動物武術の虎鷹拳院日誌

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カテゴリ:姿勢勁力( 339 )

誘惑に負けないで

*「寄りかかってはいけません」と毎回のように注意しても、寄りかかる人がいます。寄りかかり発勁は簡単だから、その誘惑に勝てないのです。

*もう一つの要因は、生まれて来てから「前のめり」に歩いてきたからです。その習慣から逃れられません。前のめりとは、いいかえると地面を蹴ることです。ウォーキングです。

*寄りかかり発勁は、結局のところ、沈墜勁や震脚に文字通り"落ちて"行きます。そうでなくても、姿勢勁力は永遠に生まれません。

*これは、心意六合拳の鶏行歩の問題ではなく、鶏歩の問題です。鶏歩ができないのです。しかし、外見からは判断できません。もちろん、私とかちくわさん、クッキーさんなら判断できますが、普通の人には無理です。(コボクマシーン1号は人を教えるのが嫌いなので、プププ) 

*鶏歩の修正は、鼠蹊部の折り込み、尻を収める(提肛) 、膝裏の折り曲げの角度、足首の折り曲げの角度、そして、龍腰=脇腹から鼠蹊部への切り込み、胸・肩バランスから前鋸筋バランスへの変革、などの問題を含みます。もちろん、十文字呼吸法も大切です。

*これらの問題を、私は一人で解決しました。しかし、それは例外です。だから、中国の先生でも失敗者が少なくありません。すると姿勢勁力は永遠に生産できません。失敗の結果、外的発勁動作に頼ることになります。それは勁力の断絶を招きます。

・・・虎抱頭や鷹抓把をやるときに頭を傾けるために幾らか前足に体重移動してしまいます。また沢山やると腰の筋肉が筋肉痛になります。これは失敗でしょうか? 崩拳みたくその場で練習したほうがいいのでしょうか。・・・という質問をいただきました。なかなか良い質問です。

*まず、腰が痛くなるのは、腰を使うからです。腰を使ってはいけません。腰の存在は消します。そのための、尻を収める=提肛があります。龍腰=脇腹から鼠蹊部の切り込みがあります。膝裏の折り曲げがあります。足首の折り曲げがあります。下腿三頭筋への体重の降ろしがあります。

*例えば、鷹抓把で低い姿勢から立ち上がる時に腰を使ってしまうと、腰痛になります。低い姿勢から立ち上がる時も下腿三頭筋を使います。

*つまり、この人は、鶏歩ができていないのです。崩拳をやったところで解決できません。宋氏形意拳の六合歩もできないからです。腰を使うということは、尻が出ているということです。出っ尻なんです。(これも自分では判断できません。)

*心意六合拳の全ての歩法は鶏行歩です。たとえ、虎抱頭や鷹抓把であっても、その足は鶏行歩です。鶏行歩は、大きい鶏歩が左右交替することです。そのことを理会していません。理会していれば、頭が傾いても足は無関係となります。

*さて、詳しく見てみると、前のめりになる=寄りかかる=体重移動する、には様々なケースがあります。私はこんな問題を考えたことがありません。しかし、普通の人は鶏歩だけでは納得できないと思われますので、分析してみます。(実際には誤解を招くのでやりたくはありません。) 

*心意六合拳は鶏歩の状態そのままで撃つこともできますが、技では移動して撃ちます。それが理会を困難にしています。

*実際に撃った瞬間は、移動しているので、前足の足指に体重があります。さあ、ここから誤解が始まります。前足の足指に体重があったところで、問題は何も解決していません。むしろ、前のめり=体当たりになってしまいます。(実際には、すぐに足を寄せて鶏歩になります。つまり、後ろ足に体重がある状態になります。) 

*最初の瞬間と中間動作が大切なのです。最初に鶏歩になっていなければいけません。まずここで失敗しています。鶏歩がそもそもできていないのですから。中間動作も鶏歩状態てす。中間動作とは、一本足状態です。それも大きい鶏歩なのです。つまりそもそも、勁力が発生していないのです。

*しかし、普通は地面を蹴ってしまいます。普通は、大腿直筋で地面を蹴ります。あるいは下腿三頭筋で地面を蹴る人もいます。どちらにせよ、地面を蹴るので失敗します。

*大腿直筋で地面を蹴ると、上下動が生じます。これは解りやすい。下腿三頭筋で地面を蹴ると上下動がありません。しかし、どちらも使えません。

*最大の問題は、寄りかかることへの誘惑です。この誘惑を断ち切らなければいけません。過去、この誘惑に負けて虎鷹拳院を去った人がいました。熱心な人だったので残念でした。私にはなんでもない問題でも、人によっては大きな問題となると、その時に知りました。

