動物武術の虎鷹拳院日誌

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静かな半歩崩拳の生まれたわけ

*ずっと昔、形意拳を一からやり直そうと、上海の故徐文忠先生の自宅で練習を始めました。しかし、その形意拳は、踵からガツンと着地する純粋蹠行性(せきこうせい) とも言うべきものでした。

*さらに、半歩崩拳を見せてくれたところ、いきなりドン ! と震脚で床を鳴らしてくれました。徐文忠先生は「どうだ」と得意顔です。私はあーあ、また震脚かとがっかりしました。その頃は、八極拳で震脚をさんざんやったので、うんざり、という気分でした。

*もっと違う形意拳があるのではないか? そこで、形意拳の原郷というまだ見ぬ山西省太谷県へ行くことにしました。(1989年) 目的の宋氏形意拳の宋光華先生を訪ねてみました。すると、宋氏形意拳の拳理は「静」だとのことでした。もちろん、震脚はありません。

*さらに、纏絲勁も沈墜勁も十字勁もありませんでした。どうやって撃ったらいいのか、皆目見当もつきません。

*その頃の私の六合歩(三体式) は浮きまくっていました。フワフワとしていて、ダウンフォースなんてゼロです。つまり、姿勢の勁力ゼロです。

*鼠蹊部を折ることも知りませんでした。足首を折り曲げることにも無知でした。

*歩くとさらに浮いてしまいます。そこで、歩くことはあきらめて、ひたすら六合歩の定歩で五行拳を撃ちました。

*しかし、宋光華先生は、龍形基本功と熊の1号・2号を授けてくれました。とりわけ、熊の1号と2号が、私の体幹を造ってくれました。もちろん、何年もかかりました。

*今では、私の脇腹はぐにゃぐにゃと動きます。会員のNさんは、「胴体にもう一つのヘンな関節がある」と表現しています。

*これは、宋氏形意拳の横拳の前鋸筋です。熊の1号・2号の効果です。これで、心意六合拳の起勢も鶏歩も、できるようになりました。もっとも、心意六合拳では、前鋸筋のぐにゃぐにゃまでは求めません。その一歩手前で間に合います。

*さて、半歩崩拳です。これは、両足をほとんど揃えます。ほんのわずか、後ろ足は後方になります。前足の土踏まず前方あたりに付けます。

*これは、全く撃てませんでした。でも、おかしな逆歩崩拳です。とても中途半端です。そうなんです。中途半端なんです。それは、順歩崩拳の成り損ないと考えれば、つじつまが合います。

*後ろ足は前へ行くつもりだったけど、途中で止めてしまったのです。となると、その前足は後ろ足の成り損ないです。

*だから、全体重は前足にあります。前足の肉球(趾球と足指) にあります。それでなんとか撃つことができました。

*これに似た動作が心意六合拳にあります。未完成鶏歩による打撃です。未完成鶏歩なので、後ろ足は宙に浮いています。後ろ足が着地すれば鶏歩になりますが、着地しません。これは、鶏行歩の途中動作なのです。途中なのに撃ってしまったという状態です。

*これではフットワーク最悪です。何のためにこんな技があるのか? 理解に苦しみます。

*ところが、これが勁力の理解にたいへん役に立ちました。それまで、鶏歩の搖閂把、鶏歩の馬形鑽拳が撃てなかったのですが、未完成鶏歩の練習により撃てるようになりました。

*しかし、もっと先がありました。心意六合拳の三盤落地です。その中に飢虎撲羊という技があります。飢虎撲羊の三番目の動作に、半歩崩拳とよく似た動作がありました。

*飢虎撲羊をちゃんとやってみたら、後ろ足の足指に全体重が載るようになりました。趾球ではなく足指です。これでちゃんと撃てるようになりました。

*しかし、三番目の動作は、半歩崩拳のように両足がほとんど揃います。わずかに後ろ足は前足の土踏まず前方にあります。これも実に中途半端な動作です。そしてちゃんとやってみたら、前足の足指に全体重が載るようになりました。

