動物武術の虎鷹拳院日誌

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カテゴリ:姿勢勁力( 194 )

肉体と意識の改造

*力を抜くといっても、闇雲に抜くのではありません。やたら力を抜くとヨーガの死のポーズに成ります。つまり、寝てしまいます。

*しかし、気で打つ、わけではありません。気とは気持ちのことです。しかし、武術の気とは何か? それは反射神経と成ります。

*武術を安易に格闘技化すると、反射神経の競争となります。どっちが先に当てるか、という競争です。残念ながら、そこに勁力は生まれません。反射神経は勁力ではありません。戦略・戦術も生まれません。

*拳は速ければそれだけでいいわけでもありません。速さだけ競うと、腕の伸縮運動になってしまいます。軽い拳となります。

*上半身では、肩と大胸筋と上腕の力を抜きます。でも、なかなか難しいものがあります。全てフニャフニャでも困ります。そこで、代わりのものを用意します。

*肩(肩甲骨) の代わりに僧帽筋です。

*大胸筋の代わりに小胸筋と前鋸筋です。

*上腕の代わりに前腕です。この前腕の筋肉で指を操作します。前腕の筋肉で掌を、拳を造ります。それが心意六合拳の「鷹爪」です。心意六合拳の単把は、宋氏形意拳の崩拳は、直接には前腕の筋肉で撃ちます。

*身体全体の制御は腹筋群です。腹を少し凹ませて左右横へ腹横筋を引っ張ります。ここが中心となります。腹直筋で体幹を立てます。腹斜筋で体幹を締めます。これが心意六合拳と形意拳の「龍腰」へ繋がります。

*背骨は体幹の真ん中にあります。だから、背筋を伸ばすと背骨は反り返ります。それは弱い姿勢となります。

*猫背になるのは、腹直筋を使わないからです。すると、だんだんと腹直筋は弱まります。やがて背骨は曲がります。

*座っていても少し訓練はできます。それは体幹を腹直筋で立てることです。もちろん、腹横筋も使います。

*上半身は体重の利用が難しくなります。そこで、鉄牛耕地します。しかし、注意しないと鉄牛耕地は腕立て伏せになってしまいます。腕立て伏せは肩甲骨発勁に発展します。

*誰が考案したのか知りませんが、肩甲骨発勁は愚かな行為です。私は笑って見ていましたが、かなり病気が拡大しているそうです。肩の脱臼も招きます。

*歩型の練習が姿勢勁力の基礎となります。心意六合拳の鶏歩と弓歩、宋氏形意拳の六合歩、です。

*秘術を求めて虎鷹拳院に来る人もいます。そんな人は鶏歩や六合歩の練習から逃げます。虎鷹拳院に秘術はありません。姿勢勁力の根本は指行性勁力です。立ち方・歩き方が基礎です。秘伝はありません。全部、公開しています。

*弓歩から始めます。弓歩の勁力は練習の初日から出ることもあります。先日の若い女性は見学の初日に勁力を出していました。とても簡単です。

*でも、武術の経験者は大腿直筋で弓歩を造ってしまいます。大腿直筋に外側広筋も加わります。これはなかなか治りません。だから、未経験者のほうが上手く場合があります。寄りかかり病もありません。肩発勁病もありません。

*秘術・秘伝はありません。だから、いつも同じことを書いています。だから読んでも面白くありません。実際にやってみると、面白くなります。実行するのは、あなたの肉体です。肉体と意識の改造です。気ではありません。

*ところで・・・いつも馬鹿なことばかり言っているので、オバチャンBが「センセーはアホ だから」と言ってました。若い女性の前でそんなこと、言わんといてなー アホやけどー
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by tiger-hawk | 2017-02-01 07:44 | 姿勢勁力

浮くか浮かざるか

(昨日の体育館から)

*「心意六合拳・鷹爪における上腕主導から前腕主導への変換」・・・なんだか長ったらしいテーマですが、やってみました。

*指先をゆっくりとやや丸めながら伸ばします。だんだんと力を入れます。ある程度になると上腕が緊張します。

*それだと行き過ぎなので、また元へ戻ります。肘を緊張させずに、その手前の前腕の緊張で止めてしまいます。ここが限界です。

*全員成功しました。問題ありません。

*ただ押す時に、肩を緊張させる人がいました。最後に大胸筋を使ってしまいます。これは習慣性の問題です。そのようにしなければいけない、と脳神経が命令を出しています。

*人の脳神経へ手を突っ込むこともできないので、自分で克服しなければいけません。

*大胸筋を使わなければ不安になるようです。武術はそうあるべき、と思い込んでいます。力を入れてはいけないのですけど。力を入れなければ、力は出ます。どうしても納得できないようです。そんな人もいました。

