フニャフニャしましょう
*といっても、なかなか力は抜けない。そこで、フニャフニャ体操をしましょう。なんでもいいです。フラダンスでもいいです。でも、きれいなオネーサンの中に男が一人混ざると、警察に通報されてしまいます。フラダンスはハードルが高過ぎます。
*そこで、禅密功がおすすめです。禅密功ならば、虎鷹拳院でも教えられます。基本功の、タテ揺れ、ヨコ揺れ、タテ・ヨコ・ナナメ揺れ、の三種類だけで十分です。
*準備体操だと思ってやってみてください。
*動きが硬い人は、あらかじめ筋収縮しておいてから、腕を、足を伸ばそうとします。ブレーキをかけておいてアクセルを踏むようなものです。それは危険だし、無駄な行為です。
*腕(足) を伸ばしながら筋収縮します。それができたら、実際に伸ばさなくて内部処理します。そこまで要求されます。
*さらに、筋肉を全部使ってはいけません。部分的に使います。全身の力なんか要りません。
*大胸筋と肩の力は要りません。前腕の筋肉は、小指側の延長線上を使います。親指側の延長線上は使いません。
*踵は使いません。足指と趾球を使います。だから指行性となります。
*この学習がどうしてもイヤだという人は、沈墜勁や震脚がおすすめです。それらなら、とても単純ですから。もちろん、静かな姿勢勁力とは無関係ですが。
*脇腹から鼠蹊部への切り込みも、フニャフニャ体操をすると滑らかにできます。
*その上で、腹横筋を使います。前鋸筋も僧帽筋も使います。
*お前の太い上腕三頭筋は何のためにあるのか? 説得力が無い、とある会員に言われました。
*別に筋肉を否定しているのではありません。筋肉よりも骨を使え ! なんて馬鹿なことは言いません。生きるためには、骨も筋肉も必要です。
*骨は身体を支えるためにあります。しかし、骨だけでは足りません。骨だけでは身体を支えられません。白骨死体が踊るのは、幽霊か妖怪の仕業です。生きている肉体ではありません。筋肉も身体を支えるためにあります。
*生きるためには、自分の身体を支えなければいけません。
*武術でも、自分の身体を支える必要があります。さらに、相手の身体も支える必要があります。
*武術の打撃・攻撃では、打撃・攻撃を支えなければいけません。打撃・攻撃が成立するためには、自分と相手を支えてあげなければいけません。
*となると、生きるためだけの筋肉では足りません。相手の身体も支えられる筋肉が必要です。
*いいかえると、私の太い上腕三頭筋は、打撃・攻撃のためにはありません。打撃・攻撃を支えるためにあります。相手の身体を支えるためにあります。
*実際の打撃・攻撃は、前腕の筋肉と下腿三頭筋だけあればよろしい。しかし、それでは打撃・攻撃を支えることができません。
*自分と相手の身体を支えられる筋肉が必要です。そのための、心意六合拳の鉄牛耕地です。
*しかし、肩で支えてしまうと、失敗します。腕立て伏せになってしまいます。肩の力は使ってはいけません。それでは、勁力が死んでしまいます。だから、腕立て伏せはやってはいけません。
*腕立て伏せをやれば、ハンガー病が進行します。
*肩で支えることなく、腹横筋・僧帽筋・前鋸筋・小胸筋・前腕の筋肉などで支えます。上腕三頭筋でも支えます。
*全ての筋肉は、勁力のために存在しているのではありません。勁力を支えるために存在しているのです。ですから、自分と相手の身体を支えることになります。
*筋肉は勁力を支えるための存在ですから、発勁動作は存在しません。もちろん、蓄勁も存在しません。発勁動作も蓄勁動作も存在しません。
*筋肉は姿勢を支えるために存在しています。その姿勢が、打撃・攻撃そのものとなります。
*ここで面白い現象が生じます。正しい姿勢は、相手の身体を軽くしてくれます。
*どういうことかというと、それほどの筋力を必要としなくても、相手をコントロールすることができます。だから、素人オバチャンでも勁力を造ることができます。痩せている人でも、重い相手をコントロールできます。軽い人でも重い人を軽く押すことができます。
*それは姿勢=勁力だからです。世間一般では、発勁動作=勁力という理解しかありません。しかし、虎鷹拳院は姿勢=勁力ということを発見しました。これはとても価値ある発見です。そして、有意義な発見です。
*姿勢=勁力ですから、爆発する必要がありません。静かなものです。だから立っているだけです。歩くことも、立つことの連続となります。だから地面を蹴ることもありません。存在価値と普及価値のある素晴らしい発見です。