*誘惑に負けなければ、姿勢勁力を獲得できます。すると、武術が楽しくなります。本当の快楽とは、誘惑に負けないで得られるものです。
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by tiger-hawk | 2016-05-16 05:21 | 姿勢勁力

結果としての下腿三頭筋

(昨日の体育館から)

*先に体育館に来ていたHさん、「勁力ができたら武式太極拳を習いたい」と言います。いえいえ、心意六合拳がてきれば武式太極拳は簡単です。僑松茂先生の武式太極拳は私が解明してしまいましたから。

*というより、回族の陳先生が教えてくれた勁力こそが武式太極拳そのものだったのです。陳先生、後ろ足の踵を上げて降ろしました。そして一言、この勁で撃つ、と言いました。

*その一言で私は理会しました。それは、心意六合拳の鶏歩的状態から、直接弓歩になる方法です。その時に、大腿直筋ではなく下腿三頭筋で弓歩になります。それだけのことです。

*たったそれだけのことなんですが、昔、教えることに挫折しました。みんな、下腿三頭筋ではなく大腿直筋を使ってしまいます。地面を蹴ってしまうのです。それで、長い間、この方法を教えることをあきらめていました。でも、クッキーさんはあっさりできてしまいました。「センセー、これですよね」と再現していました。

*この方法は、心意六合拳の鶏歩ができてしまえば簡単なんです。ところが、みんな、鶏歩ができません。鶏歩でも地面を蹴ってしまうからです。

*どういうことでしょうか? それは、後ろ足の下腿三頭筋に力を込めてしまうのです。いわば、下腿三頭筋で地面を蹴ってしまうのです。そんなことは教えていないのですけど・・・なんだかなあ・・・

*下腿三頭筋で地面を蹴ってはいけません。もちろん、大腿直筋でも地面を蹴ってはいけません。大腿直筋で地面を蹴るのは、ランニングやウォーキングです。そして、普通のヒトの歩行です。下腿三頭筋で地面を蹴るのは、どうやら八卦掌の方法です。

*心意六合拳の鶏歩では、後ろ足の足首を折り曲げます。この時に、足首に力を込めてはいけません。ただ、足首に体重を降ろします。すると、足首は関節ですから、その体重に耐えることはできません。(それで膝を使ってしまう人もいます。すると膝を痛めます。) 

*そこで、自然に下腿三頭筋が体重を支える結果となります。これは、あくまで"結果"なのです。積極的に下腿三頭筋を使ってはいけません。ただ、体重は雪が音も無く降るように、下腿三頭筋に降りてきます。それだけのことです。

*すると、この自分の体重を勁力として利用できます。しかし、地面を蹴ることによって、下腿三頭筋にあった体重は移動してしまいます。すると、そこにあった体重は移動してしまいますから、勁力も消えてしまいます。雪が解けるように消えてしまいます。(春になったら、冬の恋は消えてしまいます。昔、サイモンとガーファンクルが歌っていました、「4月になったら彼女は」。プププ 逃げろ~~)

*同様に、前のめりになっても下腿三頭筋にあった体重は消えてしまいます。寄りかかっても、下腿三頭筋にあった体重は消えてしまいます。だから、相手に寄りかかってはいけません。だから、体当たりは無効なのです。だから、助走してはいけません。助走して体当たりする心意六合拳? の動画がありましたが、愚かなことです。

*鶏行歩は助走ではありません。鶏行歩は、鶏歩の足が左右交替するだけのことです。寄りかかり発勁は簡単なので、みなさん実行しますが、無駄なことです。そんなこと500年練習しても、勁力は得られません。千年練習しても、無意味です。

*寄りかかってはいけない、と何度注意してもHさんは寄りかかってしまいます。でも、Hさんはオジサンなので見捨てません。まあ、若い人なら見捨てるかもしれませんけど。オジサン、頭が硬くなっています。想像力が枯渇しています。

*さて、陳先生は、鶏歩から弓歩になりましたが、これは勁力を"見せた"のだと考えられます。アホのフジマツに見せてくれたのです。実際には、鶏歩であれば撃てます。これは宋氏形意拳の六合歩も同様です。

*つまり、下腿三頭筋に体重が降りていさえばすれば撃てます。たったそれだけのことです。秘伝もクソもありません。古拳譜にも書いてありません。古拳譜は文学的に書いてあるので、直接表現は避けています。ところが、フジマツは即物的人間なので、直接表現します。それだけのことです。