*最後まで前腕だけで撃ちます。そのような習慣性を練習で自分に徹底させます。

*プロ選手ならば、徹底的な練習量で克服するところです。私たちの練習量なんてわずかなものですから、ていねいな練習で体得しなければなりません。

*宋氏形意拳のフニャフニャ崩拳は、これを極端に押し進めた結果です。普通の人がやるフニャフニャ崩拳は、岩のような肩で実行されます。ガチガチ崩拳そのものです。本人には理解できません。

*「心意六合拳・鶏行歩における大腿直筋時間から下腿三頭筋時間への移行」・・・これも長ったらしいテーマですけど、やってみました。

*これ、指行性勁力の核心的部分です。ここを克服できたら、大腿直筋主導から下腿三頭筋主導へ変換できたなら、大きな問題は残っていません。簡単に撃てます。

*鶏歩から前足が半歩前進します。後ろ足は着地していません。前足一本足状態になります。

*この時は、大腿直筋時間です。

*ここから、足首が折れ曲がります。だんだんと下腿三頭筋時間が始まります。

*後ろ足が前へ行きます。前足は後ろ足となります。踵は浮き上がります。

*下腿三頭筋時間へ変換できないと、大腿直筋は地面を蹴ります。踵は高く浮き上がります。

*結果、身体は浮き上がります。

*一人だけできないので、私が手で修正してあげました。すると、大きい鶏歩に成りました。もちろん、勁力も出ました。

*しかし、一人でやらせると修正できません。なぜかなあ? と思ったら、自分の身体が浮いていることを感じ取れないようです。

*自分の身体が浮いていることを感じられない人をどうやって教えるか? さあ、困りました。大腿直筋の過緊張です。

*この人の場合は仕方無いので、次回は武式太極拳からやってもらうことにします。武式太極拳の虚歩は、後ろ足の踵が浮いていないので、大腿直筋が地面を蹴る心配は少なくなります。

*根本原因は大腿直筋の過緊張です。大きい鶏歩では後ろ足の踵が接地していないので、地面を蹴らないと不安になるようです。この不安感を克服する必要があります。もちろん、本人は無意識なので、不安に感じる自分を感じることはできていません。自分だけはとても安定しています。意識も安定しています。

*彼を見ている他人は、浮いているなあ、と不安になります。浮いていることを自覚できない人を教えるのは、なかなか難しいです。

*中国ではどうしているか? なんにも言いません。指導しません。私には指導放棄に見えます。どうでもいいみたいです。そんな人が先生となります。虎鷹拳院では指摘します。プライドの高い人はそれで消えてしまうこともあります。

*中国ではそんなことはできません。中国人は面子を重んじます。恨まれる場合があります。子供でも親に向かって「ごめんなさい」とは言わないそうです。うなだれて反省の意を表します。ごめんなさい、という中国語はありますが、使えません。怖いですねえ~ 私としては・・・逃げろ~~ 

@ どうして時々、読書感想文があるのか? とサンダーさんに質問されました。このblog はどうして存在しているのか? と聞かれたみたいです。このblog は虎鷹拳院の活動日誌なんですが、テキトーにやっています。私の存在そのものがテキトーなんです。テキトーに生きています。どうもすいません。今読んでみたい本は「哲学者とオオカミ」です。面白そうです。まあ、長くてもあと10年位で死ぬでしょう。え? 今すぐ死ね ! そうなんですか? 逃げろ~~ 

@ 私には武術の素質も格闘技の才能も欠落しているのですが、撃てるようになりたい、とだけ考えていました。誰でも達人に成れるわけではありません。私も達人には成れません。でも、撃てるようには成れました。だからあなたも撃てるように成るべきです。どうしてか? 楽しいからです。それと、浮かない身体はとても気持ちいいです。浮かない鶏行歩は快感なんです。
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by tiger-hawk | 2017-01-29 07:24 | 姿勢勁力