*これを宋氏形意拳の半歩崩拳に当てはめてみたら、前足の足指に全体重が載るようになりました。これが、静かな半歩崩拳の生まれたわけです。

*なお、心意六合拳の未完成鶏歩も、宋氏形意拳の半歩崩拳も、前のめりになると勁力は崩壊します。姿勢が崩壊するからです。ここはとても微妙なところです。

*だから、震脚も解決法の一つとしては、あり、です。しかし、震脚は蹠行性なので、指行性勁力の心意六合拳と宋氏形意拳としては採用できません。もちろん、蹠行性勁力の心意六合拳や形意拳ならば、問題は無いでしょう。

*ところでこの、「趾球から足指へ」、は心意六合拳の虎抱頭や鷹抓把で実行していました。しかし、あまり意識したことはありませんでした。それが、三盤落地の飢虎撲羊ではっきりしました。

*心意六合拳と宋氏形意拳には、本質的違いはありません。表現方法が違います。「趾球から足指へ」も、宋氏形意拳では完全に隠れて見えません。もっとも、心意六合拳でも外面的に見えることはありませんけど。
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# by tiger-hawk | 2016-03-07 06:35 | 心意六合*形意

フニャフニャ崩拳の生まれたわけ

*フニャフニャ崩拳はどうして生まれたか?

*現時点から整理するという反則技でやってみます(笑) 。

*宋氏形意拳を学んだ時に、力を入れると駄目になる、ということだけは理解できました。

*それでひたすら力を抜いて五行拳を練習しました。

*もちろん、力を抜いたからといって、それで撃てるわけもありません。だから、ふにゃふにゃだけは完成しました。

*それでは、小学生も倒せないことは理解していました。しかし、他にどうしようもない、という状況でした。その頃は、指行性勁力にも無知でした。

*その後、心意六合拳の鶏歩を学びました。鶏行歩も学びました。

*鶏歩の後ろ足の踵は浮いています。肉球(趾球と足指) だけで立っています。前足はほとんど体重を支えていません。一本足に近い状態です。

*そのままの状態で、前足を上げます。そして、そのままの後ろ足で前進します。つまり、延長されたダウンフォースとなります。

*いつのまにか、宋氏形意拳の六合歩(三体式) も、後ろ足の肉球だけで立っていました。後ろ足の踵は地面に触れてはいるのですが。つまり、隠れ指行性となっていました。

*こうなると、余裕ができてきます。フニャフニャ崩拳でも、全く問題がありません。

*さらに、寸勁と長勁の区別がなくなりました。というよりも、長勁が存在しないことに気がつきました。すると、全ては寸勁、ということです。

*となると、目標までの長い距離は、勁力に関係無いということになります。

*だったら、力を入れても無意味です。拳が遅くなるだけです。目標寸前まではフニャフニャでいいんです。すると、拳は速くなります。

*最後に、鷹爪の前腕だけで撃ちます。

*つまり、目標寸前までは、緩く拳をにぎっていればいいんです。拳を硬くにぎる必要はありません。拳を硬くにぎることは無意味です。というよりも弊害があります。

*こうしてフニャフニャ崩拳は生まれました。

*静かな半歩崩拳の生まれたわけ、は次回、明らかにします。
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# by tiger-hawk | 2016-03-06 01:34 | 心意六合*形意

体幹のダウンフォース

*宋氏形意拳でダウンフォース がみごとなのは、趙川輝先生です。ネットに動画がありますから、ぜひ見てください。(中には宋氏形意拳でも浮いている先生もいますので、比較すれば、違いが解るはずです。)

*心意六合拳でダウンフォースを見たかったら、虎鷹拳院に遊びにおいでませ。私が見せてあげます。前鋸筋から始まるダウンフォースです。

*この前鋸筋から始まるダウンフォース、心意六合拳の鉄牛耕地もそうなんですけど、決め手は宋氏形意拳の熊の1号なんです。宋氏形意拳の基本功が無かったら、私の心意六合拳は中途半端なものになっていました。

