動物武術の虎鷹拳院日誌

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カギはダウンフォース

*肩の力は、前腕の鷹爪に死を招きます。(肩で撃つ時に、肩を使わないことを学ぶ必要があります。宋氏形意拳の熊の1号、心意六合拳の熊吊膀と龍形挿把、などです。) 

*太もも表=大腿直筋の力は、大腿二頭筋のダウンフォースを消してしまいます。

*この間違った二つの力は、ヒトの習性ともいうべきものです。すなわち、ヒトの直立二足歩行によりもたらされました。

*特に、現代日本人は、足指を全く使わないで歩くために、太もも裏=大腿二頭筋を使わなくなりました。これは、指行性ウォークと心意六合拳の鶏行歩で修正できます。

*大腿二頭筋のダウンフォースは、心意六合拳の鶏歩と弓歩に、宋氏形意拳の六合歩に、内包されています。

*しかし、大腿二頭筋のダウンフォースが最もはっきりと現れるのは、鶏行歩の途中の未完成鶏歩の時です。

*すなわち、途中の一本足状態の時です。これが、ニワトリの一本足時間の正体です。もちろん、ダウンフォースですから、地面を蹴ることはありません。試しに、できている人の太もも裏を触ると緊張しているのが解ります。

*心意六合拳の単練法は、二歩で構成されています。最初の一歩の未完成鶏歩が大切です。この時に、大腿二頭筋のダウンフォースを造ります。だから、未完成鶏歩で撃つ技も存在しています。形意拳の半歩崩拳も同様の技です。

*姿勢の勁力は、「撃つ前に」、大腿二頭筋でダウンフォースします。なお、沈墜勁や震脚は、「撃つ時に」、大腿直筋でダウンフォースします。

*この大腿二頭筋のダウンフォースが、静かな勁力の最後のカギをにぎります。
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by tiger-hawk | 2016-02-28 15:11 | 姿勢勁力

延長されたダウンフォース

*心意六合拳の鶏歩を延長したのが鶏行歩となります。鶏歩の後ろ足は曲がったまま延長されます。

*鶏歩のダウンフォースも延長されます。鶏歩のダウンフォースは、後ろ足の下腿三頭筋です。宋氏形意拳の六合歩も同様です。下腿三頭筋のダウンフォースも延長されます。

*ところが、後ろ足が延長されますので、下腿三頭筋のダウンフォースだけでは間に合わなくなります。そこで、太もも裏の大腿二頭筋のダウンフォースが必要となります。

*大腿二頭筋のダウンフォースは、心意六合拳の弓歩で覚醒されます。覚醒されるはずです。

*ところが、長い間、いわゆる中国拳法を練習していた人は、大腿二頭筋を使用できません。ほとんどの運動は、太もも表の大腿直筋が担ってきました。その習慣性をひっくり返す必要があります。これは、たいへん困難です。

*これが、中国拳法出身者の高いハードルとなります。そのためにも、指行性ウォークがたいへんに重要となります。指行性ウォークで大腿二頭筋を覚醒させます。

*その後に、心意六合拳の弓歩を練習します。

*すると、延長されたダウンフォースが開発されます。ここで、未完成鶏歩ができるようになります。未完成鶏歩とは、ニワトリの一本足状態のことです。その時に、大腿二頭筋がたいへん活躍します。

*その瞬間に打撃すると、未完成鶏歩の搖閂把=鶏形展翅となります。

*太もも表の力と、胸の力が姿勢の勁力の障害となっています。胸の力とは大胸筋のことです。大腿直筋の使い過ぎと、大胸筋の使い過ぎとなります。

*これ何かに似ているなあ・・・と思っていたら、ゴリラとチンパンジーを思いだしました。ゴリラとチンパンジーの直立姿勢です。太もも表と胸の力で、バランスを取ります。

*四つん這いから直立する時に、太もも表と胸の力で起き上がるのです。初期人類も、そのように起き上がったと考えられます。となると、これは700万年の呪いです。

*姿勢の勁力は、700万年の呪いからの脱却を計ります。これはたいへんそうですが、意外と簡単です。胸の力は、腹の力に置き換えます。太もも表の力は、太もも裏の力に置き換えます。

*少なくとも原因と対策が解りました。私は原因も知らず、対策にも無知でしたが、自然に克服してしまいました。そのために、人の気持ちの解らない人間になりました。たいへん申し訳ありません。

*指行性ウォークは、延長されたダウンフォースを実現します。
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by tiger-hawk | 2016-02-26 00:49 | 姿勢勁力

勁力の生命線

*指行性というとランニングが有名です。蹠行性(せきこうせい) のヒトも、ランニングすると指行性になると言われています。(公園には、蹠行性でドタドタ走る中年のオジサンもいますが。)

*しかし、指行性ランニングでは姿勢の勁力が発生しません。何故でしょうか?