秘伝武術の終焉

*こんにちわ、全国のみなさまへ姿勢勁力をお届けするフジマツと虎鷹拳院です。

*そして、2月19日、姿勢勁力の太極拳版の武式太極拳(喬式太極拳) をお届けします。

*武式太極拳の姿勢勁力は、心意六合拳・宋氏形意拳と比較して容易に習得できます。

*それは、蹠行性(せきこうせい) から隠れ指行性への移行時間があるからです。(会員のwさんが看破していました。私ではありません。) 

*心意六合拳と宋氏形意拳の場合、いきなりの隠れ指行性が求められます。しかし、武式太極拳はそんなことはありません。だから、比較的簡単です。一回のワークショップで姿勢勁力を獲得することも可能です。

*でもその代わり、軽快なフット・ワークはありません。心意六合拳・鶏行歩のような、相手の退路を断つような歩法はありません。相手を激しく追いつめるためには、心意六合拳・鶏行歩が必要となります。

*しかし、武式太極拳の解明は、神秘の太極拳を終焉させます。気の太極拳を滅ぼします。

*そして、武術に希望をもたらします。現実の確実な勁力を獲得します。もはや、ファンタジーではありません。

*但し、ガチガチおじさん・ガチガチお兄さんには困っています。そこで、禅密功を準備体操として教えます。フラダンスはやったことないので、禅密功にします。

*指行性勁力は足指から始まります。だから、足指ウォーキングも準備体操としてやります。実はこれだけでも撃てます。

*ところで、ガチガチおじさん・ガチガチお兄さんには、ガチガチのままで最適な方法があります。それが、震脚です。でも、震脚は足や腰が痛くなるので、あまりおすすめできません。どうしてもやりたい人は、そっちの道場がおすすめです。

*しかし、力を抜く必要はありません。それは難しいので、役割を変えるだけです。それなら誰にでもできます。

*上腕主導から前腕主導にします。それが心意六合拳の鷹爪です。

*大腿直筋主導から下腿三頭筋主導にします。それが武式太極拳の弓歩です。心意六合拳の鶏歩です。宋氏形意拳の六合歩です。

*これで神秘の武術は終焉します。秘伝武術は終焉します。そして、誰でも勁力を獲得できます。
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by tiger-hawk | 2017-01-28 13:28 | 姿勢勁力

大腿直筋時間と下腿三頭筋時間

*前回は、前腕と上腕の分離でした。それは、上腕主導から前腕主導への変換です。普通の人は鷹爪を知りませんから、どうしても上腕主導になってしまいます。主導権を前腕に明け渡します。全ては指先から始まります。そして・・・足指先から始まります。

筋力の分離その二、大腿直筋時間と下腿三頭筋時間・・・です。

*どうして心意六合拳の鶏行歩は大股で歩かなければならないのでしょうか?

*どうして心意六合拳の鶏行歩は低く歩かなければならないのでしょうか?

*それらはみんな、足首が折れ曲がるためです。

*どうして足首が折れ曲がらなければならないのでしょうか?

*それは、足首と足指に体重を降ろすためです。

*どうして足首と足指に体重を降ろさなければならないのでしょうか?

*それは、体重を勁力へ変換するためです。そこで初めて勁力が発生します。

*しかし、それらのことに無知な人は、膝を折り曲げてしまいます。すると膝に体重がかかります。結果的に膝を痛めます。

*膝を痛めなくても、体重は大腿直筋にあるままです。すると、身体は浮いたままです。もちろん、姿勢勁力は発生しません。

*静的勁力は発生しないので、動的勁力に頼らざるを得ません。それが、沈墜勁や震脚となります。

*しかし、ヒトは大腿直筋で直立二足歩行を確立しました。そしてアフリカを出て世界に広がりました。それはヒトの宿命です。

*したがって、心意六合拳・鶏行歩において、大腿直筋から下腿三頭筋への移行時間を設定してやればいいのです。

*鶏行歩に大腿直筋時間と下腿三頭筋時間を設定します。

*鶏行歩では、足を踏み出して前足一本足になります。すぐに足指と趾球で立ちます。隠れ指行性です。しかし、やや大腿直筋寄りで立っています。まだ下腿三頭筋に移行していません。