*実はHさん、他にも病気を抱えています。胸で立ってしまうのです。胸でバランスを取るので、肩が張ってしまいます。そのために、肩が詰まってしまいます。肩を当てる時に肩を使ってはいけない、ということがどうしても理会できません。そのために、全ての技ができません。拳も掌も、肩を詰まらせます。

*これは、カイロプラクターのちくわさんが脇の下辺りをゴニョゴニョやってくれたら、治ってしまいました。前鋸筋が目覚めました。ちくわさん親切です。でも、自分で治したのではないので、来週元に戻っているかもしれません。ぜひ、自分で治して欲しいところです。すると、鎖骨が使えるようになります。鎖骨で腕を支えることができるようになります。(ちくわさん、他の人も治療してくれました。ありがとう。しかし、一抹の不安が・・・自分で治したものではないので・・・) 

*みなさんも自分で治してください。自分で治さないと、自分のものにはなりません。これはHさんだけの症状ではなく、みなさんの症状です。

*これは、宋氏形意拳の龍形基本功でも治せます。熊の3号でも治せます。前腕と腹立て伏せ=鉄牛耕地でも治せます。つまり、全ての基本功は同じことです。つまり、一つのことができなければ、全てのことはできません。
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by tiger-hawk | 2016-05-15 05:11 | 姿勢勁力

姿勢勁力=閉じられた勁力

*動物武術の姿勢勁力とは何か? それは、閉じられた勁力です。勁力は姿勢の中に閉じ込められたままです。だから、爆発することはありません。だから、静かな勁力となります。だから、いわゆる十字勁とは対極の、真逆の世界です。

*だから、心意六合拳の鶏歩と弓歩で、宋氏形意拳の六合歩で立ちます。立つことが姿勢を造り、立つことが勁力を造ります。姿勢勁力の足を造ります。

*だから、前腕と腹立て伏せ=鉄牛耕地します。鉄牛耕地することによって、姿勢勁力の体幹を造ります。

*だから、鷹爪を造ります。鷹爪によって、姿勢勁力の掌と拳を造ります。

*気とは何か? 気とは神経伝達物質のこと、と拙著「発勁力」に書きました。つまり、気とは脳神経の問題です。

*それは、格闘技や武術では、反射神経の問題となります。そして、気の太極拳や気の武術が重視する推手とは、反射神経の訓練のことです。

*ところが、残念なことに、反射神経は生まれつき定められています。さらに、反射神経は20代から衰え始めます。それは、反射神経とは脳神経の問題だからです。そして、反射神経は格闘技の大切な要素ですが、勁力とは無関係です。反射神経をいくら鍛えたところで、勁力は生まれません。いいかえると、格闘技には勁力なんか要りません。

*反射神経とは別に心理学の問題があります。格闘技でも武術でも、心理学を用います。有名なところでは、合気道があります。合気道は、最も心理学を重視します。心意六合拳でも、相手の反発を引き出すという手法を用います。

*反射神経は勁力とは無関係です。反射神経を勁力と混同すると、勁力はファンタジーとなります。ファンタジーは、"秘伝"や"古拳譜"として表現されます。(墓場から発掘された古拳譜は、死霊のファンタジーです。) 

*ここまでが前提の認識となります。さて、姿勢勁力は爆発しない閉じられた勁力です。それは、丹田ではなくヘソを中心とします。それはヘソを中心として、腹横筋を左右横へ引っ張ります。

*すると、尻を納め(提肛) て、腰の動きを封じます。腰の動きは消えます。それによって、体幹は閉じられます。前鋸筋や腹斜筋が発達することも、体幹が膨らむことではなく、体幹が閉じられるためなのです。

・・・龍腰を絞ったときの脇腹から鼠蹊部へのラインとは干渉しないのでしょうか? という疑問が寄せられましたが、もちろん、干渉しません。

*腹横筋がヘソを中心として横へ引っ張られるのは、体幹を閉じるためです。脇腹から鼠蹊部へのラインも、体幹を閉じるためです。どちらの目的も、体幹を閉じるためです。脇腹から鼠蹊部へのラインは、閉じる体幹を完成させます。ヨコとタテで絞ります。

*それは、宋氏形意拳の龍形基本功、熊の1号・2号のことです。それは、心意六合拳の熊吊膀、蛇行歩、小龍形などのことです。

*それらは、閉じられた体幹を造ります。そして、閉じられた勁力を造ります。だから、身体が開くことはありません。身体が開く時、姿勢は、姿勢勁力は崩壊します。
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by tiger-hawk | 2016-05-14 05:24 | 姿勢勁力