*ランニングは地面を蹴ります。地面を蹴るということはジャンプするということです。ジャンプすると身体は浮きます。身体が浮くと、勁力として利用できる体重が激減してしまいます。

*しかし、もっと大きな問題があります。

*地面を蹴ると、足首が伸びてしまいます。足首が伸びてしまうと、下腿三頭筋に掛かっていた体重が消えてしまいます。すると、下腿三頭筋は弛緩してしまいます。下腿三頭筋は空っぽとなります。これが勁力の死となります。

*地面を蹴らないで歩くためには、どうすればいいのでしょうか?

*そのためには、心意六合拳の鶏歩で、下腿三頭筋に体重が掛かっている状態を覚えることが大切です。宋氏形意拳の六合歩も同様です。

*そのためには、鶏歩で足首が折れ曲がっていなければいけません。鼠蹊部も折れていなければいけません。尻を出してはいけません。腹横筋で身体の中心を造ります。特に欲しいのが、足首のくびれと鼠蹊部のくびれ、となります。しかし、微妙にしゃがんではいけません。

*これらの姿勢の条件を満たします。原点は、足首に体重が掛かることです。足首は関節ですから、実際には下腿三頭筋が体重を支えることになります。

*鶏歩ができるようになったら、鶏歩のままで歩きます。足首が折れ曲がったまま、下腿三頭筋の感覚が消えないままで歩くことを覚えます。それが鶏行歩となります。

*ある程度、前へ傾いても、下腿三頭筋の感覚は消えません。しかし、ある一線を越えてしまうと、下腿三頭筋は空っぽとなります。だから、前のめりになってはいけません。

*だから、勢いに任せてはいけません。勢いを殺すような感覚が大切です。この境界線はとても微妙です。

*だから、毎日、鶏歩で下腿三頭筋の感覚を磨きます。ここが、姿勢の勁力の生命線となります。実際には、コーチの指導が必要となります。微妙な感覚なので、自分一人では、なかなか解決できません。
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by tiger-hawk | 2016-02-25 05:45 | 姿勢勁力

勁力の距離と時間

*指行性ランニングは地面を蹴るので、ジャンプすることになります。

*指行性ウォークは、下り坂をイメージしたので、地面を蹴ることはありません。しかし、ジャンプしないので、踵はわずかに地面に触れます。触れるだけで、着地は趾球となります。(触れるだけなので、触地、と称することにします。)

*指行性ランニングは、着地は趾球と足指になるかと考えられます。着地してそのままジャンプするようです。

*指行性ウォークは、着地は趾球で、その後、足指に全体重を載せます。その間、瞬間的に時間差があります。

*時間差を設けないと、全体重を足指に載せるのが困難となります。

*この、趾球から足指までの距離と時間を利用して、撃つことになります。

*これは、心意六合拳の全ての打撃に共通する距離と時間です。宋氏形意拳でも同様です。

*蹄行性ではありませんから、足指といっても、指先ではなく指の腹となります。

*趾球から足指腹までの距離ですから、とても短くなります。この短さが、技の鋭さを生み出します。技の鋭さが、打撃の強さを生み出します。

*これは、パンチングミットで安全に確かめることができます。単虎抱頭などの劈でも、虎抱頭の肘でも、普通の拳でも、強い打撃力を生み出します。

*その場で動かなくても、大きく踏み込んでも、同じ距離と時間を用います。

*これが、動物武術の発勁の距離と時間となります。
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by tiger-hawk | 2016-02-24 05:59 | 姿勢勁力

身体各部品を使い分ける

*ヒトは基本、蹠行性(せきこうせい) なんですけど、ちょっと指行性になる時間があります。

*有名なのが、アフリカ大地溝帯のマラソン選手です。完璧に指行性でランニングします。でも、日本人には無理みたいです。せいぜい半指行性? 