*この前足一本足時間を大腿直筋時間とします。

*ここから足首が折れ曲がり、やがて後ろ足が前へ出ます。踵は地面から離れます。後ろ足一本足時間となります。

*この後ろ足一本足時間を下腿三頭筋時間とします。

*鶏行歩には二つの時間がありました。大腿直筋時間と下腿三頭筋時間がありました。

*二つの時間を設定することによって、指行性を実現します。

*これが姿勢勁力の基礎勁力となります。宋氏形意拳・六合歩の場合は、あらかじめ下腿三頭筋時間を仕込んでおきます。

*武式太極拳では、虚歩=大腿直筋時間、弓歩=下腿三頭筋時間、となります。

*筋力の分離には、前腕と上腕の分離があります。その他に、大胸筋と前鋸筋・小胸筋の分離、外側広筋と内側広筋・内転筋の分離、大腿直筋と大腿二頭筋の分離、などがあります。

*全身の力を使ってはいけません。筋力は部分的に使います。それが「気配り」というものです。

@ 私には武術の素質も格闘技の才能も欠落していました。しかし、中国の伝統思想をゴミ箱へ捨てました。そこから道が開けてきました。武術の安易な格闘技化もしませんでした。それは勁力を失う道です。勁力は歩くことの中にある、と妄想していました。それは半分当たっていました。半分は間違っていました。

@ 浮くことを徹底的に嫌いました。浮いていなければ沈む必要もありません。すると、沈墜勁も震脚も十字勁も要らなく成ります。そして、心意六合拳の素朴な動物生態論がありました。そこで、動物の立ち方・歩き方を考えてみました。そこから姿勢勁力を解明しました。
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by tiger-hawk | 2017-01-26 07:16 | 姿勢勁力

筋力の分離その一

*筋力の分離その一「前腕と上腕の分離」

*前腕の筋肉は緊張しますが、上腕の筋肉はゆるんでいます。上腕は伸張性収縮も短縮性収縮もしません。

*これが心意六合拳の鷹爪です。

*そしてこれが、心意六合拳の単把、宋氏形意拳の崩拳、武式太極拳(喬式太極拳) のロウシツヨウホとなります。

*力を込めて肩を固めてしまう人は、これができません。そのために、姿勢勁力は自滅します。

*それでは、その練習方法を考えてみます。

*両手をブランと垂らします。力が入っていない状態です。とりあえず、片手を用います。

*そのまま肩の高さまで上げます。

*この段階で既に力が入ってしまう人もいます。立派なガチガチおじさんです。その場合は、またダラリと下げます。

*腕をダラリと下げた状態、またはそのまま肩まで上げた状態、から始めます。

*手をほんの少し丸めた状態にして、五指を大きく広げて伸ばします。指の第一関節から始めます。(以前は第二関節からとしていましたが、ガチガチに肩まで固めてしまう人がいたので第一関節からとします。第三関節からやる人が圧倒的に多いのですが、大きな間違いです。)

*手首に力を入れてはいけません。あくまで、手首に近い前腕の筋肉で指を操作します。

*指の第三関節に力を込める人、手首に力を込める人、が圧倒的に多いのですが、大きな間違いです。関節は使わずに前腕の筋肉だけ使います。

*少しずつ鷹爪を造ります。弱い力から始めます。

*だんだんと強い力を用います。

*ある段階まで来ると、肘と上腕が固まります。

*それはやり過ぎなので、肘が固まる寸前で止めてしまいます。

*これが、鷹爪の状態です。指先に意識集中します。これが、鷹爪の掌です。

*これを基本状態とします。

*指先に意識集中したまま拳をにぎります。

*すると、前腕の筋肉の延長で手首はフラットになります。手首に力を入れてはいけないので、手首の力でフラットにしてはいけません。あくまで前腕の筋肉の延長です。

*拳の中はほんの少し空気が入った状態となります。完全にギュッとにぎった状態ではありません。石のコブシではありません。これも前腕の筋肉と指先が直結した状態です。指先は緊張しています。

*拳をゆるめることによって、拳の中に空間を造ってはいけません。つまり、意識的にやわらかく握るのは間違いです。指先だけは緊張しています。単純にやわらかくにぎるのは間違いです。

*こここまでできたなら、掌・拳を耳の高さまで上げてみます。鷹爪が維持できていれば問題ありません。肘と上腕が緊張していなければ、問題ありません。

*そこから、心意六合拳の単把を練習してみます。武式太極拳のロウシツヨウホを練習してみます。

*あるいは、単なるひっぱたきを練習してみます。前腕の筋力と上腕の筋力が分離していれば、ひっぱたきも強力な武器となります。耳の高さからひっぱたきます。掌根を用いれば強力な打撃となります。

