フニャ弓歩(変態するために)
*宋氏形意拳・フニャフニャ崩拳に続くフニャ第二弾です。フニャフニャ崩拳ほどフニャフニャじゃないので、フニャ一個です。
*え? フザケルナ? いえいえ真面目です。ホントですよ~~ あーきれいなオネーサン、帰らないでくださーい ! 話しを聴いてくださーい ! 墓場から古拳譜が発見されたなんてヨタ話ではありませんからあー 陰陽五行説なんて迷信ではありませんからあー
*心意六合拳の弓歩は、そんなに突っ張らなくていいです。しかし、膝裏は伸ばします。この膝裏がミソです。膝表は伸ばしません。
*え? 結果は同じだろ? いえいえ違います。膝表を伸ばすと、大腿直筋を使う結果となります。これで内転筋が使えなくなります。なにしろ、大腿直筋は強力ですから、影響力が大きいのです。
*膝裏を伸ばすと、大腿直筋の裏側の大腿二頭筋を使うことになります。ここから内転筋への道が拓かれます。
*その前に、後ろ足を内側へ絞ります。そのままだと、外側広筋に偏ってしまいます。普通の弓歩は外側広筋に偏っています。その結果、外へ開いてしまいます。普通の弓歩とは、ヒト武術の弓歩です。
*外側広筋に偏っていると、がに股気味になります。動物武術は四足歩行の虎を基準とします。四足歩行のネコ科では、がに股なんてあり得ません。
*がに股は外側広筋でバランスを取ります。しかし、欲しいのは内転筋のバランスなのです。
*お年寄りがトボトボ歩くのも、内転筋の衰えによるものです。内転筋を使うのは、老いを防ぐことにもなります。
*そのために、日頃から大股に真っ直ぐに歩きます。大股は指行性に繋がります。大股に歩くことによって、足首が折れ曲がります。足首が折れ曲がると、足指に体重が載ります。それにより、足指を使って歩くことになります。
*現代日本人は足指を使って歩かないので、足指が退化しつつあるそうです。外反母趾なども、足指を使わないで歩く結果です。
*さて、膝裏を伸ばした弓歩となります。太ももの裏側の筋肉=大腿二頭筋を使います。後ろ足を内側へ絞ることによって、足首が折れ曲がります。これで下腿三頭筋が生きてきます。
*そして、フニャと力を抜きます。するとあら不思議、内転筋に体重が降りてきます。後ろ足の内転筋が主ですが、前足の内転筋にも体重が少し降りてきます。
*弓歩はアーチ橋です。そのアーチ橋のバランスを内転筋で造ります。
*弓歩はそんなに突っ張りません。これは何を意味するのか? それは、結果として弓歩になるということです。
*弓歩は、鶏行歩の、大きい鶏歩の延長線上にあるということです。後ろ足の蹴り出しは使わないということです。ここにおいて、弓歩運動は無くなります。
*鶏行歩の変形が弓歩となります。そして、フニャと力を抜くと、内転筋に体重が降りて来ます。体重は勁力の元です。勁力の元を前倒ししてはいけません。
*つまり、体重を浴びせてはいけません。寄りかかってはいけません。体当たりしてはいけません。
*アーチ橋を崩してはいけません。撃つのは、前腕の鷹爪です。橋はそのままです。橋は動きません。弓歩は動きません。姿勢はそのままです。体重移動してはいけません。
*姿勢そのものが武器となります。