*もっと簡単な例として、階段を登る時は蹠行性になりますが、下る時は指行性になります。確かめてみてください。

*坂を上る時は蹠行性ですけど、下る時は指行性に近くなります。これも、確かめてみてください。

*バレリーナはつま先で立って歩きますから、指行性どころか蹄行性になります。山羊さんや羊さんと同じです。でもヒトには蹄がありませんから、たいへんでしょうね。シューズの先が厚くなっているそうですけど、それでも痛いでしょうね。ブタのフジマツにはとても無理ですけど。

*ところで、階段を下る時と、坂を下る時は指行性に近くなります。この感覚を、指行性ウォークに生かします。

*指行性ウォークでは、一本足の足指に完全に全体重が載ったのを確認してから、足を出します。ここが命です。

*また、歩幅を大きくします。すると、太もも裏の大腿二頭筋が覚醒します。これがダウンフォースになります。指行性ウォークだけでも発勁できます。日常歩行を指行性ウォークにしてしまえば、いつでも練習できます。周りの人に気付かれることもありません。

*指行性ウォークを低くして、ダウンフォースをさらに強調したのが、心意六合拳の鶏行歩です。もちろん、発勁力量は鶏行歩のほうが優れています。

*身体の各部位を使い分けることについて、専門用語があるそうです。ダンサーやカイロプラクターはご存知らしい。聞いてみてください。

*ともかく、鷹爪を成功させるには、前腕の筋肉と上腕の筋肉を使い分ける必要があります。最後は前腕の鷹爪だけで撃ちますから。これが難しいらしい。

*前腕で撃て ! というと、それだけで肩が緊張してしまいます。そんな人が少なくありません。

*肩を使わずに、腹だけ使う必要があります。かなり、強烈に腹横筋に意識をかけます。下腿三頭筋と違って、腹横筋に体重は使えませんから、意識が重要となります。

*禅密功の場合、肩と胸を使わずに、背骨だけ使います。これができない人がいます。

*鉄牛耕地で、腹圧を上げろ、というと、尻を持ち上げる人がいます。いえ、尻は関係ないのですけど。腹だけで身体を持ち上げる気持ちでやると、軽々と自分の身体を持ち上げることができます。もちろん、前腕も使いますけど。腹と前腕です。とてもラクチンなんですけど。

*肩でやる腕立て伏せよりも、腹でやる鉄牛耕地のほうが楽だし気持ちいいんですけど。

*心意六合拳の起勢では、肩と胸を使わずに、腹だけ使います。実際には、肩と胸を使ってしまう中国の先生も、少なくないようです。結果、身体が開いてしまいます。そして、身体の回転する悲惨な熊吊膀となります。

*私は師匠のような起勢ができなくて悩んでいましたが、ある日、肩と胸を使わず、腹だけ使うことに気がつきました。すると、体幹の絞り=龍腰を体得できました。

*鼠蹊部は、膀胱の辺りで折り畳みます。同時に、尻を収めます。これを提肛と称します。つまり、尻が出てはいけません。これは腹横筋で尻を巻き上げるようにします。

*鼠蹊部を折り畳むことを、心意六合拳では縮身と称します。猴縮身などです。

*熊の1号と龍形基本功(宋氏形意拳) は、尻と肩が同調して、体幹が同時に動きます。ところが、腹横筋だけ使う、ということができないと、体幹はバラバラとなります。

*体幹の絞りは、縮身・提肛とセットになっています。(これらのことは自分一人で解決しました。だから、誰でもできると思い込んでいました。どうもすいません。) 

*どれも、身体の各部品を使い分けることが必要となります。
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by tiger-hawk | 2016-02-23 02:53 | 姿勢勁力

勁力への旅・その八(終わりの始まり)

*さて、世の中は、電波停止 ! の女ヒットラー が登場したりして騒がしいようですが、そんなこととは関係なく、勁力への旅も終わりを迎えております。

*ある日、心意六合拳の様々な流派に詳しい回族の陳先生を招いたとのこと。張克強先生の兄弟子の蔣鴻興先生も同席していました。

*何か質問しなさい、と張克強先生に言われたので、そこで、さっそく陳先生に質問しました、「四把捶の意味とは何か? 」。ところが陳先生、「初対面の君にそんなことは教えられない」と来ました。「それは爆弾の製造法を教えるようなものだ」だそうです。「危険過ぎる」そうです。