*肩がはずれていると大胸筋が緊張して、弱くなります。肩甲骨が後ろへ出た状態だと、弱くなります。(肩甲骨発勁をやってはいけません。) 宋氏形意拳の龍形基本功の状態にします。
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by tiger-hawk | 2017-01-24 08:58 | 姿勢勁力

ガチガチおじさんの処方箋

*私は人の気持ちが解らないアスペルガーなんですが、死にそうな病気(腎不全&心不全) して少しは進歩しました。

*また、「センセーなんかよりハンマー投げの選手のほうがはるかに凄い」という会員を、彼の幸せのためにハンマー投げへ転身してもらいました。今頃、楽しくハンマー投げしていると思います。

*というわけで、ガチガチおじさんのことも理解しようと考えました。自分はこのような困難が無かったので、理解できませんでした。私もガチガチでしたが、宋氏形意拳のフニャフニャ崩拳で克服しました。しかし、ガチガチおじさんにフニャフニャ崩拳を教えても効果ありません。

*ガチガチおじさんの大きな問題は二つあります。

*一つは足の問題です。

*いつもガチガチの大腿直筋で歩いているので、もっと下の下腿三頭筋に神経が通じていません。少しは通じているでしょうが、ナイフで切られないと感じられないでしょう。そんなことはできないので、穏やかな解決法を探します。

*大腿直筋で歩いているといっても、もちろん、下腿三頭筋も使っています。しかし、下腿三頭筋を感じることができません。

*ここで必要なのは、大腿直筋と下腿三頭筋の分離、です。いつもくっついて動いているので、下腿三頭筋が感じられないのです。

*どうして大腿直筋と下腿三頭筋が固く結合しているかというと、膝で結合しているのです。

*つまり、膝に体重が載っています。本人は知りません。

*これの解決法は、鼠蹊部を切り込みます。同時に尻を収めます。そして、足首が折れ曲がります。すると、膝にあった体重が足首と足指に降りてきます。

*この作業を心意六合拳の鶏歩と弓歩、宋氏形意拳の六合歩で実行します。なんとなく、立っていても解りません。

*ガチガチおじさんは鈍いので、実際に手で触れて教えてあげます。おじさんの鼠蹊部なんか触りたくないのですが、仕方ありません。口で言ってもおじさんには通じませんから。日本語としての意味は解っても、言葉の本質は理解できません。

*女性の場合は鼠蹊部を触ったら警察に逮捕されてしまいます。そこで、女性同士でやらせます。現在は、オバチャンが二人いるので助かっています。逮捕は免れました。もう歳なので警察のご厄介にはなりたくありません。

*N君の場合は、鼠蹊部と言いながらチンポ触っています。そういうことは自分の部屋でやってください。体育館でやってはいけません。

*もう一つの問題は腕です。

*心意六合拳の鷹爪とは、前腕の筋肉で指を操作することです。すると、鷹爪の拳、鷹爪の掌ができます。鷹爪で撃ちます。

*ということは、前腕の筋肉だけで撃ちます。すると、体重移動が消えます。前のめりにもなりません。宋氏形意拳の崩拳も前腕の筋肉だけで撃ちます。心意六合拳の単把も前腕の筋肉だけで撃ちます。

*ところがガチガチおじさんは、前腕だけでなく上腕も使ってしまいます。すると、肩も使ってしまいます。

*腕の課題は、前腕の筋肉と上腕の筋肉との分離です。

*実はこれ、とても簡単です。しかし、ガチガチおじさんにはできません。

*どうしてできないのでしょうか?

*ガチガチおじさんは、前腕の筋肉を使うと上腕も緊張させてしまいます。

*ガチガチおじさんには、フルパワーかナヨナヨか、選択肢が二つしかありません。中間段階が存在していないのです。頭が固くて想像力が枯渇しています。

*筋肉というと、フルパワーなのです。全ての筋肉を使いたいのです。全ての筋肉を使うと、強い力は出ません。全ての筋肉を使うと、勁力は死んでしまいます。

*「全身の力」なんか使ってはいけません。全身の力で撃つ、なんてことはあり得ません。そんな人がいたとしても、それは見せかけのパフォーマンスなんです。騙されてはいけません。

