オラが重心移動しなくなったのは、宋氏形意拳の五行拳からでした。ヘタクソな先輩が地面を蹴っていました。そのために体が浮いてしまっています。
でも自分も歩くと体が浮いてしまっています。そこで歩くことはあきらめました。
歩かないで、六合歩(三体式) のまま、ひたすら五行拳を撃ちました。すると重心移動しなくなりました。
しかし武術ですから、歩かないわけにはいきません。
地面を蹴らないで歩く方法は、心意六合拳で学びました。それは足首が折れ曲がり指行性になることです。
悪い弓歩は足首が折れ曲がりません。足首が伸びたままです。
良い弓歩は足首が親指側へ折れ曲がります。すると勁力が生まれます。
形意拳・三体式も、後ろ足の足首が親指側へ折れ曲がります。すると勁力が生まれます。
順歩崩拳はどうするのか? 腰を回し股関節が開くヒトがいます。すると勁力は死にます。
順歩崩拳も逆歩崩拳と同じく、後ろ足の足首は親指側へ折れ曲がります。すると勁力が生まれます。
心意六合拳・鶏歩は元々、後ろ足の足首が親指側へ折れ曲がっています。だから勁力が生まれます。
親指側へ折れ曲がっていないヒトは、勁力が生まれません。仕方ないので、地面を蹴って重心移動して体重を浴びせます。それは勁力とは言えません。稚拙な技術です。それが盧式心意六合拳です。
重心移動を腕で実行するのが、腕のバックスウィングです。
ボクシングでいうところのテレホンパンチです。相手に分かってしまいます。ディフェンスができません。
心意六合拳の師匠に、バックスウィングは禁止、と厳命されました。(実際にはバックスウィングする心意六合拳屋もいます。)
○ステマの○トライクは重心移動していない、とあるヒトに言われました。ではなぜボクシングでは○トライクを採用しないのか?
○トライクはテレホンパンチです。腕でバックスウィングします。ディフェンスもできません。
アントニオ猪木の弓を引くパンチと同じです。アントニオ猪木は2階席のお客様にも分かる技を心がけていたそうです。だからテレホンパンチも許せます。
足でバックスウィングするスポーツもあります。野球の打者には、前足を上げて一時的に後ろ足一本足になるヒトがいます。あれが足のバックスウィングです。
心意六合拳では、前足一本足になる時、勁力が生まれます。歩く技では前足一本足になります。つまりバックスウィングしません。
足も腕もバックスウィングしません。それが心意六合拳&宋氏形意拳です。