動物武術の虎鷹拳院日誌

tigerhawk.exblog.jp ブログトップ

指揮棒or猫の髭

*先日、ある人に「小手パンチ」を教えてみたら、「これは小手パンチではない」と叱られた。

*確かに、小手ではなく、体幹で撃ちます。でも、感覚的には、小手パンチなんです。プププ 小手パンチは心意六合拳に基づいています。

*私の宋氏形意拳・崩拳はフニャフニャ崩拳です。でも、実のところフニャフニャではありません。とても鋭くてとても速い崩拳です。他に例がありません。故佐藤聖二さんもびっくりしてました。今はさらに進歩しています。

*宋光華先生よりも速いです。趙川輝先生よりも速いです。フジマツ独自の崩拳です。これは、近いうちに映像にする予定です。

*でも、フニャフニャなんです。何処がフニャフニャかというと、肩がフニャフニャです。胸がフニャフニャです。上腕がフニャフニャです。手首近くの前腕だけが硬くなります。

*このフニャフニャ崩拳、今のところ、撃てる人はいません。でも、たぶん、コボクマシーン1号は近いところまでは行ってます。

*崩拳は、腕の伸縮で撃ってはいけません。これも体幹で撃ちます。そして、体重移動してはいけません。体重移動すると、軽くなってしまいます。体重移動しないから、重くなります。

*フニャフニャ崩拳は、熊の1号と2号に基づいています。

*この熊の1号なんですけど、ほとんどの人は肩を使ってしまいます。肩がフニャフニャではありません。だから、失敗します。胸を使ってしまう人もいます。そして、腕を使ってしまう人もいます。

*実は、熊の1号は、腕の力は使わないのです。拳を動かしますが、拳はフニャフニャなんです。

*では、拳は何のためにあるのか? 何のために動かすのか? それは、体幹と腹を導くためのものです。オーケストラの指揮棒みたいなものです。センサーみたいなものです。猫の髭みたいなものです。

*熊の2号も同様です。熊の3号も同様です。それを拳に一生懸命、力を入れている人がほとんどです。

*正直いうと、こんなこと説明しなければ解らないの? という気持ちですけど、説明することにしました。

*私は説明を受けたことはありません。でも、私はヘンタイですから、普通の人には説明が必要です。

*勁力の根本は、後ろ足の下腿三頭筋にあります。ところが、下腿三頭筋も力を入れてはいけません。それでは、勁力が死んでしまいます。

*後ろ足の下腿三頭筋は、体重を支えるだけでいいんです。それ以上の余計なことをしてはいけません。ところが、みなさん、余計なことをしてしまいます。

*これも説明しないと解らないみたいなので、説明することにしています。入力でもない出力でもない、中間の状態です。いわばニュートラルなんです。

*後ろ足の下腿三頭筋は、自分の勁力のセンサーの役割もあるんです。指揮棒or猫の髭です。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-14 06:20 | 心意六合*形意

距離は勢いは妄想となる

(昨日の妄想体育館から)