*実際には、中国の先生でも前腕と上腕の分離ができいない人がいます。そんな先生に引っかかってしまうと、武術人生を失敗します。

*鷹爪はある段階を越えると、上腕が緊張してしまいます。だから、上腕が緊張するギリギリのところを探します。その寸前で止めます。

*真面目な人はがんばってしまうので、その線を見つけられません。ゆっくりと少しずつ力を用います。本当に少しずつ用います。

*私のようないい加減で軽薄な人間だと簡単な作業です。でも、私のような人間に成ってはいけませんから、ゆっくり少しずつ、の原則を貫いてください。
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by tiger-hawk | 2017-01-23 08:29 | 姿勢勁力

圧腿と隠れた勁力

*圧腿は、少林拳や長拳の基本功として練習します。特に、蹴りの基本功として重要です。

*私は若い頃、故佐藤聖二さんに少林拳を教えてもらいました。その時に、圧腿も習いました。(佐藤聖二さんは後年、太気拳・意拳の先生として活躍しました。少林拳は高校生の佐藤さんに習いました。感謝しています。なお私は太気拳・意拳と無関係です。念のため) 

*この圧腿なんですが、姿勢勁力の足裏側筋肉の伸張性収縮にもたいへん役に立ちます。

*心意六合拳には、捲地風、刮地風、掃辺風、の低い蹴りがあります。これらは低い蹴りのため、それほど圧腿の必要性を感じられません。

*しかし、踵の前蹴り(馬形拳) 、踵の横蹴り(馬形拳、猴形券) 、踵の後ろ蹴り(馬形拳) などもあります。これらは足の裏側が伸びないと蹴ることができません。

*そのために、圧腿の練習が必要となります。股関節をやわらかくするのではなく、下腿三頭筋と大腿二頭筋を伸ばすためです。

*しかし、蹴りのためだけでなく、足の裏側が硬くなっていると、心意六合拳の弓歩ができません。弓歩で足を伸ばすことができません。足の裏側が縮んだままです。

*足の膝裏側が縮んだままです。特にガチガチおじさんの特徴です。

*さらに、心意六合拳の鶏歩も、宋氏形意拳の六合歩もできません。

*鶏歩と六合歩は、足が伸びないので圧腿の必要性が感じられません。ところが、足裏側筋肉の可動幅が狭いと、動きが制限されてしまいます。

*実は、鶏歩と六合歩でも、下腿三頭筋と大腿二頭筋が伸張性収縮するのです。これは見た目では解りません。実際、足の裏側は伸びません。しかし、内部で筋肉が伸びます。ほんの少し伸びます。

*心意六合拳の鶏行歩でも、内部で足の裏側筋肉が伸びます。すると、太もも表側の大腿直筋の呪縛から解放されます。

*縮んだ足裏では、心意六合拳の鶏行歩ができません。すると、表側の大腿直筋に頼る結果となります。そして、ガチガチの硬い鶏行歩ができあがります。

*もちろん、足首も硬いままです。すると、足首が折れ曲がりません。すると、足首と足指に体重が降りてきません。すると、勁力が発生しません。

*圧腿は蹴りのためだけではありませんでした。圧腿は、足裏側筋肉の伸張性収縮を実現させてくれます。

*圧腿は心意六合拳の弓歩のためだけではありませんでした。

*圧腿は、足の裏側筋肉で歩く心意六合拳の鶏行歩を実現させてくれます。

*圧腿は少林拳・長拳のためだけではありませんでした。

*圧腿は、心意六合拳・鶏歩、宋氏形意拳の六合歩における、隠れた伸張性収縮を助けてくれます。すると、地面を蹴る呪縛から解放されます。

*なお、武術は地面を蹴るものだ、心意六合拳は力強く表現するものだ、という思考に捕われていると姿勢勁力は発見できません。

*見た目の雰囲気に騙されてはいけません。力強く表現しても良く、やわらかく表現しても良いのです。それは個人的好みの問題です。そこにある隠された伸張性収縮に気付くべきです。

*力強く表現するのは、相手を威嚇するためです。やわらかく表現するのは、相手を騙すためです。それだけではありませんが、そのような効果もあります。

*力強い表現そのものに勁力はありません。やわらかい表現そのものに勁力はありません。隠れた勁力を発見してください。
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by tiger-hawk | 2017-01-22 06:59 | 姿勢勁力

