長くても寸勁
*武術の達人は拇指球が発達しているそうです。おかしな話しです。
*拇指球が発達してしまうと、足指とアンバランスになります。結果として、足指が使えなくなります。
*打撃でも投げでも、最後の決め手は、足指の第一関節部分なのです。拇指球ではありません。
*百歩譲って拇指球が発達したとしても、同時に足指が発達していなければ無意味です。(ちくわさんによれば、発達したのは拇指球ではなく土踏まずではないか、とのことです。)
*足指の第一関節部分といっても、利用するのは力ではありません。だから、足指でタオルを引き寄せるみたいな体操は必要ありません。だから、足指で地面をつかむ、みたいな動作も必要ありません。
*利用するものは、いつでも自分の体重なのです。それには発想の転換が必要です。
*力を込めると、勁力は死にます。力を込めると体重を利用できません。だから、力は入れてはいけません。(虎鷹拳院にも、力を込めて一生懸命な人がいます。彼は私のことを全く信用していないのです。)
*足指の第一関節に少しだけ体重を載せます。それでいいのです。前足の足指はストッパーとなります。後ろ足の足指もストッパーとなります。
*足指の第一関節は、五本の足指全部を用いますが、最も重要なのは、拇指=親指と人差し指と中指の第一関節部分です。
*手の場合は、人差し指と中指と薬指の第一関節部分です。これは、手指の構造と足指の構造が異なるためです。
*野球界にも拇指球信仰があるそうです。やっぱりスポーツ理論は使えません。野球の投球にしろ打撃にしろ、最後の決め手は足指の第一関節部分です。拇指球ではありません。
*日常歩く時も、最後の決め手は足指の第一関節部分です。それが、足指を使って歩く、ということです。拇指球を使って歩くと、足指は衰えます。最後は変形します。そして、とても不安定になります。外反母趾を防ぐには、足指の第一関節部分を使って歩くことです。
*動物の指行性も、最後の決め手は足指の第一関節部分なのです。だから、ネコ科とイヌ科の足跡には、足指の第一関節部分がしっかりと刻印されています。それが動物武術としての、心意六合拳と宋氏形意拳の実像です。(ネコ科は爪を収めることができるので、爪の跡がありません。チーターは例外です。爪の跡があるのはイヌ科です。)
*この足指を立てると、お馬さんや山羊さんなどの蹄行性となります。バレリーナも蹄行性となります。しかしヒトには蹄が無いので、バレリーナは苛酷だなあと想います。
*"寸勁"について質問されました。動物武術には長勁がありません。全て寸勁といえます。
*長い距離を撃つ場合も、目標に到達する間は力を抜いてしまいます。撃つ前に力を入れても無意味なのです。無意味どころか勁力の障害となります。
*力を抜いてしまうと、とても速くなります。だから、宋氏形意拳の崩拳はとても速いのです。
*そして、撃つのは最後の瞬間だけです。だから長い距離でも寸勁なのです。もちろん、相手に密着しても撃つことができます。
*それには、体幹の統一が必要です。それが、龍形基本功、熊の基本功0号から2号、となります。
<インチキ道場の練習予定>・・・予約は要りません。遊びにおいでませ~
10月6日(木) 13時~平和台体育館
10月8日(土) 19時~開進第一中学校体育館
10月10日(月) 13時~光が丘公園芝生広場端北口方面、道のそばに石のテーブルがあります、
10月12日 (水) 19時~開進第一中学校体育館