*自分としては気楽に質問したのですが、そんないきなり拒絶されたので、もうどうでもいいや、という気分になりました。陶子鴻先生の系統の心意六合拳には四把捶がありません。それで質問しただけなのですけど。

*私は張克強先生から四把捶は学習しました。張克強先生、三系統の心意六合拳を学んだようです。その後、私は、四把捶には動物武術としての思想性に欠けているのが解りました。単なる技の寄せ集めです。したがって、今は練習していません。

*その後、三人の先生は談笑していました。私は一人で練習です。いろいろやったのですが、特に鷹抓把をやってみました。(ちょうど、裏手がサッカー場でした。)

*すると、蔣鴻興先生が言うには、「初めて見た時はどうしようもない奴と思ったが、少しは進歩したな」とのことでした。けなされたのか褒められたのか、解らないのですけど、自分は前向きに捉えました。

*そしてこれは、「地面を蹴らない後ろ足」のことだな、と解釈しました。

*その後、鶏形単把をやってみました。すると、陳先生が修正してくれました。その単把、おかしなことに、前手の手首に後ろ手を添えます。両手が重なることがありません。とにかく、意味も解らずやっていました。

*そして、突然、「この勁で撃つ」と動作を示しました。それは、小さい弓歩で、後ろ足の踵を上げて降ろしました。たったそれだけのことです。

*私はそれで勁力に覚醒しました。

*ところで、前手の手首に後ろ手を添える単把なのですが、張克強先生の自宅に戻って、その単把を練習していました。

*すると、張克強先生、笑っています。「フジマツ、お前、からかわれたんだよ」と言います。

*「確かにフジマツにはそのように教えたけど、自分でやっていた時は、両手を重ねる手型だった」とのことでした。あれ? また騙された ! 自分、馬鹿だなあ、と再認識しました。

*確かに、冷静に考えれば、前手の手首に後ろ手を添えても、無意味です。

*帰国後、漫画「拳児」を見たら、同じウソ単把が載ってました。あれ? 原作者の松田隆智先生も騙されてた ! これ、回族の騙しのポピュラーなテクニックなんですね。面白い ! と思いました。別に腹も立ちませんでした。

*何故って、陳先生、勁力を覚醒させてくれたからです。もちろん、ただ見せてくれただけです。解説もありません。しかし、私には解りました。

*この方法を、張克強先生に見せたところ、一笑に付されてしまいました。しかし、これも私には解ってしまいました。陳先生と張克強先生は同じことをしているのです。

*この方法には形がありません。そもそも鶏歩の中に内包されている勁力だからです。それを張克強先生は表面に表現しません。

*しかし、陳先生は表面に出しました。それだけの違いです。では何故、陳先生は表面に出したのか? それはフジマツに見せるためでした。あの動作に必然性はありません。いじわるそうで、親切な一面もあった陳先生でした。あれから一度も会う機会がありませんでした。届かないかもしれないけど、ありがとうございました。

*帰国後、陳先生の方法を教えてみたけれど、誰一人できませんでした。それ以来、日本人には無理、と教えるのを止めてしまいました。みんな、太もも=大腿直筋で地面を蹴ってしまうのです。地面を蹴ってしまえば、それで終わりです。勁力は発生しません。

*その後、下腿三頭筋で地面を蹴る人も現れました。そうです、八卦掌みたいな方法です。どちらにせよ、地面を蹴れば終わりです。

*ところが先日、クッキーさんが「こうですよね」と成功させていました。これにはびっくりしました。できる人もいるんだ、と認識を改めました。それでも、積極的に教える気持ちはありませんけど。

*この勁力は、心意六合拳の鶏歩に内包されています。宋氏形意拳の六合歩にも内包されています。もちろん、気付かない中国人もたくさんいます。すると、沈墜勁や震脚などの外勁力に頼る結果となります。