突きが存在しません

*いわゆる"力こぶ"を造るには、腕を肘のところから曲げます。すると、上腕の内側が盛り上がります。

*腕を短縮させて筋肉を収縮させます。だから、これは上腕二頭筋の短縮性収縮です。

*もちろん、腕を伸ばして"力こぶ"を造ることもできます。拳をにぎって、あるいは掌を広げて腕を伸ばします。すると、上腕の外側が盛り上がります。

*腕を伸張させて筋肉を収縮します。だから、これは上腕三頭筋の伸張性収縮です。

*いわゆる"突き"は腕を伸ばします。だから、上腕三頭筋の伸張性収縮を用います。

*ところが、心意六合拳と宋氏形意拳の"姿勢勁力"では、上腕三頭筋の伸張性収縮を用いません。

*するとこれはもう"突き"ではありません。力を抜いて腕が伸びるだけです。したがって、姿勢勁力には"突き"が存在しません。

*しかし、前腕の筋肉は用います。拳をにぎり、あるいは掌を広げて、前腕の筋肉を収縮させます。指を前腕の筋肉で操作します。これが心意六合拳の"鷹爪"です。

*撃つのは前腕の筋肉だけを用います。前腕の筋肉は、上腕三頭筋とも上腕二頭筋とも強い関係を持ちません。(これを極端にしたのがフニャフニャ崩拳です。)

*しかし、脇腹の前鋸筋と繋がります。前鋸筋が前腕を、鷹爪を最後に支えます。また、背中の僧帽筋が"壁"となります。

*すると、前腕は体幹と一体化します。つまり、体幹の拳・体幹の掌が造られます。全体のバランスの要は腹横筋です。

*これが心意六合拳の馬形拳、宋氏形意拳の崩拳(五行拳) となります。そこに存在するのは"突き"ではなく、体幹の拳・掌となります。

*腕は肩で支えられるのではなく、前鋸筋で支えられます。結果、腕は肩から生えるのではなく、腕は脇腹から、前鋸筋から生えて来ます。

*その基本功が、宋氏形意拳の龍形基本功、熊の基本功1号・2号となります。

*武式太極拳(喬式太極拳) も心意六合拳の鷹爪を用います。鷹爪の用語はありませんが、同じことを喬松茂先生から教わりました。すると、同じ構造となります。

*姿勢勁力は突きが存在しない武術なのです。
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by tiger-hawk | 2017-01-21 07:35 | 姿勢勁力

歩けなくなってから始まる

*山西省太谷県へ行ってみたら、宋氏形意拳(宋式心意拳) の拳理は「静」だと言われた。え? 静?

*なんのことやら? さっぱり解りません。確かに田舎なので、静かですけど。新市街からかなり離れた所だし。

*震脚が無いから静かなのか? いえいえ、沈墜勁も十字勁も纏絲勁も開合もありません。なんにもありません。

*六合歩(三体式) はありました。熊の基本功1号と2号はありました。龍形基本功はありました。

*それより大問題なのは、歩けなくなったことです。歩くと浮いてしまう自分を発見しました。

*それは宋光華先生の近所に住む先輩を見たからです。先輩の宋氏形意拳は完全に浮いていました。フワフワと浮き上がっているのです。あーなっては駄目だなあ、と感じました。

*そこで自分を見ると、やっぱり浮き上がっています。あっ自分が駄目なんだ、と気付きました。

*そこで、ひたすら六合歩の定歩で五行拳を撃つことにしました。歩くと浮いてしまうのなら、歩かなければいいのです。

*でも歩かないと生きていけません。死んでしまいます。そこで、移動稽古をあきらめました。

*でもこの発想は極端です。普通の人ならこんな決断はしないでしょう。性格が極端です。だから、アスペルガーといわれるわけです。

*以前、拳杯という大会を開催していました。10年位続けていました。ある時、イジワルされて大会を妨害されました。それで、中国武術関係を全て切りました。全て切ることもないだろうに、極端です。全てがメンドー臭くなりました。もうどうでもいいや、というわけです。たくさんの友人を失いました。正しい判断だったと考えます。

*一年前あることで、古い友人から「脳が未発達だ」と批判されました。腹立ったので、関係を切りました。でも、確かに脳が未発達かもしれません。アハハ でもスッキリしました。

*さて、山西省で歩けなくなった私は、歩く稽古はあきらめました。もちろん、日本でもいつも浮き上がっていましたけど。

*2年後、上海の郊外にある警察学校へ行きました。それは原野の中にぽつんとありました。名前も顔も知らない先生に入門するためです。もちろん、その先生の心意六合拳を見たこともありません。評判も知りません。教えてくれるのなら、それだけで幸せというものです。

