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動物武術の虎鷹拳院日誌

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胸をゆるめる

*宋氏形意拳・龍形基本功の最後の工程は、1=背中をゆるめる、2=肩をゆるめる、3=胸をゆるめる、となっています。

*最後に、胸をゆるめます。胸とは大胸筋のことです。心意六合拳では、大胸筋を使いません。だから、胸をゆるめます。

*胸はゆるんでいるつもりでも、ゆるんでいない場合が多々あります。ここは一人ではできません。コーチが指摘してあげます。

*胸がゆるんでいるのを確認してから、手を横へ伸ばします。扇形になります。腕は伸ばしきりません。肘がゆるんでいます。

*これを含胸拔背・沈肩墜肘と称します。ところが、日本の中国拳法では、肩と胸と肘を縮めてしまいます。背中も縮めてしまいます。すると、とんでもないものができあがります。非勁力姿勢の極みです。

*背中もゆるむどころではなく、肩甲骨が緊張して飛び出します。すると、肩甲骨発勁という化け物ができあがります。ラスボスです。

*胸がゆるんでいないと、勁力の姿勢は崩壊します。有効な打撃は成立しません。

*胸と肩は連動します。胸がゆるんでいないということは、肩もゆるんでいません。悲惨な状況となります。

*胸と肩が緊張している人は、実は24時間緊張しています。ゆるむことを知りません。だから自覚できません。これは治療してもらっても、治りません。一時的なものです。自分で治すしかありません。24時間ゆるむ方向で生活します。

*熊の1号・3号・2号は、胸と肩がゆるんでいることが前提条件です。

*胸と肩がゆるんでいることが、姿勢勁力の第一条件となります。(これは自覚できない人が多いようです。) 

*そうしてはじめて、前鋸筋と腹横筋が使えるようになります。すると、龍=ワニの体幹が造れます。

*足の場合は、太ももをゆるめます。太ももとは、大腿直筋と外側広筋です。主エンジンは大腿直筋です。ですから、大腿直筋で地面を蹴るウォーキングは最低の非勁力です。

*主エンジンを、大腿直筋から下腿三頭筋に切り替えます。それが心意六合拳の鶏行歩です。これも自分では自覚できません。残念ながら、私の場合は例外のようです。

*主エンジンを下腿三頭筋にするために、足首は折れ曲がります。すると、足指で歩くことになります。指行性に近づきます。

*昔は、足半(あしなか)という履物があったそうです。踵の部分がありません。あれも指行性の履物かもしれません。
by tiger-hawk | 2016-06-12 05:28 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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