*宋氏形意拳には、体幹の絞りについての基本功がありました。心意六合拳はいきなり完成形を求められるので、失敗する人も珍しくありません。

*宋氏形意拳では、熊の1号について整理されていないので、それが問題となります。一番最初にガツンと教えてくれた宋光華先生に感謝しています。

*実は、宋氏形意拳の熊の1号と心意六合拳の熊吊膀は同じものなのです。それを知る者は、宋氏形意拳と心意六合拳を学んだ私しかいません。

*私も、心意六合拳の起勢ができませんでした。なんか、師匠のようにはできません。ある日、肩と胸を使わずに腹だけ使えばいいのだ、と気付きました。

*その時、大胸筋はもちろん使わないのですが、代わりに前鋸筋を使います。すると、脇腹が少し膨らみます。それは、前鋸筋の膨らみなんです。

*体幹の絞りは前鋸筋から始まり、反対側の鼠蹊部へ達します。

*そして、足首が折れ曲がることによって、体重は足首へ降りて来ます。

*体幹のダウンフォース=体幹の絞りと、足のダウンフォース=指行性勁力が合体します。

*これは、心意六合拳の弓歩を見ると、よく解ります。

*ところが、太もも表=大腿直筋で弓歩を造る人にはできません。太もも表は、ダウンフォースを邪魔するのです。その結果、浮くことになります。

*その場合、蹠行性勁力としては、墜落するしかありません。それが、沈墜勁や十字勁や震脚となります。発勁動作が生じるのです。このほうがヒトとしては自然です。ヒトは元来、蹠行性ですから。

*浮いてしまうともう、姿勢の勁力は崩壊します。つまり、姿勢の勁力としては、ダウンフォースは常時効いているということになります。それが、心意六合拳の鶏行歩です。肉球(趾球と足指) で歩きます。

*心意六合拳の拳譜は、ダウンフォースを詩的に表現しています。その想像力を用いると、格段と進歩します。

天空に把っ手が無いことを恨む
把っ手があれば天空を引きずり降ろしてくれるものを 
・・・(鷹捉・鷹抓把や単虎抱頭・虎抱頭・双虎抱頭を想像させます。)

大地に輪っかが無いことを恨む
輪っかがあれば、大地を持ち上げて歩むものを 
・・・(鶏行歩を想像させます。)
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# by tiger-hawk | 2016-03-05 00:39 | 心意六合*形意

前鋸筋から始まる

*姿勢の勁力は、ダウンフォースがカギをにぎっています。ダウンフォースとは、結局のところ、体重の集中です。

*体重の集中は、体幹の絞りから始まっています。体幹の絞りは、脇腹の前鋸筋から始まっています。

*つまり、ダウンフォースは前鋸筋から始まっています。

*先日、私の身体を観察していたちくわさんが,ダウンフォースは前鋸筋から始まっている、と指摘していました。

*この、前鋸筋から始まるダウンフォースを邪魔する奴がいます。

*それが胸=大胸筋の力と、肩の力です。こいつらが悪さをして、姿勢の勁力を破壊します。

*したがって、胸の力と肩の力を抜かなければいけません。

*しかし、これがなかなか抜けません。そこで、代わりのものを用意します。それが、前鋸筋と腹筋群なのです。そして、前腕の筋肉です。

*この、前鋸筋と腹筋群と前腕の筋肉を使って、鉄牛耕地します。

*特に、大胸筋の代わりに前鋸筋を用います。これが、含胸拔背の本当の意味だったのです。

*ところが、いわゆる中国拳法の含胸拔背は、胸を縮めてしまいます。それでは、胸が緊張しています。胸を凹ませて緊張させているのです。

*胸を張るのは間違いですが、胸を縮めるのも間違いです。

*胸を使わずに、前鋸筋を用います。ダウンフォースは前鋸筋から始まります。

*これが、心意六合拳と宋氏形意拳の動物武術の道です。
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# by tiger-hawk | 2016-03-04 06:39 | 心意六合*形意