*歩くとは、どういうことか? それは、立つことの延長です。ですから、まず、立てなければいけません。それは、赤ちゃんの成長と同じことです。

*心意六合拳の鶏歩で立つとは、どういうことか? それは、後ろ足の下腿三頭筋に体重を降ろすことです。当然、体重分の緊張が生じます。

*そのために、鼠蹊部を切り込みます。膝の裏を折り曲げます。足首を折り曲げます。踵は少し浮きます。そして、下腿三頭筋に体重を感じます。

*この、下腿三頭筋に体重を感じることが、鶏歩の原点です。

*もしも、下腿三頭筋に体重を感じられなければ、心意六合拳の全ての技は、できません。立つことができなければ、歩くことはできません。宋氏形意拳の六合歩も同様です。

*体育館では、基本技も平行して教えてはいますが、鶏歩で立つことが優先です。だから、自宅で毎日鶏歩する必要があります。下腿三頭筋に体重を降ろすために。

*鶏歩で下腿三頭筋に体重を降ろすことができたら、はじめて技が現実のものとなります。妄想は現実となり、現実は妄想となります。

*心意六合拳の技は5分もあれば覚えられます。でも、鶏歩ができなければ、下腿三頭筋に体重が降りなければ、それは妄想のままです。

*これは自分の身体の問題なので、妄想は簡単に現実となります。相手を必要としないからです。

*鶏歩ができたなら、小刻みに大きくしてみます。大きくしても、下腿三頭筋に体重が降りています。そのようにします。勁力の降臨です。

*鶏歩の延長が技となります。勁力は、妄想から現実となります。

*鶏歩で立てれば、撃つことの準備は完了です。だから、拳の引き手は無用です。手を上げた状態から、そのまま撃てます。距離は無用となります。鶏歩が現実となると、距離は妄想となります。

*勢いは妄想となります。迫力は妄想となります。

*鶏歩で立てないから、下腿三頭筋に体重が降りないから、勢いが必要となり、迫力が必然となります。

*鶏歩を現実として、距離を、勢いを、迫力を、妄想とする作業が必要です。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-13 03:28 | 姿勢勁力

延長する後ろ足

*こんにちわ、インチキで妄想家のフジマツです。プププ

*心意六合拳を教えていて、いつも壁になるのが、鶏行歩です。鶏行歩は鶏歩の延長なんですが、これが理解できないみたいです。

*鶏歩の延長ということは、鶏歩の後ろ足の下腿三頭筋が延長されるということです。

*つまり、後ろ足は延長されます。これがなかなか理解できないようです。まあ、私はヘンタイなので、誰に教わるということもなく、理解してしまいました。でも、普通の人はヘンタイではなく普通の人なので、理解できません。

*はっきりいうと、鈍い。プププ 限りなく鈍い。何処が鈍いかというと、後ろ足の下腿三頭筋が鈍い。

*鶏歩で、後ろ足の足首は折れ曲がります。すると、下腿三頭筋に体重が降りてきます。これが、勁力の降臨ということです。

*まずは、この下腿三頭筋の感覚に覚醒しなければいけません。しかし、地面を蹴ってしまうと、この感覚は全く感じられません。ところが、みなさん地面を蹴ることが大好きです。それが勁力だと、骨の髄から信じて疑いません。だから、無意識に地面を蹴っています。

*もちろん、私は騙されませんでした。私は匂いで解るんです。こいつは勁力ではない、と感じるんです。

*というか、師匠の後ろ足を観察すると、後ろ足が延長されます。地面を蹴ることがないので、なかなか地面から離れません。とにかくしつこいんです。鶏歩がそのまま延長されます。

*延長された後ろ足は、伸びきることがありません。つまり、弓歩状態になりません。普通の人は地面を蹴るので、弓歩状態になります。

*これは、ランニングの後ろ足と同じです。ランニングは地面を蹴るので、後ろ足は即時に地面を離れ、空中で弓歩状態になります。

*心意六合拳の技では、後ろ足は地面を蹴らないので、しつこく地面に触れています。その膝の裏は曲がったままです。膝が伸びることはありません。

*そして、体重は後ろ足の下腿三頭筋に載ったままなのです。普通の人は、すぐに後ろ足の下腿三頭筋にあった体重が空っぽになってしまいます。体重は宙に浮いてしまいます。

*何気なく前進してしまうと、後ろ足は空っぽになってしまいます。これで、指行性勁力は死にます。早々と死にます。そうなると、寄りかかり発勁とか、沈墜勁とか、震脚とかを使うしか無くなります。

*鶏歩をだんだんと大きくしていく、という練習を取り入れてみます。だんだんと大きくするけれど、下腿三頭筋にある体重を逃がさない、絶対に逃がさない、しつこく食い下がる、という練習です。これでたぶん、理解できるはずです。