大腿直筋なのか下腿三頭筋なのか

*ヒト武術を代表する歩型が、武術の基礎といわれる馬歩です。動物武術を代表する歩型が、心意六合拳の鶏歩です。

*馬歩とは大腿直筋を主体とする歩型です。鶏歩とは下腿三頭筋を主体とする歩型です。

*大腿直筋と下腿三頭筋は、位置が違います。大腿直筋は高く、下腿三頭筋は低い位置にあります。

*高い位置の大腿直筋で立つと、身体は浮いています。低い位置の下腿三頭筋で立つと、身体はより地面に近い位置にあります。浮き立つことはありません。

*大腿直筋で立つと、蹠行性(せきこうせい) となります。下腿三頭筋で立つと、指行性となります。

*試しに、足指と趾球で四つん這いになってみてください。そこから、踵を着地させて、立ち上がります。すると、蹠行性のヒトとなります。

*ヒトに繋がる類人猿は、大腿直筋を太く改造し、大腿骨を真っ直ぐに改造しました。そして、常時の直立二足歩行を獲得したのです。

*したがって、蹠行性と大腿直筋で立つ馬歩は、直立二足歩行の当然の帰結です。

*大腿直筋で立つと、既に身体は浮き上がっています。すると、沈むしかありません。となると、沈墜勁や十字勁や震脚は、当然の帰結です。

*その身体を、心意六合拳の鶏歩と鶏行歩は、指行性に改造しようとするのです。そこで、下腿三頭筋で立つことを選択します。

*しかし、ヒトの身体は、ネコ科・イヌ科とは骨格が違います。ネコ科・イヌ科の踵に相当する関節は、かなり高い位置にあります。蹠行性のヒトには踵が存在します。

*したがって、鶏歩と鶏行歩は、完全な指行性ではなく、半指行性となります。すなわち、前足の踵は地面に触れることになります。歩く時も、前足の踵が地面に触れます。

*この前足の踵から足指・趾球へ移動する瞬間を利用して、勁力とすることができます。この瞬間に一本足となり、撃ちます。これが例えば、宋氏形意拳の半歩崩拳の構造です。

*あるいは、心意六合拳の馬形鑽拳や搖閂把の構造です。そして、三盤落地の飢虎撲羊の構造です。これが活歩発勁の構造です。

*もう一つは、心意六合拳の鶏歩そのままで、宋氏形意拳の六合歩そのままで、位置移動することなく撃ちます。これが定歩発勁の構造です。

*活歩発勁は定歩発勁が基礎となります。したがって、鶏歩の訓練、六合歩の訓練、が欠かせません。

*鶏行歩は、連続する大きい鶏歩です。しかし、鶏行歩には落とし穴があります。大腿直筋で鶏行歩することも可能です。 ヒトは大腿直筋で直立したので、そうなりやすいのです。

*しかし、大腿直筋で鶏行歩すると、既に身体は浮いています。浮いた身体には指行性勁力が存在していません。そうなると、沈墜勁や震脚に"落ちる"しかなくなります。そうやって、心意六合拳は、"落ちて行く"傾向があります。

*これを避けるためにも、毎日、鶏歩の訓練が欠かせません。そして、下腿三頭筋に体重が降りるようにします。これも下腿三頭筋に力を込めてはいけません。自然に任せます。体重に任せます。筋肉の負荷をかけてはいけません。

*蹠行性なのか指行性なのか、は"割合"の問題です。大腿直筋なのか下腿三頭筋なのか、も"割合"の問題です。どちらかを否定するものではありません。否定してしまったら、身体は崩壊しますから。
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by tiger-hawk | 2016-05-11 00:45 | 姿勢勁力

見つける下腿三頭筋

*また出ました、コブシを握れない人が。拳面が平になりません。指が、指の第二関節が出てしまいます。

*そのままでは骨折するよ、と言うのですが、直りません。一生懸命やればやるほど駄目になります。

*とても不思議なんです。私はそんなこと苦労したことがありません。拳面は平にすること、これだけ言われて即できました。

*で、後になって彼の真似をしてみました。すると、原因が解りました。今度も、力の使い過ぎ、です。指の力を使い過ぎなんです。だから、一生懸命やればやるほど駄目になります。(手首に力を入れて駄目になる場合もあります。手首は無いものとします。) 

*いつもいつも失敗は、力の使い過ぎです。ナンダカナー 力の調整ができません。1%の力か、100%の力か、しかありません。無駄な努力をしています。そんなに力は要りません。もっとフニャフニャでいいんです。フニャフニャしましょう。

*男らしく? そんなもの要りません。オカマさんになりましょう。もちろん、表面だけのオカマさんです。でも、本物になってもいいです。それは好みですから。あっきれいなオネーサン、帰らないでくださーい ! 