*この勁力は、鶏歩と鶏行歩を全く同じものとして捉えると覚醒します。鶏歩の後ろ足が全く変化することなく、鶏行歩します。すると、発生します。

*しかし、この勁力を「後ろ足勁力」とネーミングしたことは失敗でした。誤解を招く結果となりました。

*そもそも一般の人の後ろ足は、地面を蹴るしかありません。太ももで地面を蹴るしかありません。それ以外、想像できません。生まれて来てから、そのように歩いてきたのです。それは、ヒトの直立二足歩行の構造だからです。いうならば、樹上生活から草原生活になったサルの、700万年の伝統です。

*すると、当然、後ろ足で地面を蹴る心意六合拳も、形意拳も、一般的になりました。その他の武術はいうまでもありません。ランニングもウォーキングも同様です。

*後ろ足勁力では問題あるので、今では、ニワトリの一本足時間と虎の指行性として、整理しました。

*これに、体幹の絞り=龍腰と、前腕の筋肉=鷹爪が加わります。それで、姿勢の勁力と称します。姿勢を変えてはいけませんので、最後は、前腕だけで撃つ、ということになります。姿勢を変えてはいけないとは、体重移動してはいけないということです。

*これが、動物武術から発見する静かな力の正体です。
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by tiger-hawk | 2016-02-17 10:03 | 勁力への旅

勁力への旅・その七(国内ドタバタ篇)

*勁力への旅も最終回です。読者の方から、国内ドタバタ篇も書け、といわれたので、ちょっとだけ。

*20代の時、友達から太極拳が強そうだぞ、といわれたのでサトキ◯道場へ入門してみた。当時は選択肢がほとんど無かった。これは、後年、故佐藤聖二さんから、「フジマツさんはサトキ◯道場へ行ってた暗い過去がある」とからかわれる原因となる。佐藤さん、無邪気なものでした。子供みたい。私は高校生の佐藤さんから少林拳を習っていました。佐藤さんはもう太気拳の修行をしていました。

*その頃私は、友人たちと桃果団という武術サークルを作って、北の丸公園田安門の広場で、毎週日曜日に練習していました。この桃果団が、虎鷹拳院の原点です。何故か、噂になって、若い人が集まってきました。

*さて、時間を戻して・・・故松田隆智先生が、台湾経由の情報を著作にしてました。「少林拳入門」、「太極拳入門」とか、代表作が「謎の拳法を求めて」など。

*どうも、サトキ◯道場の情報と食い違う。それで、自分で中国へ行って確かめよう、ということになった。当時、中国とのパイプは、日本武道館で練習していた今は亡き日本太極拳協会しか無かった。自民党の故古井喜実先生のパイプです。それで、戦後初の大衆的太極拳旅行団に紛れ込むことにした。そこで見聞を広める。確か1977年かな。

*当時は、中国武術代表団が日本各地で表演会をしていました。1980年、東京公演の帰り道、なんとなく匂いがしたので、中国人らしい青年に声をかけてみる。八極拳ができる、とのことで公園で少し見せてもらうことにした。当時から中国語はちょっとだけできました。李英先生の発見です。

*国内で八極拳を見たことのある人はいなかったので、自分と同行した友人二人が第一号でした。でも、人がいい私は、さっそく佐藤聖二さんに「八極拳の先生が見つかった」と電話しました。八極拳は1980年から85年にかけて学びました。これは、人間関係が原因で止めてしまいました。でも、李英先生には感謝しています。後年、姿勢の勁力の発見に、八極拳の経験はたいへん役に立ちました。

*1982年に、上海へ旅行して、太極拳研究家の故顧留馨先生の自宅を訪問しました。(押し掛けた。) そこで、推手を裏技まで習いました。顧留馨先生、陳式太極拳と楊式太極拳の著作で有名でした。

*1984年(一ヶ月)と1985年、上海外国語大学へ語学研修しました。語学研修を利用して、一人で武術学習しました。徐文忠先生の自宅へ押し掛け、一至八翻(古典的な翻子拳) を習いました。心意六合拳もちょっとだけ。(その心意六合拳はスタイルが違うので、今はやっていません。)

*1985年は、自分で武術学習団を組織して(中国留学協会に支援してもらい) 、上海体育学院に二週間、翻子拳を学びました。私は上海外国語大学に残り、そこから通いました。それが終わってから、徐文忠先生に同行して、安徽省合肥市に徐淑貞先生(徐文忠先生の娘さんで、武術コーチ) を訪ねました。そこでも武術学習です。

