三点支持法=鷹爪
*ん? なんかおかしなことやっているぞ? N君の鉄牛耕地なんですが、相変わらず肩で支えています。腹圧が上がりません。
*そして、"手首"を使っています。"手首"で身体を支えています。それだ ! 鷹爪を使っていません。三本の指先を使っていません。だから、腹(腹横筋) が使えません。前鋸筋が使えません。前腕の筋肉が使えません。
*だから、肩立て伏せ=腕立て伏せになってしまいます。
*相手を押す(撃つ) 時に、手首を使ってしまいます。だから、肩が詰まってしまいます。肩が緊張してしまいます。
*常日頃、全ては鷹爪でできている、と言っているのですが、理解できていないようです。
*心意六合拳の虎撲や単把をしっかりとやっていれば、こんなことには成らないのですが・・・ナンダカナアー・・・ナンデヤネン !
*そこで、鉄牛耕地を三点支持法でやってもらいました。
*中指・薬指・人差し指の指先で、身体を支えます。親指と小指の指先も床面(地面) と接触しますが、重要ではありません。
*掌根も床面と接しますが、重要ではありません。そして、手首は床面と接してはいけません。
*つまり、床面と接するのは、三本の指先と掌根です。実際に撃つ時は、掌根で撃ちます。ところが、重要なのは三本の指先なのです。
*三本の指先で身体を支えると、前腕の筋肉が使えます。脇腹の前鋸筋が使えます。腹の腹横筋が使えます。そして、肩が使えません。
*手首で支えてしまうと、肩を使ってしまいます。肩立て伏せ=腕立て伏せになってしまいます。
*全ては鷹爪なのだから、そこまで想像して欲しいところなんですが・・・
*相手を押す(撃つ) 時も、三本の指先で相手を支えるようにします。三本の指先が相手と接触します。すると、肩の力を使わなくて済みます。肩を詰まらせることがありません。
*では、拳ではどうなるのでしょうか? 拳も三本の指先でできています。三本の指先が緊張しています。すると、手の甲の皮膚が張ります。手首は平になります。三本の拳頭が正確に相手に当たります。
*拳の形をいくら整えても、三本の指先が死んでいると、拳もすぐに崩れてしまいます。拳の根本ができていないと、認識していないと、全ては無駄になります。
*鉄牛耕地も、掌も、拳も、全ては鷹爪でできているのです。宋氏形意拳の五行拳も、鷹爪でできているのです。
*自分としては、それで解決しているのですが、N君たちには細かく言わないと解らないようです。
*というわけで、N君に勁力が出て来ました。まだ、体重移動が残っていますけど。体重移動も完全に消してください。
*三点支持法を全てに貫徹してください。動物武術の世界は鷹爪でできています。