*さて、下腿三頭筋の見つけ方です。これ、心意六合拳の鶏歩を練習すれば、すぐに見つかります。でも、見つからない人もいます。

*これも、力の使い過ぎ、なんです。何処の力でしょう? それは太ももです。大腿直筋の使い過ぎなんです。でも、長年の習慣は変えられません。なかなか難しいです。

*長年、大腿直筋で地面を蹴って歩いてきたのですから。ご幼少の頃からの習慣です。

*地面を蹴って歩くとは、ジャンプすることと同じです。どちらも大腿直筋を使います。ウォーキングです。

*でも、下腿三頭筋を見つけたいのです。筋肉図を見たところで、見つかりません。自覚できません。

*そこで、階段を降りてみましょう。エスカレーターを使ってはいけません。階段です。

*階段を下る時、足指と趾球で着地します。すると、下腿三頭筋に負荷がかかります。ハイ、下腿三頭筋が見つかりました。これが指行性です。

*反対に階段を上がる時、足裏全体で着地面を蹴ります。蹴る力は大腿直筋です。小さくジャンプするのです。そして、足裏全体で一段上に着地します。これが蹠行性となります。

*階段下り運動だと、下腿三頭筋が簡単に見つかります。さて、これを平地での鶏歩に応用します。

*後ろ足の踵を少しだけ上げます。ところが、足首は折れ曲がります。足首に体重がかかります。しかし、足首は関節なので、実際には下腿三頭筋に体重がかかります。

*これでも駄目な人もいます。それは、膝で立ってしまう人です。それは、前のめりになっているからです。ところが、自分では前のめりしているなんて自覚できません。そんな鈍い人もいます。

*そこで、膝裏を折ります。決して、膝表を折ってはいけません。膝表を折ると、大腿直筋に体重がかかります。膝も痛くなります。

*膝裏を折り、足首を折り曲げると、下腿三頭筋に体重が降りてきます。これが姿勢勁力の根本となります。指行性となります。

*もちろん、指行性動物と同じではありません。指行性動物とは骨格が違います。指行性動物の踵は、ヒトの膝位の位置にあります。(正確には踵ではなくて、踵に相当する関節のことです。) 

*歩く時は、一本足時間を長くします。これがニワトリの一本足時間です。そのために、大股で歩きます。すると、足首は折れ曲がり、足指が使えるようになります。

*もう一度、鶏歩に戻ります。階段下り運動を思いだしてみましょう。でも、足首と膝裏は折れ曲がります。すると、平地での指行性ができるようになります。

*これでも駄目? ではやっぱり体育館に来てください。
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by tiger-hawk | 2016-05-10 05:55 | 姿勢勁力

肩も腰も要りません

*どうして肩を使ってしまうのだろうか? と疑問なんですが、やはり代わりのものを用意しないと駄目なようです。

*代わりのものとは、前腕の筋肉=鷹爪、脇腹、腹、です。それらを造るのが、心意六合拳の鉄牛耕地です。特に平起平落の鉄牛耕地です。

*ゆっくり降りて、素早く持ち上げます。この時、腹で身体を持ち上げます。これが大切なコツです。

*肩で身体を支えて、肩で身体を持ち上げるのが、腕立て伏せとなります。そのために、腹が落ちて、腰と肩甲骨が現れます。これは、ヒトの直立二足歩行の弊害です。

*鉄牛耕地では、腰と肩甲骨が消えます。

*そして、腹横筋と前鋸筋が使えるようになります。ちくわさんによれば、フジマツは外腹斜筋も発達しているそうです。これは、龍腰の影響によるものと考えられます。龍腰によって、前鋸筋から鼠蹊部へ向かって緊張が走ります。

*前鋸筋が発達したら、脇の締まりが悪くなりました。というか、なにもしなくても脇にモノが挟まっている感じです。結果、脇の下に汗をかきます。加齢臭にワキガのコラボです。ナンダカナアー
 虎鷹拳院に女性が来ないのは、そのためでした。