*後ろ足の下腿三頭筋が体重のストーカーになります。自分で、自分の後ろ足の下腿三頭筋が、自分の体重のストーカーになります。自分の後ろ足の下腿三頭筋と、自分の体重は、別人格、というわけです。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-12 03:59 | 姿勢勁力

前腕だけで撃つ

*最後は・・・前腕だけで撃て ! それが姿勢の勁力です。

*インチキだとか・・・妄想だとか・・・言われているフジマツの姿勢の勁力ですが・・・

*「姿勢の勁力はあります ! 」・・・なんか、小保方さんみたいになっちゃった・・・プププ

*え? その存在証明をしてみせろ? イヤですよ、そんなもん。メンドー臭いじゃないですか。どうせ、動画を見せてもヤラセだ、と言われるだけです。

*信じられない人は、虎鷹拳院に遊びにおいでください。開進第一中学校体育館でお待ちしております。

*でも、けんか腰の人はお断りします。良い子はケンカしてはいけません。

*オッサン武術クラブでは、安全第一で練習しております。ビッグ・ミットは危険なので捨てました。過去にけが人出しました。ごめんなさい。今はパンチング・ミットだけです。

*かなり以前のことですが、どうしても体重移動してしまう人がいました。わずかに前のめりになってしまうのです。地面を蹴ってしまうのです。体重浴びせ=寄りかかり発勁ですね。

*でも、当時の私は彼を説得できませんでした。そして、彼は去って行きました。とても、残念でした。申し訳ありませんでした。今はある古武道で元気に過ごしているらしいです。よかったです。

*姿勢の勁力の詰めが甘かったのです。今は、詰めがちゃんとしています。

*最後は・・・前腕だけで撃つ、のです。姿勢は動きません。上腕は用いません。鷹爪の前腕です。鷹爪の前腕だけで撃ちます。

*つまり、前進して撃つ時も、厳密には時間差があります。目には見えませんが、時間差があります。ほんの一瞬ですけど、先に歩型が完成します。歩型が完成した瞬間に撃ちます。前腕だけで撃ちます。すると、体重移動することがありません。

*でもこの時間差、自分でも認識できない位のレベルです。だから、気にする必要はありません。

*蹴りは? 蹴りは、最後は足首だけで蹴ります。足首だけということにすると、結局、下腿三頭筋を用いることになります。

*心意六合拳の鶏歩は、最後は足首だけで立ちます。心意六合拳の弓歩は、最後は足首だけで立ちます。宋氏形意拳の六合歩は、最後は足首だけで立ちます。

*足首だけで立つと考えると、結局は、趾球と足指を用いることになります。指行性になります。指行性になると、下腿三頭筋を用いることになります。

*指行性なのに、足首だけで立つ、とはおかしな話しなんですが。ヒトの骨格は蹠行性なので、そのようになります。ハイ、矛盾しています。骨格が違うので、妥協の産物なんです。

*足首だけで立つと、足指・趾球ー足首ー下腿三頭筋という勁力トライアングルができ上がります。ネコやイヌの後ろ足を見てください。踵に相当する関節のところで曲がっています。ヒトの足首も折れ曲がります。そして、地面から少し離れます。それが、心意六合拳の鶏歩です。

*宋氏形意拳の六合歩では、わずかに踵が地面に触れています。そのために、鶏歩よりももっと、足首の折れ曲がりが要求されます。もちろん、鼠蹊部の切れ込みも要求されます。これは鶏歩と同じです。

*拳も掌も技も、最後は、鷹爪の前腕だけで撃ちます。すると、姿勢は崩れません。すると、姿勢の勁力が発生します。

*となると、鷹爪の拳が、鷹爪の掌が、鷹爪の前腕が、できることが前提条件となります。ここはぜひ、獲得してください。ここが出発点です。

*腕の打撃も、肘の打撃も、全ての打撃は鷹爪が前提条件です。体幹の勁力は、鷹爪と腹で完成します。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-11 07:25 | 姿勢勁力