*国内では、84年頃、常松先生に通背拳を学びました。そこは、私が様々な武術を習っていることで、他の道場生に嫌われたので、止めました。常松先生には良くしてもらったのですが、メンドー臭くなりました。私、投げやりな性格なので、すぐに逃亡します。後年、拳杯の大会もトラブったので、放棄して、ついでに中国武術とも絶縁しました。

*拳杯のトラブルでは、大阪の合気道の先生にお世話になりました。ありがとうございます。殺しのメッセージをくれた胴締め先生にも、「結果としては」感謝しています。その頃、拳杯を続けることに疲れていました。(自分の武術を深める時間が欲しかった。大会をやるために武術しているわけではない。まして、武術権力なんかどうでもいい。) 

*結果として、中国武術とも絶縁できました。これは本当に良かった。神様のお導きでしょうか? (無神論者なんですが) 中国武術と絶縁できたことも、姿勢の勁力を深める結果となりました。いいことばかりです。何故か、悪いトラブルが、結果として良い方向へ導きます。

長くなったので、一旦、切ります。(次回で本当に最終回です。) 
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by tiger-hawk | 2016-02-16 05:36 | 勁力への旅

様々な鶏行歩

*こんにちわ、二日連続して、おもてなし、したら、両足の内転筋が筋肉痛になったアホのフジマツです。心意六合拳の三盤落地、教えただけなんですけど。

*心意六合拳の鶏行歩も様々ですが、ちょっと分類してみます。なお、震脚風鶏行歩は省略します。

*その一、ホンダのアシモ君型鶏行歩・・・これは、蹠行性(せきこうせい) で地面を蹴る鶏行歩です。蹠行性なので、太もも=大腿直筋で地面を蹴っています。着地は、足裏全体が踵のような感じです。

*アシモ君の場合、鶏歩も指行性のフリして蹠行性になっています。後ろ足の足首は地面を蹴っています。

*修正方法・・・太ももの力を抜く必要があります。荒療治としては、太ももを叩いてあげる。これはちょっと痛いです。やはり、私が造った鶏行歩準備体操がよろしいんではないでしょうか?

*その二、半指行性で地面を蹴る鶏行歩です。この場合、趾球と足指で地面を蹴っています。結果、ジャンプしたようになります。要するに、指行性ランニングに近くなります。

*ジャンプしているので、結果、墜落します。指行性ランニングだと連続ジャンプになるのですが、歩いているので、そうもいきません。

*ジャンプすると、身体が浮きます。身体が浮くと、勁力として利用できる体重が激減します。結果として撃てません。

*地面を蹴るのではなく、足首が折れ曲がるようにします。どちらかいうと、上り坂ではなく、ゆるい下り坂を降りるような感じです。

*修正方法・・・指行性ウォークをやってもらいます。その上で、鶏行歩準備体操をやってもらいます。

*その三、足首が折れ曲がる鶏行歩です。これが目指す鶏行歩です。指行性ウォークだと、姿勢が高いので、足首が折れ曲がることはほとんどありません。

*これも、浮き上がる傾向があります。そこで、三盤落地のイメージ法を紹介します。手を前へ出して、何かを押さえ付けるようにします。

*相手の蹴り足でもいいし、相手の太ももでもいいです。(これは鷹形にあります。) 浮き上がって来る重い大きいボールを押さえ付けてもいいです。

*なお、四把捶のイメージ法では、何かとても重い物をつかんで少し持ち上げて歩きます。それで、浮き上がるのを防ぎます。

*これでもいいんですけど、虎鷹拳院では四把捶を練習していないので、三盤落地のイメージ法がよろしいかと思います。

*ところで、足首は自分の体重に任せると、折れ曲がります。積極的に自分から折り曲げてはいけません。だから、全体の力を抜くと効果的です。
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by tiger-hawk | 2016-02-14 22:15 | 心意六合*形意

勁力への旅・その六(騙された話)

*さて、世の中は憲法改正で大日本帝国への道か? と騒がしいようですが、勁力への旅も終わりに近づきました。その後もそれ以前も勁力への旅はあるのですが、全て省略です(笑) 。上海外国語大学のドタバタ篇も面白いのですが。くだらない失敗話もたくさんありますが、全て省略です(笑) 。