*中国拳法系では、寄りかかり発勁=体重浴びせ発勁がよく見られます。もちろん、虎鷹拳院では最低の行為となります。

*寄りかかり発勁は、心意六合拳の鶏行歩に存在していません。つまり、鶏行歩により、寄りかかり発勁は克服できるはずなんです。

*体重を前倒しにしてしまうと、そもそも鶏行歩が途絶えてしまいます。だから、鶏行歩を前提とする限り、寄りかかり発勁=体重浴びせ発勁はあり得ません。

*それでも、寄りかかり発勁する人は、それが簡単だからです。今までの習慣を変える必要が無いからです。今までの習慣とは、蹠行性歩行のことです。

*蹠行性歩行は、足裏全体を用います。つまり、踵を用います。足指は用いません。

*つまり、寄りかかり発勁とは、蹠行性歩行の当然の帰結なのです。となると、これはヒト武術の宿命なのかもしれません。

*鶏行歩は指行性歩行となります。すなわち、踵は地面から離れます。そのために、足首が折れ曲がります。すると、足指と下腿三頭筋が使えることになります。

*こんなことは、普通の人は考えません。フジマツはひねくれ者なので、考えていることも普通ではありません。

*ともかく、鶏行歩はそのまま発勁となります。そして、鶏行歩とは鶏歩の変形です。鶏歩が大きくなっただけです。寄りかかる必要はありません。特別な動作は要りません。もちろん、沈墜勁も震脚も要りません。なんにも要りません。

*そして、肩も腰も要りません。
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by tiger-hawk | 2016-05-08 05:44 | 姿勢勁力

脇腹バランス・ヘソバランス・足首バランス

*身体の変化なんですが、棒立ちでも、下腿三頭筋に体重を感じます。部屋の中を小股に歩くだけでも、下腿三頭筋に体重を感じます。

*これ、心意六合拳の鶏歩の効果です。それと、指行性ウォークと鶏行歩の効果です。

*鶏歩を止めてしまうと、この感覚もやがて消えてしまうでしょう。決して、不可逆性ではありません。

*人間の本来の歩き方は、蹠行性なので、指行性は不自然です。だから、指行性は可逆性となります。

*体幹がいつも立っているようになりました。これは、腹横筋と腹直筋の効果です。また、脇腹でバランスを取っています。自然とそうなりました。

*これは、鉄牛耕地の効果です。鉄牛耕地によって、小胸筋と前鋸筋が少し発達しました。大胸筋はペラペラになりました。そんなわけで、なにもしなくても自然と体幹が立ちます。

*普通の人は、大胸筋を使います。そのために、肩でバランスを取ります。ハンガーです。

*脇が閉まらなくなりました。小胸筋のせいです。もちろん、筋トレする人ほどではありません。あれほどの筋肉はありません。

*そんなわけで、加齢臭にワキガもプラスされました。あーきれいなオネーサン、帰らないでくださーい !

*どうせ女性には縁が無いのでいいんですけど、体育館が臭くならないように注意します。

*肩と腕の重みを、小胸筋と前鋸筋で支えているようです。これで肩の力が決定的に抜けました。肩の暴走が止まります。

*ということは、ただ肩の力を抜く努力をしても、決定的な効果は現れないかもしれません。

*つまり、鉄牛耕地で小胸筋と前鋸筋を造る必要があります。ところが、腕立て伏せになると、肩バランスが強化されてしまいます。脇腹バランスは無理なようです。

*体幹の絞りも、脇腹バランスが無いと無理なようです。決定的な体幹の絞りは、得られません。

*宋氏形意拳の龍形基本功も脇腹バランスが決定的な要素となります。

*脇腹バランスができると、拳は、掌は脇腹から撃ち出されます。腕は、龍=ワニ=爬虫類の前肢となります。脇腹は鼠蹊部へ向かって切り込まれます。これが、形意拳と心意六合拳の龍腰となります。

*龍腰は提肛と直結して、尻が収まり、腰が消えます。腰の暴走が止まります。

*脇腹は鼠蹊部へ、そして前腕の鷹爪へ直結します。足は下腿三頭筋体重となります。これで身体は一つになります。

*身体のバランスは、脇腹バランス、ヘソ周辺バランス、足首バランス、となります。
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by tiger-hawk | 2016-05-04 05:54 | 姿勢勁力