技の本質を盗む

(昨日の体育館から)

*片拳でも両拳、片掌でも両掌、について復習しました。どういうことか、というと、拳・掌は、両手で撃つことを基本とする、ということです。

*これは、突き手と引き手、ということではありません。宋氏形意拳にも心意六合拳にも、突き手と引き手の関係はありません。

*突き手は存在しません。引き手も存在しません。

*いわゆる突きも存在しません。

*掌は、心意六合拳の虎撲を、宋氏形意拳の虎形拳を基本とします。

*拳は、心意六合拳の馬形拳を、宋氏形意拳の馬形拳を基本とします。

*片手の突きは存在していないのです。ここが、ボクシングや空手とは違うところです。いわゆる中国拳法とも違います。全ての拳・掌は、両手で撃ちます。

*見た所、片手で撃つ形であっても、その根本は両手で撃っているのです。

*全ての心意六合拳の技、宋氏形意拳の技は、龍形基本功(宋氏形意拳) を根本としています。

*それは、体幹の勁力を造ります。腕の外側から、背中にかけて、張りを造ります。この張りの形で撃ちます。それが、馬形拳となり、虎形拳=虎撲となります。

*すると、片拳・片掌であっても、強い張りができます。それは、片拳・片掌ではないからです。

*つまり、動物武術には、片拳・片掌が存在していないのです。存在しているように見えるのは、見た目だけです。錯覚です。

*あるのは、体幹の勁力、ということになります。これが、龍形基本功の、心意六合拳・虎撲と馬形拳の、宋氏形意拳・虎形拳と馬形拳の本質なのです。

*え? お前はそれを誰に教わったのか? 誰かに具体的に教わったという記憶はありません。自然に理解できました。氷解した、というべきでしょう。

*やっていれば、誰にでも理解できる、と考えていました。でも、そうでもありませんでした。ほとんどの人は、一生懸命、突いています。そんなに力は要らないのになあ・・・なんで力を入れるのかなあ・・・といつも想っています。

*いわゆる突きも、当たれば痛いのですが、体幹の勁力とは根本的に違います。体幹の勁力は、体幹そのものを用います。腕は用いません。肩も用いません。背中と腹を用います。だから、そんなに力は要りません。

*突きならば、空手のほうが強いのです。パンチならば、ボクシングのほうが強いのです。だから、動物武術には、突きもパンチもありません。体幹の勁力ならばあります。それが、虎形拳であり、馬形拳なのです。

*そのことを理解するために、鉄牛耕地をやっているのです。しかし、腕立て伏せをやっている限り、肩の力は永遠に抜けません。永遠に"突き"をやるはめになります。

*私は宋氏形意拳の技の形を習いました。心意六合拳の技の形を習いました。しかし、その本質論の解説を受けたことはありません。

*しかし、私は先生の技を盗むことを心がけていました。その本質を盗むのです。そうしないと、形をなぞっているだけになってしまいます。

*だから、基本功と基本技を大切にしました。だから、姿勢の勁力を獲得しました。それが、宋氏形意拳がいうところの「静」です。心意六合拳がいうところの「影無く来たりて、跡無く去る」です。

*私は世間からインチキとよく言われました。社会的評価ゼロです。でも、全く気になりません。それは、本質を体得しているからです。だから伝統思想も要りません。陰陽五行説も要りません。気も要りません。

*心意六合拳の技の形ならば、宋氏形意拳の技の形ならば、5分もあれば覚えられます。

*しかし、そんなものは、全く役に立ちません。本質を理解して、体得していないと、無意味なのです。

*虎鷹拳院に来て、套路を要求した人たちは、全て失敗しました。勁力を獲得することはできませんでした。そして、消えていきました。残念ですが、どうしようもありません。

*技を盗む気持ち、勁力を盗む気持ち、が大切です。その気持ちが無い人は、必ず失敗します。自分勝手な解釈で失敗します。私に何ができるのでしょうか? 何もできません。

*技の本質を獲得するのは、私ではなく君なのです。勁力を獲得するのは、私ではなく君なのです。

*私は先生の技の本質を盗むことを、心がけました。その手がかりはあります。それが、基本功と基本技なのです。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-10 03:31 | 心意六合*形意

陰にして裏の勁力

*体重移動してはいけません。体重移動すると、姿勢の勁力は消えてしまいます。

*え? 体重移動するから撃てるのであって、体重移動しなかったら、撃てないのでは?

