体幹と歩き方
*尻の反対側が鼠蹊部です。尻と鼠蹊部は表裏一体です。鼠蹊部は折り曲げられます。すると、尻を出してしまう人がいます。そこで、尻は腹横筋で持ち上げられます。そうして、尻は収まります。これを提肛と称します。
*ここが動物武術世界の始まりです。尻から世界は始まります。
*尻の上に輪切りにした体幹部品を載せていきます。最初は腹横筋です。それから脇腹の前鋸筋です。そして、小胸筋です。
*この構造を、腹斜筋で補強します。真ん中に柱を立てます。腹直筋です。背後から僧帽筋で補強します。これで全てです。
*これを絞ります。脇腹の前鋸筋から反対側の鼠蹊部へ向かって、絞ります。これを体幹の絞りと称します。
*いわゆる半身とは、体幹の絞りということです。絞りは両脇腹から、つまり両方向から実行されます。
*肩と胸=大胸筋は使いません。したがって、肩と胸=大胸筋は体幹に含まれません。では何処へ行ったのかというと、もやもやと霧に包まれています。はっきりと認識できません。
*では、腕は何処から生えているのか? 腕は脇腹の前鋸筋から生えています。これが、龍= ワニ=爬虫類の身体です。ですから、龍腰・龍身と称します。トカゲみたいなものです。
*そして、前鋸筋と前腕が直結されます。これが、鷹爪の拳理です。腕は前鋸筋から生えているので、拳・掌は前鋸筋と直結されます。というわけで、全ての技は前腕で撃つ、ということになります。蹴りならば、足首と下腿三頭筋で蹴ります。
*四足歩行と考えると、前腕の筋肉と下腿三頭筋は同じものです。
*しかし、ヒトは二足歩行なので、同じ二足歩行のニワトリ=鳥類=恐竜を参考にします。それが、心意六合拳の鶏歩と鶏行歩です。
*ヒトは蹠行性ですが、ニワトリ=鳥類は指行性です。ネコ科の虎も指行性です。したがって、動物武術は指行性となります。実際には踵がありますので、半指行性ですけど。
*これが動物武術の体幹と歩き方となります。