アーチを造ります

*心意六合拳の鉄牛耕地は、当然、鷹爪で実行します。だからベタ掌ではありません。指の第一関節と掌根が地面に着きます。掌はアーチになります。

*指の第二関節と前腕の筋肉が直結します。第二関節は地面に着いていないけど支柱となっています。

*これは、心意六合拳の弓歩における内転筋と同じような構造です。内転筋が弓歩の支柱となります。弓歩はアーチとなります。

*腕の形は、宋氏形意拳の龍形基本功で学びます。前腕の外側から背中のラインが緊張します。このラインが拳となり掌となります。腕はやや曲がり、外側へ張ります。

*腕はアーチとなります。このアーチ構造が強い拳・掌となります。これが本当の沈肩墜肘・含胸拔背となります。

*両手を真っ直ぐに前へ出して、指の第一関節で合わせます。肘は緩めます。これが拳のラインとなります。拳を正中線から出すことは、身体構造に逆らっています。正中線から出さない拳が ストレートになるのは、体幹が動くからです。

*体幹は下から、腹横筋、前鋸筋、小胸筋が働いて丸く支柱を造ります。体幹もアーチとなります。

*拳は鷹爪で造ります。指の第二関節と前腕の筋肉が直結します。これも、前腕のアーチの延長線上にあります。

*前腕の筋肉を使い過ぎると、力が肘まで到達します。肘が緊張すると、肩まで緊張してしまいます。

*そこで、前腕の筋肉は、前半部分だけ使います。肘を緊張させてはいけません。

*鷹抓把を教えてみたら、全身を硬直させていた人がいました。それではとても撃てません。そんなに力は要らない、というと、今度は鷹爪も崩れてしまいました。

*腹八分目、といいますが、力は半分でいいのです。鷹爪と腹だけ使う気持ちで撃ちます。前腕前半の筋肉と腹横筋だけ使う気持ちです。私の感覚では、力三分目、みたいな感じです。

*最初から緊張しているのではなく、少しずつ緊張を高めます。そして、指先に集中します。

*そのために、相手の手首をつかむ練習を始めました。この時、上腕の筋肉を用いません。前腕前半の筋肉だけです。これは、指先に集中すると上手くいきます。

*全身の力は要りません。渾身に力を込める、なんて絶対にやってはいけません。といっても、無意識に力を込めてしまう人が必ずいます。これは脱力では解決できません。力を重点的に使うことにより、克服します。(これは個人差がかなりあります。悩ましい問題です。なかなか理会してくれません。) 

*心意六合拳の鶏歩も、宋氏形意拳の六合歩も、アーチを造ります。このアーチが姿勢勁力となります。

*鉄牛耕地は、前腕の筋肉と腹横筋で実行します。背中の僧帽筋が隠れた支柱となります。ところが、多くの人は肩甲骨を支柱として使ってしまいます。そのほうが簡単だからです。そのために、腕立て伏せになってしまいます。肩甲骨が出て、腹が落ちて、腰が現れます。

*肩甲骨を出してはいけません。腹が落ちてはいけません。腰が現れてはいけません。腰は無きものとします。

*技の動きでも、腰の動きを封じます。腰に勝手な真似はさせません。腰は消えてもらいます。そのための腹横筋です。そのための提肛(尻を収める) です。腰が現れると、体幹は崩れてしまいます。

*このアーチ姿勢は勢いで崩れてしまいます。ですから、勢いは要りません。勢いは殺します。勁力は勢いの中にはありません。勁力はアーチ構造の中にあります。
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by tiger-hawk | 2016-05-02 06:04 | 姿勢勁力

筋肉の使い分け

*「全身の力を使う」と表現する古武道の先生がいて、とても違和感を覚えました。かといって、力を抜く、とか、脱力、とかの表現もナンダカナアーと思ってしまいます。特に「脱力」は気持ち悪い。

*筋肉の使い分け、が大切だと考えています。心意六合拳の鷹爪を成功させるためには、前腕の筋肉だけ使う、という理会が必要です。

*私の小手パンチを見て、実際は体幹を使ってる、とTさんが指摘していました。いえ実は足も使っています。(地面は蹴りませんけど。)

*それでも小手パンチなんです。前腕の筋肉だけ使います。上腕の筋肉は使いません。肩は使いません。胸は使いません。腰は使いません。もちろん、肩甲骨は使いません。

*上腕と肩と胸(大胸筋) は使わないけど、腹横筋と前鋸筋と小胸筋は使います。

*鷹爪を教えると、全身の筋肉を緊張させてしまう人がいます。特に肩を緊張させてしまいます。どうしてそうなるの? と疑問なんですが、そんな人には緊張と脱力しか存在しないみたいです。

*ここで、肘が肝心です。肘が緊張しているか、緩んでいるか、という自己検証です。鷹爪は、前腕だけ使うので、当然、肘は緩んでいます。肘が緊張すると、肩も緊張します。

*心意六合拳の蛇行歩は肘で撃ちますが、肘は緩んでいます。心意六合拳の熊吊膀は肩で撃ちますが、肩は緩んでいます。

*以前、パンチを撃つと肘を痛める人がいました。不思議だなあ、と思っていました。彼は仕方無いので、脱力して練習していました。ある日、心意六合拳の挑領を思い切り撃ってごらん、と言ったら肘が痛いと苦痛の表情を浮かべていました。そのまま消えました。