*その逆なのです。なぜなら、体重移動すると、心意六合拳の鶏歩は、弓歩は、宋氏形意拳の六合歩は、崩れてしまうからです。

*姿勢が崩れてしまうのです。だから、体重移動すると勁力は消えてしまいます。

*姿勢が崩れると、身体が浮いてしまい、ダウンフォースも消えてしまいます。

*では、体重移動しないで撃つにはどうしたらいいのですか?

*それは前腕の鷹爪だけで撃つのです。すると、最後に動くのは、前腕だけです。すると、姿勢は崩れません。だから、姿勢の勁力が発生します。

*ところが、ここに大きな落とし穴があります。そのために、多くの人が姿勢の勁力に気がつきませんでした。そんなものは信じられませんでした。

*それは、太もも表=大腿直筋のことです。大腿直筋主体で、心意六合拳の鶏歩を造ると、弓歩を造ると、宋氏形意拳の六合歩を造ると、もはや、姿勢は崩れているのです。体重移動が完了してしまっているのです。

*武術の基礎といわれる馬歩は、大腿直筋主体に造られています。普通の中国拳法の弓歩は、大腿直筋主体に造られています。心意六合拳の鶏歩も、形意拳の三体式も、大腿直筋主体に造られていることが多いのです。

*こうなると、はじめから姿勢の勁力は発生しません。特に、中国拳法経験者はその傾向が強くなっています。

*姿勢の勁力は、裏側のフクラハギなど下腿三頭筋主体に造られます。さらに、太もも裏の大腿二頭筋、内側の内転筋、内側広筋など、裏側と内側の筋肉が支えます。

*姿勢の勁力は、裏の勁力だったのです。ここを理解できないと、姿勢の勁力は造られません。

*まずは、体重移動してはいけない、ということを理解しなければいけません。ここは一般の人が理解できないことです。

*さらに、最後は前腕の鷹爪だけで撃ちます。蹴りならば、裏の下腿三頭筋と大腿二頭筋だけで蹴ります。ここも理解しがたいところです。

*そして、太もも表ではなく、裏側の下腿三頭筋と太もも裏の大腿二頭筋、主体で姿勢を造ります。さらに、内側の内転筋、内側広筋が支えます。ここが一番、理解しがたいところです。

*特に、中国拳法経験者にとって、頭の痛い問題となります。もはや、習慣となっている人には、難しい問題となります。

*表の勁力とは、沈墜勁など発勁動作のある勁力です。姿勢の勁力は、裏の勁力です。あるのは姿勢だけで、発勁動作はありません。陰陽でいえば、陽が表の勁力で、陰が裏の勁力です。

*ところで・・・腕立て伏せは止めましょう。腕立て伏せをやっていると、永遠に肩の力は抜けません。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-09 06:52 | 姿勢勁力

変態する前鋸筋

*先日、上野動物園でアイアイを見ていたら、やってくれました、逆さま走り。

*細い木の枝を逆さまになって走ります。なんで逆さまになって走るのか、理由は解りませんが、みごとなものです。(でも爪の鋭いこと ! あんな爪でつかまれたら、木の枝もたまりません。)