*勁力への旅は、騙された話で終わります。私、自慢じゃないけど馬鹿なので、よく人に騙されます。しかし、勁力の発見は、騙されたことにより成功しました。

*その前に、最初の訪問で、張克強先生は隣の農家へ案内してくれました。ニワトリを観察しようと言うのです。大きな金網の中で、ニワトリがゆっくり歩いていました。一歩進むと一本足になってしばらくそのままです。それからまた歩を進めます。また一本足になってしばらくそのままです。これはツルにも見られます。たぶん、餌を探しているのでしょう。

*これが心意六合拳の鶏腿(鶏歩と鶏行歩) のアイディアに繋がるらしい。その意味はその時は解りませんでした。後になって、一本足時間だと解りました。

*ヒトは歩く時、左右の足が交替するので、誰にでも一本足になる瞬間があります。では、どうして勁力が発生しないのか? それは一本足の時間が短過ぎるからです。つまり、一本足に全体重を集中する必要があります。これに、虎(ネコ科) の指行性が加わる時、足の根本勁力が発生します。その時、一本足の足指に全体重が集中します。

*その当時は、心意六合拳の鶏撲食と鷹抓把の技から、地面を蹴らない後ろ足、を発見しました。後ろ足は地面を蹴らないので、途中で弓歩状態になりません。ランニングとは明らかに違います。

*前足は軽やかに進み、やさしく着地します。沈墜勁も震脚もありません。着地はもちろん、肉球(趾球と足指) です。鷹抓把だと、かなり足指主体となります。そんなことを漠然と考えていた頃、翌年、また上海郊外へ行きました。

*ある日、張克強先生と出かけました。何処へ行くのか? ある回族の先生の自宅へ伺いました。するとその先生、四把捶の前に二把半がある、と言い出しました。え? 二把半? 聞いたことないぞ? なんだそれ?

*すると教えてくれるというので、一生懸命に真似してみました。やっと覚えて、謝謝 ! とその先生の家を後にしました。

*帰宅してから、二把半を練習していると、張克強先生が笑っていました。「フジマツ、お前、からかわれていたんだよ」と言うのです。「その二把半の虚歩を見てみろ、査拳の虚歩だ」と言うのです。

*確かにそうです。査拳や少林拳の虚歩は、前足のつま先を地面に付けます。しかし、心意六合拳の虚歩は、前足の踵を地面に付けます。まさか、回族の先生に騙されるとは思いませんでした。ところが、これだけでは終わりませんでした。

*さて、その時は、回族の先生の家から、モスクへ向かいました。上海最大のモスク、小桃園というモスクです。イスラームには寺院はありません。モスクはイスラーム礼拝所です。そこには基本的には、手足と顔を洗う洗い場と、集会所があるだけです。それに会議室と事務所が付属します。

*イスラームは偶像礼拝を禁止したので、モスクは基本的に簡素なものです。アラビア文字とアラビア風装飾はあります。(仏教もキリスト教も、最初期には偶像は無かったのですけど、後に生まれました。)

*そこで、回族の中年の拳師と老年の拳師に会いました。中年の拳師は、四把捶と弓歩の虎抱頭を見せてくれました。老年の拳師は、爆発だ ! と言いながら迫力満点の鷹捉を見せてくれました。

*すると、張克強先生、フジマツもやれ、と言うのです。しかも、搖閂把をやれ、と言うのです。その時、自分に勁力が無いことはもちろん自覚していました。その上に搖閂把です。一番自信の無い技です。どうやって撃ったらいいのか、皆目見当もつかない技です。

*力を入れても駄目なので、力抜きでやってみました。これは、帰宅してから、張克強先生、激怒していました。「お前のは踊りか ! 武術ではない ! 」と叱られました。まあ、叱られるのは予想していたのですけど、がっかりさせたのは申し訳ありませんでした。(宋氏形意拳で力抜きは徹底的にやったので、それだけは問題ありませんでした。)

*搖閂把は全く撃てなかったのですが、その後、搖閂把と馬形鑽拳の未完成鶏歩から、突破口を見つけました。(今は、会員にも強い人たちが現れてきたので、ヤバい状況ですけど。) 

*モスクでの演武はさんざんでしたけど、転んでもタダでは起きないフジマツです。初めて見た弓歩の虎抱頭は、しっかりと見て盗みました。まあ、簡単な技ですし、単虎抱頭の元の形と考えれば、どうってことない技なんですけど。でも、なかなか面白い技です。もちろん、打撃力は鶏歩の虎抱頭が最高で超危険です。

*さて、回族の先生に騙された話は、これで終わりませんでした。それが、直接、勁力の発見となりました。(つづきます) 
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by tiger-hawk | 2016-02-11 07:27 | 勁力への旅

姿勢の勁力の欠点

*姿勢の勁力には、どうも欠点があります。それは、武術はガンガンやるもの、と信じている人には向かない、ということです。そのような勇ましい人には、沈墜勁など発勁動作のある武術が向いていると考えます。だから、姿勢の勁力は万人向きではありません。自分の性格に合わせて選択してください。

*例えば、姿勢の勁力では、拳に体重を乗せてはいけません。拳に体重を乗せると、姿勢は崩れ、身体は浮いてしまいます。

*だから、姿勢の勁力では、体重を直接使うのではなく、体重を勁力へ変換します。具体的には、心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩、など姿勢を崩すことをしません。

*心意六合拳の鶏行歩は、体重を運ぶだけで勢いは必要ありません。ここがランニングや体当たりと違うところです。

*姿勢を保つために、体幹の絞り(龍腰) を用います。それは、脇腹の前鋸筋から、斜め下へ走り、反対側の鼠蹊部へ達します。これは両側で実行します。すると、順歩と逆歩の区別が無くなります。

*これが宋氏形意拳の熊の1号となります。あるいは、心意六合拳の龍形挿把、熊吊膀となります。

*拳に体重を乗せることなく、拳・掌は前腕の筋肉だけで撃ちます。これが鷹爪の拳理です。矛盾しているようですが、これで姿勢を生かせます。

*後ろ足には、足指と趾球ー足首ー下腿三頭筋の、勁力トライアングルができてきます。これは、足首に体重を降ろすことによって実現します。しかし、積極的に足首を折り曲げてはいけません。それだと逆効果になります。

*前腕の鷹爪を生かすために、肩の力を抜きます。肩に力が入っていると、そこで勁力にはカギがかかってしまいます。肩の力を抜くのは、なかなか難しいようです。

*肩に力が入っていると、腕立て伏せになってしまいます。肩の力を抜いて、腹と前腕を用いると鉄牛耕地となります。これはそのまま打撃となります。形意拳の虎形拳、心意六合拳の虎撲、などです。

*ヒトは太もも(大腿直筋) で地面を蹴ることによって、直立二足歩行を実現しました。これが、太ももの力を抜くことを困難にしています。もちろん、太ももも用いますが、足の裏側の筋肉を用いるようにします。すなわち、大腿二頭筋や下腿三頭筋です。それが指行性ウォークです。

*この指行性ウォークを低く実行すると、心意六合拳の鶏行歩となります。しかし、低くすると蹠行性(せきこうせい) になりやすい欠点があります。踵で着地してしまうのです。

*踵は地面に触れるか触れないか、という感覚で、素早く趾球と足指で立ちます。すなわち、未完成鶏歩となります。これが、指行性鶏行歩となります。(実際には半指行性です。)

*ところで、私は頭が悪く身体能力も低い。でも、姿勢の勁力はできてしまいました。だから、姿勢の勁力は誰にでもできるものだと思い込んでいました。しかし、そうでもありませんでした。

*これは人間の固定観念が縛り付けているからだと考えます。例えば、足は地面を蹴るもの、という固定観念。それに関連して、太ももは力を入れるべきもの、という固定観念。さらに、肩は力を入れるべきもの、という固定観念です。また、体重移動すべきもの、という固定観念です。

*これらの固定観念に無意識に縛られています。そこで、これらの固定観念を取り払うと、姿勢の勁力はあっさりとできてしまいます。頭をやわらかくすれば、姿勢の勁力は簡単にできてしまいます。もちろん、肩に感じる力感はありません。
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by tiger-hawk | 2016-02-08 21:22 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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