*彼は極端な例なのですが、実は一般的な例でもあります。それほど重い症状ではないけれど、肘から肩を緊張させてしまう人は珍しくありません。むしろそれが一般的です。

*それが全身を歪めてしまいます。それを脱力では解決できません。

*心意六合拳の弓歩も同様です。外側広筋ではなく、内転筋を使います。筋肉の使い分けが大切です。

*全身の力を統一する、なんて必要ありません。全身の力は使いません。部分的に使います。
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by tiger-hawk | 2016-05-01 05:53 | 姿勢勁力

フニャ弓歩(変態するために)

*心意六合拳のフニャ弓歩です。これは虎鷹拳院の動物武術・心意六合拳です。他の心意六合拳については、知りません。責任は取りかねます。真夜中に電話しないでください。

*宋氏形意拳・フニャフニャ崩拳に続くフニャ第二弾です。フニャフニャ崩拳ほどフニャフニャじゃないので、フニャ一個です。

*え? フザケルナ? いえいえ真面目です。ホントですよ~~ あーきれいなオネーサン、帰らないでくださーい ! 話しを聴いてくださーい ! 墓場から古拳譜が発見されたなんてヨタ話ではありませんからあー 陰陽五行説なんて迷信ではありませんからあー

*心意六合拳の弓歩は、そんなに突っ張らなくていいです。しかし、膝裏は伸ばします。この膝裏がミソです。膝表は伸ばしません。

*え? 結果は同じだろ? いえいえ違います。膝表を伸ばすと、大腿直筋を使う結果となります。これで内転筋が使えなくなります。なにしろ、大腿直筋は強力ですから、影響力が大きいのです。

*膝裏を伸ばすと、大腿直筋の裏側の大腿二頭筋を使うことになります。ここから内転筋への道が拓かれます。

*その前に、後ろ足を内側へ絞ります。そのままだと、外側広筋に偏ってしまいます。普通の弓歩は外側広筋に偏っています。その結果、外へ開いてしまいます。普通の弓歩とは、ヒト武術の弓歩です。

*外側広筋に偏っていると、がに股気味になります。動物武術は四足歩行の虎を基準とします。四足歩行のネコ科では、がに股なんてあり得ません。

*がに股は外側広筋でバランスを取ります。しかし、欲しいのは内転筋のバランスなのです。

*お年寄りがトボトボ歩くのも、内転筋の衰えによるものです。内転筋を使うのは、老いを防ぐことにもなります。

*そのために、日頃から大股に真っ直ぐに歩きます。大股は指行性に繋がります。大股に歩くことによって、足首が折れ曲がります。足首が折れ曲がると、足指に体重が載ります。それにより、足指を使って歩くことになります。

*現代日本人は足指を使って歩かないので、足指が退化しつつあるそうです。外反母趾なども、足指を使わないで歩く結果です。

*さて、膝裏を伸ばした弓歩となります。太ももの裏側の筋肉=大腿二頭筋を使います。後ろ足を内側へ絞ることによって、足首が折れ曲がります。これで下腿三頭筋が生きてきます。

*そして、フニャと力を抜きます。するとあら不思議、内転筋に体重が降りてきます。後ろ足の内転筋が主ですが、前足の内転筋にも体重が少し降りてきます。

*弓歩はアーチ橋です。そのアーチ橋のバランスを内転筋で造ります。

*弓歩はそんなに突っ張りません。これは何を意味するのか? それは、結果として弓歩になるということです。

*弓歩は、鶏行歩の、大きい鶏歩の延長線上にあるということです。後ろ足の蹴り出しは使わないということです。ここにおいて、弓歩運動は無くなります。

*鶏行歩の変形が弓歩となります。そして、フニャと力を抜くと、内転筋に体重が降りて来ます。体重は勁力の元です。勁力の元を前倒ししてはいけません。

*つまり、体重を浴びせてはいけません。寄りかかってはいけません。体当たりしてはいけません。

*アーチ橋を崩してはいけません。撃つのは、前腕の鷹爪です。橋はそのままです。橋は動きません。弓歩は動きません。姿勢はそのままです。体重移動してはいけません。

*姿勢そのものが武器となります。
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by tiger-hawk | 2016-04-30 05:18 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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