*宋氏形意拳の横拳をゆっくりやってみると、前鋸筋の辺りがぐにょぐにょ動きます。会員のNさんは、「胴体にもう一つ関節がある」と言ってました。

*前鋸筋が使えるようになると、腕は肩ではなく、前鋸筋から生えてきます。まさに、ワニの体幹です。爬虫類の前肢です。関係が逆転します。

*でもたいていの人は、前鋸筋ではなく肩を使ってしまいます。前鋸筋は動きません。

*宋氏形意拳の横拳の前鋸筋は、熊の2号を練習すると、動き出します。

*でも、それだけでは足りません。

*心意六合拳の鉄牛耕地を練習します。この時に、肩で体幹を支えると、腕立て伏せになってしまいます。

*肩ではなく、前鋸筋で体幹を支えます。すると、前鋸筋が発達してきます。

*前鋸筋は通常、腕を伸ばす時に使います。そのために、ボクサー筋なんて言われたりします。

*ところが、動物武術では、腕が縮んでいる時も、前鋸筋が張ります。脇腹が膨らむような感じです。腕が縮んでいても、伸びていても、関係ありません。ですから、ボクシングのパンチとは違います。

*これ、典型的なのが心意六合拳の弓歩です。弓歩で虎撲を撃つ前の状態です。腕は引き付けて縮んでいるのですが、体幹は膨らんでいます。前鋸筋の仕業です。

*前鋸筋が張るようになると、強い体幹が造れます。体幹勁力となります。

*前鋸筋は、ダウンフォースの始まりです。前鋸筋から、反対側の鼠蹊部へ向けて切り込みます。これが、体幹の絞り=龍腰、となります。絞るけれど、前鋸筋は膨らみます。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-08 05:14 | 心意六合*形意

静かな半歩崩拳の生まれたわけ

*ずっと昔、形意拳を一からやり直そうと、上海の故徐文忠先生の自宅で練習を始めました。しかし、その形意拳は、踵からガツンと着地する純粋蹠行性(せきこうせい) とも言うべきものでした。

*さらに、半歩崩拳を見せてくれたところ、いきなりドン ! と震脚で床を鳴らしてくれました。徐文忠先生は「どうだ」と得意顔です。私はあーあ、また震脚かとがっかりしました。その頃は、八極拳で震脚をさんざんやったので、うんざり、という気分でした。

*もっと違う形意拳があるのではないか? そこで、形意拳の原郷というまだ見ぬ山西省太谷県へ行くことにしました。(1989年) 目的の宋氏形意拳の宋光華先生を訪ねてみました。すると、宋氏形意拳の拳理は「静」だとのことでした。もちろん、震脚はありません。

*さらに、纏絲勁も沈墜勁も十字勁もありませんでした。どうやって撃ったらいいのか、皆目見当もつきません。

*その頃の私の六合歩(三体式) は浮きまくっていました。フワフワとしていて、ダウンフォースなんてゼロです。つまり、姿勢の勁力ゼロです。

*鼠蹊部を折ることも知りませんでした。足首を折り曲げることにも無知でした。

*歩くとさらに浮いてしまいます。そこで、歩くことはあきらめて、ひたすら六合歩の定歩で五行拳を撃ちました。

*しかし、宋光華先生は、龍形基本功と熊の1号・2号を授けてくれました。とりわけ、熊の1号と2号が、私の体幹を造ってくれました。もちろん、何年もかかりました。

*今では、私の脇腹はぐにゃぐにゃと動きます。会員のNさんは、「胴体にもう一つのヘンな関節がある」と表現しています。

*これは、宋氏形意拳の横拳の前鋸筋です。熊の1号・2号の効果です。これで、心意六合拳の起勢も鶏歩も、できるようになりました。もっとも、心意六合拳では、前鋸筋のぐにゃぐにゃまでは求めません。その一歩手前で間に合います。

*さて、半歩崩拳です。これは、両足をほとんど揃えます。ほんのわずか、後ろ足は後方になります。前足の土踏まず前方あたりに付けます。

*これは、全く撃てませんでした。でも、おかしな逆歩崩拳です。とても中途半端です。そうなんです。中途半端なんです。それは、順歩崩拳の成り損ないと考えれば、つじつまが合います。

