は地面をつかんではいけません。それでは、下腿三頭筋が過緊張してしまいます。

*ただ、足指に体重が降りて来るのを待ちます。その時、強い打撃が生まれます。 

*それが、心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩の訓練なのです。足指が地面に貼り付く時、鶏歩が、六合歩が完成します。

*心意六合拳の鶏行歩も同様に、足指が地面に貼り付きます。

*体重を乗せた拳がどうしていけないのか? 前のめりになるため、足指は地面に貼り付くことができません。

<動物武術の訓練予定>・・・ゆる~い練習ですが遊びにおいでませ~
12月19日(月) 13時~平和台体育館
12月21日(水) 19時~開進第一中学校体育館
12月22日(木) 12時30分~平和台体育館
12月24日(土) 19時~開進第一中学校体育館
12月26日(月) 13時~平和台体育館
12月28日(水) 19時~開進第一中学校体育館・・・稽古収め
2017年1月4日(水) 19時~開進第一中学校体育館・・・稽古初め
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by tiger-hawk | 2016-12-18 09:09 | 姿勢勁力

折り畳まれる姿勢構造

*虎鷹拳院には秘伝がありません。秘術もありません。動的勁力(沈墜勁・震脚・十字勁・纏絲勁など) もありません。気で打つ方法もありません。骨で打つ方法もありません。

*唯一あるのが姿勢です。となると、姿勢の構造が問題となります。

*前回、折り畳まれる脇腹、を課題としました。

*そこで、折り畳まれる姿勢構造の観点からまとめてみます。

*それはわずかに三点となります。とても単純なのですが、とても微妙です。

*まず、折り畳まれる脇腹です。

*典型的な技としては、心意六合拳の虎抱頭があります。一番解りやすいのが、鶏歩の虎抱頭です。鶏歩の虎抱頭に、折り畳まれる脇腹が顕著な特徴として現れます。

*いわゆる「沈肩墜肘」が武術の大切な要領として語られます。ところが、折り畳まれる脇腹の観点から見ると、肩を沈め肘を墜落させる、ということが間違いだと気付きます。

*どういうことでしょうか? 問題は肩や肘には無い、ということです。

*ただ、肩と肘の力を抜けばいいだけです。ゆるめるだけです。

*すると、肩と肘が沈むのは、脇腹が折り畳まれる結果ということになります。

*これが、脇腹から生える腕となります。まるで爬虫類のようですが、爬虫類と同じではありません。爬虫類を真似してみると、どうしても肩や肘が緊張してしまいます。爬虫類型哺乳類でも同じです。やはり哺乳類まで進化する必要があります。

*もちろん、脇腹だけの問題ではありません。

*第二の折り畳まれる姿勢構造があります。第三の折り畳まれる姿勢構造も関係してきます。

*第二の折り畳まれる構造とは、鼠蹊部のことです。正確には、膀胱と鼠蹊部の部分となります。

*この部分が折り畳まれます。同時に、尻を収めます。いわゆる提肛のことです。鼠蹊部が折り畳まれても、尻を出しては最悪の結果です。

*これは、相撲の蹲踞の姿勢と同じです。蹲踞のまま立ち上がるのが、横綱の土俵入りです。

*第三の折り畳まれる姿勢構造とは、折り畳まれる足首のことです。

*これが姿勢構造の根本となります。姿勢勁力の場合、姿勢構造=勁力構造となります。

*折り畳まれる足首は、足指ウォーキングを要求します。

*折り畳まれる足首は、地面を蹴ることを要求しません。足首の折り畳まれる構造が、前方へ身体を押し出してくれます。

*すると、地面を蹴らない心意六合拳・鶏行歩が実現します。

(註) 膝を折り畳むと膝に体重がかかり失敗します。また、足首で地面を蹴ると失敗します。

*しかし、どうしても足首を伸ばしたいのが直立二足歩行のヒトの蹠行性(せきこうせい) ということになります。

*そこで、折り畳まれる足首の訓練をします。それが、心意六合拳の鶏歩と弓歩、宋氏形意拳の六合歩の訓練というわけです。
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by tiger-hawk | 2016-12-17 09:56 | 姿勢勁力

脇腹の覚醒

(水曜日の体育館から)

*最終兵器だ。これで駄目だったら見捨てる。・・・と訳の解らないことをつぶやきながら、ちくわさんがおかしな体操を「落ちこぼれ組」に教えていました。カイロプラクターは変なことを考え出します。

*何が始まるやら? 冷ややかに眺めていました。すると、どうやら脇腹を伸ばしたり畳んだりしているようです。つまり、脇腹の覚醒が目的です。

*例えば、宋氏形意拳の龍形基本功だと、前手側の脇腹が伸びます。後ろ手側の脇腹が畳まれます。

*心意六合拳の熊吊膀では、前側の脇腹が畳まれます。後ろ側の脇腹が伸びます。

*宋氏形意拳の熊の基本功1号では、前手側の脇腹が畳まれますむ。後ろ手側の脇腹が伸びます。

*これらのことは、腕が脇腹から生えているという現象です。

*しかし、これらの現象は肩の力が抜けているのが前提条件です。肩の力が抜けていると、脇腹を使うしかなくなります。脇腹の前鋸筋のことです。

*ちくわさんはこの問題を通り越して、脇腹を動かそうとしていました。根本的問題が残っています。

*ところが落ちこぼれ組が勁力を出してしまいました。アハハ 心意六合拳の虎撲で押せるように成っていました。良かったですね。

*でも、ツケがやがて回ってきます。

*少しは勁力が出るのですが、決定的な勁力が出ません。最後に肩に力が入ってしまいます。

*虎撲は少し撃てても、心意六合拳の単把は撃てません。宋氏形意拳の崩拳なんて夢物語です。まあ、崩拳までは求めていませんけど。

*虎撲にしても、決定的な勁力が出ないことが問題となります。他の技にも問題となります。一つ一つ修正しなければなりません。

*地道に肩の力を抜く練習をしてください。

*なお、脇腹の覚醒は通常、脇腹の排打功が効果的です。あるいは、燕子双抄水の技で、相手の脇腹を自分の脇腹で撃ちます。猴形にも脇腹の打撃があります。大龍形も脇腹による打撃です。

*ところで、武式太極拳の単鞭が撃てるようになったら、新しい技ができました。

*単鞭乱れ撃ち、です。これ元ネタがあります。

*サーシャ・バンクスの「引っ叩き乱れ撃ち」です。あれを見ていたら、単鞭乱れ撃ちが閃きました。サーシャのは引っ叩きなので勁力がありませんが、こっちは単鞭が元なので勁力があります。面白いですよ。
(サーシャ・バンクスはWWEの人気女性レスラーです。肩の力が抜けているところがいいです。)

*私の武式太極拳の単鞭は、宋氏形意拳の龍形基本功と心意六合拳の鷹爪が元となっています。(それでは武式太極拳ではない、という批判は成立しません。人間のやれることは限られているということです。) 

@センパイから、「そば道楽」をいただきました。ありがとうございます。また、遊びにおいでください。
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今年はついに、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。毎年ウワサにはなっていたのですが、やっと受賞ですね。よかったです。来年はエミルウ・ハリスが来日してくれないかなあ、と期待しています。
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by tiger-hawk | 2016-12-16 10:41 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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