腹を左右横へ引っ張る

*「腹直筋で体幹を立てる」と、「腹横筋で腹を左右横へ引っ張る」とを合わせて十文字呼吸法と称しています。でもどちらかいうと、腹横筋で腹を左右横へ引っ張る、のほうが大切です。

*呼吸法というと、腹を膨らませたり凹ませたりする人がいますが、どちらも間違いです。腹は膨らませる必要は無いし、凹ませる必要もありません。まして、逆腹式呼吸法なんて愚の骨頂です。

*一般向けの人体本を見ると、腹の横に左右、腹横筋があります。その図のままに横へ引っ張るだけです。すると、ヘソの左右に二つ力点が現れます。それは、腹と腰を一周して、腰方形筋も膨らみます。 チャンピオンベルトを巻いたみたいになります。(結果としてヘソは少し凹みます。あくまで結果として、です。)

*心意六合拳の師匠から、「排打功の呼吸法と雷声の呼吸法と発勁の呼吸法は同じ」と教わりました。

*雷声は腹の底から声を出します。演劇の訓練を受けた人なら、簡単にできます。演劇も腹の底から声を出します。狂言師の声は200メートル先まではっきりと聞こえるそうです。狂言の発声法も雷声に近いものがありそうです。

*排打功は、師匠から三節根排打功の演武を命令されました。そこで、日本に帰国してから、各地の演武会でやらせてもらいました。三節根を束ねて、腹・脇腹・背中を打たれます。

*一番最初は、逆腹式呼吸法を試してみました。すると、もの凄いダメージをもらってしまいました。胃袋の辺りがキューと収縮して、その日一日気持ち悪くなりました。もちろん、演武会ですから、平気な顔をしていました。内心はヒヤヒヤです。

*それで逆腹式呼吸法は使えないとはっきりしました。弱い打撃には耐えられても、強い打撃には耐えられません。

*それから、工夫して、腹横筋呼吸法にしてみました。それからは、青いアザ、赤いアザ、黒いアザの三色痣はできても、ダメージはもらいませんでした。打撃が内部まで浸透しません。

*すると、心意六合拳の起勢ができるようになりました。それまでは、師匠のような起勢がどうしてもできませんでした。

*要するに、腹だけ使えばいいのです。すると、肩と胸の力が抜けました。やっと、腹が身体の中心になりました。

*これで、排打功の呼吸法、雷声の呼吸法、起勢の呼吸法、鶏歩の呼吸法、弓歩の呼吸法、発勁の呼吸法、全てが同じになりました。

*排打功で学んだことは、息を吐く時も、息を吸う時も、腹横筋を使いっぱなしにする、ということです。

*相手と順序を決めておいても、呼吸が合わない時もあります。息を吸う時に、腹横筋が緩んでいると、一発KOされてしまいます。そのために、いつも腹横筋は使うようにします。これは、試合でも同様です。

*前のめりになると、指行性勁力は死んでしまいます。下腿三頭筋にあった体重が抜けてしまうからです。そのためにも、腹直筋で体幹を立てます。これも、いつも使うようにします。

*結局、腹横筋も腹直筋もいつも使っているようにします。すると、肩の力も胸の力も抜けてきます。腹が身体の中心となります。

*すると、いわゆる含胸拔背も沈肩墜肘も必要なくなります。

*しかし、腹横筋はかなり強烈に意識しないと動いてくれません。だから、排打功が手っ取り早いのです。練習仲間に腹を殴ってもらいましょう。自然と腹横筋が動くようになります。
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# by tiger-hawk | 2016-03-02 04:57 | 姿勢勁力

カギはダウンフォース

*肩の力は、前腕の鷹爪に死を招きます。(肩で撃つ時に、肩を使わないことを学ぶ必要があります。宋氏形意拳の熊の1号、心意六合拳の熊吊膀と龍形挿把、などです。) 

*太もも表=大腿直筋の力は、大腿二頭筋のダウンフォースを消してしまいます。

*この間違った二つの力は、ヒトの習性ともいうべきものです。すなわち、ヒトの直立二足歩行によりもたらされました。

*特に、現代日本人は、足指を全く使わないで歩くために、太もも裏=大腿二頭筋を使わなくなりました。これは、指行性ウォークと心意六合拳の鶏行歩で修正できます。

*大腿二頭筋のダウンフォースは、心意六合拳の鶏歩と弓歩に、宋氏形意拳の六合歩に、内包されています。

*しかし、大腿二頭筋のダウンフォースが最もはっきりと現れるのは、鶏行歩の途中の未完成鶏歩の時です。

*すなわち、途中の一本足状態の時です。これが、ニワトリの一本足時間の正体です。もちろん、ダウンフォースですから、地面を蹴ることはありません。試しに、できている人の太もも裏を触ると緊張しているのが解ります。

*心意六合拳の単練法は、二歩で構成されています。最初の一歩の未完成鶏歩が大切です。この時に、大腿二頭筋のダウンフォースを造ります。だから、未完成鶏歩で撃つ技も存在しています。形意拳の半歩崩拳も同様の技です。

*姿勢の勁力は、「撃つ前に」、大腿二頭筋でダウンフォースします。なお、沈墜勁や震脚は、「撃つ時に」、大腿直筋でダウンフォースします。

*この大腿二頭筋のダウンフォースが、静かな勁力の最後のカギをにぎります。
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# by tiger-hawk | 2016-02-28 15:11 | 姿勢勁力

延長されたダウンフォース

*心意六合拳の鶏歩を延長したのが鶏行歩となります。鶏歩の後ろ足は曲がったまま延長されます。

*鶏歩のダウンフォースも延長されます。鶏歩のダウンフォースは、後ろ足の下腿三頭筋です。宋氏形意拳の六合歩も同様です。下腿三頭筋のダウンフォースも延長されます。

*ところが、後ろ足が延長されますので、下腿三頭筋のダウンフォースだけでは間に合わなくなります。そこで、太もも裏の大腿二頭筋のダウンフォースが必要となります。

*大腿二頭筋のダウンフォースは、心意六合拳の弓歩で覚醒されます。覚醒されるはずです。

*ところが、長い間、いわゆる中国拳法を練習していた人は、大腿二頭筋を使用できません。ほとんどの運動は、太もも表の大腿直筋が担ってきました。その習慣性をひっくり返す必要があります。これは、たいへん困難です。

*これが、中国拳法出身者の高いハードルとなります。そのためにも、指行性ウォークがたいへんに重要となります。指行性ウォークで大腿二頭筋を覚醒させます。

*その後に、心意六合拳の弓歩を練習します。

*すると、延長されたダウンフォースが開発されます。ここで、未完成鶏歩ができるようになります。未完成鶏歩とは、ニワトリの一本足状態のことです。その時に、大腿二頭筋がたいへん活躍します。

*その瞬間に打撃すると、未完成鶏歩の搖閂把=鶏形展翅となります。

*太もも表の力と、胸の力が姿勢の勁力の障害となっています。胸の力とは大胸筋のことです。大腿直筋の使い過ぎと、大胸筋の使い過ぎとなります。

*これ何かに似ているなあ・・・と思っていたら、ゴリラとチンパンジーを思いだしました。ゴリラとチンパンジーの直立姿勢です。太もも表と胸の力で、バランスを取ります。

*四つん這いから直立する時に、太もも表と胸の力で起き上がるのです。初期人類も、そのように起き上がったと考えられます。となると、これは700万年の呪いです。

*姿勢の勁力は、700万年の呪いからの脱却を計ります。これはたいへんそうですが、意外と簡単です。胸の力は、腹の力に置き換えます。太もも表の力は、太もも裏の力に置き換えます。

*少なくとも原因と対策が解りました。私は原因も知らず、対策にも無知でしたが、自然に克服してしまいました。そのために、人の気持ちの解らない人間になりました。たいへん申し訳ありません。

*指行性ウォークは、延長されたダウンフォースを実現します。
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# by tiger-hawk | 2016-02-26 00:49 | 姿勢勁力

勁力の生命線

*指行性というとランニングが有名です。蹠行性(せきこうせい) のヒトも、ランニングすると指行性になると言われています。(公園には、蹠行性でドタドタ走る中年のオジサンもいますが。)

*しかし、指行性ランニングでは姿勢の勁力が発生しません。何故でしょうか?

*ランニングは地面を蹴ります。地面を蹴るということはジャンプするということです。ジャンプすると身体は浮きます。身体が浮くと、勁力として利用できる体重が激減してしまいます。

*しかし、もっと大きな問題があります。

*地面を蹴ると、足首が伸びてしまいます。足首が伸びてしまうと、下腿三頭筋に掛かっていた体重が消えてしまいます。すると、下腿三頭筋は弛緩してしまいます。下腿三頭筋は空っぽとなります。これが勁力の死となります。

*地面を蹴らないで歩くためには、どうすればいいのでしょうか?

*そのためには、心意六合拳の鶏歩で、下腿三頭筋に体重が掛かっている状態を覚えることが大切です。宋氏形意拳の六合歩も同様です。

*そのためには、鶏歩で足首が折れ曲がっていなければいけません。鼠蹊部も折れていなければいけません。尻を出してはいけません。腹横筋で身体の中心を造ります。特に欲しいのが、足首のくびれと鼠蹊部のくびれ、となります。しかし、微妙にしゃがんではいけません。

*これらの姿勢の条件を満たします。原点は、足首に体重が掛かることです。足首は関節ですから、実際には下腿三頭筋が体重を支えることになります。

*鶏歩ができるようになったら、鶏歩のままで歩きます。足首が折れ曲がったまま、下腿三頭筋の感覚が消えないままで歩くことを覚えます。それが鶏行歩となります。

*ある程度、前へ傾いても、下腿三頭筋の感覚は消えません。しかし、ある一線を越えてしまうと、下腿三頭筋は空っぽとなります。だから、前のめりになってはいけません。

*だから、勢いに任せてはいけません。勢いを殺すような感覚が大切です。この境界線はとても微妙です。

*だから、毎日、鶏歩で下腿三頭筋の感覚を磨きます。ここが、姿勢の勁力の生命線となります。実際には、コーチの指導が必要となります。微妙な感覚なので、自分一人では、なかなか解決できません。
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# by tiger-hawk | 2016-02-25 05:45 | 姿勢勁力

勁力の距離と時間

*指行性ランニングは地面を蹴るので、ジャンプすることになります。

*指行性ウォークは、下り坂をイメージしたので、地面を蹴ることはありません。しかし、ジャンプしないので、踵はわずかに地面に触れます。触れるだけで、着地は趾球となります。(触れるだけなので、触地、と称することにします。)

*指行性ランニングは、着地は趾球と足指になるかと考えられます。着地してそのままジャンプするようです。

*指行性ウォークは、着地は趾球で、その後、足指に全体重を載せます。その間、瞬間的に時間差があります。

*時間差を設けないと、全体重を足指に載せるのが困難となります。

*この、趾球から足指までの距離と時間を利用して、撃つことになります。

*これは、心意六合拳の全ての打撃に共通する距離と時間です。宋氏形意拳でも同様です。

*蹄行性ではありませんから、足指といっても、指先ではなく指の腹となります。

*趾球から足指腹までの距離ですから、とても短くなります。この短さが、技の鋭さを生み出します。技の鋭さが、打撃の強さを生み出します。

*これは、パンチングミットで安全に確かめることができます。単虎抱頭などの劈でも、虎抱頭の肘でも、普通の拳でも、強い打撃力を生み出します。

*その場で動かなくても、大きく踏み込んでも、同じ距離と時間を用います。

*これが、動物武術の発勁の距離と時間となります。
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# by tiger-hawk | 2016-02-24 05:59 | 姿勢勁力

身体各部品を使い分ける

*ヒトは基本、蹠行性(せきこうせい) なんですけど、ちょっと指行性になる時間があります。

*有名なのが、アフリカ大地溝帯のマラソン選手です。完璧に指行性でランニングします。でも、日本人には無理みたいです。せいぜい半指行性? 

*もっと簡単な例として、階段を登る時は蹠行性になりますが、下る時は指行性になります。確かめてみてください。

*坂を上る時は蹠行性ですけど、下る時は指行性に近くなります。これも、確かめてみてください。

*バレリーナはつま先で立って歩きますから、指行性どころか蹄行性になります。山羊さんや羊さんと同じです。でもヒトには蹄がありませんから、たいへんでしょうね。シューズの先が厚くなっているそうですけど、それでも痛いでしょうね。ブタのフジマツにはとても無理ですけど。

*ところで、階段を下る時と、坂を下る時は指行性に近くなります。この感覚を、指行性ウォークに生かします。

*指行性ウォークでは、一本足の足指に完全に全体重が載ったのを確認してから、足を出します。ここが命です。

*また、歩幅を大きくします。すると、太もも裏の大腿二頭筋が覚醒します。これがダウンフォースになります。指行性ウォークだけでも発勁できます。日常歩行を指行性ウォークにしてしまえば、いつでも練習できます。周りの人に気付かれることもありません。

*指行性ウォークを低くして、ダウンフォースをさらに強調したのが、心意六合拳の鶏行歩です。もちろん、発勁力量は鶏行歩のほうが優れています。

*身体の各部位を使い分けることについて、専門用語があるそうです。ダンサーやカイロプラクターはご存知らしい。聞いてみてください。

*ともかく、鷹爪を成功させるには、前腕の筋肉と上腕の筋肉を使い分ける必要があります。最後は前腕の鷹爪だけで撃ちますから。これが難しいらしい。

*前腕で撃て ! というと、それだけで肩が緊張してしまいます。そんな人が少なくありません。

*肩を使わずに、腹だけ使う必要があります。かなり、強烈に腹横筋に意識をかけます。下腿三頭筋と違って、腹横筋に体重は使えませんから、意識が重要となります。

*禅密功の場合、肩と胸を使わずに、背骨だけ使います。これができない人がいます。

*鉄牛耕地で、腹圧を上げろ、というと、尻を持ち上げる人がいます。いえ、尻は関係ないのですけど。腹だけで身体を持ち上げる気持ちでやると、軽々と自分の身体を持ち上げることができます。もちろん、前腕も使いますけど。腹と前腕です。とてもラクチンなんですけど。

*肩でやる腕立て伏せよりも、腹でやる鉄牛耕地のほうが楽だし気持ちいいんですけど。

*心意六合拳の起勢では、肩と胸を使わずに、腹だけ使います。実際には、肩と胸を使ってしまう中国の先生も、少なくないようです。結果、身体が開いてしまいます。そして、身体の回転する悲惨な熊吊膀となります。

*私は師匠のような起勢ができなくて悩んでいましたが、ある日、肩と胸を使わず、腹だけ使うことに気がつきました。すると、体幹の絞り=龍腰を体得できました。

*鼠蹊部は、膀胱の辺りで折り畳みます。同時に、尻を収めます。これを提肛と称します。つまり、尻が出てはいけません。これは腹横筋で尻を巻き上げるようにします。

*鼠蹊部を折り畳むことを、心意六合拳では縮身と称します。猴縮身などです。

*熊の1号と龍形基本功(宋氏形意拳) は、尻と肩が同調して、体幹が同時に動きます。ところが、腹横筋だけ使う、ということができないと、体幹はバラバラとなります。

*体幹の絞りは、縮身・提肛とセットになっています。(これらのことは自分一人で解決しました。だから、誰でもできると思い込んでいました。どうもすいません。) 

*どれも、身体の各部品を使い分けることが必要となります。
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# by tiger-hawk | 2016-02-23 02:53 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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