*後ろ足は前へ行くつもりだったけど、途中で止めてしまったのです。となると、その前足は後ろ足の成り損ないです。

*だから、全体重は前足にあります。前足の肉球(趾球と足指) にあります。それでなんとか撃つことができました。

*これに似た動作が心意六合拳にあります。未完成鶏歩による打撃です。未完成鶏歩なので、後ろ足は宙に浮いています。後ろ足が着地すれば鶏歩になりますが、着地しません。これは、鶏行歩の途中動作なのです。途中なのに撃ってしまったという状態です。

*これではフットワーク最悪です。何のためにこんな技があるのか? 理解に苦しみます。

*ところが、これが勁力の理解にたいへん役に立ちました。それまで、鶏歩の搖閂把、鶏歩の馬形鑽拳が撃てなかったのですが、未完成鶏歩の練習により撃てるようになりました。

*しかし、もっと先がありました。心意六合拳の三盤落地です。その中に飢虎撲羊という技があります。飢虎撲羊の三番目の動作に、半歩崩拳とよく似た動作がありました。

*飢虎撲羊をちゃんとやってみたら、後ろ足の足指に全体重が載るようになりました。趾球ではなく足指です。これでちゃんと撃てるようになりました。

*しかし、三番目の動作は、半歩崩拳のように両足がほとんど揃います。わずかに後ろ足は前足の土踏まず前方にあります。これも実に中途半端な動作です。そしてちゃんとやってみたら、前足の足指に全体重が載るようになりました。

*これを宋氏形意拳の半歩崩拳に当てはめてみたら、前足の足指に全体重が載るようになりました。これが、静かな半歩崩拳の生まれたわけです。

*なお、心意六合拳の未完成鶏歩も、宋氏形意拳の半歩崩拳も、前のめりになると勁力は崩壊します。姿勢が崩壊するからです。ここはとても微妙なところです。

*だから、震脚も解決法の一つとしては、あり、です。しかし、震脚は蹠行性なので、指行性勁力の心意六合拳と宋氏形意拳としては採用できません。もちろん、蹠行性勁力の心意六合拳や形意拳ならば、問題は無いでしょう。

*ところでこの、「趾球から足指へ」、は心意六合拳の虎抱頭や鷹抓把で実行していました。しかし、あまり意識したことはありませんでした。それが、三盤落地の飢虎撲羊ではっきりしました。

*心意六合拳と宋氏形意拳には、本質的違いはありません。表現方法が違います。「趾球から足指へ」も、宋氏形意拳では完全に隠れて見えません。もっとも、心意六合拳でも外面的に見えることはありませんけど。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-07 06:35 | 心意六合*形意

フニャフニャ崩拳の生まれたわけ

*フニャフニャ崩拳はどうして生まれたか?