*ことの発端は、陶子鴻先生の本を手に入れたことです。なんだか面白そうだ、この先生に入門しようと決めました。そこで、上海の友人に陶子鴻先生を探してくれるように手紙を出しました。ところがその友人と連絡が取れなくなりました。まっいいか、と飛行機に乗り込みました。めっちゃいい加減です。

*とりあえず、上海体育学院の邱先生の自宅へプラプラと行ってみました。すると邱先生は出張で不在。奥様がいろいろ手を尽くして、友人の引っ越し先を探してくれました。(その後、陶子鴻先生は亡くなっていることを知りました。友人は八方手を尽くして陶子鴻先生のお弟子さんを探してくれました。) 

*突然、邱先生の自宅を訪ねたので奥様はびっくりしていました。腹は減ったか? と聞くので腹減ったと言ったら、牛肉うどんを作って食べさせてくれました。いやあ、おいしかったあー かなり図々しいです。アハハ その後、心意六合拳の師匠の家でも、食事代も宿泊代も授業料も払っていません。ナンデヤネン ! (「裸の大将」と自分は似ています。アハハ) 

*様々な偶然と親切な中国人によって、姿勢勁力に導かれました。その始まりは私の極端な性格です。だからアスペルガーと言われたらそうかもしれません。

*歩けなくなってから、全てのことが始まりました。だから、浮き上がっている自分を発見することから、姿勢勁力が始まります。

*私のような極端な性格は要りませんが、発想の転換が必要です。それには、浮き上がっている自分を発見することです。
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by tiger-hawk | 2017-01-18 08:58 | 姿勢勁力

元凶は大胸筋

*心意六合拳の弓歩・・・その足の裏側筋肉の伸張性収縮は、私にとって当たり前でした。とても簡単なことでした。それは下腿三頭筋だけでなく、大腿二頭筋も伸張性収縮させます。

*後は、肩の力を抜くことだけです。しかし、相手がいると肩を使ってしまう人がいました。そんな人がたくさんいました。

*日常的には肩の力が抜けているのに、相手を前にすると、相手の身体を感じてしまうと、肩に力が入ってしまいます。肩で相手を支えると、とても弱い姿勢構造となってしまいます。

*ところが、もっと手前の問題がありました。

*それは大胸筋です。

*武術者に大胸筋は要らない、と心意六合拳の師匠に言われました。

*そこで、大胸筋は使わずに鉄牛耕地しました。結果、前鋸筋と小胸筋が発達しました。胸はぺちゃんこのままです。

*ところが、日本の学校教育では「背筋を伸ばせ」と教えます。この背筋を大胸筋で伸ばすのが、学校教育です。

*その結果、胸を張ってしまう人がいます。大胸筋そのものは貧弱でも、大胸筋を使ってしまいます。

*すると、鼠蹊部を切り込むことができません。鼠蹊部は伸びたままです。

*すると、太もも表側の大腿直筋で立ってしまいます。大腿直筋で弓歩を造ってしまいます。

*すると、太もも裏側の大腿二頭筋で立つことができません。下腿三頭筋はかろうじて使えても、大腿二頭筋が使えません。

*すると、やっぱり大腿直筋で立っています。元の木阿弥です。

*これの元凶は、胸を張ることでした。元凶は大胸筋でした。

*なお、いわゆる中国拳法の含胸拔背では、胸を縮めています。あれも、大胸筋を使っています。だから、姿勢は破壊されています。もちろん、姿勢勁力は出ません。

*流行の雑誌のプッシュアップを見ると、腹が落ちています。結果、肩甲骨が出ています。胸は張っています。全て駄目でした。本屋にありました。立ち読みしてみてください。

*大腿二頭筋が使えないのも、大腿直筋で立ってしまうのも、鼠蹊部が切り込めないのも、その元凶は大胸筋でした。胸を張るからです。

*では、背筋を伸ばすのは? 背筋を伸ばすのは腹直筋であるべきなのです。その腹直筋を使うのは、腹横筋です。

*腹を少し凹ませながら、腹横筋を左右横へ引っ張ります。すると、腹直筋も釣られて背筋が伸びます。背筋は背筋で伸ばしてはいけません。すると、胸を張ってしまいます。

*胸を張ってしまうと、全てが狂ってきます。

*大胸筋は使わずに、前鋸筋と小胸筋を使います。それが宋氏形意拳の龍形基本功です。
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by tiger-hawk | 2017-01-17 08:07 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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