*現時点から整理するという反則技でやってみます(笑) 。

*宋氏形意拳を学んだ時に、力を入れると駄目になる、ということだけは理解できました。

*それでひたすら力を抜いて五行拳を練習しました。

*もちろん、力を抜いたからといって、それで撃てるわけもありません。だから、ふにゃふにゃだけは完成しました。

*それでは、小学生も倒せないことは理解していました。しかし、他にどうしようもない、という状況でした。その頃は、指行性勁力にも無知でした。

*その後、心意六合拳の鶏歩を学びました。鶏行歩も学びました。

*鶏歩の後ろ足の踵は浮いています。肉球(趾球と足指) だけで立っています。前足はほとんど体重を支えていません。一本足に近い状態です。

*そのままの状態で、前足を上げます。そして、そのままの後ろ足で前進します。つまり、延長されたダウンフォースとなります。

*いつのまにか、宋氏形意拳の六合歩(三体式) も、後ろ足の肉球だけで立っていました。後ろ足の踵は地面に触れてはいるのですが。つまり、隠れ指行性となっていました。

*こうなると、余裕ができてきます。フニャフニャ崩拳でも、全く問題がありません。

*さらに、寸勁と長勁の区別がなくなりました。というよりも、長勁が存在しないことに気がつきました。すると、全ては寸勁、ということです。

*となると、目標までの長い距離は、勁力に関係無いということになります。

*だったら、力を入れても無意味です。拳が遅くなるだけです。目標寸前まではフニャフニャでいいんです。すると、拳は速くなります。

*最後に、鷹爪の前腕だけで撃ちます。

*つまり、目標寸前までは、緩く拳をにぎっていればいいんです。拳を硬くにぎる必要はありません。拳を硬くにぎることは無意味です。というよりも弊害があります。

*こうしてフニャフニャ崩拳は生まれました。

*静かな半歩崩拳の生まれたわけ、は次回、明らかにします。
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-06 01:34 | 心意六合*形意

体幹のダウンフォース

*宋氏形意拳でダウンフォース がみごとなのは、趙川輝先生です。ネットに動画がありますから、ぜひ見てください。(中には宋氏形意拳でも浮いている先生もいますので、比較すれば、違いが解るはずです。)

*心意六合拳でダウンフォースを見たかったら、虎鷹拳院に遊びにおいでませ。私が見せてあげます。前鋸筋から始まるダウンフォースです。

*この前鋸筋から始まるダウンフォース、心意六合拳の鉄牛耕地もそうなんですけど、決め手は宋氏形意拳の熊の1号なんです。宋氏形意拳の基本功が無かったら、私の心意六合拳は中途半端なものになっていました。

*宋氏形意拳には、体幹の絞りについての基本功がありました。心意六合拳はいきなり完成形を求められるので、失敗する人も珍しくありません。

*宋氏形意拳では、熊の1号について整理されていないので、それが問題となります。一番最初にガツンと教えてくれた宋光華先生に感謝しています。

*実は、宋氏形意拳の熊の1号と心意六合拳の熊吊膀は同じものなのです。それを知る者は、宋氏形意拳と心意六合拳を学んだ私しかいません。

*私も、心意六合拳の起勢ができませんでした。なんか、師匠のようにはできません。ある日、肩と胸を使わずに腹だけ使えばいいのだ、と気付きました。

*その時、大胸筋はもちろん使わないのですが、代わりに前鋸筋を使います。すると、脇腹が少し膨らみます。それは、前鋸筋の膨らみなんです。

*体幹の絞りは前鋸筋から始まり、反対側の鼠蹊部へ達します。

*そして、足首が折れ曲がることによって、体重は足首へ降りて来ます。

*体幹のダウンフォース=体幹の絞りと、足のダウンフォース=指行性勁力が合体します。

*これは、心意六合拳の弓歩を見ると、よく解ります。

*ところが、太もも表=大腿直筋で弓歩を造る人にはできません。太もも表は、ダウンフォースを邪魔するのです。その結果、浮くことになります。

*その場合、蹠行性勁力としては、墜落するしかありません。それが、沈墜勁や十字勁や震脚となります。発勁動作が生じるのです。このほうがヒトとしては自然です。ヒトは元来、蹠行性ですから。

*浮いてしまうともう、姿勢の勁力は崩壊します。つまり、姿勢の勁力としては、ダウンフォースは常時効いているということになります。それが、心意六合拳の鶏行歩です。肉球(趾球と足指) で歩きます。

*心意六合拳の拳譜は、ダウンフォースを詩的に表現しています。その想像力を用いると、格段と進歩します。

天空に把っ手が無いことを恨む
把っ手があれば天空を引きずり降ろしてくれるものを 
・・・(鷹捉・鷹抓把や単虎抱頭・虎抱頭・双虎抱頭を想像させます。)

大地に輪っかが無いことを恨む
輪っかがあれば、大地を持ち上げて歩むものを 
・・・(鶏行歩を想像させます。)
[PR]
# by tiger-hawk | 2016-03-05 00:39 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


by tiger-hawk
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー